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2026年のデジタルマーケティングにおける消費者トレンド

 2026年のデジタルマーケティングにおける消費者トレンド

2026年の消費者は、1つのブランドに過度に縛られない「ブランド・プロミスキュイティ」の傾向を強め、主に4つのトレンドが見られます。
腹落ち(メンパ)消費:選択肢の多さによる疲労を防ぐため、AIなどを活用して「なぜそれが自分に合うのか」という明確な理由と納得感を求めます。
関係価値消費:購入にとどまらず、SNSでの投稿や共有といったエンゲージメント行動自体に価値を見出し、ブランドからの還元(報酬)を求めます。
思いつき体験消費:最適化されすぎた日常の先にある、文脈を伴った「ちょうどいい驚き」や偶然の発見による喜びを楽しみます。
ナンセンス消費:洗練されたコンテンツへの反動として、あえて「違和感」や「非合理さ」のある話題性に惹かれます。

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Satoshi Konno

August 27, 2026

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Transcript

  1. 2026年 消費者トレンドの全体像 新たなスタンス 1つのブランドと繋がり過ぎたくない「ブランド・プロミスキュイティ」 が進行 腹落ち消費 (メンパ消費 ) 関係価値消費 思いつき体験消費

    ナンセンス消費 選択に理由を求め、 多すぎる選択肢に疲労しない 「メンパ(メンタルパフォーマン ス)」を重視。 購入以外のエンゲージメント(投 稿・シェア)に金銭的なインセン ティブを求める。 最適化されすぎた日常に 「計画外の喜び」と「ちょうどい い驚き(セレンディピティ)」 を求 める。 非合理と違和感による 「どうしても気になってしまう」話 題に楽しさを感じる。 [出典] 2026年の消費者トレンドを読む:マーケターが知っておくべき4つのトレンド https://www.braze.com/ja/resources/reports-and-guides/reading-consumer-trends-for-2026 2
  2. 腹落ち消費 (メンパ消費):選択肢を減らし、「理由」を明確に示す 背景 Haut.Al 「Skin Chat」 世界の消費者の76%が「選択肢の多さに 圧倒されている」(メンタルパフォーマンスの低下)。 ChatGPTでの買い物相談は半年で2倍に。 McKinsey予測では2028年までにAI検索経由の売

    上が7,500億ドル規模へ。 [出典] McKinsey & Company, "New front door to the internet: Winning in the age of AI search" (2025年10月) 3 Amazon 「Help Me Decide」 [画像出典] Skin.Chat: AI Skin Chat Advisor & Skincare Chatbot [画像出典] What to buy on Amazon? Tap the ‘Help Me Decide’ button.. セルフィーやアンケートから AIが肌を 分析。成分説明からカート追加まで、 対話の中で購買を完結。 なぜそのアイテムが合うのかを 具体的に説明するパーソナル機能。 選択肢を絞るだけでなく、 「なぜその選択肢になっているか」 という理由が必要
  3. 24S(LVMH傘下ラグジュアリーストア) 当たり前になった「カゴ落ち」や「再入荷」通知に +αの要素を追加し、腹落ち を促進 カゴ落ち × 在庫僅少通知 1. 30日前までのカゴ落ち商品 1.

    欠品商品の再入荷 2. リアルタイムで「在庫僅少」を検知 2. Braze AIが個々の顧客に合わせた 「最適な代替商品」を選出 3. 緊急性を訴求するメッセージを自動送信 3. 通知と同時にAIレコメンド4点を提案 +35% +7% 3日以内の購入コンバージョン率向上 カート追加率の向上 [出典] 24S、AIによるパーソナライズで売上を向上| 顧客エンゲージメントプラットフォーム Braze(ブレイズ) https://www.braze.com/ja/customers/24s-case-study 4 再入荷アラート × AIレコメンド
  4. 関係価値消費:エンゲージメント自体が「通貨」になる 背景 これまで これから 購入 投稿する ポイント付与 共有する リワード Sun

