Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フロントエンドにおける テスト方針〜Testing Trophyの概念とBDD〜
Search
やじはむ
October 25, 2023
Technology
2
6.4k
フロントエンドにおける テスト方針〜Testing Trophyの概念とBDD〜
2023/10/25 CTOA若手エンジニアコミュニティ 勉強会 #4
やじはむ
October 25, 2023
Tweet
Share
More Decks by やじはむ
See All by やじはむ
TypeScriptのパフォーマンス改善
yajihum
21
9.1k
アクセシビリティを考慮したUI/CSSフレームワーク・ライブラリ選定
yajihum
3
2.1k
Cloudflare R2 + Reactを使って 絵文字ピッカーのnpmパッケージを作ってみた
yajihum
0
1.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AOAI で AI アプリを開発する時にまず考えたいこと
mappie_kochi
1
770
Software Architecture in an AI-Driven World
atty303
51
20k
テストコードにはテストの意図を込めよう(2025年版) #retechtalk / Put the intent of the test 2025
nihonbuson
PRO
10
2k
ゆるくはじめるSLI・SLO
yatoum
1
110
20250514 1Passwordを使い倒す道場 vol.1
east_takumi
0
140
地に足の付いた現実的な技術選定から魔力のある体験を得る『AIレシート読み取り機能』のケーススタディ / From Grounded Tech Choices to Magical UX: A Case Study of AI Receipt Scanning
moznion
5
1.9k
The PyArrow revolution in Pandas
reuven
0
120
分解し、導き、託す ログラスにおける“技術でリードする” 実践の記録
hryushm
1
470
SRE本出版からまもなく10年!〜これまでに何が起こり、これから何が起こるのか〜
katsuhisa91
PRO
0
350
ホワイトボックス& SONiC アーキテクチャ(全体像) - SONiC Workshop Japan 2025
ebiken
PRO
1
290
正式リリースされた Semantic Kernel の Agent Framework 全部紹介!
okazuki
1
1.5k
Coding Agentに値札を付けろ
watany
3
570
Featured
See All Featured
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2k
Building Applications with DynamoDB
mza
94
6.4k
Building an army of robots
kneath
305
45k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.2k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
45
9.5k
Balancing Empowerment & Direction
lara
0
35
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
54
13k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Transcript
フロントエンドにおける テスト方針 やじはむ @yajihum 2023/10/25 @CTOA若手エンジニアコミュニティ 勉強会 #4 〜Testing Trophyの概念とBDD〜
@yajihum @yajihum https://yajium.day やじはむ 自己紹介 ↑ロリス @COMPASS Front-end Engineer 社会人2年目
フロントエンドのテスト、 何を意識して書いてますか? 突然ですが... そもそも、ただ書くのではなく、何かを意識しながら書けていますか?
BDD Testing Trophy 弊社では最近、以下を意識してテストを書いている
E2Eテスト End to Endの略 ヘッドレスブラウザ+UIオートメーションで実施するテストのこと Integration(結合)テスト コンポーネント間の相互作用をテストするもの 単体テストより単位が大きく広くカバーする Unit(単体)テスト コンポーネント単体をテストするもの
コーナーケースの検証の向いている 静的解析 TypeScriptやESLintなどによる静的解析 前提として、テストの種類には以下の4つがある
どの範囲のテストにどれくらいのコストをかけるか テストピラミッドの図 参照:https://gihyo.jp/dev/serial/01/savanna-letter/0005 テストピラミッドは、 Unitテストの比率が一番高くな るようにしている フロントエンドのテストにおいて 本当に効果的か?
最適化の答えの一つ Testing Trophyの考え方 Testing Trophyの図 参照:https://testingjavascript.com/ Testing Library の 作
者 で あ る Kent C.Doddsは、 Integrationテスト に最もコストをかけるべきだと 言っている
なぜInteg rationテストか? Testing Trophyの図 参照:https://testingjavascript.com/ コンポーネントだけで成立する機能は ほとんどない フロントエンドにおいて、単体の Integrationテストが一番 効果とコストのバランスが取れている
ソフトウェアが正しく動くことを 保証する効果が薄いのに単体テストを多 く書くことは最適ではない
Testing Trophyのテスト方針とBDD Integrationテストを多く書くことが大切なのはわかったが、 具体的に何をどう書いていけばいいか? ⭐️実装の詳細をテストしないことが大切
Testing Trophyのテスト方針とBDD 実装の詳細とは? →簡単に言うと、「ユーザーから見えないもの」のこと 例えば、以下の2つの対比がある ユーザーから見えないもの コンポーネント内で使用している関数 ステートなど ユーザーから見えるもの ボタンや表示されているテキスト
UI部分全般
Testing Torphyのテスト方針とBDD なぜ実装の詳細を書いてはいけないのか? False Negative 壊れるべきでないときに壊れてしまう ユーザーの振る舞いを変えずに実装の詳細だけを変更(リファクタリン グ)するときに、実装の詳細を書いたテストは当然壊れる False Positive
壊れるべきときに壊れない 実装の詳細のテストは粒度が小さいため、コンポーネント間の連携などの 挙動を担保できない テストは通っているのに、アプリ全体の挙動は壊れているなどに繋がる
Testing Torphyのテスト方針とBDD ユーザーから見えるものをテストする つまりBDDをするということ! BDD:Behavior-Driven Development(振る舞い駆動開発) 「ユーザーがこれをするとこうなる」という粒度(抽象度)でテストを書くこと になるので、ユースケース単位のコンポーネント間の連携テストが書きやすい
まとめ Testing Trophyの概念とは、各テストの効果とコストを 考えた上で、一番効果的なIntegrationテストをたくさん 書こうというもの Testing Trophyの概念に沿ったテストの書き方として、 「実装の詳細を書かない」ことが大切 「実装の詳細を書かない」→「ユーザーから見えるものを テストする」にはBDDをしよう!
ご清聴 ありがとうございました!
参考 【フロントエンド】コンポーネント指向 React / Vue のテスト 方針 テストピラミッド~自動テストの信頼性を中長期的に保つ最適 なバランス~ フロントエンド開発のためのテスト入門
今からでも知っておき たい自動テスト戦略の必須知識