Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ポーリング処理廃止によるイベント駆動アーキテクチャへの移行
Search
Sponsored
·
Ship Features Fearlessly
Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.
→
Seitaro Fujigaki
March 12, 2026
Programming
0
190
ポーリング処理廃止によるイベント駆動アーキテクチャへの移行
Seitaro Fujigaki
March 12, 2026
Tweet
Share
Other Decks in Programming
See All in Programming
コードレビューをしない選択 #でぃーぷらすトウキョウ
kajitack
3
830
AWS Infrastructure as Code の新機能 2025 総まとめ 〜SA 4人による怒涛のデモ祭り〜
konokenj
10
3.3k
Go Conference mini in Sendai 2026 : Goに新機能を提案し実装されるまでのフロー徹底解説
yamatoya
0
550
Geminiの機能を調べ尽くしてみた
naruyoshimi
0
200
Unity6.3 AudioUpdate
cova8bitdots
0
120
15年目のiOSアプリを1から作り直す技術
teakun
1
620
PostgreSQL を使った快適な go test 環境を求めて
otakakot
0
530
API Platformを活用したPHPによる本格的なWeb API開発 / api-platform-book-intro
ttskch
1
130
GC言語のWasm化とComponent Modelサポートの実践と課題 - Scalaの場合
tanishiking
0
100
The Ralph Wiggum Loop: First Principles of Autonomous Development
sembayui
0
3.7k
Railsの気持ちを考えながらコントローラとビューを整頓する/tidying-rails-controllers-and-views-as-rails-think
moro
5
390
Go 1.26でのsliceのメモリアロケーション最適化 / Go 1.26 リリースパーティ #go126party
mazrean
1
370
Featured
See All Featured
B2B Lead Gen: Tactics, Traps & Triumph
marketingsoph
0
74
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
11
850
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
38
2.8k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
659
61k
Digital Ethics as a Driver of Design Innovation
axbom
PRO
1
210
Building Adaptive Systems
keathley
44
2.9k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.6k
Visual Storytelling: How to be a Superhuman Communicator
reverentgeek
2
470
The State of eCommerce SEO: How to Win in Today's Products SERPs - #SEOweek
aleyda
2
9.8k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.6k
AI Search: Where Are We & What Can We Do About It?
aleyda
0
7.1k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.4k
Transcript
ポーリング処理廃止による イベント駆動アーキテクチャへの移行 Go Junction #1
自己紹介 所属 • CyberAgent / MGDX • 薬急便(医療系SaaS) • バックエンド兼SRE
最近の趣味 • プレミアリーグ観戦⚽ • 旅⾏✈ @eiaou_f フジガキ セイタロウ 藤垣 成汰朗
予約検索の既存アーキテクチャ ‧各クライアントでポーリング ‧ポーリング間隔: 30sec ‧1回あたりのAPIコール数: 9回 予約検索APIで 2,000 req/sec
課題 高負荷 スケーラビリティへ の懸念 非効率な リソース利用
問題の本質 ポーリングの根本的な問題 は何か?
問題の本質 データに変更があってもなくても、定期的にリクエストが発生する = 無駄なリクエストが多い
変更があったときにサーバーから クライアントへ通知すれば良いのでは…!
サーバープッシュ型の通信方式 選択肢 メリット デメリット WebSocket リアルタイム性が 高い 双方向通信が可能 低レイテンシ 通知用途には過剰機能
接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ Server-Sent Events ブラウザネイティブ対応 HTTP/1.1で動作 自動再接続あり 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ gRPC Server Streaming 型安全・バイナリ効率が良い モバイル/BFF構成と相性◎ ブラウザはgRPC-Web経由で導入コス ト高 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ ※接続がPodに固定されるため、別 Podに届いたイベントを他 Podの接続クライアントへ転送する仕組みが別途必要
サーバーからクライアントへの通信方式 選択肢 メリット デメリット WebSocket リアルタイム性が高い 双方向通信が可能 低レイテンシ 通知用途には過剰機能 接続管理が複雑
スケーリングが難しい ※ Server-Sent Events ブラウザネイティブ対応 HTTP/1.1で動作 自動再接続あり 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ gRPC Server Streaming 型安全・バイナリ効率が良い モバイル/BFF構成と相性◎ ブラウザはgRPC-Web経由で導入コス ト高 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ ※接続がPodに固定されるため、別 Podに届いたイベントを他 Podの接続クライアントへ転送する仕組みが別途必要
もう少し簡単な⽅法はないのか?
ありました
新アーキテクチャ 1. 予約サービスからイベント発⽕ 2. Pub/Subにメッセージを配信 3. イベント伝播サービスが購読 4. イベント伝播サービスがFirestoreの薬局別 ドキュメントを更新
5. 薬局ドキュメントを監視しているフロント エンドがFirestoreの変更をリアルタイム検 知 6. 予約取得APIから予約データを取得
なぜFirestore? • リアルタイム同期機能が標準装備 ◦ SDKを使うだけで、⾯倒な接続管理なしにリアルタイム同期が実現可能 • スケーラビリティ ◦ クライアント数の増加に対して、インフラ側での対応が不要 •
薬局ごとのドキュメント分離 ◦ 各薬局が⾃⾝に関係するドキュメントのみを購読するため、他の薬局のイベントなど不要 なデータを受信することがない • 既存のGoogle Cloud環境との親和性 ◦ すでにGKEやPub/Subを使⽤していたため、同じエコシステム内で完結できる点も⼤きな メリットでした
短期間に多数のイベントが発⽣した 場合、そのままクライアントに伝播 すると、都度APIを呼び出してしまう 結局⼤量のリクエストが発⽣! 課題:短時間に⼤量のイベントが発⽣するケース
Cloud Tasksを使ったスロットリング 機構を導⼊ ⼀定時間内に発⽣した複数のイベント を、1回の通知にまとめる APIリクエストの集中を回避! 解決策:Cloud Tasksによるスロットリング
リアーキテクチャ後の結果 定性的 • 予約⼀覧更新のリアルタイム性の向上 定量的 指標 改善前 改善後 削減率 予約検索APIの秒間リクエスト数
約2,000/秒 約1,000/秒 50% DBコスト 100% 70% 30%
• 問題 ◦ ポーリング処理によりAPIサーバーやDBへの負荷が⾼い状況 • 解決策 ◦ Firestoreを利⽤することで、サーバーからクライアントへのイベント通知を実現し、ポー リング処理から移⾏することができた ◦
Cloud Tasksを利⽤してスロットリング機構を導⼊し、⼀定期間のイベントを1つのイベン トにまとめることに成功 • 結果 ◦ 対象APIの秒間リクエスト数が半減 ◦ DBコストも30%程度削減成功 まとめ
ご清聴ありがとうございました