Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ノーコード・ローコードツールで サブスク運用を効率化する方法 / JP_Stripes_Osa...
Search
Hidetaka Okamoto (Stripe)
January 20, 2023
Technology
0
81
ノーコード・ローコードツールで サブスク運用を効率化する方法 / JP_Stripes_Osaka_202301
https://jpstripes.connpass.com/event/269776/
Hidetaka Okamoto (Stripe)
January 20, 2023
Tweet
Share
More Decks by Hidetaka Okamoto (Stripe)
See All by Hidetaka Okamoto (Stripe)
Stripeではじめる Revenue Operations / jp_stripes_okinawa_8
stripehideokamoto
0
230
収益を高めるための Stripeダッシュボード活用術 / jp_stripes_online_7
stripehideokamoto
0
290
No-code SaaS and Full Site Editing / wcasia2023
stripehideokamoto
0
230
コア機能開発に集中するための Stripe Checkout活用法 / jp_stripes_deep_dive_202301
stripehideokamoto
0
390
State of Checkout 2022から見た オンライン決済フローの最適化/jp-stripes-miyzaki-202301
stripehideokamoto
0
130
サブスクリプション決済入門 Stripeでの実装方法と、要件定義時のポイント/okta-stripe-202301
stripehideokamoto
0
170
ビジネスユーザを巻込む Stripeダッシュボード活用法 / jp_stripes_deepdive-202212
stripehideokamoto
0
260
AWSでローコードにはじめる サブスクリプション運用の効率化/aws-startup-tech-meetup-fukuoka-2
stripehideokamoto
0
130
サブスクリプション決済入門 Stripeでの実装方法と、要件定義時のポイント/jp_stripes_okayama_vol3
stripehideokamoto
9
5.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
利用終了したドメイン名の最強終活〜観測環境を育てて、分析・供養している件〜 / The Ultimate End-of-Life Preparation for Discontinued Domain Names
nttcom
2
190
Cloud Spanner 導入で実現した快適な開発と運用について
colopl
1
600
ハッキングの世界に迫る~攻撃者の思考で考えるセキュリティ~
nomizone
13
5.2k
ユーザーストーリーマッピングから始めるアジャイルチームと並走するQA / Starting QA with User Story Mapping
katawara
0
200
抽象化をするということ - 具体と抽象の往復を身につける / Abstraction and concretization
soudai
16
3.6k
エンジニアが加速させるプロダクトディスカバリー 〜最速で価値ある機能を見つける方法〜 / product discovery accelerated by engineers
rince
4
320
Developer Summit 2025 [14-D-1] Yuki Hattori
yuhattor
19
6.2k
ビジネスモデリング道場 目的と背景
masuda220
PRO
9
520
白金鉱業Meetup Vol.17_あるデータサイエンティストのデータマネジメントとの向き合い方
brainpadpr
5
740
Classmethod AI Talks(CATs) #17 司会進行スライド(2025.02.19) / classmethod-ai-talks-aka-cats_moderator-slides_vol17_2025-02-19
shinyaa31
0
120
OpenID Connect for Identity Assurance の概要と翻訳版のご紹介 / 20250219-BizDay17-OIDC4IDA-Intro
oidfj
0
270
明日からできる!技術的負債の返済を加速するための実践ガイド~『ホットペッパービューティー』の事例をもとに~
recruitengineers
PRO
3
390
Featured
See All Featured
Producing Creativity
orderedlist
PRO
344
39k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1368
200k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.3k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
80
5.1k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
