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AIとの境界をどこに引くか(3つの問いと、5つの境界)

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August 15, 2026

 AIとの境界をどこに引くか(3つの問いと、5つの境界)

AIにどこまで任せ、どこから人が引き受けるのか。

メール、受注処理、障害対応。同じAI活用でも、人が関わる場所と、その理由は仕事によって変わります。

この資料では、その境界を考える入口として、

- 人が関わる意味はあるか
- 失敗しても立て直せるか
- どこまで任せ、いつ見直すか

という3つの問いを置きました。

判断が難しい場合は、委任・意思決定・介入・責任・経験と学習という5つの境界と、評価可能性・検知可能性・可逆性・影響度という4つの条件まで分解します。

AIの能力も、仕事も、人も変わっていく。だから境界も一度決めて終わりではなく、試し、観測し、また動かしていく。

人とAIのよりよい協働を、現場で考えるための一つの型としてまとめました。

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ため

August 15, 2026

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Transcript

  1. AIとの協働境界を設計する AIに渡せる仕事でも、人が関わる意味は残る 問い 1 人が関わる 意味はあるか 判断価値 人が判断することで、結果が良くなるか → 最終判断や例外判断に、人の経験が効くか

    存在価値 人がそこにいること自体に価値があるか → 相手は人が出てくることを期待しているか 人が関わる 3つの価値が高いほど、 人の関わりを残す理由が強くなる。 経験価値 人に残したい経験か → これを任せ続けたら、5年後にできる人はいるか 判断・存在・経験の価値が高いほど、人が担う理由が強くなる。 技術的に任せられることと、人の関わりをなくしてよいことは同じではない AIへの委任は、「人が何を得たいか」「人である必要があるか」をみて判断する
  2. AIとの協働境界を設計する 失敗を想像してから、任せる範囲を決める 問い 2 失敗しても 立て直せるか 間違いに 気づけるか YES 止められるか

    YES 戻せるか YES AIに任せる 異常や誤りを、誰がどう 取り消せるか、途中で停 やる直せるか、影響を収 見つけるか 止できるか められるか NO NO 一つでもNOなら、人が持つか、影響を小さくして試す 崩れないことだけを求めるのではなく、失敗したあとに立て直せるかをみる NO
  3. AIとの協働境界を設計する 境界の位置だけでなく、数を意識する 問い 3 人の作業 AIの作業 人待ち どこまで 任せ、いつ A

    途中で何度も 確認する 人 待ち AI 待ち 人 待ち AI 待ち 人 人待ちが 4 回。AIの処理が速くても、全体は縮まない。 見直すか? B まとまりで任せる 人 AI 指示 自分で何度も回す 待ち 人 完 了 確認 この分だけ早く終わる AIだけで進められるまとまりを決める。途中の確認が増えるほど待ち時間も増える 完 了
  4. AIとの協働境界を設計する 3つの問いで判断できない場合 3つの問い 1. 人が関わる意味はあるか 2. 失敗しても立て直せるか 3. どこまで任せ、いつ見直すか シンプルな問いで対応できない場合

    5つの判断境界 何を設計するか 委任/意思決定/介入/責任/経験と学習 4つの判断条件 × 何を見て判断するか 評価/検知/可逆/影響
  5. AIとの協働境界を設計する 5つの判断境界 委任境界 作業の範囲と自律度を決める。生成、操作、実行 など、 AIが手を動かす範囲を扱う。決定権とは分 けて引く。 どこまでAIに仕事を任せるか 意思決定境界 候補提示、選択、承認のどこまでを

    かを扱う。 どこまで決めさせるか AIへ渡す 可動域。これを動かす判断条件は後述。 介入境界 例外、金額、信頼度、顧客属性など、人が関与す る条件を明示する。 の委任はまだ早い。 どんな条件で関わり、 止め、戻すか 責任境界 経験と学習境界 誰が結果を引き受けるか 人に何を経験として残すか 結果の責任が誰に帰属するかを定め、権限・状況把握・是正手段まで対応さ せる。 AIは責任を負えないため、これは人と人の間の配分になる。 将来必要な能力を見定め、実経験への依存、後からの回復、 AIによる学習加速まで 設計対象に入れる。 この境界を設計して初めて、数年後も判断できる組織が残る。
  6. AIとの協働境界を設計する 可動境界を動かす4つの判断軸 重い 不可逆/ 影響度大 ク リ テ ィ カ

    ル 度 ( 問 題 発 生 の 影 響 は 重 い か ) 人が担う 委任は広げ、人側も厚く 基準がなく、外すと戻せない。 委任を広げる前に、まず基準と 検知の仕組みに投資する。 測れるので任せられるが外したとき が重い。 介入条件と責任配置を厚く置く。 試しながら基準を作る 広くAIへ渡す 外しても軽い。小さく回して 評価基準そのものを育てる。 測れる&戻せる&軽い。 AIの自律度を上げてよい。 可逆/ 影響度小 軽い 不明 わかる 評価可能 / 検知可能 クリア度(出力の善し悪しや間違いがわかるか) 評価不可 / 検知不可
  7. AIとの協働境界を設計する 4つの判断軸条件=立て直せる範囲 評価可能性 検知可能性 可逆性 影響度 結果の良し悪しが 間違いに 問題が起きても 失敗したとき

    分かるか 気づけるか 戻せるか どこまで波及するか 欠けると 欠けると 欠けると 欠けると 良い結果か判断できないまま量 間違いが下流まで流れてから発 取り消せず、後始末に人手がか 小さなミスが顧客や外部にまで 産される 覚する かる 届く クリティカル度(問題発生の影響は重いか) クリア度(出力の善し悪しや間違いがわかるか) 結果の善し悪しが分かり、間違いに気づけて、戻せて、影響が収まるほど任せやすい。 欠ける条件があれば、任せる範囲を小さくするか、人が関わる位置を手前に戻す。
  8. AIとの協働境界を設計する 例)同じメールでも、相手が変われば境界が動く シンプルに設計し、判断が難しい場合は詳細設計 社内への共有メール 重要顧客への通知 3つの問いで判断 5境界と4条件を意識 1 人がやる意味 意思決定境界

    文案までAI。宛先と文面の最終決定は人 介入境界 送信前に必ず止める。誤送信後の撤回手順 も用意 責任境界 担当と承認者を名前で決めておく 評価と可逆 関係が壊れたら戻せない。影響度が最大 経験と学習 顧客の反応を読む経験は、担当に残す 低い。定型の共有に人の価値は薄い 2 壊れないか 下書きなら戻せる。影響も社内に収まる 3 どこまで 収集から文案まで任せ、送信だけ人が押す
  9. AIとの協働境界を設計する 境界は試しながら更新する 仮説を置く 観測するもの 境界を動かす 品質 事故 時間 人の負荷 学習

    成果 小さく試す 境界 境界が動く理由 AIの性能、仕事の変化、人の成長。 また、組織の許容度が変わる、等。 評価する 観測する そのたびに、広げるか戻すかを決め直す。
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