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Security Hubのセキュリティスコアはどうやって計算されるか
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Toru_Kubota
May 15, 2024
Technology
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Security Hubのセキュリティスコアはどうやって計算されるか
Toru_Kubota
May 15, 2024
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Transcript
Security Hubの セキュリティスコアはどうやって 計算されるか インフラ技術基礎勉強会 #6 2024/05/15 久保田 亨
▪会社名 大崎コンピュータエンヂニアリング ▪名前 久保田 亨 ▪最近の業務 ガバメントクラウド(ネットワーク構築運用補助者)の設計・構築 ▪X infra365 (@xxnnf161)
▪Qiita https://qiita.com/infra365
セキュリティサービスの情報集約 セキュリティ基準を使用したベストプラクティスチェック AWS Security Hub Security Hubで出来ること
セキュリティサービスの情報集約 セキュリティ基準を使用したベストプラクティスチェック AWS Security Hub Security Hubで出来ること
セキュリティ基準 – ベストプラクティスチェック 統合 – セキュリティ情報の集約
セキュリティサービスの情報集約 セキュリティ基準を使用したベストプラクティスチェック AWS Security Hub Security Hubで出来ること
AWS 基礎セキュリティのベストプラクティス v1.0.0 CIS AWS Foundations Benchmark v1.2.0 CIS AWS
Foundations Benchmark v1.4.0 NIST Special Publication 800-53 Revision 5 PCI DSS v3.2.1 AWS リソースタグ付け標準 v1.0.0
各種AWSサービス AWS Security Hub 定期的にチェック 例えば セキュリティグループで0.0.0.0/0が開いてないか? MFAが有効になっているか? VPCでログが取得される設定になっているか?
コントロール項目 セキュリティスコア +1 +2 成功 ÷ (成功 + 失敗 +
不明) 223 ÷ (223 + 2 + 0)
コントロール項目 ← 成功? 失敗? どうやってきまるの? 検出結果 が3つとすると 検出結果の組合せで「コントロール項目」のステータスが決まる
検出結果 検出結果の「ステータス」はどうやってきまるの?
検出結果 「コンプライアンスステータス」と「ワークフローステータス」の組み合わせできまる コンプライアンス ステータス ワークフロー ステータス
コンプライアンスステータス ワークフローステータス チェックの結果 (システムが登録) レビューの結果 (人が登録)
PASS チェックに合格 FAILED チェックに不合格 WARNING チェックにしたがPASSまたはFAILEDを判断不可 NOT_AVAILABLE サーバ障害、リソース削除などでチェック不可 NEW レビュー前の結果の初期状態
NOTIFIED リソース所有者に通知済み SUPPRESSED 結果をレビュー、アクションが必要だと判断しなかった RESOLVED 結果をレビュー、修正し現在は解決済みと見なされている コンプライアンスステータス ワークフローステータス
コンプライアンスステータス ワークフローステータス 検出結果 PASS RESOLVED 成功 FAILED NEW 失敗 FAILED
NOTIFIED 失敗 FAILED SUPPRESSED 無効 FAILED RESOLVED 失敗 WARNING or NOT_AVAILABLE NEW その他 WARNING or NOT_AVAILABLE NOTIFIED その他 WARNING or NOT_AVAILABLE SUPPRESSED 無効 WARNING or NOT_AVAILABLE RESOLVED 成功 検出結果
検出結果 「コンプライアンスステータス」と「ワークフローステータス」の組み合わせできまる コンプライアンス ステータス ワークフロー ステータス 無効 無効 失敗
コントロール項目 ← 成功? 失敗? どうやってきまるの? 検出結果 が3つとすると 検出結果の組合せで「コントロール項目」のステータスが決まる 無効 無効
失敗
「失敗」となる場合 検出結果が「1個以上失敗」で構成される場合 S3バケットA 失敗 S3バケットB 成功 S3バケットC 成功 S3バケットA 成功
S3バケットB 失敗 S3バケットC 無効 コントロール項目
コントロール項目 ← これは失敗 検出結果 が3つとすると 検出結果の組合せで「コントロール項目」のステータスが決まる 無効 無効 失敗
「成功」となる場合 検出結果が「1個以上成功」「0個以上無効」で構成される場合 S3バケットA 成功 S3バケットB 成功 S3バケットC 成功 S3バケットA 成功
S3バケットB 無効 S3バケットC 無効 コントロール項目
「不明」となる場合 少なくとも1つ以上が「その他」かつ「失敗」が存在しないこと S3バケットA その他 S3バケットB 成功 S3バケットC 成功 S3バケットA その他
S3バケットB 無効 S3バケットC 無効 S3バケットA その他 S3バケットB 無効 S3バケットC 成功 コントロール項目
「データなし」となる場合 全ての結果が「無効」またはセキュリティチェック対象リソースが存在しない場合 S3バケットA 無効 S3バケットB 無効 S3バケットC 無効 コントロール項目
コントロール項目 ← これは失敗 検出結果 が3つとすると 検出結果の組合せで「コントロール項目」のステータスが決まる 無効 無効 失敗
まとめ
コントロール項目 検出結果 検出結果の組合せで 「コントロール項目」のステータスが決まる 失敗 成功 無効 失敗 無効 無効
「コンプライアンスステータス」と「ワークフローステータス」 の組み合わせで「検出結果」のステータスが決まる セキュリティスコア
END