Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
Search
urmot
September 28, 2018
Technology
0
1.2k
ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
Bit Valley -inside- vol.1
https://atnd.org/events/99854
urmot
September 28, 2018
Tweet
Share
More Decks by urmot
See All by urmot
DDDにおける認可の扱いとKotlinにおける実装パターン / authorization-for-ddd-and-kotlin-implement-pattern
urmot
4
960
ログラスを支える設計標準について / loglass-design-standards
urmot
12
2.8k
ログラスを支える技術的投資の仕組み / loglass-technical-investment
urmot
10
5.8k
実践!CloudFormation Best Practice ~CloudFormationで始める組織改革~
urmot
2
3.3k
CircleCIを導入した話
urmot
0
74
SPA on AWS
urmot
0
190
実践!CloudFormation Best Practice
urmot
0
200
RDBのログを取る時にDMSを使うという選択肢
urmot
0
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
ソフトウェアテスト 最初の一歩 〜テスト設計技法をワークで体験しながら学ぶ〜 #JaSSTTokyo / SoftwareTestingFirstStep
nihonbuson
PRO
1
140
newmo の創業を支える Software Architecture と Platform Engineering
110y
2
400
TanStack Start 技術選定の裏側 / Findy-Lunch-LT-TanStack-Start
iktakahiro
0
110
Why Platform Engineering? - マルチプロダクト・少人数 SRE の壁を越える挑戦 -
nulabinc
PRO
4
380
20 Years of Domain-Driven Design: What I’ve Learned About DDD
ewolff
1
320
AOAI で AI アプリを開発する時にまず考えたいこと
mappie_kochi
1
650
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
7
63k
Cursorを全エンジニアに配布 その先に見据えるAI駆動開発の未来 / 2025-05-13-forkwell-ai-study-1-cursor-at-loglass
itohiro73
2
440
Gateway H2 モジュールで スマートホーム入門
minoruinachi
0
140
Winning at PHP in Production in 2025
beberlei
1
280
本当に必要なのは「QAという技術」だった!試行錯誤から生まれた、品質とデリバリーの両取りアプローチ / Turns Out, "QA as a Discipline" Was the Key!
ar_tama
9
4.1k
自動化の第一歩 -インフラ環境構築の自動化について-
smt7174
1
120
Featured
See All Featured
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1031
460k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
13
840
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.3k
The Language of Interfaces
destraynor
158
25k
Side Projects
sachag
453
42k
Speed Design
sergeychernyshev
29
930
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.2k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
60
3.8k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
368
19k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
81
9k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
245
12k
Transcript
ベンチャー企業のインフラを運 用して学んだ99のこと レバレジーズ株式会社 村本 雄太 2018/09/26
目次 1. 自己紹介 2. 学んだこと99連発 3. まとめ 4. さいごに
自己紹介.yaml Name: 村本 雄太 BelongsTo: レバレジーズ株式会社: メディカル事業部 Tags: - 新卒2年目
- いんふらえんじにあ
自己紹介.png
自己紹介.png
学んだこと99連発!!!
今日は時間がないので3つだけ!
ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと 今日お話すること 1. 自動化のすゝめ 2. ユースフルなサーバ構成を作る方法 3. サービスを継続的に動作させるには
今日お話すること 1. 自動化のすゝめ 2. ユースフルなサーバ構成を作る方法 3. サービスを継続的に動作させるには ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
自動化のすゝめ
自動化のすゝめ なぜ自動化するのか • ヒューマンエラーを減らしたい • 効率化したい • 手作業がつらい...
自動化のすゝめ 自動化のメリット • 一貫性 • プラットフォーム • 高度な修復 • 素早いアクション
• 時間の節約
自動化のすゝめ 自動化のメリット • 一貫性 • プラットフォーム • 高度な修復 • 素早いアクション
• 時間の節約 BY
自動化のすゝめ 自動化のメリット ~噛み砕いたVer~ • 人が手作業するより正確 • 無駄な動きがないので早い • 感情がないので無限に同じことをさせられる •
属人化を回避できる
浮いた時間で生産的な開発が出来る!
自動化のすゝめ どのようにして自動化するのか 1. 設計 2. 浸透 3. 自動化
自動化のすゝめ 設計 • ステークホルダーを把握する • 誰が、いつ、何を、すれば良いのかを設計する • 担当範囲を明確化する
自動化のすゝめ 浸透 • ドキュメントを作成する • トップダウンで浸透させる • 基本的にフローに従っていないものは断る
自動化出来る部分を見極める • 人の判断が必要なものは、自動化しない • トリガーを決める 自動化のすゝめ 自動化
自動化のすゝめ 例: デプロイを自動化したい! 1. デプロイフローの設計 2. デプロイフローの浸透 3. デプロイの自動化
自動化のすゝめ 例: メディカル事業部のデプロイフロー 1. 責任者がリリース内容を決定 2. Githubのリリースタグを切る 3. CircleCIがビルドする 4.
