Sansan Global Development Center, Inc.での1年半の⽴ち上げを振り返る

■イベント
Bill Oneにおけるグローバルな組織作り
https://sansan.connpass.com/event/311971/

■発表者
技術本部 海外開発拠点⽀援室
國井 和道

■Bill One エンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer

Transcript

1. Sansan株式会社 部署 名前 Sansan Global Development Center, Inc. での1年半の⽴ち上げを振り返る Sansan技術本部 技術本部 海外開発拠点⽀援室 國井和道
2. 國井 和道 Sansan株式会社 技術本部 海外開発拠点⽀援室 2017年10⽉にSansan途中⼊社。 Sansanでは営業DXサービス「Sansan」の開発に従事。 2023年からはインボイス管理サービス「Bill One」の海外 顧客向けの機能開発を Sansan Global Development Center, Inc. のメンバーと⾏っている。
3. Sansan の Global 展開タイムライン 2022 2023 2024 to be continued… 2015 2013 … US ⼦会社設⽴ シンガポール ⼦会社設⽴ Bill One Global Team 開始 Bill One ビジネスカード Project 開始 SGDC 開始 Sansan Global Development Center, Inc. Bill One Global Group ⭐
4. 今⽇話すこと Sansan Global Development Center, Inc.（以降、SGDC） という海外開発拠点の⽴ち上げで、 どのような課題に向き合い、 どのような学びがあったか
5. ⽬次 - SGDCとは？関わるきっかけは？ - 誕⽣期（2022年9⽉~2023年2⽉） - 拡⼤期（2023年3⽉~2023年8⽉） - 急増期（2023年9⽉~2024年2⽉） - まとめ
6. SGDCとは？ 関わるきっかけは？
7. SGDCとは？関わるきっかけは？ - フィリピンのセブ島にあるSansan初の海外開発拠点 - Sansanのプロダクトの海外進出を⽀援・加速させるための開発を⾏う組織 - 現地採⽤されたメンバーで構成され、⽇本語でのコミュニケーションは難しい
8. SGDCとは？関わるきっかけは？ - 2022年4⽉に海外開発拠点の⽴ち上げに参画しないか？と誘われたのが最初 - 当時、外国籍メンバーと⼀緒にSansanの開発をしていた - ⾯⽩そうだったのですぐYESと返答したが、紆余曲折あり、すぐには始まらず - 2023年10⽉から現地メンバーと「Bill One」の海外顧客向けの開発から始める
9. 誕⽣期 （2022年9⽉~2023年2⽉）
10. 誕⽣期（2022年9⽉~2023年2⽉） - 課題編 - 何も決まっていないところからのスタート 🏃 - ⾔語の問題があり、国内の開発プロセスをそのまま適⽤はできない 😢 - 拠点設⽴の⼿続きが未完了で私は海外赴任はできず（現地で⽀援できず...） - この時期での⼤きな課題は2つ 🤔 > 開発プロセスはどうする？ > 現地メンバーをどう育ててく？
11. 誕⽣期（2022年9⽉~2023年2⽉） - 解決編 - 開発プロセスはどうする？ → 粗くてもいいからさっさと決める > ⼤雑把な開発プロセス（プロジェクトバックログの作成〜リリースするまでの流 れ）とそこに登場するロールの役割を整理した > 細かいところは⼀緒に⾛りながら改善していくつもりでガチガチに決めない
12. 誕⽣期（2022年9⽉~2023年2⽉） - 解決編 - 現地メンバーをどう育ててく？ → 初期はガッツリ開発に⼊って育てる > 仕様・コード品質を担保する役割でチームに⼊った > すべてのチームイベントに参加し、適宜情報共有・提案を⾏って改善していった > すべてのPRをレビューし、徐々に技術⾯を伝えていった > 学んだことを共有しあう場を設定した
