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『理科系の作文技術』から学ぶ技術文書の書き方

abekoh
February 18, 2024

 『理科系の作文技術』から学ぶ技術文書の書き方

2024/02/06に社内LTで発表したスライドです。

abekoh

February 18, 2024
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Transcript

  1. はじめに • 対象読者に読んでもらい、かつ理解してもらえる技術⽂書の書き⽅のテク ニックを『理科系の作⽂技術』を引⽤しながら紹介する ◦ 技術⽂書: ここではエンジニア向けのブログ記事や社内ドキュメントなど • ⾊々な記事をレビューしたり、ドキュメントを読んでいて、結局伝えたかっ たことが何なのかわからないことがある

    • きちんと伝わるブログ記事やドキュメントの書き⽅‧テクニックについて、 『理科系の作⽂技術』と持論をもとに解説し、皆の⽂章⼒向上に役⽴てたい ◦ 持論は💡マークを付けている • 論⽂向けテクニックという側⾯もあるので、あくまで⼀つのスタイルとして 受け取ること ◦ ブログ記事にすべて適⽤すると堅苦しくなってしまうが、 守破離の「守」として念頭に⼊れておくとよい
  2. ⽬次 • ⼼得 • ⼀⽂書⼀主題、ターゲットを明確に • 「重点先⾏主義」を忘れない • ⽂章の構成>>>⽂のうまさ •

    段落の「⼀⽂⽬」に魂をこめる • 修飾語を刈り落とす • はっきり⾔い切る姿勢 • 図表‧参考⽂献を⼤いに使う • わかりやすく簡潔な表現
  3. ⽂章の構成>>>⽂のうまさ • ⽂章の死命を制するのは、⽂章の構成。以下が⼤切 ◦ 何がどんな順序に書いてあるか ◦ その並べ⽅が論理の流れに乗っているか ◦ 各部分がきちんと連結されているか •

    語句のえらび⽅、⼝調のよさといった「⽂のうまさ」は⼆の次三の次 • 全体構成の基本は「序論」→「本論」→「結び」 ◦ 起承転結でなくてよい。特に「転」は不要 • 💡箇条書きで最初に⾒出しだけ洗い出してみるとよい
  4. 段落の「⼀⽂⽬」に魂をこめる • 各段落の1⽂⽬に重点を置き、そこだけ読み進めても 理解できる⽂章にすること(トピックセンテンス) ◦ 右図の⻩⾊の箇所だけ読むだけで内容が理解できるよ うにすべし ◦ ⽇本語の場合難しいので意識が必要 ◦

    流れを意識すると、やむを得ず2,3⽂⽬にくることも ◦ 💡2,3⽂⽬になったときは思い切って太字にするのもあ り • トピックセンテンス以降でその具体化を⾏う ―――――――――――――――――――― ―――――――。 ―――――――――――――――――――― ―。 ―――――――――――――――――――― ―――――――――――――。 ―――――――――――――――――――― ――――――――――。 ――――――――――――――――。 ―――――――――――――――――――― ―――――――――――――。 ―――――――――――――――――――― ―――――――――――――――――。 ―――――――――――――――――――― ――――――――――。 ―――――――――――。 ―――――――――――――――――――― ――――――――。
  5. 修飾語を刈り落とす • ⽇本語は修飾句‧修飾節はかならず前置されるため、 逆茂⽊(さかもぎ)型の⽂章になりがち(右図の(A)) ◦ パラグラフ全体を読まないと理解できない⽂章になってしまう ◦ ⽇本語の性質上避けにくい ◦ 英語論⽂では逆茂⽊型は書くのはNG、(B)のようにすべし

    • 逆茂⽊型に対抗する⼼得 ◦ ⼀つの⽂の中には⼆つ以上の前置修飾節は書きこまない ◦ 修飾節の中のことばには修飾節をつけない ◦ ⽂または節は、なるたけ前とのつながりを浮き⽴たせる ようなことばで書きはじめる • 💡とりあえず思うままに書く→後で刈り落とすという 2フェーズで書くもあり https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri/74/3/74_175/_pdf/-char/en
  6. わかりやすく簡潔な表現 • ⽂は短く、短くと⼼がけて書くべき ◦ 💡⻑くて3⾏。⻑くなりそうなら2つに分ければよい • 不要に漢字を使わない ◦ 字⾯が⽩いほうが読みやすいとされる ◦

    「但し」→「ただし」、「等」→「など」、「事」→「こと」… ▪ 💡絶対NGではないが、字⾯が黒いなと思ったときに対応してみるとよい ◦ 💡電⼦情報通信学会 会誌原稿執筆のしおり 付録A 常⽤漢字表‧送り仮名につい て などルールに従ってみるのもよし • 読点(、)の打ち⽅ ◦ ①受けることばが、すぐ続くときはつけない。離れているときはつける ◦ ②2つの⽂からできている⽂は、間につける ◦ ③読点が多すぎてくどいときは③は省いてよい ◦ 💡難しいので読み返して整える https://www.ieice.org/jpn/books/kaishiannai/kaishishiori.pdf