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インフラ運用業務におけるRPA導入の取組み

 インフラ運用業務におけるRPA導入の取組み

2018/11/30 第15回itSMF Japanでの、清水の講演資料になります

Recruit Technologies

November 30, 2018
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  1. 自己紹介  株式会社リクルートテクノロジーズ ITソリューション本部 インフラソリューション部 ELIXIR1グループ  グループマネージャ 清水 信昭

    2 高いインフラスキルとより高いレベルを 追求し続けるマインドで カスタマーがポイントを安心して利用できる 堅牢なインフラを提供する グループのMission (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  2. 創立 1960年3月31日 「大学新聞広告社」としてスタート グループ 従業員数 40,152 名 連結売上高 約 2兆1,733億円

    連結経常利益 約 1,917億円 関連企業数 361社(国内+海外) 目指す世界観 リクルートについて ※2018年3月末 ※2018年3月末 ※2018年3月末 ※2018年3月末 リクルートは2012年10月に分社化し、2014年10月に上場しております。 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 6
  3. 9 リクルートのインフラ全体像 商用インフラ リクルートグループのITインフラは 社内向けのインフラおよびリクルートグループのサービス基盤である 商用インフラに分かれています。 社内ITインフラ 商用Webインフラ/VDI(ELIXIR) ID/ポイント Webサービス

    利用者用VDI 商用Webインフラ 全社共通ITインフラ VDI/FatPC 統合ファイル ストレージ 社内向け IaaS/PaaS 社内LAN/WAN 拠点 ファシリティ 各社ITインフラ コミュニケーションインフラ 社内向け各種サービス セキュリティ 実装 コンサルタント コールセンター 二次サポート サービス企画 モバイル IP電話 PC/Mac /端末管理 申請等 社内アプリ 各社NW 商用Webインフラ (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  4. ELIXIR 社内 開発 パートナー VPN The Internet 既存の基盤 セキュア アクセス

    専用 オフィス Aランク Bランク ELIXIRについて • リクルートのポイント管理基盤 • 既存の商用基盤から、情報ランクが最も高いデータのみを扱う基盤として構築 • ELIXIRへのアクセスは、専用オフィス内の専用シンクライアントのみ可能 • 24時間365日の有人監視員に加え、各種強固なセキュリティ施策を実施 6拠点、 900ユーザ (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 10
  5. シンクラ/VDIに関する業務概要 • ID管理(発行、削除、棚卸 etc.) • 端末管理(シンクラ端末手配、回収、交換 etc.) • VDI管理(発行、削除、アプリ導入、Q&A対応 etc.)

    • 申請管理ツールの開発保守 • Windowsサーバの管理(ActiveDirectory、WindowsFW etc.) 13 ELIXIR Aランク ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 6拠点 900名のユーザ ・インフラ担当 ・アプリ担当 ・セキュリティ担当 ・業務ユーザ (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  6. RPA(ロボティクスプロセスオートメーション)とは? 通常業務で「人」が実施している処理を「ソフトウェアロボット」が 代行処理することで「自動化」する 14 システム 現在:システムとシステムの「隙間」を人が支える仕組み 今後:定常的なプロセスは「ロボット」が自動的に実施 システム システム システム

    情報収集 入力 参照・出力 チェック 入力 参照・出力 分析・加工 入力 システム システム システム システム 情報収集 入力 参照・出力 チェック 入力 参照・出力 分析・加工 入力 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  7. ロボットにできること/できないこと 15 システム システム システム システム 情報収集 入力 参照・出力 チェック

    入力 参照・出力 分析・加工 入力 テキスト入力 コピー& ペースト クリック (ボタンを押す) ファイルの 移動・削除 メール送信 (起動・送信ボタン) システムへの ログイン 印刷 (ボタンを押す) PC操作 数字入力 書式設定 システムの 切替(画面切替) インターネット 人間がPC上で行う一連の作業を、PC上でそのまま再現する 判断できる 判断できない 操作できる 操作できない ルール化できるもの 電子化できるもの (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  8. RPA導入に至った経緯 背景  セキュリティの要件を満たす機能/運用がベースにあり工数が膨らみがち (申請/承認、必要最小限のアクセス制御 等)  業務効率化として、自動化の取組みはC/O直後から推進し約40%の工数削減  WindowsベースのGUI作業が自動化されずに残っていた。

