本資料はSatAI.challengeのサーベイメンバーと共に作成したものです。
SatAI.challengeは、リモートセンシング技術にAIを適用した論文の調査や、より俯瞰した技術トレンドの調査や国際学会のメタサーベイを行う研究グループです。speakerdeckではSatAI.challenge内での勉強会で使用した資料をWeb上で共有しています。
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紹介する論文は「A scalable, annual aboveground biomass product for monitoring carbon impacts of ecosystem restoration projects」です。この研究では、観測条件の変化に対しても頑健かつスケーラブルなAbove-Ground Biomass(AGB)推定手法を提案しています。具体的には、まず同一地点の異なる観測日時のデータのペアに自己教師あり学習を適用し、観測日時の変化に依存しない表現を学習します。次に、その表現を入力としてAGB回帰モデルを構築します。提案手法は既存のプロダクトと比較して高い精度を示すとともに、異なる年度の観測データに対しても頑健な予測が可能であることが示されました。本研究は森林モニタリングのような、広域かつ定期的な更新が必要なAGB推定タスクへの応用が期待されます。