Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

J-STAGEの状況と今後の方針について-J-STAGEにおけるXML化の取組み状況と今後-/ 20150729-xml-jst

XSPA
August 18, 2016

J-STAGEの状況と今後の方針について-J-STAGEにおけるXML化の取組み状況と今後-/ 20150729-xml-jst

学術情報XML推進協議会 講演会
日時: 2015年7月29日(水)15:50-17:00
場所: アルカディア市ヶ谷

XSPA

August 18, 2016
Tweet

More Decks by XSPA

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 学術情報XML推進協議会第4回 講演会
    平成27年7月29日
    知識基盤情報部
    J-STAGEの状況と今後の方針について
    ~J-STAGEにおけるXML化の取組み状況と今後~

    View Slide

  2. 本日の内容
    1
    1.J-STAGEの概況とXML登載の現状
    2.J-STAGEの新サービス方針とWeb登載機能の開発
    3.次期J-STAGEβ版の概要
    (旧J-STAGE Lite)

    View Slide

  3. 1.J-STAGEの概況(規模)
     1999年サービス開始
     全収録誌数: 1,874誌 全収録記事数: 2,669,635記事
    (2015.6.30現在、刊行終了誌や予稿集を含む)
     国内で刊行される科学技術(人文科学・社会科学を含む)
    逐次刊行物の国内外への発信・流通促進
     論文等情報のオープンな流通の促進 (認証機能オプションもあり)
     アーカイブよりも、最新コンテンツの公開を重視
     データの作成・公開・運用は各発行機関(J-STAGE利用学協会等)が行う
    国内の学会・協会が発行する学術電子ジャーナルの
    国内最大級共同プラットフォーム
    ジャーナル1747誌、論文約267万件(2015.6.30現在)
    9割近くのジャーナルが無料
    www.jstage.jst.go.jp
    2

    View Slide

  4. 3
    データ



    DOI登録・有効化
    引用・被引用リンク付与
    J-STAGEのみの記事公開にとどまらず、外部
    サービスとデータ連携し、公開記事を広範囲に
    流通させることで、海外・国内からの閲覧機会
    向上を図っています。
    閲覧
    検索・閲覧
    外部連携サービス
    1.J-STAGEの概況(国際発信・流通促進)
    外部連携には、連携先の採
    択が必要な場合があります
    (PubMed、Scopus等)

    View Slide

  5. 4
    カレント誌の分野
    (H25/9時点)
    826 867 1,058 1,271
    1,625 2,023 2,192 2,915
    7,753
    9,377
    12,023
    15,145
    4,000
    6,000
    8,000
    10,000
    12,000
    14,000
    16,000
    0
    500
    1,000
    1,500
    2,000
    2,500
    3,000
    3,500
    4,000
    4,500
    平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度

    国内ダウンロード数
    海外からのDL数
    全アクセス数(pv)
    万件
    J-STAGE全アクセス数と論文ダウンロード数
    国別ダウンロード数
    (H26/1-11)
    1.J-STAGEの概況(アクセス数など)

    View Slide

  6. 1.J-STAGEの概況(XML登載の現状①)
    5
    平成24年度末 平成25年度末 平成26年度末
    カレント誌数 892誌 945誌 985誌
    うち書誌XML形式 117誌(13%) 229誌(24%) 385誌(39%)
    うち全文XML形式 20誌(2%) 32誌(3%) 34誌(3%)
    ・XML形式での登載誌は毎年増加している傾向
    (新規ジャーナル以外にも、既存ジャーナルのXML形式への移行もある)
    ・特に書誌XML形式の増加が顕著。
    ・一方で全文XML形式はあまり増加していない。

    View Slide

  7. 1.J-STAGEの概況(XML登載の現状②)
    6
    ・書誌XMLツールがスムーズに利用できない。
    ・全文XMLツールを提供して欲しい。
    ・J-STAGEの全文XMLをPMCにそのまま生かせないか。
    ・XML化は技術面・財政面の両面において学会の負担が大きい。
    ■J-STAGE登載形式について
    (H26年度 J-STAGE利用者満足度調査より集約)
    回答数:362件
    旧来形式
    (BIB形式等)
    書誌XML形式
    (BIB-J形式)
    全文XML形式
    (FULL-J形式)
    青字:継続したい
    赤字:移行したい
    72件 89件
    26件 27件
    25件
    ・技術面とコスト面の課題のクリアとXML化によるメリットを分かりやすく伝えることが
    さらなる推進のポイントと考えられる。
    ・J-STAGE利用学協会の中でも、XML化の流れがある。
    (学協会様の声)

    View Slide

  8. 2. J-STAGEの新サービス方針(Web登載機能の開発)
    J-STAGE DB
    J-STAGE
    システム
    記事アップ
    ロード作業
    公開画面
    J-STAGEにXMLファイルを必要と
    しないWeb登載機能を追加。
    ジャーナル
    研究報告
    ・技術報告
    ②登載機能の追加
    XML登載機能 Web登載機能
    (ファイルアップロード)
    XML
    ①対象コンテンツの拡大
    電子ジャーナルが中心だったコ
    ンテンツの登載対象を拡大。
    対象
    コンテンツ
    ※登載機能は自由に選択
    ※どちらの登載機能を使っても公開画面
    での差はありません。
    会議論文
    ・要旨集
    解説誌・
    一般情報誌
    その他
    7

