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Web5のビットコイナーによる俯瞰

 Web5のビットコイナーによる俯瞰

2022年7月9日 つくば&柏の葉合同ビットコインMeetupでの発表資料です。

Toshihide Hara

July 10, 2022
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Transcript

  1. 6月11日 Jack率いるTBDがWeb5を発表 -ビットコイン大好きJackは今年、Twitterを卒 業、Block (旧Square)中心になった -Blockには暗号資産・ブロックチェーン部門で あるTBDがある -そんなTBDが突如Web5構想を発表した The Decentralized

    Web Platform (DWP) enables developers to write Decentralized Web Apps (DWAs) using Decentralized Identifiers (DIDs) and Decentralized Web Nodes (DWNs), returning ownership and control over identity and data to individuals <-- We are calling this Web5
  2. [https://t.co/LDW3MZ8tON] The Decentralized Web Platform (DWP) enables developers to write

    Decentralized Web Apps (DWAs) using Decentralized Identifiers (DIDs) and Decentralized Web Nodes (DWNs), returning ownership and control over identity and data to individuals <-- We are calling this Web5 Web5 アイデンティティ・データをユーザー自身のコントロール下に置く分散 Webプラットフォーム アプリケーション tbDEX, self-sovereign identity, decentralized communication, and more.   定義
  3. [https://t.co/LDW3MZ8tON] Web5はDID, VC, DWNで構成される DID -ビットコインアドレスのように、個人が発行 する識別子 -公開鍵暗号ベース -W3CのDID規格に則る(did:example:alice) VC

    -検証可能な資格情報 -「つくば&柏の葉合同ビットコインMeetupに 参加した」という事実を証明するデータ -主催者が発行 -第三者が改ざんされていないかを検証可能 DWN データリレーをするサーバー
  4. [https://t.co/LDW3MZ8tON] 発行体が証明書(VC)を発行する ID登録 発行体Acme BankのDIDはIONに予め登録しておく 口座証明の発行 顧客Aliceから口座証明の発行依頼があったら、対面 での本人確認のもと口座証明VCを発行し、Acme Bankの秘密鍵で署名をする 証明書の保管

    顧客Aliceは自身のスマホで口座証明VCを保管する 口座管理サービスに登録する時 MoneyForwardのようなPFIサービスに自身の口座を 教える際に口座証明VCを提示する PFIはIONに問い合わせ、公開鍵で署名確認を行う 発行体がなくなっても、VCの検証は引き続き行える
  5. 2012年 インテンション・エコノミー (Doc Searls著) 顧客が企業に”自分自身の意志を持ってアイデンティティ情報を提供する”スタイルを提唱 情報銀行の流れへ 2014年 Gavin Woodが用語”Web3”をお披露目 “私たちは、ユーザーのアイデンティティとデータが、ユーザーの手にあるウェブを目指しています。”

    (最初はweb3.jsというEthereum 用ライブラリ名でしかなかったのかも知れないです。詳しい人教えて) 2016年初め頃 SSIへの言及が始まる https://www.moxytongue.com/2016/02/self-sovereign-identity.html 2016年10月 Decentralized Identifierの仕様が提案される そしてDecentralized Identity Foundation (DIF)が設立 Decentralized Identityという用語の起源は不明 W3C規格の最初期ドラフトから何度か登場はしているらしい SSI/DID self-sovereign identity, decentralized identity は前から議論されている データは自分で管理しようよ 分散型台帳で実現するアイデンティティ
  6. W3Cに掲載されているDID methodは2022/7/9現在 135種 uPort (did:ethr) -ConsenSysによるDID -Ethereumを利用 -2017/2/21 Draft White

    Paper ION (did:ion) -DIFのWG Sidetreeによるリファレンス実 装-Bitcoin, IPFSを利用 -2021年にv1.0がでた Web5で採用(予定) https://w3c.github.io/did-spec-registries/#did-methods
  7. SSIの文脈としては目新しいことは言っていない Chris Dixon (a16z) 的”web3”を真っ向から否定した点が新鮮 トークンエコノミー x Venture Capital pumpがエグいよね、と

    Gavin Wood の提唱した元祖”Web3”を批判したわけじゃないと理解してます おまけで、 Decentralized Web Apps (DWA), Decentralized Web Nodes (DWN)まで含めた開発土台 をパッケージ化した点は新しい、かも MicrosoftのEntra, Tim Berners-LeeのSolid, DIDKitのSpruceなどが先行してる感 一旦整理: Web5の何が新しい?
  8. 2021年 ION登場 Bitcoin, IPFSベースなDID 2021年3月 Trusted Web ホワイトペーパー ver1.0公開 日本国

    Trusted Web推進協議会が提唱。首相官邸下で進めているっぽい 2021年1月 DIDKit v0.1をSpruceがリリース did:key, did:webで簡単にVC発行などができるライブラリ 2022年6月 Web5 をBlock TBDが提唱 ビットコインをつかう! 2022年7月3日 DID core spec. W3C勧告へ Google, Apple, Mozillaの反対を押し切ってTim Burners Lee (W3C Director)が決定したとのこと 2022年7月 DID Developer Community始動 Discordに今日時点で155人!BlockBase山村さんが発起人でビックリ SSI/DIDまわりの(原目線での)旬なトピック
  9. WEB5 https://t.co/LDW3MZ8tON W3C did-core https://www.w3.org/TR/did-core/ Why Web3 Matters https://future.com/why-web3-matters/ Trusted

    Web https://www.kantei.go.jp/jp/singi/digitalmarket/trusted_web/index.html Naohiro Fujie, 今なら間に合う分散型IDとEntra Verified ID https://www.slideshare.net/naohiro.fujie/identra-verified-id 金融庁 「ブロックチェーン技術を用いたデジタルアイデンティティの活用に関 する研究報告書」 https://www.fsa.go.jp/policy/bgin/ResearchPaper_NRI_ja.pdf 参考資料