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ノーコード・ローコードツールで サブスク運用を効率化する方法 / JP_Stripes_Osaka_202301

ノーコード・ローコードツールで サブスク運用を効率化する方法 / JP_Stripes_Osaka_202301

Hidetaka Okamoto (Stripe)

January 20, 2023
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  1. サブスクリプションで発生しやすいサポートタスク • 契約内容の確認と変更 ◦ プランの変更や解約・請求履歴の確認 ◦ 請求書等の送付先住所・メールアドレスの変更 • 決済に関連する事象 ◦

    カードの有効期限切れや銀行振込の入金忘れ ◦ 不正決済の申し立て(チャージバック請求)対応 • 営業やマーケティングなどとの連携 ◦ 優良顧客の特定、会計データのエクスポート 6 JP_Stripes Osaka 2023/01
  2. Stripeで運用タスクを効率化する • 契約内容の確認と変更 ◦ Customer Portalでリダイレクト型請求マイページを実装 • 決済に関連する事象 ◦ 支払い失敗などの通知メールの自動送信

    ◦ 3DS2への対応やRadarを利用した不正検知システムの提供 • 営業やマーケティングなどとの連携 ◦ ダッシュボードやAPIの検索機能、レポート機能 7 JP_Stripes Osaka 2023/01
  3. ダッシュボードのフィルタ機能で、見たい情報を抽出 • 各情報一覧にある「フィルタ機能」 ◦ Billing, Payment, Customer, etc • 作成日や決済ステータスで、

    情報をフィルタリング ◦ 例:直近X日に作成された、   未払いのサブスクリプション • フィルタ条件は、 URLのクエリ文字列として追加される ◦ /payments?status[0]=canceled&st atus[1]=blocked • 「よく見る条件」をブックマーク 社内Wikiやポータルで共有しよう 10 JP_Stripes Osaka 2023/01
  4. サブスクリプションや決済の「運用」にありがちなこと • 「緊急かつ重要な出来事」は 人力で解決する • 「重要だけど緊急でない」ものへの 開発リソースはあまり割り当てられない ◦ コア機能の開発・運用が優先される •

    「コードを書かなくても、効率化できる」方法が効果的 12 JP_Stripes Osaka 2023/01 緊急かつ 重要 緊急ではないが重要 緊急だけど 重要ではない 緊急ではなく 重要でもない
  5. ノーコードサービスで自動化ワークフローを構築する • 「イベント駆動」で考える ◦ IFTTT (If this then that) ◦

    If XXX もしXXXが発生したら ◦ Then YYY YY を実行する • IFTTT / Zapier / Yoom / etc.. • AWS / GCP / Azure内連携は それぞれのWFサービスを利用 13 JP_Stripes Osaka 2023/01
  6. Zapierで自動化ワークフローを構築する • ワークフローを始める 「起点」を決める ◦ Stripeの場合: ▪ サブスク申込や更新 ▪ 請求書の未払い

    ▪ など • 処理したい「タスク」を 順番に登録する ◦ Gmailでメール送信 ◦ Slackに通知 ◦ kintoneレコード作成 14 JP_Stripes Osaka 2023/01
  7. Amazon EventBridgeでノーコードにAWSと連携 • 「発生したイベント」と 「実行したいWF」の 関係性(ルール)を作る • AWS内のイベントや、 連携SaaSのイベント、 AWS

    SDKによる手動通知に対応 • StripeやTwilioなどは、 クイックスタートで Webhookエンドポイントを用意 16 JP_Stripes Osaka 2023/01 https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/ 2022/08/amazon-eventbridge-supports-receiving- events-github-stripe-twilio-using-webhooks/
  8. Amazon SNSやAWS Chatbotでまずは社内通知から • SNSを利用した社内通知 ◦ Chatbot併用でSlackにも • まずは「何かが起きた」ことを 素早く検知できる仕組みを作る

    ◦ 顧客が問い合わせて来る前に 調査や対応を済ませたい ◦ 人力でのサポートは継続 ただし初動が早くなる • EventBridgeのルールなどで 要対応イベントかを事前トリアージ ◦ 「オオカミ少年」化を回避する 18 JP_Stripes Osaka 2023/01
  9. 「シャドーIT」にならないために・・・ • 「どのWFを、どこで自動化しているか」の目録 / Wikiを用意しよう ◦ 「古より人知れず動き続けるシステム」を作らない • AWS /

    GCP / Azureなどで、「コード管理」への段階的な移行 ◦ StepFunctionsなどでWFをコード化 ◦ Terraform / CloudFormationなどでIaC管理へ • ノーコード系ツールを、 「コード管理への切り替えやすさ」で選ぶのもひとつの手 23 JP_Stripes Osaka 2023/01