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2025-11-06-braintech-user-seminar

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November 06, 2025
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 2025-11-06-braintech-user-seminar

2025.11.6.(木)
ブレインテック ユーザー研究会 Ⅲ
小規模図書館OPACの発見可能性を高めるNDLサーチ・ジャパンサーチ連携
30分講演スライド

タイトル:小規模図書館がNDLサーチ・ジャパンサーチと連携するメリット:教育図書館を例に

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Yuka Egusa

November 06, 2025
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Transcript

  1. おしながき • NDLサーチ、ジャパンサーチ連携とは • NDLサーチ、ジャパンサーチ連携のメリット • 簡単に紹介 • 教育図書館の紹介 •

    背景(なぜ、連携しようと思ったか) • 教育図書館が所蔵する資料を必要とする人の多くに使ってもら えるようにしたい • 教育図書館貴重資料デジタルコレクションの紹介 • 教育図書館のデジタルアーカイブ公開からNDLサーチ連 携→ジャパンサーチ連携まで • NDLサーチ、ジャパンサーチ連携のメリットの詳細 • 連携までの作業や連携に必要な要件 • まとめ 2
  2. NDLサーチ、ジャパンサーチ連携のメリット •潜在的ユーザーのゲット! • 多くの人が知っているサービス(NDLサーチ、ジャパ ンサーチ)で検索・ヒットする→認知度が上がる •自前で提供しなくても実現する便利な機能 • (自前のシステムはその分スリムにできる) • キーワード検索

    • IIIFでの提供(簡易IIIF-API*) • オンライン企画展示(ギャラリー機能) •その他 • 一次情報のライセンス情報がわかりやすい * ref.「簡易IIIF-API」,「ジャパンサーチのメタデータ連携について」, p.5, 2020年 https://jpsearch.go.jp/static/pdf/cooperation/jps_manual_202010.pdf 6
  3. 背景(1):教育図書館が所蔵する資料を必 要とする人の多くに使ってもらえるようにし たい • 「来なくても利用できる教育図書館」(資料が閲 覧できる)を進める • そのために「持続可能なデジタルアーカイブ」を 作成・公開 •

    ≒維持・移行を低コストに=必要最低限の機能に 限定 →教育図書館貴重資料デジタルコレクションは、「キー ワード検索」はあきらめ、静的なファイルだけで構築 • ≒予算確保の可能性が高い「通常の蔵書検索シス テム」に組み込む →近代教科書デジタルアーカイブ 10
  4. 教育図書館のデジタルアーカイブ公開から NDLサーチ連携→ジャパンサーチ連携まで • 2015-01 往来物デジタルアーカイブ公開 • 2018-04-24 往来物デジタルアーカイブ特設ページ開設 • 2018-08-30

    貴重資料デジタルコレクション、明治期教 科書デジタルアーカイブ公開 • 2019-08-19 明治期教科書デジタルアーカイブを近代教 科書デジタルアーカイブに名称変更 • 2020-08-06 戦後教育資料デジタルアーカイブを公開 • 2019-07-10 NDLサーチ連携キックオフ • 2021-03-29 NDLサーチ連携開始 • 2021-05-14 ジャパンサーチ連携開始 • 2023-02-01 簡易IIIF-API提供開始(貴重資料デジタル コレクションのみ) 18
  5. NDLサーチ、ジャパンサーチ連携のため に必要な主な作業 • キックオフ打ち合わせ • NDLサーチ連携の組織内承諾調整 • メタデータ(書誌データなど)のライセンスの種類を決定 • ジャパンサーチ連携したい場合は、CC

    BY相当以上に • (必要なら:CC BY相当にするための調整) • 一次情報(PDF、JPGなど)のライセンスの種類を決定 • (NDLサーチ、ジャパンサーチで表示できるライセンスの選択) • メタデータとDC-NDLとのマッピング • (OAI-PMHの出力設定の調整) • (一次資料のサムネイル画像作成・登録) • メタデータのレコード群をNDLに送付 • 連携の承諾文書の作成・決済・やりとり • ジャパンサーチ用データベース紹介情報の作成 • データベースのサムネイル画像、紹介文章、英語名 2019-07-10 2019-10-21~28 2019-12-26~ 2021-03-05 2021-01-26~ 2021-03-04 2021-04-24~ 2021-05-10 NDLサーチ連携開始:2021-03-29 ジャパンサーチ連携開始:2021-05-14 28
  6. ジャパンサーチ簡易IIIF-APIまでの道のり: (教育図書館が初事例) • ブレインテックの関さんから「簡易IIIF-API」があると情報を 教えてもらう 2022年10月頃? • 簡易IIIF-APIの配信希望のメールを出す 2022年10月21日 •