CircleCIからデプロイコマンドを実行 5. 結果がSlackに通知される
自動化のすゝめ 例: CircleCIとAmazon SSMを使った自動デプロイ
今日お話すること 1. 自動化のすゝめ 2. ユースフルなサーバ構成を作る方法 3. サービスを継続的に動作させるには ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
ユースフルなサーバ構成を作る方法
ユースフルなサーバ構成を作る方法 ユースフルなサーバ構成とは 1. 安全に変更できる 2. 再現性がある 3. 一覧性のある
ユースフルなサーバ構成を作る方法 安全に変更できるサーバ構成 ユースケース • php extensionをインストールしたい • リバースプロキシの向き先を変更したい • 静的ファイルは圧縮して配信するようにしたい
ユースフルなサーバ構成を作る方法 再現性のあるサーバ構成 ユースケース • テスト環境を作って欲しい • スケールアウトしなければならない • 事故って開発環境がクラッシュ...
ユースフルなサーバ構成を作る方法 一覧性のあるサーバ構成 ユースケース • サーバに何がインストールされているか知りたい • PHPのバージョンが知りたい • Nginxの設定がみたい
ユースフルなサーバ構成を作るには?
ユースフルなサーバ構成を作るには? マニュアルを作ろう!!
ユースフルなサーバ構成を作るには? マニュアルを書こう!!!
ユースフルなサーバ構成を作るには? 構成管理ツールを使おう!!
ユースフルなサーバ構成を作る方法 構成管理ツールを使おう!! • サーバ構成をコード化 • コードに従ってサーバを自動で構築
ユースフルなサーバ構成を作る方法 メディカル事業部では
ユースフルなサーバ構成を作る方法 Ansibleとは • Redhat製のオープンソースの構成管理ツール • エージェントレス • YAMLで記述 • モジュール
• 冪等性
ユースフルなサーバ構成を作る方法 Ansibleを用いたサーバ構成変更フロー 1. Ansible設定リポジトリをclone 2. 変更してPRを出す 3. Review & Merge
4. Ansibleを実行してサーバ構成を変更 ※ サーバ構成変更時には、必ずAnsibleを経由する!
今日お話すること 1. 自動化のすゝめ 2. ユースフルなサーバ構成を作る方法 3. サービスを継続的に動作させるには ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
サービスを継続的に動作させるには
サービスを継続的に動作させるには 冗長化することで、障害に備えよう! • 障害が発生しても、サービス全体止めない冗長構成 • ダウンタイムなしでスケール可能な構造 • 障害の原因を特定出来るように準備しておく
サービスを継続的に動作させるには 障害が発生しても、サービス全体を止めない冗長構成 ユースケース • データセンターが障害でダウン • アクセス急増によりサーバがダウン • 突然プロセスが暴走!?
サービスを継続的に動作させるには ダウンタイムなしでスケール可能な構造 ユースケース • DBのCPU使用率が100%に張り付く • 昼と夜でアクセス数が8倍違う
サービスを継続的に動作させるには 障害の原因を特定出来るように準備しておく ユースケース • 何が原因でサーバがダウンしたのか知りたい • 大量アクセスしたBotが誰か特定したい
サービスを継続的に動作させるには 冗長化することで、障害に備えよう! • 障害が発生しても、サービス全体を止めない冗長構成 • ダウンタイムなしでスケール可能な構造 • 障害の原因を特定出来るように準備しておく
サービスを継続的に動作させるには
サービスを継続的に動作させるには クラウドを活用しよう!
サービスを継続的に(簡単に)動作させるには クラウドを活用しよう!
サービスを継続的に動作させるには クラウドを活用しよう! • 簡単に冗長構成が構築可能 • 勝手にスケールするサービスが沢山ある • サーバログの収集などがパッケージ化されている
サービスを継続的に動作させるには メディカル事業部では
サービスを継続的に動作させるには AWSとは • クラウドインフラ市場でシェアNo.1 • 100以上の多彩なサービスを提供 • 150万以上のユーザにつかわれているクラウドベンダー
サービスを継続的に動作させるには 例: ALBを使ったWebサーバの冗長構成
サービスを継続的に動作させるには 例: リレーショナルデータベースの場合 • 書き込みはスケールアウトは不可能 ◦ 整合性を取るために一台のマスターサーバ上だけ書き込み可能 • フェイルオーバー可能な仕組みを作る ◦
マスターに変更を加える時はスレーブをマスターに昇格させる • 読み込み専用DBを用意する ◦ 読み込みには整合性がないのでスケールアウト可能
サービスを継続的に動作させるには 例: リレーショナルデータベース on AWS RDS • 書き込みはスケールアウトは不可能 ◦ 整合性を取るために一台のマスターサーバ上だけ書き込み可能
• フェイルオーバー可能な仕組みを作る ◦ 勝手にやってくれる • 読み込み専用DBを用意する ◦ GUIで簡単に作成可能
まとめ
まとめ 1. 自動化のすゝめ a. 段階的に進めよう 2. ユースフルなサーバ構成を作る方法 a. 構成管理ツールを使おう 3.
サービスを継続的に(簡単に)動作させるには a. クラウドを活用しよう ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
感想 • インフラは学びが多い楽しい領域 • 新卒2年目でも頑張ればインフラ運用できる • まだまだ出来る事がある ベンチャー企業のインフラを運用して学んだ99のこと
インフラの挑戦 今後取り組みたい技術的挑戦 1. Blue/Green Deployment 2. Auto Scaling 3. テスト環境を必要な時だけ立てる仕組み
4. AWSアカウントの整理
さいごに
さいごに 次回! 4. アプリケーションエンジニアを巻き込む方法 5. 外部サービスに頼ろう 6. 監視・アラート・対策 …