    Bum 「Sun Bum Club」 Taco Bell 「FanStyle」 夕焼けの写真を共有する、皮膚がん 予防について学ぶ、宝探しに参加す るなど、コミュニティ構築行動に報酬 を付与。 顧客がカスタムオーダーを作成・命名 し、それを「他の人が注文する」とポイ ントが得られる。 顧客の創造性が販売を促進。 学ぶ 「10個買って1つ無料」や単純なポイント還元の 効果は薄れてきている。 [参考] ナッジ効果の誇大評価と減退(Mertens et al., 2022 / Maier et al., 2022) 最も価値のある顧客=最も頻繁に買う人、とは 限らない。AIの回答ソースとなる情報を投稿・ 共有してくれるユーザーがブランド認知・想起 を最大化する。 5
  5. AI時代のUGC(User Generated Content)「投稿・共有コンテンツ」の重要性 AIは一般ユーザーによる情報共有媒体を引用 している。 • Youtube • Instagram •

    note • ameblo つまり... UGCはAIを利用して意思決定をするユーザーに対 する認知・想起において強力な役割を果たす。 [画像出典] 生成AIが引用するサイト1位は? 「note」が躍進、ChatGPTでは「Ameblo」がトップ【Ahrefs(エイチレフス)調べ】 | Web担当者Forum https://webtan.impress.co.jp/n/2026/04/09/52446 6
  6. UGCを「広告資産」として評価し、ユーザーへ還元する 1. UGCの広告価値換算ロジック 2. ユーザー還元(リワード)モデル ユーザーによる投稿( UGC)は、インプレッションやクリックを通じて 「ディスプレイ広告」と同様の認知・想起効果を生む。 仮想広告費 (Virtual

    Ad Spend) の算出式 VAS = (Imp × eCPM) + (Engagement × eCPE) 7 • Imp: AI検索やSNSでの引用・表示回数 • eCPM: 同カテゴリのディスプレイ広告単価 • Engagement: シェア、保存、コメント等のアクション 広告予算をリワード原資へ 広告費を媒体に払う代わりに、価値(UGC)を創出したユーザーへ直接 ポイントや限定体験として還元。 これによりエンゲージメントが「通貨」となる循環を作る。
  7. 思いつき体験消費:最適化の先にある「ちょうどいい驚き」 背景 オンライン買い物客の54%が「喜び」を求める一 方、76%が「驚きや楽しさが足りない」と回答。 完全なランダムではなく、文脈を理解した上での 「予想の裏切り」が必要。 Bad Bunny×Spotify 「Tracking Bad

    Bunny」 1. トラックリストを「 GPS座標」に変形 バッド・バニーのSpotifyプロフィール画面から、新作アルバムの曲名が すべて消され、代わりに謎の「GPS座標(位置情報)」を配置 [出典] Criteo 調査レポート『The Spark of Discovery: Reigniting the Emotion of E-commerce』(2025年4月発表) 2. Google ストリートビューを使った宝探し ファンがその座標をGoogle マップに入力してストリートビューを開くと、 彼の故郷であるプエルトリコ島内の様々な場所に辿り着く仕掛けになっ ており、ストリートビュー画像の中に、アルバムの楽曲タイトル(曲名)が 隠されていた。 「予測可能な楽しさ」と 「偶然の発見」の間の ギャップこそが、 価値ある体験を生む。 Spotify の「世界で最も再生された アーティスト 1位」に通算 4度輝いた Bad Bunnyを、隠された手がかりから 解き明かす没入型アドベンチャー [出典] Rimas Music: Tracking Bad Bunny (case study) • Ads of the World™ | Part of The Clio Network 8 3. 世界中のファンによるSNSでの拡散 見つけた曲名をSNSでシェアし合うことで瞬く間に情報が拡散し、アルバ ムのリリース前から世界的なお祭り騒ぎ(トレンド)を作り出した。
  8. ナンセンス消費:「無難さ」を捨て、あえて「違和感」を創る 背景 洗練されすぎたAIコンテンツへの反動。消費者の20%は「トレンドになっている」 だけで感情的なつながりを感じる。 [出典] VML Intelligence, “The Future 100:

    2025”, VML, 2025. 9 Snacka Changi Duolingo Japan ニュージーランド国国全員に、名前入りのポテトチップス を「1枚ずつ配達する」馬鹿げたスタント。 大量のUGCを創出。 「デュオどすこい相擇大会」。ネット文化と日本のマスコッ ト文化を融合させ、話題性のあるイベントに。