133
33k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
244
12k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.6k
How GitHub (no longer) Works
holman
314
140k
KATA
mclloyd
29
14k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
38k
Transcript
ノーコード・ローコードツールで サブスク運用を効率化する方法 JP_Stripes Osaka 2023/01 @hidetaka_dev Jan 2023 1
Today topic: サブスク契約「後」の話 2 JP_Stripes Osaka 2023/01
今日のトピック • サブスクリプションの契約後に想定すべき 3つの運用イベントとStripeでの対応方法 • コードをなるべく書かずに、 サブスクリプションの「出来事」に対応する • 「自分のビジネスに集中」するために、 ノーコード・ローコードツールを活用しよう
3 JP_Stripes Osaka 2023/01
今日のトピック • サブスクリプションの契約後に想定すべき 3つの運用イベントとStripeでの対応方法 • コードをなるべく書かずに、 サブスクリプションの「出来事」に対応する • 「自分のビジネスに集中」するために、 ノーコード・ローコードツールを活用しよう
4 JP_Stripes Osaka 2023/01
サブスクリプションは、「契約してからが本番」 • サブスクリプションは、「契約し続けてもらう」必要がある ◦ 使わないサブスクサービスは、解約される ▪ 競合他社への乗り換え: 「もっと安いor便利なサービスにしよう」 ▪ 需要の消失:
「子どもが成長したので、もう使わない」 • 機能への不満だけでなく、 サポートや契約体系などへの不満も解約理由になりうる 5 JP_Stripes Osaka 2023/01
サブスクリプションで発生しやすいサポートタスク • 契約内容の確認と変更 ◦ プランの変更や解約・請求履歴の確認 ◦ 請求書等の送付先住所・メールアドレスの変更 • 決済に関連する事象 ◦
カードの有効期限切れや銀行振込の入金忘れ ◦ 不正決済の申し立て(チャージバック請求)対応 • 営業やマーケティングなどとの連携 ◦ 優良顧客の特定、会計データのエクスポート 6 JP_Stripes Osaka 2023/01
Stripeで運用タスクを効率化する • 契約内容の確認と変更 ◦ Customer Portalでリダイレクト型請求マイページを実装 • 決済に関連する事象 ◦ 支払い失敗などの通知メールの自動送信
◦ 3DS2への対応やRadarを利用した不正検知システムの提供 • 営業やマーケティングなどとの連携 ◦ ダッシュボードやAPIの検索機能、レポート機能 7 JP_Stripes Osaka 2023/01
Stripe Customer Portalで請求マイページ • リダイレクト型 顧客請求マイページ • 顧客情報・決済情報 請求履歴・プラン変更など •
ノーコード / APIで 組み込みが可能 • 利用料: 無料 8 JP_Stripes Osaka 2023/01
失敗した支払いのフォローアップ • 決済の再試行を3回実施 • 失敗した場合に、 メールを送信して情報更新 • 有料オプションを利用して、 スマートリトライなど 追加機能も
Billing Scale (0.8%) 9 JP_Stripes Osaka 2023/01
ダッシュボードのフィルタ機能で、見たい情報を抽出 • 各情報一覧にある「フィルタ機能」 ◦ Billing, Payment, Customer, etc • 作成日や決済ステータスで、
情報をフィルタリング ◦ 例:直近X日に作成された、 未払いのサブスクリプション • フィルタ条件は、 URLのクエリ文字列として追加される ◦ /payments?status[0]=canceled&st atus[1]=blocked • 「よく見る条件」をブックマーク 社内Wikiやポータルで共有しよう 10 JP_Stripes Osaka 2023/01
今日のトピック • サブスクリプションの契約後に想定すべき 3つの運用イベントとStripeでの対応方法 • コードをなるべく書かずに、 サブスクリプションの「出来事」に対応する • 「自分のビジネスに集中」するために、 ノーコード・ローコードツールを活用しよう
11 JP_Stripes Osaka 2023/01
サブスクリプションや決済の「運用」にありがちなこと • 「緊急かつ重要な出来事」は 人力で解決する • 「重要だけど緊急でない」ものへの 開発リソースはあまり割り当てられない ◦ コア機能の開発・運用が優先される •
「コードを書かなくても、効率化できる」方法が効果的 12 JP_Stripes Osaka 2023/01 緊急かつ 重要 緊急ではないが重要 緊急だけど 重要ではない 緊急ではなく 重要でもない
ノーコードサービスで自動化ワークフローを構築する • 「イベント駆動」で考える ◦ IFTTT (If this then that) ◦
If XXX もしXXXが発生したら ◦ Then YYY YY を実行する • IFTTT / Zapier / Yoom / etc.. • AWS / GCP / Azure内連携は それぞれのWFサービスを利用 13 JP_Stripes Osaka 2023/01
