学術情報XML推進協議会 講演会 日時: 2015年7月29日(水)15:50-17:00 場所: アルカディア市ヶ谷
JATS-Con20152015/7/29時実 象一
View Slide
JATS-Con とは• JATS の元になった NLM-DTD の開発者、米国国立医学図書館 (National Library of Medicine: NLM)が毎年開催• JATS に関する技術会議– JATS の使用経験– JATS に対する意見– 今後の報告についての議論– 関連する話題• 毎年 4 月、Bethesda, MD– 2010-2012 は 9/10 月に開催– 2013 年は米国政府の閉鎖で中止となる2
JATS-Con の発表分野 (2010-2015)3
JATS-Con 2015• 2015/4/21-22• 日本からは、中西、時実、松田、黒沢が参加4
2015 年の特徴 (1)• JATSの出版社での採用の進展– 外注先とのデータ交換だけでなく、内部システムへの JATS 採用が進展– American Institute of Physics (AIP)(2012)– Optical Society of America (OSA)(2013)– Macmillan (Nature Publishing 含む)(2015)5
2015 年の特徴 (2)• BITS (Book Interchange Tag Suite)– ようやく実施例が報告された– Silverchair 社– Ontario Council of University Libraries6
2015 年の特徴 (3)• 編集工程へのJATSの利用– 著者校正や編集局校正をJATS XML 上に構築– Article Express (Dartmouth JournalServices)– RVPublisher (River ValleyTechnologies)7
ArticleExpress• Dartmouth Journal Services– ウェブ画面で校正– 編集委員は著者の修正を確認、修正の採用・不採用を決定– 修正履歴の管理– 引用文献の検索と付与– 各段階での PDF 自動作成8
9
RVPublisher• River Valley Technologies– 原稿を執筆– 査読システム– 編集局校正– 著者校正– PDF, Epub等への変換10
RVPublisher11
RVPublisher12
RVPublisher13
RVPublisher14
2015 年の特徴 (4)• Schematronの活用– XML データの細かい条件 (ビジネス・ルール) をチェックできる– AIP の JATS 移行でも活躍15
Schematron– 複雑なチェックも可能• 「図は本文中に引用が必要」• 「セクション表題の長さは最大450文字」• 「Lab Reportの著者の数は最大6名」• 「引用文献はすべて文中て引用が必要」• 「図は文中で少なくとも1回、最大5回まで引用」• 「キーワードは重複してはいけない」• 「記事の先頭ページは最終ページより小さい、ただし編集後記は最終ページで始まって、内部ページにつづいてもよい」• 「出版日は の中以外はISO dates」• 「抄録は1パラグラフ」• 「意見欄の筆者は になる」16
Schematron 実施例• SAGE• ISO– DTDの管理・更新• ある航空機・軍需会社– 数千のルールを表で管理• ある大出版社– 雑誌ごとに異なるビジネス・ルールを管理17
まとめ1. JATS XML を使った編集システムの開発が進んでいる2. Schematron は編集工程の合理化に大幅に寄与する18
19