    さらなる自動化として、この領域をターゲットに! 17 ツール化難易度 作業頻度 ・VDI作成 ・VDI状態監視 ・ID作成/削除 ・パターンファイルチェック ・ライセンスの棚卸 ・Windowsベースの作業 ・IPアドレス棚卸 ・Q&A対応 ・物品の発送 ・アカウントロック解除 ・権限変更 済 済 済 済 済 済 済 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  9. RPA導入プロセス • 導入企画と本格導入にフェーズを分けて計画を推進。 18 対象業務の自動化の可能性を 検証する 選定業務を対象に順次導入を進める RPA導入企画フェーズ RPA本格導入フェーズ 本格導入

    フェーズの 計画策定 RPA導入対象業務 の選定 業務設計 開発・テスト テスト準備 運用マニュアル作成 導入ガイドライン/開発標準の検討 トレーニング準備・実施 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  10. RPA導入までの流れ • 導入企画と本格導入にフェーズを分けて計画を推進。 19 対象業務の自動化の可能性を 検証する 選定業務を対象に順次導入を進める RPA導入企画フェーズ RPA本格導入フェーズ 本格導入

    フェーズの 計画策定 RPA導入対象業務 の選定 業務設計 開発・テスト テスト準備 運用マニュアル作成 導入ガイドライン/開発標準の検討 トレーニング準備・実施 RPA導入対象業務 の検討  全体業務整理  RPA候補対象業務整理  RPA適用エリア/イメージの設計 本格導入フェーズの 計画策定  概算効果の算定  費用算出、投資回収計画策定 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  11. RPA導入対象業務の検討 20 【 STEP2 】4つの特性を観点として、候補対象を選定。 特性 候補業務整理の考え方 電子化が 可能 パソコンで操作が完結する作業であること。

    ※紙面を使う作業ではない、もしくは物を扱っての作業ではないこと。 定常的に 発生 月次、週次、日次サイクルが定義されている作業であること。 ※半年、年に一回の作業は、ボリューム次第で個別判断とする。 ルールが 定義可能 業務フローが作成されていること。 もしくは、ヒアリングを通じて業務フローが作成できること。 判断ロジックが 設計可能 「状況に応じて~」、「担当者に確認した上で~」など、人の判断が要するなど作業を含まないこと。 【 STEP1 】RPA化候補業務を、作業タイプの粒度で詳細化します。 作業タイプ 内容 ① 入力 システムやExcelに入力する作業 ② 計算・集計 データを集計して、計算する作業 ③ データ収集・配信 作業に必要なデータを収集する作業 また、データをメールで配信する作業 ④ 出力・印刷 CSVやPDFで出力する、もしくは印刷する作業 ⑤ データとデータの照合 依頼データと入力データを照合する作業  手順書や作業リストから作業を詳細化し、4つの観点で評価 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  12. 今回の候補対象業務の選定方法  前述の考え方をもとに、以下のようにRPA候補対象を整理します。 # チーム 業務名 業務概要 環境 ツール/システム種別 ツール/シ

