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200623 Autoジョブ名人・ Auto メール名人 ユーザー様事例とそこで活かされている...
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June 23, 2020
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200623 Autoジョブ名人・ Auto メール名人 ユーザー様事例とそこで活かされている機能 ユーザックシステム株式会社 渡辺大輔さん
200623 Autoジョブ名人・ Auto メール名人 ユーザー様事例とそこで活かされている機能 ユーザックシステム株式会社 渡辺大輔さん
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June 23, 2020
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Transcript
Autoジョブ名人・Autoメール名人 ユーザー様事例と そこで活かされている機能 ユーザックシステム株式会社 東日本自動化推進 渡辺大輔
会社紹介 1 創 業 1971年 売 上 20億8,600万円(2019年6月期) 従業員 112名
拠 点 東京、大阪、大連(グループ会社) 事 業 ・オリジナルソフト(RPA、EDI、物流) ・システムインテグレーション(受託開発) ・スマートフォンアプリ、クラウドサービス 社内の改善活動:5S活動+業務改善を2000年にスタート
2005年頃のRPA(ブラウザ操作の自動化) 2 当時のハンズオンセミナー うまく自動化できず苦労 ノウハウが無かったので
Autoジョブ名人 2018 導入社数 930社 Autoメール名人 RPA開発の歩み 3 2004 2010 2015
2020 5月末 Autoブラウザ名人 (WebEDI受信名人) 業務自動化16年
今回ご紹介するユーザー事例 4 食肉専門商社 フードリンク LIFULL 国分ビジネス エキスパート 住宅サービス 酒類・食品商社
開発は情シス?現場? 5 RPAはプログラム経験がなくても開発できる RPAによる業務の自動化・効率化の成功
情報システム部主導の開発・運用 事例の背景 受注業務においてミスが発生した際は、 システム部門がリカバリーしていた 得意先ごとの独自Webサイトから先方発注 データを手動でダウンロードする業務を効率化 する方法を模索、RPAを知る RPAを活用するユーザー部門を徹底サポートし た情報システムのRPA運用・ルール決め。 高いRPA開発力もある。
情報システム部が主導することで、現場の理解 あるRPA体制が確立、全社展開を予定。 フードリンク 6 < 成功ポイント > •情報システム部による プロジェクトリード < RPA選定ポイント > •情報システムにとって 開発、メンテナンスしやすさ
RPA比較検討資料(一部紹介) 7 1 5年間の費用(ライセンス費用+保守料) 2 性能比較 画面項目の認識方法 (タグ、画像…) 等 自動操作の
インターフェース (8点満点) ◦◦点 製品A ◦◦点 製品B ◦◦点 製品C シナリオ作成作業、 メンテンス性 等 開発の容易性 (6点満点) ◦◦点 ◦◦点 ◦◦点 スケジュール実行と 手動実行の可否 等 運用・保守 (18点満点) ◦◦点 ◦◦点 ◦◦点 自社の業務に フィットしそうか 等 フィット感 (18点満点) ◦◦点 ◦◦点 ◦◦点 保守サポート内容も確認
情報システム部の工夫 8 ユーザー部門に RPAを啓蒙 RPAの特性を十分に説明 「RPAは仕事を代わりに やってくれる夢のツール ではない」 重 要
フードリンク RPA任せにしない 情報システム部 が開発 ユーザー部門の要求に対し 業務分析後、 ①業務改善 ②システム・マクロ開発 ③RPA化 の順で検討し、安定して動 く仕組みを構築 基幹業務も自動化 RPA運用の ルールを決める エラー時の通知先と対応 方法を細かく決めておく 通常のシステム開発と同 じように仕様書、運用マ ニュアルを作成 RPA自体の死活監視 エラー時の対応 月に1度は 自動化した業務 を手動で行う エラー時の対応や業務 を忘れない、野良ロボ 防止のため、月に1回 手作業で業務を実施 野良ロボの排除
開発で実感する「使いやすさ」 9 シナリオ開発画面が「リスト型」 フロー型のシナリオ開発画面は一見、直感的で 開発しやすそう。しかし、長い処理のシナリオ の場合、リスト型であれば、処理内容を一覧で 確認することができ、使いやすいと評価されて います。処理の補足メモも一目で参照できます。 ※フロー型は 処理の内容を確認す場合、
フロー図を一つ一つ開いて 確認しなければならない。 自由にメモが書ける エラー時の対応方法も設定可能
運用面で大切な「豊富な実行方法」 10 実 行 機 能 手動 ファイル監視 実行指示クライアント スケジュール
スケジュール設定画面 ・自社の業務カレンダーの登録 ・休日明けや曜日指定も可能 スケジュール一覧 ・ジョブの予定や 実行結果を表示
とにかく早く実現したかった 11 事例の背景 ここ数年で急速に事業が拡大した結果、管理職 がスタッフを兼ねて多忙を極めている部署も珍 しくない。 「生産性向上は急務」というトップの意向のも と、マネジメントから「RPAはどうだ」 全社足並みをそろえて業務効率化を進めていく のが現実的に難しい状況
