Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
沖縄の大学で育った学生がエンジニアになるまで
Search
AnaTofuZ
October 06, 2023
Technology
2
1.4k
沖縄の大学で育った学生がエンジニアになるまで
ハッカーズチャンプルー2023でのトークです
https://hackers-champloo.org/2023/
AnaTofuZ
October 06, 2023
Tweet
Share
More Decks by AnaTofuZ
See All by AnaTofuZ
令和最新版 Perlコーディングガイド
anatofuz
4
3.9k
rakulangで実装する! RubyVM
anatofuz
5
1.9k
OpenAPI Generator Perl Clientでも型チューニングしたい!!
anatofuz
0
260
perlimportsから探るPPIの世界
anatofuz
0
3.4k
GraphQLスキーマの設計で考えたこと
anatofuz
1
1.4k
インターネットアイドル目指して
anatofuz
1
180
How to build traditional Perl interpreters.
anatofuz
0
820
レガシーPython散策
anatofuz
2
1.7k
レガシーPerlビルド ~現代に蘇るPerl[1-2].0とPerl6~
anatofuz
2
3.2k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Amazon CloudWatchで小さく始めるWebサービスのオブザーバビリティ / How to start Observability for Web Sevices with Amazon CloudWatch
sms_tech
3
100
Road to Single Activity Uncovered
yurihondo
0
100
OPENLOGI Company Profile for engineer
hr01
1
12k
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
5
48k
入門 バックアップ
ryuichi1208
18
7k
SageMaker学習のツボ / The Key Points of Learning SageMaker
cmhiranofumio
0
200
YAPC::Hakodateの映像記録を支える技術
godan
4
380
Webセキュリティのあるきかた
akiym
32
11k
Amazon ECS & AWS Fargate 今昔物語 / past and present stories of Amazon ECS and AWS Fargate
iselegant
14
2.6k
LINEヤフー新卒採用 コーディングテスト解説 実装問題編
lycorp_recruit_jp
1
13k
Slackbot × RAG で実現する社内情報検索の最適化
howdy39
2
340
入門 KRR
donkomura
0
110
Featured
See All Featured
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
16
1k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
49
7.2k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
11
1.5k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
346
20k
Fontdeck: Realign not Redesign
paulrobertlloyd
81
5.2k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
37
1.7k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
231
17k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
304
110k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
408
22k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
327
38k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
26
1.4k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
24
4.9k
Transcript
沖縄の大学で育った学生が エンジニアになるまで 八雲アナグラ(id:anatofuz) 2023/10/07 ハッカーズチャンプルー2023 1
自己紹介 • 八雲アナグラ(id:anatofuz) • 琉大情報工学出身 ◦ 2015-2021まで沖縄 ◦ 今は京都(宇治市)に住んでます •
宝灯桃汁が推し ◦ 今日はこれだけ覚えて帰ってください 2
おひさしぶりです • 2021年に卒業して以来の沖縄 ◦ しれっと先週Okinawa.pmのために沖縄行ってた • ハカチャンは2018-2019年あたりはスタッフ していました • 実質帰省感覚
3
4
5
2019年 -> 2023年 • 中学生が高校生に • anatofuzは大学生から院生を経て社会人に • 株式会社はてな ◦
webアプリケーションエンジニア ◦ ノベルチーム(カクヨム、魔法のiらんど) • 宇治市からリモートワーク ◦ 11時にオフィスにつければ全国どこからでも勤務可能 6
7
8
那覇から勤務可能 (京都ではなく東京) 9
hatena.co.jp/recruit 10 10
11 今日の内容 • 自己紹介(25分)
12 今日の内容 • 自己紹介(25分) ◦ id:motemenリスペクト
沖縄でエンジニアと して育った • 大学に進学するまでは 地元山梨にいた • プログラミングとかは なんかクソ高い機械 じゃないとできないと 思ってた
13
14 沖縄時代
琉大情報工学科 • 現在の工学部知能情報コース • 入学してから3日目くらいに先輩レクチャーで MacBookのインストールが始まる • プログラミングまったくの初心者 からスタート 15
学生時代に身についたマインド • あらゆるコードを読む • 最終的にどうにかするマインド • 息を吸うようにコミュニティに参加する 16
OSの講義 • 情報工の名物 • 今の考え方の大半はここで学んだ ◦ 新しい技術/知識への接し方 ◦ 分からないときの人への聞き方 ◦
ググり方 ◦ とりあえず手を動かしてみる ◦ LinuxKernelでも読めるのであらゆるコードを読む癖 17
シス管 • 学科のシステム(オンプレサーバー)の管理を する学科の集団(サークルというかバイトというか) • オンプレのリース更新時期なのでメンバー3人 で先輩が構築していたシステムを別システム に移行 18
シス管 • 移行のデッドラインが決まっている ◦ 3ヶ月後、とかそういう感じ • あきらかに足りないメンバー ◦ 3人しかいない ◦
気合と根性、俺たちでどうにかする • 過去のシステムを考古学しながら新しいシス テムをつくるバトル ◦ ファイルシステム変更,コンテナ化,wp脱出 19
学科で学んだこと • 情報技術とそれに対するアプローチ • 最終的には気合と根性 ◦ 俺がどうにかする 20
ハッカーズチャンプ ルー • 2016年にM2の先輩に 紹介されて初めて参加 ◦ 技術的なカンファレン スに参加するのも初め て •
ハカチャンから色々な 沖縄のコミュニティに 21
22 Webアプリケーション エンジニアに
就職 • 今までそこまでやってなかったWeb系 ◦ 入って初めてのプロジェクトでメンターの社員にデベ ロッパーツールの使い方を聞く • 「エッ Reactってデバッガ使わないんです か?」
23
技術スタックの変化 • C、asm、Perl • 素のvim • git/hg • hg/GitLab •
オンプレ • mattermost • コンパイラ... 24 • Perl, TypeScript,go • VSCode • git • GitHub • AWS • slack • GraphQL,Next….