    この間、ジャパンサーチ担当とやり取り • NDLサーチ担当とやりとり開始2022年10月26日 • 本文画像URLのルール連絡 2022年11月11日 • NDLサーチに12月本文画像URL情報搭載予定と連絡あり 2022年 11月15日 • NDLサーチに本文画像URL連携開始 2022年12月12日 • ジャパンサーチ連携作業開始 2022年12月12日 • 「現在ジャパンサーチにて簡易IIIF機能を利用するのは貴DBが初め て」とのこと • この間、うまく動かないとのことでジャパンサーチのシステム改修あ り • ジャパンサーチ簡易IIIF-API連携開始 2023年2月1日 29
  7. NDLサーチへメタデータ更新する主な方 法 • OAI-PMHで随時更新 • メリット:最初の設定で苦労すればあとはシステムリプ レイスまで自動で更新できる • 教育図書館でもこれを試行したがやめた •

    やめた主な理由: • システムで属性に任意の値を入れた、空タグの出力ができな かった(例:<bababa zzz=“aaa” /> ができなかった) • いくつか出したい項目・値をシステムで出せるようにすること が運用上面倒だった・できなかった(ダミーの全部おなじデー タの項目が必要など) • Excelなどで年に1~2回更新 • メリット:Excel標準関数駆使して、自由にデータを作成 できる • デメリット:メリットの反面、更新の際に、同じフォー マットで作れない、不正なデータを作ってしまうことが ある(例:どこかの列のデータが抜けたり、IDに重複が あったりなど)(年に、数回なので、作り方を書いてお いても忘れる・間違ってしまう)、長いタイムラグが生 じる可能性 30
  8. NDLサーチ・ジャパンサーチ連携するため に必要な(システムの)要件 • 二次利用可能なメタデータのライセンス • 資料のID • ID=Identifier=識別子 • (あたりまえだが)重複がなく、1つの資料を同定できる

    もの • 資料詳細情報のパーマネントリンク • 原則、将来的に変わらないもの • (最低でも:資料のID等から作れるもの) • OAI-PMH or 全メタデータレコード出力 • 資料のサムネイル画像のリンク • (必須ではないが絶対欲しい)→あとで理由説明する • IIIF提供をしたい場合のみ: • 本文画像をJPEGで公開する(PDFではできない) • 本文画像のURLもしくは本文画像のURLの生成ルールを提 供できる 31
  9. 本文画像URLの生成ルール:貴重資料デ ジタルコレクションの場合 ID(C列): K067-1 ディレクトリ名(AO列):oraimono コマ数(N列):36 本文画像ベース名(AS列):K067-1_ 画像ルール: https://www.nier.go.jp/library/rarebooks/[ディレクトリ名]/[ID]/main_images/[本文画像ベー ス名]000.jpg

    000は、001から[コマ数]の分だけくりかえす。 具体例:この例だと36コマあるので、 https://www.nier.go.jp/library/rarebooks/oraimono/K067-1/main_images/K067-1_001.jpg https://www.nier.go.jp/library/rarebooks/oraimono/K067-1/main_images/K067-1_002.jpg ・ ・ (省略) ・ ・ https://www.nier.go.jp/library/rarebooks/oraimono/K067-1/main_images/K067-1_035.jpg https://www.nier.go.jp/library/rarebooks/oraimono/K067-1/main_images/K067-1_036.jpg 37
  10. NDLサーチ、ジャパンサーチ連携作業を やってみて •メタデータマッピングが難しい・大変 • DC-NDLを熟知は無理 • システム更新のたびに必要?大変そう・・・ • NDLサーチ担当者とのやりとりがメールで辛かった •

    (タイムラグがあくと辛い) •メタデータのライセンス情報が難しかった • どういうのがあるのかわからない! •(ブレインテックさんのシステムを使えばここ はだいぶ楽になるはず?!) 38