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IFRS16の説明

 IFRS16の説明

yasuhirokojima

January 09, 2020
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  1. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 2 導入の背景 旧基準はオペレーティング・リースをBSに計上しないため批判されていました

    オぺレーティング・リース (OL) ファイナンス・リース (FL) 損益計算書 (PL) 貸借対照表 (BS) オンバランス
  2. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 3 旧基準のイメージ(借手のみ) 【旧基準

    IAS17号≒日本基準】 ファイナンス・リースだけがオンバランスされていました 損益計算書(PL) 貸借対照表(BS) / オぺレーティング・リース (OL) ファイナンス・リース (FL) オンバランス リース料 賃借料 減価償却費 支払利息 リース資産 リース負債
  3. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 4 新基準のイメージ(借手のみ) 【新基準

    IFRS16号】 ほぼすべてのリースがオンバンスされます 損益計算書(PL) / 少額資産 短期リース ほぼすべてのリース (旧来のOL+FL) オンバランス リース料 賃借料 減価償却費 支払利息 リース資産 リース負債 範 囲 拡 大 貸借対照表(BS) 膨 ら む
  4. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 5 サマリー(借手のみ) IFRS16号の導入によってほぼすべてのリースがオンバランスされます

    項目 旧基準 (IAS17号≒日本基準) 新基準 (IFRS16号) 比較 リースの定義 貸手が支払を得て、契約期 間中、資産の使用権を借手 に移転する契約 資産(原資産)の使用権を 対価を得て、一定期間、移 転する契約 (資産は特定され、借手が 使用を指図できる等の要件 あり) 定義に大きな違いはない。 ただし、従来リースと見なさ れなかった取引がリースと 判定されることはありえる。 リースの区分 OLとFLに区分 区分なし OLとFLという区分はなく なった。 OLの 会計処理 PLで賃借料・リース料など に計上 【原則】 BSで資産に計上 PLで減価償却費・支払利 息を計上 【少額資産と短期リース】 PLで賃借料・リース料など に計上  リースの大部分がBSに 資産計上される  費用はリース期間のは じめに多く配分される  ROAやEBITDAなどが 変わってくる FLの 会計処理 BSで資産に計上 PLで減価償却費・支払利 息を計上 (※)貸手については大きな変更なし
  5. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 6 移行措置のイメージ(1/2) 【すでにIFRSを導入している場合】

    【移行日前のリース】移行前のリース分類にしたがって、FL・OLをオンバランスします IAS17号 IFRS16号 移行日 ・・・3月決算の場合、2019年4月1日 FL OL ノンリース IAS17号 による分類⬇ オンバランス オンバランス オフバランス IFRS16号では リースになりうるもの 適用されない BEFORE AFTER ・・・この分類は移行後も見直さなくてもいい
  6. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 7 移行措置のイメージ(2/2) 【すでにIFRSを導入している場合】

    【移行日前のリース】アプローチにより、オンバランスされる時期・金額が異なります 比較年度 適用年度 FL OL FL IAS17号 による分類⬇ 再計算して オンバランス 再計算して オンバランス OL 完全 遡求 修正 遡求 アプローチ 従来の簿価で オンバランス 従来の簿価で オンバランス 移行日 オフバランス オンバランス 利益剰余金 で修正 利益剰余金 で修正
  7. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 8 初度適用のイメージ 【初度適用の場合】

    移行日において、移行日の状況をもとにリースをオンバランスされます 日本基準 IFRS16号 IFRS移行日 FL OL ノンリース 日本基準 による分類⬇ 修正遡求 アプローチに 準じて オンバランス 修正遡求 アプローチに 準じて オンバランス 適用対象外 比較年度 適用年度 オンバランス オフバランス 移行前年度 リース ノンリース IFRS16号 による分類⬇ 適用対象外 利益剰余金 で修正
  8. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 9 導入時の意思決定 IFRS16号を導入するためには会計方針および移行方法に関する意思決定をします

    論点 内容 取るべきアクション リースの 免除規定 以下のリースはオンバランス化を免除 ①短期リース(12ヶ月以内) ②少額資産(5,000USD以下が目安) 【導入時のみ】  短期リースおよび少額資産に関 する会計方針の決定 移行方法 移行時のアプローチや各種免除規定 の適用方法を検討 【導入時のみ】  移行年度や移行方法に関する意 思決定
  9. © 2020. JIM ACCOUNTING(児島泰洋公認会計士・税理士事務所) FOR DISCUSSION ONLY 10 スケジュール IFRS16号を導入するには十分な調査および準備のための時間が必要です

    すべきこと  会計方針の 決定  スケジュール の決定  関係部署お よび子会社 への説明  リースに該当する取引 の調査  具体的な会計処理方法 の検討  移行作業の実施  IFRS16号にした がった会計処理 経営者 CFO ◎ ◯ ◯ ◯ 経理部 ◯ ◎ ◎ ◎ 意定決定 プランニング 説明 調査および準備 本番実行 (凡例) ◎・・・主、◯・・・従