田中隆志オリジナル
天平文化奈良時代4
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Ⅲ 天平文化奈良時代4
1 特色・・・・①記紀最盛期の唐風文化2 歴史書と文学書、教育機関■『古事記』(712年)稗田阿礼 が伝承したものを 太安万侶 が筆録日本的史書■『日本書紀』(720年)・・・ 太安万侶 編舎人親王『続日本紀』『日本後紀』『続日本後紀』『日本文徳天皇実録』『日本三代実録』六国史中国的史書※編年体で書かれる
■『風土記』(713年)・・・各国に編纂を命じる『常陸』 『出雲』 『播磨』 『豊後』 『肥前』【現存】③漢詩と和歌■『懐風藻』(751年)■『万葉集』(720年)・日本最古の漢詩集・歌人 淡海三船(おうみのみふね)石上宅嗣(いそのかみやかつぐ)・和歌4500首を収録,万葉仮名 を使用・歌人 山上憶良(やまのうえのおくら)山部赤人(やまべのあかひと)その他,東歌や防人の歌も収録大伴旅人(おおとものたびと)②風土記
④教育・・・国営の学校【都】・・・・郡司の教育【各国】大学国学・五位以上の貴族の師弟・ の養成・教科は官人六道 (明経・明法・紀伝・算・音・書道)
3 奈良時代の仏教■国家仏教 政治と統合・寺院の建設・・・大仏・国分寺・七大寺(東大寺・興福寺など)・鎮護国家の祈願・僧尼令(そうにりょう)・・・僧尼に関する行政・刑罰の既定■学問としての仏教・南都六宗・六宗兼学① 特色
② 僧侶■行基■鑑真・・・東大寺大仏建立の中心,社会事業家・・・東大寺の戒壇設立
4 美術史① 建築■東大寺 法華堂(三月堂)と正倉院1180 平氏 焼き打ち※正倉院残る・・・天平文化の遺物が残る1199 再建1567 松永久秀 焼き打ち1709 再建 大仏殿 ・・・江戸時代
■唐招提寺 金堂(759-780)
② 彫刻 ・・・写実的・人間的【飛鳥・白鳳文化】 【天平文化】(そぞう)・ (かんしつぞう)粘土などを用いて造った像。簡単な心木(しんぎ)にわらを巻き、上に厚く土をつける方法と、粗く彫刻した心木に薄く土をつける方法とがあった。
1)八部衆像のうちの一体「阿修羅像」■興福寺脱活乾漆像※八部衆(はちぶしゅう)は、仏法を守護する8神
参考鎌倉期の無著・世親像(むちゃくせしんぞう)
■東大寺 1)法華堂の日光・月光菩薩 脱活乾漆像2)南大門の金剛力士像脱活乾漆像
③ 絵画■東大寺 1)正倉院鳥毛立女屏風(とりげりゅうじょのびょうぶ)六扇からなり、各扇に唐装の婦人を一人配した樹下美人図。頭髪・着衣・樹木などにヤマドリの羽毛が貼(は)られていたのでこの名があるが、現在はほとんど剥落。
■薬師寺 1)吉祥天像(きっしょうてんぞう)吉祥天とは,ヒンドゥー教の女神であるラクシュミー(Laksmii)が 仏教に取り入れられたもの
④ 工芸品■東大寺 1)正倉院の宝物類 ・・・・聖武天皇の遺品
2)百万塔陀羅尼(だらに) 最初の印刷物世の平静を願い、陀羅尼と呼ばれる呪文を印刷して百万の小塔に収めたものである。