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人はいかにして 確率的な挙動を 受け入れていくのか

人はいかにして 確率的な挙動を 受け入れていくのか

以下イベントの登壇資料です

VPoE/CTO/CDOと語る、AI時代のデータサイエンスリーダーのキャリアと組織づくり
「データサイエンスリーダーのキャリアガイド」が出版記念イベント
https://lycorptech-jp.connpass.com/event/379328/

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vaaaaanquish

January 23, 2026
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  1. エムスリーが事業展開している国の数 17 カ国 (※) 全世界の医師におけるエムスリー会員の割合 50 %以上 (※) 全世界で医師会員合計 650

    万人以上 (※) 日本の医師のエムスリー会員率 90 %以上 (※) 2025年7月時点 医療情報プラットフォーム 導入数No1電子カルテ 待ち時間ゼロの病院DXアプリ 国内最大級医師相談サイト エンジニアが開発/運用しているプロダクト数 40 以上 (※) エムスリー株式会社について
  2. https://x.com/AIatMeta/status/1806361623831171318 補足:Meta LLM Compiler • Meta社より論文/オープンモデルが公開 (2024) ◦ 実際の最適化を再現するよう学習 ◦

    中間表現(IR)、アセンブリ言語、最適化手法を理解 ◦ コードサイズ最適化 ▪ 本来数時間から数日かかる Autotuning(最適化オプション探索)を 1~10sec程の推論速度、精度77%で再現 ◦ 逆アセンブル ▪ x86_64、ARMのアセンブリコードをLLVM-IRに 戻すタスクで45%成功、14%は完全一致
  3. 確率的挙動 効率 速度 精度 決定的挙動でパフォーマンスの良い コンパイラに対し LLMでやる必要性 エネルギー効率、資本的理由 人類は全CPUアーキテクチャに 最適な仕組みを未だ持っていない

    ブラックボックス化 ≒ 全体効率の向上   → 最適化技術の進化   → 自由なハードウェア開発の発展   → バイナリ解析技術の発達 確率的挙動のサイクロン
  4. 補足:最適化、ML、統計な人の感覚的理解と議論 https://x.com/kazuho/status/2009029862166778277 https://x.com/chokudai/status/2009157135083688452 The New Compiler Stack: A Survey on

    the Synergy of LLMs and Compilers https://arxiv.org/abs/2601.02045 などのサーベイを読んでも どんな問題設計/入出力にすると 全体として/機械学習タスクとして良いのか等 まだまだ議論が多い
  5. 確率的挙動 効率 速度 精度 AIを扱うということは 確率的挙動を中心に相互に働く 精度 / 速度 /

    効率 がそれぞれ十分以上になった時 に真に”良い”ものになるか を考える事が重要 確率的挙動のサイクロン
  6. • 決して否定できない分野 ◦ 私自身『そんな既に効率の良い決定的な変換を学習させても意味なくない?』と思っていた ものが『今機械学習界隈で持て囃される一要素』と成った案件は多々ある • とはいえ現状 ◦ 自然言語とソースコード、コンパイラ、機械語、実行ファイル が適切な抽象度を持ち、柔軟に高低を行き来し、十分高速で良い感じに扱えている

    ◦ 何を入力・出力にして、どのような精度だったら、何に使えるのかまだ微妙に分かりづらい (人類の真の課題はコンパイラなのかリンカーなのかハードなのかソフトなのか…) ◦ 工学的にも工夫の余地が大規模とまでいかない分野(と勝手に認識してしまっているかも) (当然分野の人をリスペクトしているし、ロボコン出身なのでアーキテクチャ最適な機械語 やアセンブリがポンと出てこない業界も好きだし、Web屋としてそうじゃない業界も好き) ◦ → 総合して6~7割くらいは否定的な感情  個人的にはとても良い、好きな議論
  7. • 誰かや何かの否定ではなく、そもそも原理原則として難しい部分がある • 物理的には全ての物事が連続的、確率的な中で動いており 一定のラインを超えると決定的挙動が勝り受け入れられるとも言える ◦ 太陽フレアで皆さんの PCは確率的に落ちる中で使っているとも言える ◦ 初期のインターネットも初期の

    C言語も使い物にならないと言われていた ◦ 自動車整備工場も人の目視を中心としていたが確率的な AI+人に変わっていった ◦ イーロン・マスクがTwitterを買収した時は意味不明だと言われていた • 『成功した時のdiffが大きい』ものには谷がある ◦ 精度、速度、効率が十分に向上し、谷を超えるプロダクト /プロジェクトにより空気が変わる さておき、議論を見ていて思う 『確率的挙動を人間が受け入れるのは結構難しい』
  8. • アーリーであれ アーリーに挑戦し、アーリーをリスペクトする • 神の一手を担え 人類が受け入れた/受け入れそうという空気を察し、 最高のタイミング、最高のプロダクト /プロジェクト 最高の体験をモデルで実現する •

    スペシャリストであれ タイミングを予見し、説明責任と歴史と未来を背負う 深く広い知識を持つスペシャリスト、リーダーで在り続ける 創り手であれ 具体と抽象 そして何より目の前の課題
  9. • 『機械学習のプロジェクトが上手くいかない理由』 ◦ 理解して貰えない、運用が大変、評価が難しい、データが集まらない …etc ◦ よく語られるが、多くが表面的な事象 • 本質的には『人類が確率的挙動を受け入れるのは難しく、その現在と未来を見 据え、最高の体験と最高のタイミングを見計らい、説明責任を負いながら創る事

    ができるプロフェッショナルもまた少ない 』ほぼ全てここに収束する 機械学習、データサイエンスPJが難しい理由に通づる 確率的挙動を扱える至高の領域に踏み入ろう 杏寿郎、お前もデータサイエンスリーダーにならないか…?