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AIを前提に、業務を”再構築”せよ IVRyの9ヶ月にわたる挑戦と未来の働き方 (BTCONJ...

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November 15, 2025

AIを前提に、業務を”再構築”せよ IVRyの9ヶ月にわたる挑戦と未来の働き方 (BTCONJP2025)

(Business Technology Conference Japan 2025 登壇概要より引用 https://btcon.jp/#schedule)
IVRyでは、業務効率を高めてお客様により良いサービスを素早く提供することを目的に、Gemini for Google Workspace、Notion AI、Slack AIなどを早期に全社導入。月1回の勉強会やオンボーディング教育、全社会議での事例共有により、3ヶ月でAI日常活用率を64.3%から88.9%へ向上させました。現在は個人活用から組織レベルでの活用に展開し、AIを前提とした業務プロセスの再構築に取り組んでいます。「AI Award」イベントで組織単位の業務効率化を競い、「働くことは、楽しい」というVisionの実現と継続的改善文化の醸成を目指しています。本セッションでは、これまでに得られた学びと、IVRyのさらなる挑戦を共有します。

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November 15, 2025
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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 2 2010年4⽉ ~ 2013年2⽉ 株式会社CEC  データセンター部⾨でオンプレミスシステムの構築‧運⽤  IaaS‧SaaSの⽴ち上げ 2013年3⽉ ~

    2024年3⽉ 株式会社リクルート  ⼀貫してコーポレートIT部⾨に所属  ⼤規模プロジェクトの技術チームリーダーや組織⻑を経験 2024年4⽉ ~ 株式会社IVRy  1⼈⽬のコーポレートIT担当 / 責任者として⼊社  ITインフラの整備やISO/IEC 27001認証の取得、AI活⽤推進など 植⽥ 裕介 (chama) Corporate IT / 株式会社IVRy @yueda256
  2. 4

  3. 5

  4. 10⽉〜12⽉ 7〜9⽉ 4〜6⽉ 1〜3⽉ IVRyのAI活⽤の歩み 12 〜12⽉ 2024年 2025年 AI利⽤のガイド

    ラインを策定 組織毎にAI導⼊ 全社共通のAI サービス導⼊ AI活⽤ナレッジ 共有の仕組み化 AI活⽤勉強会を 毎⽉開催 ⼊社オンボー ディングでイン プット 第1回AI Award を開催 AI活⽤レベルの 定義やロード マップ作成 第2回AI Award を挑戦中 セールス部⾨の 業務プロセスの 再構築に伴⾛中 個⼈レベルでの活⽤ 組織レベルでの活⽤
  5. 10⽉〜12⽉ 7〜9⽉ 4〜6⽉ 1〜3⽉ 組織ごとにバラバラとAI活⽤ (〜2024年12⽉) 13 〜12⽉ 2024年 2025年

    AI利⽤のガイド ラインを策定 組織毎にAI導⼊ 全社共通のAI サービス導⼊ AI活⽤ナレッジ 共有の仕組み化 AI活⽤勉強会を 毎⽉開催 ⼊社オンボー ディングでイン プット 第1回AI Award を開催 AI活⽤レベルの 定義やロード マップ作成 第2回AI Award を挑戦中 セールス部⾨の 業務プロセスの 再構築に伴⾛中 個⼈レベルでの活⽤
  6. 組織ごとにバラバラとAI活⽤ (〜2024年12⽉) 14 AI利⽤の ガイドライン 以下のような⾻⼦で定めた (feat. 法務) ✓ 前提としてAIを積極的に活⽤するマインドを持つ

    ✓ AI特有のリスクに最⼤限留意すること Input: AIの学習に利⽤されない Output: ハルシネーション、他社/他者の権利侵害 ✓ ガイドラインは不断に⾒直すものとする • ガイドラインに準拠して、組織毎にAIサービスを導⼊ • アンテナ感度が⾼いメンバーを中⼼に、ゆるやかにナレッジ共有
  7. 10⽉〜12⽉ 7〜9⽉ 4〜6⽉ 1〜3⽉ 全社共通のAIサービスを導⼊ (2025年1⽉〜3⽉) 16 〜12⽉ 2024年 2025年

    AI利⽤のガイド ラインを策定 組織毎にAI導⼊ 全社共通のAI サービス導⼊ AI活⽤ナレッジ 共有の仕組み化 AI活⽤勉強会を 毎⽉開催 ⼊社オンボー ディングでイン プット 第1回AI Award を開催 AI活⽤レベルの 定義やロード マップ作成 第2回AI Award を挑戦中 セールス部⾨の 業務プロセスの 再構築に伴⾛中 個⼈レベルでの活⽤
  8. 全社共通のAIサービスを導⼊ (2025年1⽉〜3⽉) 17 全社共通ツールのAIオプションを契約 • Google Workspace、Slack、Notionを全社的に活⽤ • 蓄積された情報資産を最⼤限活かすため、各ツールの AI機能を積極活⽤

