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ビジネスユーザを巻込む Stripeダッシュボード活用法 / jp_stripes_deepdive-202212

ビジネスユーザを巻込む Stripeダッシュボード活用法 / jp_stripes_deepdive-202212

JP_Stripes Deep Dive 2022/12の資料です。
https://jpstripes.connpass.com/event/269022/

Hidetaka Okamoto (Stripe)

December 21, 2022
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Transcript

  1. ビジネスユーザを巻込む
    Stripeダッシュボード活用法
    JP_Stripes Deep Dive 2022/12
    @hidetaka_dev
    Dec 2022
    1

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  2. 今日のトピック
    ● Stripeを「導入した後」に、
    どんな運用タスクが発生するか?
    ● 「わかる人がやる」から
    「みんなで活用する」への転換
    ● 「タスクの効率化」だけじゃない
    Stripeダッシュボード活用Tips
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    JP_Stripes Deep Dive 2022/12

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  3. 岡本 秀高 ( @hidetaka_dev )
    ● Stripe Developer Advocate
    (ex-developer in Digitalcube)
    ● JavaScript / TypeScript developer
    ○ AWS Lambda / CDK
    ○ Next.js / React
    ○ WordPress / Alexa / etc
    ● AWS Samurai 2017 /
    AWS Community Day APAC 2017
    ● QiitaでStripeに関する
    Dev blogを週2/3本で更新中
    ○ https://qiita.com/hideoka
    moto
    ○ 年間120記事ペース
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    JP_Stripes Deep Dive 2022/12

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  4. 今日のトピック
    ● Stripeを「導入した後」に、
    どんな運用タスクが発生するか?
    ● 「わかる人がやる」から
    「みんなで活用する」への転換
    ● 「タスクの効率化」だけじゃない
    Stripeダッシュボード活用Tips
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    JP_Stripes Deep Dive 2022/12

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  5. サブスクリプションは、「契約してからが本番」
    ● サブスクリプションでは、「解約まで」顧客との関係が続く
    ● 関係が続く限り、サービスや契約・決済に関する
    顧客とのコミュニケーションが発生する
    ● 成長のためにユーザー・契約を増やしたい
    -> ユーザーや契約が増えると、顧客サポートの件数が増加する
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  6. Stripeが関わる「顧客サポート」の例
    ● 契約内容や請求履歴の確認や顧客への共有
    ○ サブスクリプション・請求書データの確認
    ○ 領収書・請求書PDFの再送や印刷・郵送
    ● 決済に関するトラブルや契約内容の変更
    ○ システムエラーによるプラン変更等の手動操作
    ○ 未払いのある顧客への連絡や未収金の回収
    ● チャージバック(不正請求)申請への対応
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  7. 運用・サポートから届くリクエストや相談
    ● 「X社が先月分の領収書を再発行してほしいらしい」
    ○ Invoiceデータを特定、領収書PDFをDLして共有
    ● 「Y社が未払い分を決済したらしいけど、状況ちょっと見てくれる?」
    ○ Customer / Subscriptionデータを特定、未払いの請求書がないか確認
    ● 「自分でダッシュボード見たらいいんだろうけど、
     間違えて決済データとか触っちゃいそうで怖いからお願い」
    ● 「運用・分析チーム向けの管理画面アプリ作ってよ」
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  8. 今日のトピック
    ● Stripeを「導入した後」に、どんな運用タスクが発生するか?
    ● 「わかる人がやる」から
    「みんなで活用する」への転換
    ● 「タスクの効率化」だけじゃない
    Stripeダッシュボード活用Tips
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  9. 運用・顧客サポートチームをStripeに「招待」する
    ● 開発チームは、コア機能の開発や緊急度の高い問題に集中したい
    ○ 顧客に関する出来事は、顧客サポートに
    ○ 3DSや再請求などの設定調整は、運用チームに
    ○ ビジネスや会計に関する情報は、各専門チームに
    ● 「Stripeダッシュボード」を知ることで、
    各チームへ決済・契約に関する「運用」を任せることができる
    ● 「効率的」かつ「安全」なStripeアカウントを運用方法を把握しよう
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  10. 「見る場所」と「使う機能」を把握して共有しよう
    ● 「顧客や契約・請求に関する情報を調べたい」場合
    ○ レポートやフィルタで、必要なデータにアクセスしやすくする
    ● 「返金や不正請求への対応」など、
    ○ 検索機能で「いつも見るデータ」のリンク・ブックマークを作る
    ● 「誤操作が怖い」「大勢に触らせたくない」などの懸念に対応する
    ○ チーム機能で、権限を最小限に絞る
    ○ セキュリティ履歴を監査に利用する
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  11. ダッシュボードのフィルタ機能で、見たい情報を抽出
    ● 各情報一覧にある「フィルタ機能」
    ○ Billing, Payment, Customer, etc
    ● 作成日や決済ステータスで、
    情報をフィルタリング
    ○ 例:直近X日に作成された、
      未払いのサブスクリプション
    ● フィルタ条件は、
    URLのクエリ文字列として追加される
    ○ /payments?status[0]=canceled&st
    atus[1]=blocked
    ● 「よく見る条件」をブックマーク
    社内Wikiやポータルで共有しよう
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  12. 売上や会計データはレポート画面で確認
    ● 「Stripeでのお金の動き」をレポート
    ○ 決済手数料
    ○ サービス手数料(Billingなど)
    ○ 返金や不正請求のコスト
    ○ Taxで徴収した付加価値税
    ● 発生主義での会計レポート(有料)
    ○ Revenue Recognition
    ○ 貸借対照表などの
    財務諸表データ
    ○ CSVでのデータエクスポート
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  13. 検索機能を使って、必要なデータに最短アクセス
    ● 様々なフィルタークエリをサポート
    ○ is:invoice
    ○ date: “> 2 days ago”
    ○ amount>100
    ○ name:岡本
    ○ https://stripe.com/docs/dashbo
    ard/search
    ● IDを入れると、直接ジャンプできる
    ○ 関連リソースもサジェスト
    ○ 探索の前に、IDでまず検索