    View Slide

  9. 2. J-STAGEの新サービス方針(公開画面)
    • J-STAGEの資料一覧の画面において、資料名に資料種別と査読有無を示すアイコ
    ンが表示されます。また、資料種別や査読有無で絞り込むことも可能とする予定です

    記事種別の表示と絞込み機能
    8
    資料種別による
    絞込み
    査読有無による
    絞込み
    資料種別、査読有無、
    全文HTML、早期公開
    をアイコン表示

    View Slide

  10. • 書誌情報もしくは全文のXMLデータをアップロードする登載サービスです。
    • 複数の記事のXMLデータを一括してアップロードすることができます。
    XML登載機能 (既存の機能)
    9
    XML・本文PDF・検索テキストファイルを
    所定のフォルダ構成で作成
    巻、号、セクション
    を事前に設定
    各記事に必要な設定を実施
    アップロード
    2. J-STAGEの新サービス方針(XML登載機能 )

    View Slide

  11. 2. J-STAGEの新サービス方針(Web登載機能 入力画面①)
    • 記事を簡単にJ-STAGEで公開したいとお考えの発行機関向けサービスです。
    • 一記事ずつ書誌情報をWeb画面で入力します。
    Web登載機能 (新規開発中)
    10
    ① 書誌事項(巻・号・開始ページ、タイト
    ル、著者名、著者所属、キーワード、
    抄録、引用文献リスト等。一部は任意
    項目)はWeb画面での単純な作業で
    入力
    ② PDFをアップロード
    ③ 公開日設定
    1画面で全ての設定が完了
    登載に必要なファイル
    • PDF(透明テキスト付)ファイルのみ
    書誌情報はWeb画面上で登録
    開発中の画面のため、レイアウト等は変更になる見込みです。
    各入力項目をタブで切り替えます

    View Slide

  12. 2. J-STAGEの新サービス方針(Web登載機能 入力画面②)
    ※画面はイメージであり、実際とは異なります
    11
    開発中の画面のため、レイアウト等は変更になる見込みです。
    ORCIDと科研費研究者番号の
    入力画面が新規に追加されます
    (XML登載機能も同様)
    ファンド情報の
    入力画面が新規に追加されます
    (XML登載機能も同様)
    公開画面で
    表示される

    View Slide

  13. 2. J-STAGEの新サービス方針(Web登載機能 入力画面③)
    ※画面はイメージであり、実際とは異なります
    12
    ① Copyrightⓒ+発行年+著作権者
    ② 発行年+著作権者
    ③ Creative Commons ライセンスマーク
    ④ 表示しない
    4種類から選択可能になります。
    また表示位置も選択可能になります。
    (ジャーナル単位)
    画面下部に
    Copyrightⓒ+発行年+著作権者
    と固定文言で表示されていました。
    著作権情報の柔軟な入力と表示(平成26年7月リリース)
    ジャーナル単位での設定が可能となった。

    View Slide

  14. 2. J-STAGEの新サービス方針(Web登載機能 まとめ)
    ※画面はイメージであり、実際とは異なります
    13
    ●Web登載機能では・・・
    ・XMLファイルがなくても登載可能。
    ・一記事ずつ書誌情報をWeb画面で入力する必要あり。
    ●Web登載機能を使ってもXML登載機能と同様に・・・
    ・学協会様は書誌XMLをダウンロードして活用することが可能。
    ・外部連携先には書誌XMLが流通。
    ●Web登載機能とXML登載機能を自由に選択できるようにした。
    (XML登載機能の利用の促進化)
    Web登載機能によるJ-STAGE登載が、XML推進の底上げと
    なることに期待

    View Slide

  15. 3.次期J-STAGEβ版 概要
    14
    次期J-STAGEシステムではプラットフォームとしての発信力強化に向けて、
    以下の機能の提供を検討中
    ・JSTの情報資産を活用したレコメンド機能や関連情報の提供
    ・多言語対応
    ・ジャーナル分析、ログ解析、閲覧者属性分析
    β版を拡張させ、ユーザインタフェイスのさらなる改善や
    本格的な機能はH29年度以降に順次開発、提供する予定
    H28年4月~ 次期J-STAGEβ版としてモデル誌数誌を
    対象コンテンツとして試行的、制限的なサービスを提供する

