”石巻・川の上プロジェクト”は、石巻市川の上地区(約400世帯)に、北上・大川・雄勝地区(400世帯)の方々住む防災集団移転のまちづくりです。
川の上・河北・大川・雄勝の4地域は、大きく”河北”という同じ地域ではあるのでアイデンティティは同じです。しかし、川の上地区は農業(稲作)が盛んな地域、北上・大川・雄勝は漁業が盛んな地域です。この二つ基幹産業が違う地域のコミュニティー融合が各地域の課題でした。
2013年3月から本格的に活動を始めた”石巻・川の上プロジェクト”は、まず”まちづくり”を学びながら、地域住民がワイガヤを行う”イシノマキ・カワノカミ大学”を始めました。
カワノカミ大学を続ける中、地域住民の声を拾っていくと、防災集団移転までの間に色んな方々が集えるサードプレイスの必要性が見えてきました。
そんなコミニティー融合のためのサードプレイスを創ることは、ステイクホルダーや当事者が複雑に存在するので、まさに航海に出るようなものでした。
プロジェクトに関わるメンバー(都市部のクリエイターなどの有識者+地域の有識者)や地域住民にとって、プロジェクトに迷わないためにまず僕らは羅針盤を作りました。
その羅針盤がこの理念本です。