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Must ➡ Can ➡ Will で考えるキャリア

Must ➡ Can ➡ Will で考えるキャリア

「やりたいことが見つからない」と『Will の呪い』に悩む学生・若手の方はそれなりにいます。そうした人たちに向けた Will, Can, Must の使い方についてのスライドです。
2024年7月6日に実施した講演の資料の一部です。


Resources

「情熱を探そう」というアドバイスはもうやめよう

https://tumada.medium.com/do-not-find-your-passion-a7b2f290b5a

やるべきことの探し方 - 個人の Will をなるべく避ける分人的アプローチ

https://blog.takaumada.com/entry/how-to-find-your-must

アイデンティティを緩く保つ

https://blog.takaumada.com/entry/plural-identities-loosely-held

「やりたいこと」を探すよりも「やるべきこと」に目を向けてみる

https://blog.takaumada.com/entry/what-you-want-to-do

「強み」にこだわりすぎない

https://blog.takaumada.com/entry/do-not-warry-about-strength

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Transcript

  1. https://foundx.jp/ Takaaki Umada / 馬田隆明 東京大学 FoundX(インセプションプログラム) https://foundx.jp/ Must Can

    Will で 考えるキャリア 『Will が苦手な学生・若手』に向けた考え方 Will Can Must ① ② ③
  2. 未来を考えて、そこから逆算するという話をされることもあり ます。 12 「やりたいことを探す」ために未来を考えることもある 過去 未来 現在 ①「過去」を考える • キャリアを振り返る

    • 自己分析をする • 自分史を作る • 原体験を見つける ②「未来」を考える • キャリアプランを考える • 目標やビジョンを持つ • なりたい自分から逆算する • 「未来」である先輩に話を聞く
  3. Must や Will で Can の拡大方向性を定めた方が効率的 43 何をやりたいか Will 何をすべきか

    Must Must/Will で方向性を定めながら Can を伸ばすほうが効率的 & 汎用的なスキルは競争が多い
  4. 51 過去が未来のすべてを規定するわけではない 過去 未来 現在 ①「過去」を考える • キャリアを振り返る • 自己分析をする

    • 自分史を作る • 原体験を見つける 過去を見過ぎると 現在や未来の可能性を 過小評価してしまう 「今手元にある Will」だと 過去に経験してないものを 考慮に入れられない & 未来の可能性を閉ざしてしまう
  5. 54 未来によって現在を過小評価してしまうこともある 過去 未来 現在 ①「過去」を考える • キャリアを振り返る • 自己分析をする

    • 自分史を作る • 原体験を見つける ②「未来」を考える • キャリアプランを考える • 目標やビジョンを持つ • なりたい自分から逆算する • 「未来」である先輩に話を聞く 計画を重視すると 現在や偶発性を軽視しがち & そんなに正確に未来を 見通せるわけではない
  6. Must から始める理由 ① Must が一番変えづらい • Must は自分の力では変えづらい • Can

    は学べば広げられる(変えられる) • Will は経験とともに動く & 変わる(変えられる) ② Must は機会を生み出してくれる • 社会的な Must は報酬が高いことが多い • 社会的な Must が広がれば、求められる機会も増える 76
  7. 「意義」(社会的 Must) が幸せにつながる時期が来る Stanford の Jennifer Aaker によれば、年を取ると『社会的意 義』が幸せにつながる傾向にあり、Must を適切に選ぶことが幸

    福へとつながる可能性もあります(ただし人によって異なります)。 人生 10代 興奮 20代半 追求 30代半 バランス 40代 意義 50代以降 人生を味わう https://www.youtube.com/watch?v=7qy5hyVGagw
  8. なぜ Must の次に Can? ① Must と Can が重なれば行動を継続しやすい •

    Must を Can で解決すれば報酬が得られ、行動を継続できる • 行動していく中で Can を増やすことができる • 行動していく中で Will を見つける・育てることもできる • 行動していれば成長の機会を得られる 79
  9. Can と Must と「誰もやっていない」が重なるところ 93 何をやりたいか Will 何ができるか Can 何をすべきか

    Must 『他の人がやっていない』のであれば より大きな価値を生み出せる =「機会」となりやすい
  10. ① 社会レイヤーでの Must, Can, Will を考える ① 社会レイヤーでの Must Can

    Will を考える 103 自分 ① 社会 社会的にやるべきこと (Must) で、 自分多少なりとも貢献できて (Can)、 自分はそれほど嫌ではないこと (Will) を『なるべく広い視野』で考えてみる (誰かに聞いてみても良い)
  11. ② コミュニティ内での Must, Can, Will を考える ① 社会レイヤーでの Must Can

    Will を考える ② コミュニティレイ ヤーでの Must Can Willを考える 104 自分 ① 社会 ② コミュニティ その組織でやるべきこと (Must) で、 自分多少なりとも貢献できて (Can)、 自分はそれほど嫌ではないこと (Will)
  12. ③ 作業 ③「作業」というより具体的なレイヤーでも考える ① 社会レイヤーでの Must Can Will を考える ②

    コミュニティレイ ヤーでの Must Can Willを考える ③ 作業レイヤーでの Must Can Will を考える 105 自分 ① 社会 ② コミュニティ 作業としてやるべきこと (Must) で、 自分多少なりとも貢献できて (Can)、 自分はそれほど嫌ではないこと (Will)
  13. Q. 109 1. Must: やる価値はあると思うか? 2. Can: 周りより(多少は)貢献できるか? 3. Will:

    それは自分が嫌ではないか? 社会・コミュニティ・作業 の各レイヤーでこれを問う
  14. 中長期的な価値を決めるのはどの Must に身を置くか 110 自分 ③ 作業 ① 社会 ②

    コミュニティ 統合 どの社会的な Must と どの組織の Must に 身を置くかで 自分の時間が生み出す 価値の多くが決まる
  15. 111 良い社会的な Must を持つ 良い会社を選べば そこには Will や Can を

    育てる機会が沢山あるはず (良い会社がなければ自分で起業しても良いかもしれません)
  16. 112 まずは 自分が良いと思う社会的な Must を 広い視野と長期スパンで考えること そこにはあなたの Will もある (※

    ただし『今』世間で言われている『流行りもの』には飛びつかない方が良いとは思います)
  17. まとめ Must Can Will で考えてみましょう • 機会を見つけ、機会によって自らの Can と Will

    を育てる 行動して学びましょう • 探索の中で仮説検証を繰り返す 最後は「決め」ましょう • キャリアの Go/NoGo を決めてキャリアの仮説を正解にする 142 12 月に やったこと