    View Slide

  16. 3.次期J-STAGEβ版 機能概要(1)
    15
    ●公開系サイト機能
    J-STAGE閲覧者にとってジャーナルの方針や論文の内容が視覚的にも分かりやす
    い画面構成、画面遷移を提供する。特に関連情報の表示、誘導をすることでJ-
    STAGEサイト内の回遊性および滞在時間を向上させJ-STAGEコンテンツの利用促
    進を図る。また、海外発信力強化のため登載コンテンツは英文誌とし画面デザイ
    ンは英語とする。主な機能としては下記の機能を提供する。
    ・J-STAGEトップページ
    クイック検索や新着情報、JSTからのお知らせや、J-STAGE全体の記事のアクセス
    ランキングを表示する。J-STAGEトップページからの検索対象は現行J-STAGE登
    載全誌とする。
    ・資料トップページ
    ジャーナルの編集長からのメッセージ、編集委員会メンバの紹介、発行機関の情
    報や購読申込み、投稿に関する情報を表示する。関連情報としてジャーナル運営
    担当者が選択したおすすめの記事やジャーナル内の記事のアクセスランキングを
    表示する。資料内に範囲を限定した検索機能も提供する。

    View Slide

  17. 16
    ・書誌ページ
    記事のタイトル、著者名、抄録、引用文献一覧等の書誌事項を表示する。該当の
    記事に関連する記事や、筆頭著者が執筆した他の文献の表示や共著関係を表示す
    る。
    ・全文HTMLページ
    書誌、抄録、引用文献、本文のXMLデータを元に全文HTMLのページを表示する。
    閲覧者がより便利に利用できるようなナビゲーション機能を提供する。
    ※β版では現行のHTMLファイルを利用するため機能制限あり
    ・検索/検索結果一覧
    クイック検索と詳細検索機能を提供する。また検索結果を一覧で表示する。検索
    結果より指定した条件にて検索結果に対しさらにフィルターをかける機能を提供
    する。
    ※検索対象は現行J-STAGE登載全誌
    ※検索結果の一覧からは現行J-STAGEの書誌ページへ遷移する予定
    3.次期J-STAGEβ版 機能概要(2)

    View Slide

  18. 17
    ・関連情報の表示
    各ページで閲覧者が閲覧している記事に関連する文献、著者、特許等の情報を表
    示し閲覧へ誘導する。本機能は、JSTがサービス提供をしている「J-GLOBAL」の
    Web APIを利用することで関連情報を取得し表示する。
    ・ランキング情報の表示
    J-STAGE全体、特定の分野内、ジャーナル内でアクセス数の多い記事のランキン
    グを表示する。
    ・閲覧履歴の表示
    最近みた論文として閲覧した論文の情報を画面上に表示する機能。過去に閲覧し
    た論文へのアクセスを容易にする。
    ・レスポンシブ対応(マルチデバイス対応)
    スマートフォン、タブレット端末等向けに画面表示を最適化する。
    3.次期J-STAGEβ版 機能概要(3)

    View Slide

  19. 3.次期J-STAGEβ版 機能概要(4)
    18
    Journal’s banner
    Search
    Advanced Search
    Abstract○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    Themed Collections
    Most Read Articles
    Title
    Vol. No. Author
    Title
    検索対象の選択 Anywhere, Title, Author, Abstract
    Top Subscribe
    Submission &
    Review
    About the Journal
    Articles
    ASAP
    Current
    Issue
    Most read
    Title○○○○○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    Publication Date ジャーナルアワードなどでも追加可能に
    ジャーナル運営担当者がテキスト、URL等を管理画面にて入力
    ① 書誌データの表示
    ② 本文の表示
    ③ 書誌事項ダウンロード
    ④ 抄録、電子付録、引用文献の
    表示
    ⑤ ジャーナル内の関連記事の表


    Related Journals
    Author’s name ○○○○○○
    Full Text PDF
    Free
    Download Bibliography
    ーRIS
    ーBibTeX
    Full Text
    PDF
    Free
    Title
    Author
    Abstract ○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    Related Articles



    Abstract Citation Appendix

    Sing in| Registration | Cart| Help
    当初関心をもった論文のみにとどまらず、他の研究情報を表示し、訴求する
    関連情報表示(例)
    ジャーナル内の関連記事を表示する
    ジャーナル運営担当者がテキスト、
    URL等を管理画面にて入力
    Search
    Author’s affiliation ○○○○○○
    DOI
    Citation
    List of Issue
    Abstract○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    Title
    Vol. No. Author
    Title
    Author
    Abstract ○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    Title
    Author
    Abstract ○○○○○○○○○○○○
    ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
    一定のエリアについて登載コンテン
    ツの位置の変更や、ジャーナルア
    ワードなどジャーナル運営担当者が
    管理画面で自由に記事を登載できる
    機能を提供予定。

    View Slide

  20. 本日のまとめ
    19
    1.J-STAGEの概況とXML登載の現状
    2.J-STAGEの新サービス方針とWeb登載機能
    3.次期J-STAGEβ版の概要
    ⇒Web登載機能によるJ-STAGE登載が、XML推進の底上げとなることに期待
    ⇒J-STAGE利用学協会の中でも、XML化の流れがある。
    技術面とコスト面からの課題のクリアとXML化によるメリットを分かりやすく
    伝えることがさらなる推進のポイント
    ⇒全文XML推進に向けた第一歩へ。
    J-STAGEの運用⇒機能拡張⇒次期システムの開発の各段階で、
    XMLの推進につながる取り組みも行っていきたい。

    View Slide

  21. ご清聴ありがとうございました。
    20

    View Slide