Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ポーリング処理廃止によるイベント駆動アーキテクチャへの移行

Sponsored · Ship Features Fearlessly Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers.

 ポーリング処理廃止によるイベント駆動アーキテクチャへの移行

Avatar for Seitaro Fujigaki

Seitaro Fujigaki

March 12, 2026
Tweet

Other Decks in Programming

Transcript

  1. 自己紹介 所属 • CyberAgent / MGDX • 薬急便(医療系SaaS) • バックエンド兼SRE

    最近の趣味 • プレミアリーグ観戦⚽ • 旅⾏✈   @eiaou_f フジガキ セイタロウ 藤垣 成汰朗
  2. サーバープッシュ型の通信方式 選択肢 メリット デメリット WebSocket リアルタイム性が 高い 双方向通信が可能 低レイテンシ 通知用途には過剰機能

    接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ Server-Sent Events ブラウザネイティブ対応 HTTP/1.1で動作 自動再接続あり 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ gRPC Server Streaming 型安全・バイナリ効率が良い モバイル/BFF構成と相性◎ ブラウザはgRPC-Web経由で導入コス ト高 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ ※接続がPodに固定されるため、別 Podに届いたイベントを他 Podの接続クライアントへ転送する仕組みが別途必要
  3. サーバーからクライアントへの通信方式 選択肢 メリット デメリット WebSocket リアルタイム性が高い 双方向通信が可能 低レイテンシ 通知用途には過剰機能 接続管理が複雑

    スケーリングが難しい ※ Server-Sent Events ブラウザネイティブ対応 HTTP/1.1で動作 自動再接続あり 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ gRPC Server Streaming 型安全・バイナリ効率が良い モバイル/BFF構成と相性◎ ブラウザはgRPC-Web経由で導入コス ト高 接続管理が複雑 スケーリングが難しい ※ ※接続がPodに固定されるため、別 Podに届いたイベントを他 Podの接続クライアントへ転送する仕組みが別途必要
  4. 新アーキテクチャ 1. 予約サービスからイベント発⽕ 2. Pub/Subにメッセージを配信 3. イベント伝播サービスが購読 4. イベント伝播サービスがFirestoreの薬局別 ドキュメントを更新

    5. 薬局ドキュメントを監視しているフロント エンドがFirestoreの変更をリアルタイム検 知 6. 予約取得APIから予約データを取得
  5. なぜFirestore? • リアルタイム同期機能が標準装備 ◦ SDKを使うだけで、⾯倒な接続管理なしにリアルタイム同期が実現可能 • スケーラビリティ ◦ クライアント数の増加に対して、インフラ側での対応が不要 •

    薬局ごとのドキュメント分離 ◦ 各薬局が⾃⾝に関係するドキュメントのみを購読するため、他の薬局のイベントなど不要 なデータを受信することがない • 既存のGoogle Cloud環境との親和性 ◦ すでにGKEやPub/Subを使⽤していたため、同じエコシステム内で完結できる点も⼤きな メリットでした
  6. • 問題 ◦ ポーリング処理によりAPIサーバーやDBへの負荷が⾼い状況 • 解決策 ◦ Firestoreを利⽤することで、サーバーからクライアントへのイベント通知を実現し、ポー リング処理から移⾏することができた ◦

    Cloud Tasksを利⽤してスロットリング機構を導⼊し、⼀定期間のイベントを1つのイベン トにまとめることに成功 • 結果 ◦ 対象APIの秒間リクエスト数が半減 ◦ DBコストも30%程度削減成功 まとめ