    1. ベンダー各社にご相談してトライアル 2. 従業員からのフィードバックを回収 3. 費⽤対効果を算出 (当時はオプション) 4. 決裁 前提 導⼊までの ステップ 約1.5ヶ⽉
  9. 全社共通のAIサービスを導⼊ (2025年1⽉〜3⽉) 18 AIオプションのROIはシンプルに⼯数で算出 どのツールも、1ユーザーあたり⽉2,000円ほどだった (本体とほぼ同額...... 💸 ) • ⽉20〜30分だけ⼯数削減すればペイする。品質も⾼まる

    • もし他のAIサービスが優勢になっても、Google Workspaceなど を使う限りはなにかしら活⽤するだろう • 各社ともAIは標準機能として搭載してくるはず! (+ 値上げ 💸)
  10. 10⽉〜12⽉ 7〜9⽉ 4〜6⽉ 1〜3⽉ IVRyのAI活⽤の歩み 19 〜12⽉ 2024年 2025年 AI利⽤のガイド

    ラインを策定 組織毎にAI導⼊ 全社共通のAI サービス導⼊ AI活⽤ナレッジ 共有の仕組み化 AI活⽤勉強会を 毎⽉開催 ⼊社オンボー ディングでイン プット 第1回AI Award を開催 AI活⽤レベルの 定義やロード マップ作成 第2回AI Award を挑戦中 セールス部⾨の 業務プロセスの 再構築に伴⾛中 個⼈レベルでの活⽤
  11. 10⽉〜12⽉ 7〜9⽉ 4〜6⽉ 1〜3⽉ IVRyのAI活⽤の歩み 22 〜12⽉ 2024年 2025年 AI利⽤のガイド

    ラインを策定 組織毎にAI導⼊ 全社共通のAI サービス導⼊ AI活⽤ナレッジ 共有の仕組み化 AI活⽤勉強会を 毎⽉開催 ⼊社オンボー ディングでイン プット 第1回AI Award を開催 AI活⽤レベルの 定義やロード マップ作成 第2回AI Award を挑戦中 セールス部⾨の 業務プロセスの 再構築に伴⾛中 組織レベルでの活⽤
  12. AI活⽤レベルの定義やロードマップ作成 24 組織のAI活⽤レベルや中期ロードマップの策定は保留 • AI活⽤の中期ロードマップは現実的に策定が困難 ◦ AIの進化すら予測しづらい。前提が短期間で変わる可能性が⾼い ◦ そもそもAI活⽤の推進は中期 (3〜5年)

    もかけるものなのか? • 組織のAI活⽤レベルも明確な定義が困難 ◦ 個々⼈がAIを活⽤すれば組織の業務が効率的になるか?というと 間違いではないが、それだけではないはず ◦ 「組織の業務のxx%がAIにより⾃動化」と定義したとして、⽬標値 の妥当性を判断しづらい、かつ、計測が困難 • 形式的な定義より、AIという⼿段を使うことをあえて⽬的化して、実践 を優先することとした
  13. AIによる組織の業務効率化を⼀部のメンバーがリード し、その成果からほかの従業員も具体的な取り組み⽅を イメージできている。 期待する ゴールの 状態 • 部単位ぐらいの粒度で区切って • 厳選した1件を必ずエントリー

    (計11件) エントリー 単位/量 第1回AI Award開催 (2025年7⽉〜9⽉) 27 「コア業務に集中できる環境」の実現を組織⽂化に! その実現を加速するため、全社参加型の"祭"を開催 🔥 特にセールスの熱量が凄まじく 予選⼤会を経て2件エントリー!! • 成果や⾏動変容など定量/定性の両⾯で評価 • FounderやAIエンジニアが審査員を務める 審査
  14. チームメンバー (AI)に 相談してキャッチアップ (CS) AI⽀援によるLegal Review プロセスのデジタル変⾰ (Legal) 創業メンバーの知⾒を AIの⼒で⺠社化

    (Sales) 第1回AI Award開催 (2025年7⽉〜9⽉) 28 AIエージェントでメールの 下書き作成を⾃動化 (Sales) 各種AIを⽤いたアイブリー開発者 の統合的不具合サポートシステム (Engineer) Slackタスク管理の完全⾃動化 (Founder Office) 👑👑👑 コンテンツ制作の劇的な効率化 (Marketing)
  15. 第2回AI Award開催 (2025年10⽉〜12⽉) 30 第2回AI Award開催中 🔥 • 第1回が⼤好評で、第1回当⽇に第2回が開催が決定!! •

    AI活⽤による業務効率化について組織全体で⾃然に議論され、 優れた成果が継続的に蓄積されている状態を⽬指す (1段階UP) • 永続的に開催するものではないと考えているので、コンパクトに 「⼿元で改善効果を評価するツール」に落とし込みたい
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