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うまく伝わらない「当事者意識」という期待 / Fuzzy ownership
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Taguchi
August 06, 2025
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うまく伝わらない「当事者意識」という期待 / Fuzzy ownership
Taguchi
August 06, 2025
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Transcript
うまく伝わらない 「当事者意識」という期待 「もっと当事者意識を持ってほしい」チームや組織で、よく聞く言葉です。でも、よく 考えてみると少し不思議じゃないでしょうか。 当事者意識って、そもそもなんなのでしょう。
意味が広すぎる言葉 「当事者意識」という言葉は便利です。たった一言で、いろんな期待を込めることができます。 でもそのぶん、人によって意味が違ってしまいます。 自分から動いてほしい (主体性) 課題を拾ってほしい (能動性) 最後まで責任を持ってほしい (コミットメント) なぜやるのかを考えてほしい(納得感)
他人事にしないでほしい(感情的関与) このように、「当事者意識」にはさまざまな願いや思いが混ざっています 。 だからこそ、使いやすくもあり、伝わりにくくもあるのです。
広げて整理してみる この言葉を分解してみると、4つの側面に整理できそうです。 行動の側面 • 指示されなくても動く • 自分で課題を拾って動く • 責任をもってやり切る 心理・感情の側面
• 自分ごととして捉えている • なぜやるのかを理解している • 自分の影響力を感じている 関係性の側面 • 「これは自分に関係ある」と思える • チームやテーマに感情的に関わっている • 主語が"自分"になっている 構造・環境の側面 • 発言や行動が歓迎される空気がある • 自分で判断して動ける余地がある • 動いたことがきちんと返ってくる仕組みがある
行動していない=意識がない、とは限らない ここで大切なのは、行動していないからといって「当事者意識がない」とは限らな いということです。 動こうとしても、そうできない理由があるかもしれません。 • 目的が見えていない • 意見を出しても変わらなかった経験がある • 動くことが歓迎されない空気がある
• 「これは自分に関係ない」と言外に扱われている つまり、当事者意識がないのではなく、 「なれない」構造がある 場合も多いのです。
当事者意識とは 私はこう考えています。 「これは自分に関係ある」と思えていて、「自分がやるべきだ」と思えている状態。 もっとシンプルに言うなら、 わたしに関係ある × わたしがやる この2つがそろったとき、人は自然と"当事者"になります。 どちらかがゼロなら、いくら期待しても当事者にはなりません。
チームで育てるには もしチームで当事者意識を育てたいなら、ただ「もっと自分から動いて」と言うだけ では足りません。 問い直してみることが大切です。 この人にとって、これは"自分 に関係あること"になっている か? 動けるだけの余地や裁量があ るか? 関わったこと自体が認められる仕組みがあるか?
当事者意識は、与えるものではなく、 関われる余地と、関わりたくなる理由 がそろったときに"なる"ものです。
おわりに 「当事者意識がない」と嘆く前に、 「その人が当事者になれる条件は整っているだろうか?」 と立ち止まってみましょう。 そうした問いかけが、誰かひとりだけが頑張る場所から、 みんなで自然に関われる "場" へと、チームを変えていくのではないでしょうか。