    ステム名 作業タイプ Lv4業務量 LV3業務量(Lv4業務量集 計) 業務適合性 備考 LV1 LV2 LV3 (業務単位) LV4 (作業/ア クション単 位) 標 準 V D I Si lv er V D I G ol d V D I 他 サ ー バ M S E xc el M S W or d W E B 独 自 U I R D P F T P S Q L ターミ ナル その他 (フリー 記述) 頻度 ① 入 力 ② 計 算・ 集 計 ③ デー タ収 集/ 配 信 ④ 出 力・ 印 刷 ⑤ デー タと デー タの 照 合 該当なし 1件あ たりの 作業工 数(分) 処理件 数 (月) 処理単 位 (段取り 時間補 正) 月当たり 作業工 数 (1回当 たりの作 業×処 理件 数) (分) 1回あ たり 作業工 数(概 算) (分) 月あたり 処理件数 (概算) 月当たり 作業工数 (1回当 たりの作 業×処理 件数) (分) 電子 化が 可能 定常 的に 発生 ルール が定 義可 能 判断 ロジッ クが 設計 可能 RP A対 象 候 補 例 人事給 与T 経費 精算 通勤交 通費 通勤交通費 の審査 入力 • • 人事システ ム 日次 ◦ 10 100 100 1000 10 100 1000 Yes Yes Yes Yes ◦ - 1 執務運 用T ID登録 案件内容確 認 - • - - - - - • - - - - RapidTra cker 週2 ◦ 0.1 10 1 1 5 20 100 Yes Yes Yes Yes 要 検 討 EAPツールでの 全自動化予定 2 執務運 用T ID登録 申請書内容 確認 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 3 執務運 用T ID登録 ID申請実行 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 4 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 5 執務運 用T ID登録 トークン管理 台帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 6 執務運 用T ID登録 VDI保守台 帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 7 執務運 用T ID登録 自動処理用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 8 執務運 用T ID登録 トークン用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 9 執務運 用T ID登録 RSA紐付け - - • - - - - • - - - - 執務RSA 週2 ◦ 0.2 20 1 4 Yes Yes Yes Yes 10 執務運 用T ID登録 登録処理正 常終了確認 - - • - - - - • - - - - Jp1 AJS 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 11 執務運 用T ID登録 ログオン確認、 初期設定 - - • - - - - • - - - - VC 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 12 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ進捗更新 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 詳細化した業務リストの分析結果(抜粋) (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 21
  13. 詳細化した業務リストの分析結果(抜粋) 今回の候補対象業務の選定方法  前述の考え方をもとに、以下のようにRPA候補対象を整理します。 (267の手順書から456のタスクに分解) # チーム 業務名 業務概要 環境

    ツール/システム種別 ツール/シ ステム名 作業タイプ Lv4業務量 LV3業務量(Lv4業務量集 計) 業務適合性 備考 LV1 LV2 LV3 (業務単位) LV4 (作業/ア クション単 位) 標 準 V D I Si lv er V D I G ol d V D I 他 サ ー バ M S E xc el M S W or d W E B 独 自 U I R D P F T P S Q L ターミ ナル その他 (フリー 記述) 頻度 ① 入 力 ② 計 算・ 集 計 ③ デー タ収 集/ 配 信 ④ 出 力・ 印 刷 ⑤ デー タと デー タの 照 合 該当なし 1件あ たりの 作業工 数(分) 処理件 数 (月) 処理単 位 (段取り 時間補 正) 月当たり 作業工 数 (1回当 たりの作 業×処 理件 数) (分) 1回あ たり 作業工 数(概 算) (分) 月あたり 処理件数 (概算) 月当たり 作業工数 (1回当 たりの作 業×処理 件数) (分) 電子 化が 可能 定常 的に 発生 ルール が定 義可 能 判断 ロジッ クが 設計 可能 RP A対 象 候 補 例 人事給 与T 経費 精算 通勤交 通費 通勤交通費 の審査 入力 • • 人事システ ム 日次 ◦ 10 100 100 1000 10 100 1000 Yes Yes Yes Yes ◦ - 1 執務運 用T ID登録 案件内容確 認 - • - - - - - • - - - - RapidTra cker 週2 ◦ 0.1 10 1 1 5 20 100 Yes Yes Yes Yes 要 検 討 EAPツールでの 全自動化予定 2 執務運 用T ID登録 申請書内容 確認 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 3 執務運 用T ID登録 ID申請実行 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 4 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 5 執務運 用T ID登録 トークン管理 台帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 6 執務運 用T ID登録 VDI保守台 帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 7 執務運 用T ID登録 自動処理用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 8 執務運 用T ID登録 トークン用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 9 執務運 用T ID登録 RSA紐付け - - • - - - - • - - - - 執務RSA 週2 ◦ 0.2 20 1 4 Yes Yes Yes Yes 10 執務運 用T ID登録 登録処理正 常終了確認 - - • - - - - • - - - - Jp1 AJS 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 11 執務運 用T ID登録 ログオン確認、 初期設定 - - • - - - - • - - - - VC 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 12 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ進捗更新 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes ①業務リスト、マニュ アルを元に詳細化 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 22
  14. 詳細化した業務リストの分析結果(抜粋) 今回の候補対象業務の選定方法  前述の考え方をもとに、以下のようにRPA候補対象を整理します。 (267の手順書から456のタスクに分解) # チーム 業務名 業務概要 環境