技術スタックの変化 • C、asm、Perl • 素のvim • git/hg • hg/GitLab •
オンプレ • mattermost • コンパイラ... 25 • Perl, TypeScript,go • VSCode • git • GitHub • AWS • slack • GraphQL,Next…. 今までの戦場じゃな いものが主戦場に
1年目 • だいたいやったことがない技術スタック • 1年目は技術的な視野を広げる生活 ◦ React ◦ jQuery ◦
GraphQL ◦ 設計 ◦ Perlでのバックエンド 26
視野 2年目 • 少しずつ周りを見る余裕が出てくる • 視野だけじゃなくて視座を広げる • 生き残る上での武器を探す生活 ◦ はじめは先輩の模倣
• 複数エンジニアでのプロジェクトを 任されて武器がみえる 27 視座 視野
複数人プロジェクトのリード • 会社でははじめての経験 • 今まで自分が手を動かしてたときに横で先輩 エンジニアがしていた動きをトレースするこ とにしてみた 28
同じチームの先輩社員のムーブ • 自分のプロジェクトは滞りなく終わらせる • 他プロジェクトへの目配り ◦ 自分が手を動かしていないプロジェクトでも締めると ころは締める • 多職種への目配り
◦ デザイナー、ディレクターとも高次元でコラボする • 👉 意識するとプロジェクトが進むようになっ てきた 29
学び • プロジェクトはただコードを書いていてもう まく進まない • 企み、段取り、遂行する • 何が問題になり得るか早期に見つける ◦ メンバー間の仕様認識の食い違い
◦ 実装上のメンバー間でのコンフリクトしそうな箇所 ◦ なにが一番の不確実性なのかの見極め 30
シンプルに考えると • 良いものを手早く出すにはどうしたらよいか 31
32
学生時代との違い • 「終わるまでやるんだよ」では厳しい ◦ 真理ではあるものの... ▪ 学生と違い定時がある • 定時をすぎると残業 ▪
体力の衰え ▪ ほかにやるべきことが多い ◦ 最終的には気合と根性だが、それまでの道を用意する 33
いかにプロジェクトを終わらせるか • いかに要件をシンプルにするか ◦ 複雑な要件を極力シンプルに ◦ 今適した品質/実装で ▪ 過剰に「こんなこともあろうかと」を予期しない •
何が問題になりそうかを見極める ◦ タスク管理ツールに起票されてないタスクがないか ◦ 職種間のタスクの連携で漏れやコンフリクトがないか 34
日々の成長 • 成長は毎日ちょっとずつ進んでいく ◦ 昨日より今日、今日より明日よく動くマインド ◦ 毎日ちょっとずつなので「毎日成長してる!!」みたい にはなりづらい • 実感する機会がないわけではない
35
成長の実感 • 振られるタスクの粒度が荒くなってくる ◦ 「先輩が置いたタスクをこなす」から ◦ 「自分でタスクをおく」 ◦ 「他メンバーのタスクも含めてマイルストーンを立て る」
• 気づいたらかつての先輩っぽいムーブをして いた時 36
思い返せば • 思えば先輩/先人の姿をみて沖縄でも会社でも やっていっている ◦ ハッカーズチャンプルーに参加した ◦ Perlを勉強し始めた ◦ 今の会社に入った
◦ 会社内での働き方 • 基本的なマインドは共通なのかもしれない 37
まとめ • 沖縄でエンジニアとして生きていく上での知 識を学んだ • 職業Webアプリケーションエンジニアになっ ても、日々成長しようとしている • なにかの参考になれば幸いです 38