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2週間に一度からリリースを日々の当たり前にするエンジニアリングマネジメント

 2週間に一度からリリースを日々の当たり前にするエンジニアリングマネジメント

2023年4月14日に行われたJBUG沖縄 #4「スタートアップがみせるプロジェクトマネジメント」の中で「2週間に一度からリリースを日々の当たり前にするエンジニアリングマネジメント」というタイトルで発表した内容です。

Arakaki Yuji

April 20, 2023
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Transcript

  1. テストコードを書く文化を作る • テストコードがゼロだった ◦ とはいえ、書く必要性についてはみんな気づいていたができていない状況 ◦ ということで号令をかけた • テストコードが書かれていない機能はマージしない(新規開発はテストをかく) •

    コードを書いたとき周辺のコードのテストが書かれていなければ書く • テストカバレッジを計測し、 0.01%でも増えたらSlackで大喝采する • コツコツ育てることで現在のテストカバレッジが 75%超えた(やったー
  2. QAチームによるリリース前統合テストの導入 • 当時一年以上このプロダクトを触り続けているエンジニアが一人でそれ以外は1年以下の新人ばかりの 状況 ◦ 正直プロダクトの機能がどこに影響をうけているかわからない ◦ テストコードもない ◦ ドキュメントもない

    ◦ なのでコード書くとバグる • 外部のQA専門会社に入っていただき、リリース前に機能の統合テストと主要機能のデグレテストを行うよ うにした ◦ これによってリリースするときの不具合率や怖さがへってきた
  3. ドキュメントを書く文化を育てる • 機能開発・修正をするときにはかならずデザインドキュメントようなドキュメントを書く ◦ なぜやるのか ◦ だれのためにやるのか ◦ どういう仕様でつくるのか •

    プルリクに関連リンクを必ず貼る • 既存の機能の仕様を調べたときにも調べた内容をドキュメントに書く • これによって、既存仕様を理解することが簡易になってきた
  4. 運用負荷を下げるだけでなくオペレーション効率を上げる効 果もでてくる • パートナーへの一括ポイント加減機能を追加 ◦ いままでキャンペーンによって特定の条件を満たしたパートナーにポイントを付与するという施策がエンジニア に作業時間をネックに実施しづらかったが、オペレーションチームでできるようになることで施策の頻度を増やす ことができた • 荷主へのカスタマイズした料金表の設定機能を追加

    ◦ 契約してもらってもエンジニアが料金表を登録するまで使い始めることができなかったが営業が直接登録できる ようになることで使い始めてもらうまでのリードタイムが短くなった ◦ 料金表の仕様をエンジニア以外も理解することで、交渉時にそもそもこの料金体系が実現できるのか?という 面でのやりとりや仕切り直しがなくなった