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プログラミング言語 Rust によるベアメタル環境向け SW 開発の一側面

tarotene
November 21, 2024

プログラミング言語 Rust によるベアメタル環境向け SW 開発の一側面

tarotene

November 21, 2024
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  1. 自己紹介 • 氏名: 杉本 健太朗
 (すぎもと けんたろう) • 所属: ArkEdge

    Space Inc. • 2023/04 - • 人工衛星の姿勢制御系 FW • 前職: Photosynth Inc. • 2021/04(新卒)- 2023/03 • スマートロックの FW • あんまり制御っぽいことはしていない • 興味のあること • 高速通信向け物理層(Ethernet, USB, …) • 制御理論全般 GitHub LinkedIn Follow me!
  2. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」
  3. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」 HW スタートアップにありがちなこと
  4. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」 Embedded Rust の主戦場 HW スタートアップにありがちなこと
  5. • target-triple によって Tier 1, Tier 2, Tier 3 に分類

    • Tier 1: 完全なビルド + 完全な動作 を担保 • 例: aarch64-unknown-linux-gnu, x86_64-apple-darwin • Tier 2: 完全なビルド + 一部の動作 を担保 • 例: armv7-unknown-linux-gnueabihf, thumbv7em-none-eabihf • Tier 3: 一部のビルド + 一部の動作 を担保 • 例: mipsel-sony-psp • Host tools と言って開発環境としての利用の担保もある • 要するに Tier 3 までの何かしらに引っかかる CPU の選定が必要! The rustc book / Platform support より Rust は元来特定 CPU 向け
  6. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」
  7. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」 パッケージマネージャ兼プロジェクトマネージャ Cargo の力 Crate システムによる SW のモジュール化促進
  8. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」
  9. • 要求: PoC 開発の高速化、小ロット生産、異種混合カスタマイズ、… • OSS の恩恵を最大限受けられる状態にある • デバイスドライバや各種 HW

    依存コードが再利用可能 • 再利用を促進するエコシステム込みで考える • 不自由な開発環境(IDE)の強制を受けない • いつでも等価なビルドを plaintext で as as code できる • 自動テストやその他の検証周りが pluggable にできる 2024 年時点でのスナップショット 自分の考える「組込み開発」 コマンドラインツール Cargo の力 ビルドやテストもその場でできる(コンテキストスイッチ軽減にも寄与) 任意のテキストエディタ、IDE を使用可能 特にロジックを注入する仕組みに強い
  10. • HW の用意 • ターゲット: STS32-DIS-10KS • I2C の温度センサ •

    Thermo 30 Click (MIKROE) という評価ボードを通して利用 • 開発用基板: STM32F4 Discovery Board • その他: STM32F4 Discovery Shield (MIKROE) • SW の用意 • 実装(ビルド・サンプルアプリの書き込みや実行など) • テスト(target-tests という sub-directory crate を用意)
 テーマ: 再利用可能なデバイスドライバを書く お品書き
  11. HW の用意 STM32F4 Discovery Shield • STM32F4 Discovery Board を挿して使う

    • mikroBUS が 4 つ搭載 • MIKROE のソケット規格 • センサ・アクチュエータ・ CPU の評価基板などは基 本これ • cf. seeed の xiao / grove
  12. HW の用意 STM32F4 Discovery Shield • STM32F4 Discovery Board を挿して使う

    • mikroBUS が 4 つ搭載 • MIKROE のソケット規格 • センサ・アクチュエータ・ CPU の評価基板などは基 本これ • cf. seeed の xiao / grove
  13. HW の用意 STM32F4 Discovery Shield • STM32F4 Discovery Board を挿

    して使う • mikroBUS が 4 つ搭載 • MIKROE のソケット規格 • センサ・アクチュエータ・CPU の評価基板などは基本これ • cf. seeed の xiao / grove • Thermo 30 Click で検証する
  14. • ここから疑似ライブコーディングをするので、少し画面を変えます. • やること • cargo init --lib • .cargo/config.toml

    の編集 • Patch: stm32f3xx.yaml の追加 • Cargo.toml の編集 • dependencies • bitfield-struct • embedded-hal • dev-dependencies(基本コピペ) • cortex-m{,rt} • defmt{,-rtt} • panic-probe • stm32f3xx-hal • lib.rs の編集(コピペ) • examples/hello.rs のテスト • 最後に target-tests という空の crate を掘る プロジェクトの立ち上げ SW の開発
  15. Thermo 30 Click STS-32-DIS-10KS • ソースコードはこちらに:
 https://github.com/tarotene/ sts32-33-dis • 使用したライブラリなど

    • bitfield_struct • レジスタマップの as a code にはよく利用する • embedded-hal (v1.x.y) • マルチドロップ環境でバス共有 の仕組みが比較的良い感じ
  16. 閑話休題 / Tips 着実にドライバ開発を進める方法 • デバイス(センサ・アクチュエータ)が持つ性 質の volatility/ambiguity に着目して順にやる •

    恒久的に不変: シリアルナンバーなど • 一定の論理制約のもとで不変: 設定値など • 不変性を保証できない: 測定値など • Prinf 文デバッグ(大粒度極限)とデバッガに よる step 実行(小粒度極限)の間で上手く開 発者体験を調節する • シリアル端末の埋込み • rust-embedded-community/ menu • funbiscuit/embedded-cli-rs