本資料はSatAI.challengeのサーベイメンバーと共に作成したものです。
SatAI.challengeは、リモートセンシング技術にAIを適用した論文の調査や、より俯瞰した技術トレンドの調査や国際学会のメタサーベイを行うグループです。speakerdeckではSatAI.challenge内での勉強会で使用した資料をWeb上で共有しています。
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紹介する論文は、「Trend Classification of InSAR Displacement Time Series Using SAE–CNN」(Remote Sens. 2024)です。干渉SAR時系列処理(Persistent Scatterer InSAR, PSInSAR)によって、地盤の変位をモニタリングすることが可能となりました。しかし、実利用を考えると、変位が人間の生活にどのような影響を与えるのかを「分類」する必要がありますが、現状ではこの分類を自動的に処理する方法が確立されていません。そこで本研究では、PS-InSARの時系列変位データに対して、「安定」「線形」「減速」「加速」「エラー」の5つのカテゴリに分類するための、AutoEncoderとCNNを組み合わせた分類手法(SAE-CNN)を提案しました。
Sentinel-1データを用いた実験を昆明市で実施した結果、本手法はF1スコア0.952を達成し、高い分類性能を示しました。