Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

Firebase Crashlytics と Google Cloud で Mobile Ov...

Firebase Crashlytics と Google Cloud で Mobile Ovservability を加速する

1st Feb, GDG Tokyo Monthly Online Tech Talks

Kento Kimura

February 01, 2024
Tweet

Video

More Decks by Kento Kimura

Other Decks in Technology

Transcript

  1. Firebase Crashlytics と Google Cloud で Mobile Ovservability を加速する 1st

    Feb, GDG Tokyo Monthly Online Tech Talks, Kento Kimura
  2. Agenda 2 01 Firebase の機能群 02 Mobile Observability を考える 03

    Crashlytics が収集する情報 04 Crashlytics から Google Cloud へ 05 まとめ
  3. Self-Introduction • 所属:Technical Solutions / Sales Engineer • 担当:パブリッククラウドのアーキテクト知識を活かした  Datadog

    のプリセールス技術支援 • 資格:Google Cloud 全 11 資格、AWS 全 12 資格、Azure 13 資格 • 表彰:Google Cloud Partner Top Engineer 2023-24 2022-23 APN All AWS Certifications Engineer 2023 Japan AWS Jr.Champion Jagu'e'r Award 2023 優秀賞 木村 健人 (Kento Kimura) Datadog Japan GK Technical Solutions Sales Engineering History データセンター運用保守 → パブリッククラウド技術支援 → プリセールス技術支援 Community Jagu’e’r デジクラ人材育成分科会 運営リード     O11y-SRE 分科会 運営メンバー     TechWriters 分科会 運営メンバー Partner Top Engineer 2023 Partner Top Engineer 2024
  4. Firebase の機能群 5 Build • Authentication • App Check •

    Firestore Database • Realtime Database • Extensions • Storage • Hosting • Functions • Machine Learning • Remote Config Release & Monitor • Crashlytics • Performance Monitoring • Test Lab • App Distribution • Remote Config Analytics • Dashboard • Realtime analytics • Events • Conversions • Audiences • Custom Definitions • Latest Release • DebugView Engagement • A/B Testing • Messaging • Remote Config • Dynamic Links • AdMob • Crashlytics • Authentication
  5. Firebase Crashlytics   の立ち位置 6 ビルド・リリースとモニタリング・エンゲージメント(・アナリティクス)に分類される Crashlytics は Firebase の「①リリースとモニタリング」「②エンゲージメント」内の機能

    Crashlytics で得られる情報は ①モバイルアプリケーションの監視やデバッグに利用する 他に ②モバイルアプリケーションの利用者の体験の可視化に利用できる!! 今回は、Mobile Observability という文脈で Crashlytics の役割を明確にして、その情報を Google Cloud によって有効活用する方法を考えてみます🐶
  6. Mobile Observability を考える CNCF Observability Whitepaper Observability Signals として Primary

    Signals の Metrics, Logs, Traces に加えて、Profilers, Dumps について触れている。 モバイルアプリケーションの場合に収集できる それぞれの信号が、Mobile Observability で重要 9
  7. Mobile Observability を考える: Dumps • Dumps アプリのプロセスがクラッシュした際、プログラムが使用しているメモリ内の情報を記録して保存す るコアダンプファイル モバイルアプリはエンドユーザーの端末で動作するため、 クラッシュの原因を動作環境の情報と共に記録し、原因を分析することが重要

    Mobile Observability が実現されると、ユーザーの端末上で稼働している モバイルアプリケーションの情報を収集して、問題があるプロセスを特定したり、 動作端末の環境情報を比較して原因の特定・デバッグが可能になる 13
  8. Crashlytics が収集するもの = モバイルアプリがクラッシュした時のクラッシュレポート Q. クラッシュレポートはどんな情報か? A. クラッシュ時のスタックトレース・デバイス情報・OSバージョンなど Q. クラッシュレポートは

    Observability Signals の内で何を含むか? A. Logs と Metrics の信号。スタックトレース≠ダンプファイル、スタックトレース≠トレース Q. Traces, Profilers, Dumps の信号は取得できるのか? A. Performance Monitoring はモバイルアプリのフォアグラウンド・バックグラウンド・画面レンダリン  グ・ページ 読み込み・ネットワークリクエストのパフォーマンスの Traces, Metrics を取得できる   Profilers: モバイルアプリのプロファイルはできないが、RealTime DB のプロファイルは可能   Dumps: クラッシュ時のメモリ情報としてのコアダンプの代わりに、上記のスタックトレース Crashlytics が収集する情報 15
  9. Crashlytics が収集する情報 Crash-free statistics Analytics でクラッシュが発生してい ないユーザーの割合 を可視化 16 Issues

    クラッシュ時のスタックトレースの概要 前後のスタックトレースやデバイス情報 Trends クラッシュの発生数とユーザー数
  10. Crashlytics が収集する情報 17 Total events by version バージョン毎のクラッシュイベント発生 数 Events

    スタックトレースの詳細 クラッシュしたデバイス情報の詳細
  11. クラッシュレポートから分析したいこと スタックトレースからの傾向分析  └日別のクラッシュ数の推移→ Crashlytics の Total events で可視化  └複数のクラッシュに関係している処理→カスタマイズして分析  └特定のユーザーが経験したクラッシュの内容→

    Crashlytics の Issues で検索  └クラッシュの問題が発生している国別の分析→カスタマイズして分析 Crashlytics Dashboard でできることには限界がある… Crashlytics が収集する情報 18
  12. 21 Firebase on Google Cloud • グローバルにモバイルデータの保存・同期・クエリを可能 とする NoSQL ドキュメント

    DB • モバイルデバイス間でのデータ同期により、リアルタイム アプリケーションを実現 • Firebase によってトリガーされ、データの変更やユー ザーの登録、分析の効率化を行う • Node.js で管理されるアプリケーションコードを安全に保 管し、メンテナンスコストを削減 • 堅牢なオブジェクトストレージを利用し、無制限の容量の データ管理を実現 • 専用の SDK は接続に応じ、自動的に一時停止・再開を 行いデータ転送を効率化 • 物理・仮想デバイスによるシミュレートを行いアプリ品質 を保証する • クラウド上で利用できるテストレポートにより、アプリ上の 問題を発見しデバッグできる
  13. Firebase Crashlytics Mobile Devices Google Analytics Firebase Performance BigQuery Firebase

    to Google Cloud Firebase Integrations Firebase のモバイル情報をネイティブで様々な プラットフォームに連携し、大容量データの 分析・可視化・通知などを実現する。 Google Cloud では BigQuery による分析と、 Cloud Logging へのアクセスログ転送が可能。 同一プロジェクト内にまとめることで、請求や アクセスを一括で制御することができる。
  14. Crashlytics のデータを BigQuery で分析する 例) 過去1ヶ月の上位5件のクラッシュ SELECT issue_title, COUNT(DISTINCT event_id)

    AS events FROM `your_project.firebase_crashlytics.package_name_ANDROID_REALTIME` WHERE event_timestamp >= TIMESTAMP_SUB(CURRENT_TIMESTAMP(), INTERVAL 30 DAY) GROUP BY issue_title ORDER BY events DESC LIMIT 5; 23
  15. まとめ • Firebase Crashlytics は Firebase の中でクラッシュの監視や分析に用いる機能 • Mobile Observability

    はモバイルアプリケーションの状態を把握するための指標 • Crashlytics はクラッシュ時のスタックトレースを収集できる • Crashlytics はネイティブで BigQuery へのデータのエクスポートが可能 Firebase を利用する際は Crashlytics で Mobile Observability を加速しよう! 25