    ツール/システム種別 ツール/シ ステム名 作業タイプ Lv4業務量 LV3業務量(Lv4業務量集 計) 業務適合性 備考 LV1 LV2 LV3 (業務単位) LV4 (作業/ア クション単 位) 標 準 V D I Si lv er V D I G ol d V D I 他 サ ー バ M S E xc el M S W or d W E B 独 自 U I R D P F T P S Q L ターミ ナル その他 (フリー 記述) 頻度 ① 入 力 ② 計 算・ 集 計 ③ デー タ収 集/ 配 信 ④ 出 力・ 印 刷 ⑤ デー タと デー タの 照 合 該当なし 1件あ たりの 作業工 数(分) 処理件 数 (月) 処理単 位 (段取り 時間補 正) 月当たり 作業工 数 (1回当 たりの作 業×処 理件 数) (分) 1回あ たり 作業工 数(概 算) (分) 月あたり 処理件数 (概算) 月当たり 作業工数 (1回当 たりの作 業×処理 件数) (分) 電子 化が 可能 定常 的に 発生 ルール が定 義可 能 判断 ロジッ クが 設計 可能 RP A対 象 候 補 例 人事給 与T 経費 精算 通勤交 通費 通勤交通費 の審査 入力 • • 人事システ ム 日次 ◦ 10 100 100 1000 10 100 1000 Yes Yes Yes Yes ◦ - 1 執務運 用T ID登録 案件内容確 認 - • - - - - - • - - - - RapidTra cker 週2 ◦ 0.1 10 1 1 5 20 100 Yes Yes Yes Yes 要 検 討 EAPツールでの 全自動化予定 2 執務運 用T ID登録 申請書内容 確認 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 3 執務運 用T ID登録 ID申請実行 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 4 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 5 執務運 用T ID登録 トークン管理 台帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 6 執務運 用T ID登録 VDI保守台 帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 7 執務運 用T ID登録 自動処理用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 8 執務運 用T ID登録 トークン用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 9 執務運 用T ID登録 RSA紐付け - - • - - - - • - - - - 執務RSA 週2 ◦ 0.2 20 1 4 Yes Yes Yes Yes 10 執務運 用T ID登録 登録処理正 常終了確認 - - • - - - - • - - - - Jp1 AJS 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 11 執務運 用T ID登録 ログオン確認、 初期設定 - - • - - - - • - - - - VC 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 12 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ進捗更新 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes ①業務リスト、マニュ アルを元に詳細化 ②業務 毎に業 務量を 算出 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 23
  15. 詳細化した業務リストの分析結果(抜粋) 今回の候補対象業務の選定方法  前述の考え方をもとに、以下のようにRPA候補対象を整理します。 (267の手順書から456のタスクに分解) # チーム 業務名 業務概要 環境

    ツール/システム種別 ツール/シ ステム名 作業タイプ Lv4業務量 LV3業務量(Lv4業務量集 計) 業務適合性 備考 LV1 LV2 LV3 (業務単位) LV4 (作業/ア クション単 位) 標 準 V D I Si lv er V D I G ol d V D I 他 サ ー バ M S E xc el M S W or d W E B 独 自 U I R D P F T P S Q L ターミ ナル その他 (フリー 記述) 頻度 ① 入 力 ② 計 算・ 集 計 ③ デー タ収 集/ 配 信 ④ 出 力・ 印 刷 ⑤ デー タと デー タの 照 合 該当なし 1件あ たりの 作業工 数(分) 処理件 数 (月) 処理単 位 (段取り 時間補 正) 月当たり 作業工 数 (1回当 たりの作 業×処 理件 数) (分) 1回あ たり 作業工 数(概 算) (分) 月あたり 処理件数 (概算) 月当たり 作業工数 (1回当 たりの作 業×処理 件数) (分) 電子 化が 可能 定常 的に 発生 ルール が定 義可 能 判断 ロジッ クが 設計 可能 RP A対 象 候 補 例 人事給 与T 経費 精算 通勤交 通費 通勤交通費 の審査 入力 • • 人事システ ム 日次 ◦ 10 100 100 1000 10 100 1000 Yes Yes Yes Yes ◦ - 1 執務運 用T ID登録 案件内容確 認 - • - - - - - • - - - - RapidTra cker 週2 ◦ 0.1 10 1 1 5 20 100 Yes Yes Yes Yes 要 検 討 EAPツールでの 全自動化予定 2 執務運 用T ID登録 申請書内容 確認 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 3 執務運 用T ID登録 ID申請実行 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 4 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 5 執務運 用T ID登録 トークン管理 台帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 6 執務運 用T ID登録 VDI保守台 帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 7 執務運 用T ID登録 自動処理用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 8 執務運 用T ID登録 トークン用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 9 執務運 用T ID登録 RSA紐付け - - • - - - - • - - - - 執務RSA 週2 ◦ 0.2 20 1 4 Yes Yes Yes Yes 10 執務運 用T ID登録 登録処理正 常終了確認 - - • - - - - • - - - - Jp1 AJS 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 11 執務運 用T ID登録 ログオン確認、 初期設定 - - • - - - - • - - - - VC 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 12 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ進捗更新 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes ①業務リスト、マニュ アルを元に詳細化 ②業務 毎に業 務量を 算出 ③工 数集 計結 果を もと に整 理 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 24
  16. 詳細化した業務リストの分析結果(抜粋) 今回の候補対象業務の選定方法  前述の考え方をもとに、以下のようにRPA候補対象を整理します。 (267の手順書から456のタスクに分解) # チーム 業務名 業務概要 環境