Zapierで自動化ワークフローを構築する • ワークフローを始める 「起点」を決める ◦ Stripeの場合: ▪ サブスク申込や更新 ▪ 請求書の未払い
▪ など • 処理したい「タスク」を 順番に登録する ◦ Gmailでメール送信 ◦ Slackに通知 ◦ kintoneレコード作成 14 JP_Stripes Osaka 2023/01
サービスによっては、「WFプリセット」も • YoomやZapierなど ◦ サービス同士の 連携レシピが利用可能 ◦ 作成したWFを 共有できるSaaSも •
プリセットやレシピを見て 自動化できる作業やWFを 見つけよう 15 JP_Stripes Osaka 2023/01
Amazon EventBridgeでノーコードにAWSと連携 • 「発生したイベント」と 「実行したいWF」の 関係性(ルール)を作る • AWS内のイベントや、 連携SaaSのイベント、 AWS
SDKによる手動通知に対応 • StripeやTwilioなどは、 クイックスタートで Webhookエンドポイントを用意 16 JP_Stripes Osaka 2023/01 https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/ 2022/08/amazon-eventbridge-supports-receiving- events-github-stripe-twilio-using-webhooks/
クイックスタート利用の場合 Sourceでstripe.comを指定 detail-typeで Stripeのリソース名を指定 detailで、JSON構造に対応した 条件を書くと、絞り込み 右の例: 「5000円以上の請求書」に 関する全てのイベント 17
JP_Stripes Osaka 2023/01 EventBridgeでのStripeイベントのフィルター例
Amazon SNSやAWS Chatbotでまずは社内通知から • SNSを利用した社内通知 ◦ Chatbot併用でSlackにも • まずは「何かが起きた」ことを 素早く検知できる仕組みを作る
◦ 顧客が問い合わせて来る前に 調査や対応を済ませたい ◦ 人力でのサポートは継続 ただし初動が早くなる • EventBridgeのルールなどで 要対応イベントかを事前トリアージ ◦ 「オオカミ少年」化を回避する 18 JP_Stripes Osaka 2023/01
ワークフローを設計・実行 AWSのAPI呼び出しが可能 ローコードにWFが作れる ChoiceやWaitで、 条件分岐や待機も可能 ・失敗したら、 10秒後にリトライ ・3回失敗したら、 キャンセルして返金 19
JP_Stripes Osaka 2023/01 AWS StepFunctionsで、手続き処理をローコードに
ユーザー・契約の「状態」をシステムで把握する • 個々の契約や顧客の状態を人力で把握するのは難しい ◦ システム化・仕組み化して、素早く効率的に変化を検知する ◦ ローコードでWFの試作・評価サイクルを素早く回す • Q:「作ったWF」と「状態変化」をどう紐づけるか? ◦
手動実行(GUI / API / CLI / etc..) ◦ Webhook API ◦ イベント駆動型サービスを利用する ▪ Zapier, IFTTT, Yoom, Amazon EventBridge, Power Platform 20 JP_Stripes Osaka 2023/01
今日のトピック • サブスクリプションの契約後に想定すべき 3つの運用イベントとStripeでの対応方法 • コードをなるべく書かずに、 サブスクリプションの「出来事」に対応する • 「自分のビジネスに集中」するために、 ノーコード・ローコードツールを活用しよう
21 JP_Stripes Osaka 2023/01
コア機能に集中するための、ノーコードツール • コードを書く開発とノーコードツールは、ゼロサムの競合ではない ◦ ノーコードツールは、 社内の開発リソースを効率的に動かすために活用できる • 「重要だけど、緊急ではないタスク」を誰に任せるか? ◦ システムの外にあるタスク・ワークフローならば、
SaaSとIPaaSを使ってノーコードに解決する方法も 22 JP_Stripes Osaka 2023/01
「シャドーIT」にならないために・・・ • 「どのWFを、どこで自動化しているか」の目録 / Wikiを用意しよう ◦ 「古より人知れず動き続けるシステム」を作らない • AWS /
GCP / Azureなどで、「コード管理」への段階的な移行 ◦ StepFunctionsなどでWFをコード化 ◦ Terraform / CloudFormationなどでIaC管理へ • ノーコード系ツールを、 「コード管理への切り替えやすさ」で選ぶのもひとつの手 23 JP_Stripes Osaka 2023/01
n8nで、WFシステムを自前管理する方法も 24 JP_Stripes Osaka 2023/01 https://n8n.io/
今日のトピック • サブスクリプションの契約後に想定すべき 3つの運用イベントとStripeでの対応方法 • コードをなるべく書かずに、 サブスクリプションの「出来事」に対応する • 「自分のビジネスに集中」するために、 ノーコード・ローコードツールを活用しよう
25 JP_Stripes Osaka 2023/01