    ● 検索結果ページもURLがあるので、
    ブクマやWikiリンクでの共有が可能
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  14. 「見る場所」と「使う機能」を把握して共有しよう
    ● 「顧客や契約・請求に関する情報を調べたい」場合
    ○ レポートやフィルタで、必要なデータにアクセスしやすくする
    ● 「返金や不正請求への対応」など、
    ○ 検索機能で「いつも見るデータ」のリンク・ブックマークを作る
    ● 「誤操作が怖い」「大勢に触らせたくない」などの懸念に対応する
    ○ チーム機能で、権限を最小限に絞る
    ○ セキュリティ履歴を監査に利用する
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  15. [チーム]を利用した、ユーザー管理
    ● ユーザーごとに、
    [役割]を設定して招待
    ○ サポートスペシャリスト
    ○ ユーザー(IAM)管理者
    ○ 分析のための閲覧権限
    ○ etc..
    ● 複数の役割を組み合わせて設定が可能
    ● チームやメンバーが
    「必要とする権限のみ」を許可し、
    予期せぬデータの変更や削除を予防
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  16. ケース別権限設定の例
    ● 顧客サポートチーム
    ○ 返金や不正請求の申請に対応する: サポートスペシャリスト
    ○ 契約内容の確認や、PDFのDLのみ: 表示のみ
    ● 開発チーム
    ○ マネージャー: 開発者 + IAM管理者
    ○ 開発メンバー: 開発者
    ● ビジネスの分析や会計データの取得: 表示のみ
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  17. [セキュリティ履歴]でユーザー操作やAPI呼び出しを確認
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  18. 開発者にも便利なStripeダッシュボード
    ● API呼び出しログや
    Webhookの実行履歴も見れる
    ● APIエラーが発生した際、
    エラーオブジェクトに
    ログページのURLが含まれる
    ○ エラートラッカーから
    ダッシュボードのログに
    1クリックで移動可能
    ● StripeのAPIやWebhookで
    エラーが起きたら、
    まず[ダッシュボードの開発者タブ]
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  19. 今日のトピック
    ● Stripeを「導入した後」に、どんな運用タスクが発生するか?
    ● 「わかる人がやる」から
    「みんなで活用する」への転換
    ● 「タスクの効率化」だけじゃない
    Stripeダッシュボード活用Tips
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  20. サブスクリプションの「優良顧客」を見つける
    ● [Billing]から、
    LTVベースの上位顧客リストを確認
    ● 「サービスをより長く、より多く
     利用してくれている人は誰か?」
    ● 「より長く使ってもらうための
     特別オファー」を検討する
    ○ ボリュームディスカウント
    ○ 年額またはそれ以上の
    長期契約割引
    ● ユーザーインタビューや
    事例取材のオファーを検討
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  21. [レポート機能]で機会損失を発見する
    ● [レポート]では、
    Stripeに関する様々な情報が見れる
    ○ 入金・残高の推移
    ○ 3DSのCVR
    ○ Taxで集めた付加価値税
    ○ 損益計算書や貸借対照表
    ○ 不正利用やチャージバック
    ● レポートを元に、
    CheckoutやRadarの設定を調整
    ○ 3DSのリクエスト閾値
    ○ Checkoutでの
    アップセルやクロスセルの検討
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  22. 今日のトピック
    ● Stripeを「導入した後」に、
    どんな運用タスクが発生するか?
    ● 「わかる人がやる」から「みんなで活用する」への転換
    ● 「タスクの効率化」だけじゃないStripeダッシュボード活用Tips
    ● Stripe Appsで、
    ワークフローやダッシュボードをカスタマイズする
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  23. Stripe Appsでワークフローをカスタマイズ
    ● 顧客とのコミュニケーション
    ○ MailchimpやIntercom
    ○ ダッシュボードからコンタクト
    ○ Stripeのイベントでメール送信
    ● データ分析
    ○ Google Sheet, SQL Insights
    ○ Stripeのデータを
    分析のために外部サービスへ
    ○ 連携する情報が
    個人情報に該当する場合は注意
    ● 独自のアプリを開発
    ○ カスタムタスク
    ○ AWS / GCP / Azureとの連携
    ○ etc..
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  24. Stripe Apps を25日間紹介し続ける Advent Calendar 2022
    ● Stripe Appsについての25記事
    ○ About Stripe Apps
    ○ アプリの使い方
    ○ アプリ開発入門
    ○ UIフレームワーク
    ○ テスト
    ○ OAuth / APIキー
    ○ etc..
    ● https://qiita.com/advent-calendar/2
    022/stripe-apps
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  25. 今日のトピック
    ● Stripeを「導入した後」に、
    どんな運用タスクが発生するか?
    ● 「わかる人がやる」から「みんなで活用する」への転換
    ● 「タスクの効率化」だけじゃないStripeダッシュボード活用Tips
    ● Stripe Appsで、
    ワークフローやダッシュボードをカスタマイズする
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