    ツール/システム種別 ツール/シ ステム名 作業タイプ Lv4業務量 LV3業務量(Lv4業務量集 計) 業務適合性 備考 LV1 LV2 LV3 (業務単位) LV4 (作業/ア クション単 位) 標 準 V D I Si lv er V D I G ol d V D I 他 サ ー バ M S E xc el M S W or d W E B 独 自 U I R D P F T P S Q L ターミ ナル その他 (フリー 記述) 頻度 ① 入 力 ② 計 算・ 集 計 ③ デー タ収 集/ 配 信 ④ 出 力・ 印 刷 ⑤ デー タと デー タの 照 合 該当なし 1件あ たりの 作業工 数(分) 処理件 数 (月) 処理単 位 (段取り 時間補 正) 月当たり 作業工 数 (1回当 たりの作 業×処 理件 数) (分) 1回あ たり 作業工 数(概 算) (分) 月あたり 処理件数 (概算) 月当たり 作業工数 (1回当 たりの作 業×処理 件数) (分) 電子 化が 可能 定常 的に 発生 ルール が定 義可 能 判断 ロジッ クが 設計 可能 RP A対 象 候 補 例 人事給 与T 経費 精算 通勤交 通費 通勤交通費 の審査 入力 • • 人事システ ム 日次 ◦ 10 100 100 1000 10 100 1000 Yes Yes Yes Yes ◦ - 1 執務運 用T ID登録 案件内容確 認 - • - - - - - • - - - - RapidTra cker 週2 ◦ 0.1 10 1 1 5 20 100 Yes Yes Yes Yes 要 検 討 EAPツールでの 全自動化予定 2 執務運 用T ID登録 申請書内容 確認 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 3 執務運 用T ID登録 ID申請実行 - • - - - - - • - - - - EAP申請 管理ツール 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 4 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 5 執務運 用T ID登録 トークン管理 台帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 6 執務運 用T ID登録 VDI保守台 帳記入 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 7 執務運 用T ID登録 自動処理用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 8 執務運 用T ID登録 トークン用 CSV作成 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes 9 執務運 用T ID登録 RSA紐付け - - • - - - - • - - - - 執務RSA 週2 ◦ 0.2 20 1 4 Yes Yes Yes Yes 10 執務運 用T ID登録 登録処理正 常終了確認 - - • - - - - • - - - - Jp1 AJS 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 11 執務運 用T ID登録 ログオン確認、 初期設定 - - • - - - - • - - - - VC 週2 ◦ 0.1 10 1 1 Yes Yes Yes Yes 12 執務運 用T ID登録 ID登録サマ リ進捗更新 - • - - • - - - - - - - 週2 ◦ 0.05 5 1 0.25 Yes Yes Yes Yes ①業務リスト、マニュ アルを元に詳細化 ②業務 毎に業 務量を 算出 ③工 数集 計結 果を もと に整 理 ④適合性 を評価と 課題の有 無確認 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved. 25
  17. RPA導入までの流れ • 導入企画と本格導入にフェーズを分けて計画を推進。 26 対象業務の自動化の可能性を 検証する 選定業務を対象に順次導入を進める RPA導入企画フェーズ RPA本格導入フェーズ 本格導入