とにかく早く着手する! 会社を挙げた“総力戦”ではなく、各所の実情に 合わせた、主体的な導入を促すという “ゲリラ戦” LIFULL < 成功ポイント > •短期間で成果を出すことに こだわり、業務部門で導入 < RPAの選定ポイント > •外部サイトからの データ取得が多いため ブラウザ操作の安定性を重視
部門導入から全社展開へ 12 部門A 部門B 部門C 検討/準備 ・自部門で導入し効果を実感 ・自動化対象業務を拡大 ・ライセンス費用の安いRPA実行版を追加導入 ・全社にアピール、他部門に展開
稼働 / 展開 ・基幹業務の自動化を 任せられるRPAを検討 ・ブラウザ操作に適したRPAを選定 ・開発研修を部下2名(女性)と受講 ・チャットツールを使い、開発手法を 標準化し、ノウハウを共有 生産性向 上が急務
安定稼働を支える機能 13 オブジェクト認識型 画像認識型 座標指定型 画面デザインが変化しやすいWebサイト・アプリケーションにお いては「オブジェクト認識型」による開発が不可欠となります。 しかし、タグの知識のない人にとっては難易度が高い。 そのためユーザックシステムのRPAには「ダグ解析ビューア」を 提供し、より安定性の高い自動化の実現を支援しています。
•IE、Chrome、Windowsアプリに対応 •タグ取得後の修正も可能 タグ解析ビューア
RPAの開発・運用、2つのパターン 14 情報システムリード 現場部門リード 運用面 ✓ RPA化した際の詳細なフロー ✓ エラー時の運用方法を整備 ✓
稼働後は現場が責任を持つ ✓ 実現スピード最優先 ✓ 人の作業の補助と割り切る ✓ 自動化内容の把握と共有を行う シナリオ作成 ✓ エラー時の処理方法 ✓ 例外処理など細部にわたり設計 ✓ 一定のスキルを持った人が開発 ✓ 困った場合の対応方法、技術支援 ✓ できないときは外部に委託 開発者および請負開発に対する手厚いサポートが重要
RPAも適材適所 15 事例の背景 酒類・食品の総合商社である国分グループにお ける経理業務部門を集めた機能会社 「直送」取引の仕入計上で大量の事務処理が発 生する問題を抱えていた 約400件の得意先からのメールが月末と月初に はその量も増えるので業務の負担となっていた EDI化も困難!
汎用型のRPAでは開発が難しいと判断 < 成功ポイント > •汎用型ではなく メールに特化したRPAを活用 < RPAの選定ポイント > •7,000ファイルのデータ変換 も可能なRPAを選択 国分ビジネスエキスパート
導入前の業務:①直送商品の入荷計上 16 メーカー B社 C社 D社 E社 : 400社 フォルダに
格納 A社 出荷案内データ 専用フォルダ メール受信 データ抽出 A社用 変換プログラム を起動 毎月2,500通・約7,000ファイルを 手作業で操作して入荷計上 出荷案内 メール EXCEL添付 連携用データ 基幹 システム 国分ビジネスエキスパート A社 ファイルごと 個別に開発
導入後の業務:①直送商品の入荷計上 17 メーカー B社 C社 D社 E社 : 400社 A社
出荷案内データ 専用フォルダ メール受信 データ抽出 データ変換 ツール 月間83時間分の処理を自動化 出荷案内 メール EXCEL添付 連携用データ 国分ビジネスエキスパート A社 RPA化 基幹 システム メール操作 ファイル操作 データ変換 フォルダに 格納
導入後の業務:②支払明細のFAX送信 18 メーカー B社 C社 D社 E社 : 基幹 システム
国分ビジネスエキスパート A社 A社 支払明細書 B社 支払明細書 C社 支払明細書 インターネット FAX配信 サービス 支払い明細 データ PDF変換 RPA化 メール送信
RPAは業務に合わせた使い分けが大切 19 汎用型RPA 主な自動操作の対象 パソコンの画面操作 メール受送信 ファイル操作、データ変換 メール特化型RPA (Autoメール名人) メールを伴う
操作の自動化 をした場合 人がおこなうメーラー操作 そのももを忠実に再現する 必要があり、対象メールの 特定や添付ファイルの操作 など、複雑になる 独自メーラーにより あらかじめ設定した 手順通りに確実で 安定した自動化が可能 独自機能 ー •添付ファイルの圧縮/解凍 •別メールのパスワード利用 •PDF作成、PDFからデータ化 •メール本文からデータ取出し •EXCEL操作、データ抽出 等
RPAは業務に合わせた使い分けが大切 20 パレットに用意した 14個のアイコンを 組み合わせるだけ 開発しやすいフロー型 多くの処理は、ほぼ 1画面で表示できる 外部プログラムも起動でき 汎用型RPAを呼び出せる
大量のデータ処理はRPAに頼らない 21 Autoメール名人に標準搭載の「データ変換ツール」(Autoジョブ名人はオプション) メンテナンス性が悪い 誤作動が心配 属人化しやすい コスト・納期がかかる データ変換ツール RPAでEXCELを操作 プログラム開発
RPA導入を成功に導くポイント(まとめ) 22 開発・運用体制は「現場か情シスか」 1 メリット・デメリット・留意点をよく理解し、 適応業務や自社の人材に照らし合わせて検討する RPAツールは見た目の使いやすさだけで判断しない 2 誰が開発すべきか、安定性はどうか、 メンテンス性はどうか、対象業務にフィットするか、
サポート体制はどうか、など総合的に判断する
ありがとうございました。