13. 誕⽣期（2022年9⽉~2023年2⽉） - 学び編 - ⼀⾔でまとめるなら「プロセス⼤事」 > 100点は⽬指さず、早めに決めて、粗いものを⼀緒に改善していく > プロセスを決めるだけでなく、⾃ら⼊り込んで伝えていく
14. 拡⼤期 （2023年3⽉~2023年8⽉）
15. 拡⼤期（2023年3⽉~2023年8⽉） - 課題編 - ここまで1チーム8名でいくつかリリースもできた 🎉 - 拡⼤期では順調にメンバーが増えていき、最終的にはエンジニア18名に 🥳 - 発注照合機能という新機能開発の⼤規模プロジェクトが来た ☄ - この時期での⼤きな課題は2つ 🤔 > 増員にどう向き合うか？ > ⼤規模プロジェクトをどう進めるか？
16. 拡⼤期（2023年3⽉~2023年8⽉） - 解決編 - 増員にどう向き合うか？ → 組織のロードマップを作成し、計画的に移譲する > 増員を⾒通して、チーム分割のロードマップを作成した（1 Pizza Rule ベース） > チーム分割前に次のチームで役割を持つメンバーにオンボーディングを実施した > チーム横断で役割をもつメンバーが相談・共有できる場を設定した
17. 拡⼤期（2023年3⽉~2023年8⽉） - 解決編 - ⼤規模プロジェクトをどう進めるか？ → Re:ガッツリ開発に⼊る > ここでも仕様・コード品質を担保する役割でチームに⼊った - チーム分割が進んでいたため、このプロジェクトだけにフォーカスできた > ⾃分が⼿を動かすだけだと、スケールしないため、今後役割を持たせたいメンバ ーを決め、育成も並⾏して⾏った
18. - ⼀⾔で⾔うなら「移譲⼤事」 > ⼩さなチームに分け、役割を移譲することでメンバーの成⻑機会を増やす > 移譲ができたからこそ、⼤規模プロジェクトの推進に集中することができた 拡⼤期（2023年3⽉~2023年8⽉） - 学び編
19. 急増期 （2023年9⽉~2024年2⽉）
20. 急増期（2023年9⽉~2024年2⽉） - 課題編 - ここまで4チーム18名の体制で⼤きなプロジェクトもリリースできた 🎉 - が、この期を境に増員スピードが上がり、平均4名/⽉増えていく 🤯 - 11⽉からようやくセブ島に赴任でき、現場の解像度が⼤きく上がった 🏝 - この時期での⼤きな課題は2つ 🤔 > Re:増員にどう向き合うか？ > マネージャー不⾜にどう向き合うか？
21. 急増期（2023年9⽉~2024年2⽉） - 解決編 - Re:増員にどう向き合うか？ → オンボーディングプロセスを改善する > 中途⼊社メンバーと新たに役割を持つメンバーのオンボーディングを改善した > ⼈に依存しない形でオンボーディングが進められるようになった
22. 急増期（2023年9⽉~2024年2⽉） - 解決編 - マネジャー不⾜にどう向き合うか？ → ⽴場にとらわれず提案して進める > カントリーマネジャーに課題感を共有し、⼀緒に動く - 社内制度を利⽤して、別部署から希望異動できるような準備を整える - マネジャーの現地採⽤も開始する - 周りに相談・説明して、 国内からマネジャーを引っ張り込む > 最終的にはマネジャーを1名増員できた
23. 急増期（2023年9⽉~2024年2⽉） - 学び編 - ⼀⾔で⾔うなら「開発以外も⼤事」 > オンボーディングの効率化も重要 > 課題を感じたなら、開発以外のことでも周りを巻き込んで動かしていく > マネージャーとエンジニアの⽐率が⼤きく崩れないように意識する > ⼈員計画・採⽤にも積極的に関わっていく
24. まとめ
25. まとめ - 誕⽣期は「プロセス⼤事」 - 拡⼤期は「移譲⼤事」 - 急増期は「開発以外も⼤事」 > 💭 採⽤はもう少し早い段階から関わってもよかったかも... > 💭 組織拡⼤も⼤事だが、⼈を育てて開発基盤を整える時間も必要 🌱
26. Bill One開発エンジニア 採⽤情報 https://media.sansan-engineering.com/billone-engineer