    フェーズの 計画策定 RPA導入対象業務 の選定 業務設計 開発・テスト テスト準備 運用マニュアル作成 導入ガイドライン/開発標準の検討 トレーニング準備・実施 RPA導入対象業務 の検討  全体業務整理  RPA候補対象業務整理  RPA適用エリア/イメージの設計 本格導入フェーズの 計画策定  概算効果の算定  費用算出、投資回収計画策定 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  18. 概算効果の算定 • RPA活用により約451時間/年の削減効果を想定。 27 対象業務 主な現行業務イメージ(全体工数:564h/年) RPA導入後の主な業務イメージ(全体工数:113h/年) 申請サマリ 作成 ADユーザグ

    ループ登録用 CSV作成 ADユーザ グループ登録 機器貸与と アクセス権限 管理表更新 申請サマリ 作成 ADユーザグ ループ登録用 CSV作成 ADユーザ グループ登録 機器貸与と アクセス権限 管理表更新 451h/年削減 現行工数:564h/年 導入後工数:113h/年 451h/年削減 インプット ファイル・手 順書作成 ログ/Active Directory正 常性確認等 FW規則 追加 ログ/Active Directory正 常性確認等 インプット ファイル・手 順書作成 ログ/Active Directory正 常性確認等 FW規則 追加 ログ/Active Directory正 常性確認等 監視サーバ ログイン IM-View ログイン 共通除外条件 設定 投入済執務定 義ファイル移 動 監視サーバ ログイン IM-View ログイン 共通除外条件 設定 投入済執務定 義ファイル移 動 IDリスト 取得 クリーニング 依頼メール 送付 クリーニング 結果メール 受領 離任者の 削除申請 有無チェック IDリスト 取得 クリーニング 依頼メール 送付 クリーニング 結果メール 受領 離任者の 削除申請 有無チェック (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  19. -600万円 -500万円 -400万円 -300万円 -200万円 -100万円 万円 100万円 回収計画(CF) イニシャルコスト

    費用回収計画 • 開発コストとRPAのライセンス費用に対する費用回収計画を試算 28 損益分岐点 導入コスト コスト削減額 期間 コスト (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  20. 計画概要 29 RPA導入目的 • 業務自動化による業務量削減 • 人手を介さず、ロボが実施することでの作業品質を向上 • 削減した時間を非定型業務や付加価値業務へパワーシフト 対象スコープ

    ・専用オフィスにおけるシンクライアント環境の運用保守業務 におけるWindowsベースのGUI作業 対象業務と 費用回収期間 ・以下4業務にRPAを導入し、451時間/年の業務量を削減する。 A) Windows FWの規則追加 B) IDの新規発行 C) 監視メッセージのフィルタリング D) IDの棚卸 ・導入コストの回収期間は、xxと想定。 今後他グループへの業務に展開し、改修時期の早期化を図る (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  21. RPA導入までの流れ • 導入企画と本格導入にフェーズを分けて計画を推進。 30 対象業務の自動化の可能性を 検証する 選定業務を対象に順次導入を進める RPA導入企画フェーズ RPA本格導入フェーズ 本格導入

    フェーズの 計画策定 RPA導入対象業務 の選定 業務設計 開発・テスト 運用設計 運用マニュアル作成 導入ガイドライン/開発標準の検討 トレーニング準備・実施 (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.
  22. 運用開始後の問題  ログ設計の不足 想定外のエラーが多発。ログ設計の不足により原因調査に時間を要した。 32  異常系の考慮不足 ポップアップやゾンビプロセスによる処理中断やエラー →随時エラーハンドリングを追加し、ロボ品質を向上。 

    セキュリティ要件への対応(ロボ用のIDを複数人で使い回しての申請はNG) (1)ロボVDIのログインユーザの一意性の担保 セキュリティ要件上、共有IDを使ってロボ用のVDIへログインする事は不可 → ロボVDIを複数人で利用したいニーズが高まった段階で構成変更を検討 (2)ロボ実行ユーザの一意性の担保 セキュリティ要件上、共有IDを使って各種申請を行う事は不可 → 作業担当者ごとの設定ファイルを用意し、作業者毎の証跡管理を可能に。 (1)ロボ用VDIへの ログイン (2)ロボ実行 VDI シンクライアント (C) Recruit Technologies Co., Ltd. All rights reserved.