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Potluck lab vol.3 ”コードの話” by mochilon(柿本論理)

Potluck lab vol.3 ”コードの話” by mochilon(柿本論理)

in the blue shirt

February 08, 2020
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Transcript

  1. コードの話
    mochilon

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  2. 今日の内容
    2
    1. 音楽理論って何?
    2. 音程って?
    3. スケール(音階)って何?
    4. ハーモニーって何?
    5. コードシンボルって何?
    6. ダイアトニックコードって何?
    7. 和声機能(トニック、ドミナント、サブドミナント)って何?
    8. トライトーン
    9. 強進行、弱進行
    10. セカンダリードミナント

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  3. 今日のゴール
    3
    ダイアトニックコードを理解する

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  4. MOCHILON / 柿本論理
    Songwriter / Freelance / Mikeneko Homeless / トーベヤンソン・
    ニューヨーク / 明るい農村計画 / ポカリスエットCM、内田真礼、虹
    のコンキスタドール、エスカクロン、ごちうさ、キズナアイ等。
    4

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  5. こんな曲
    作ってます
    5
    Diatonic Harmonyの理解
    Secondary Dominantの理解
    Substitute Dominantの理解
    Related IImの理解
    まで行けたら最高だけど 45分だと多分つらい

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  6. まず音楽理論って何?
    6

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  7. バークリー・メソッド
    7
    私たちが始めました

    クラシック音楽の理論

    ブルースやジャズの影響

    コードシンボルシステムなどを取り入れて

    20世紀前半アメリカで普及したメソッド

    Lawrence Berk (1908-1995)
    Nadia Boulanger(1887-1979) Joseph Schillinger (1895-1943)

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  8. 音程って?
    8

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  9. 9
    音程とは、

    2音間の高さのへだたりのことであり、

    度数、およびそれに冠せられる、完全、長、短、などの
    ことばによって表わされる。

    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p75 


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  10. 10
    学習者は、この図で示された関係を明確に記憶し、常
    に、即座に思いうかべられなければいけない。

    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p78 


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  11. 四度→
    11
    七度→
    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p75

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  12. 12
    ➔ Major 3rd(長三度)
    ➔ Minor 3rd(短三度)
    ➔ Perfect 4th(完全四度)
    ➔ Perfect 5th(完全五度)
    ➔ Perfect 8th(完全八度)(オクターブ)
    ➔ Augmented 4th(増四度)(トライトーン)
    ➔ Augmented 5th(増五度)
    ➔ Major 6th(長六度)
    ➔ Minor 6th(短六度)
    ➔ Diminished 7th(減七度)
    ➔ Major 7th(長七度)
    ➔ Minor 7th(短七度)
    鳴らして聴いてみよう

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  13. スケール(音階)って何?
    13

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  14. 14
    ある音を起点として、1オクターブ上の同名の音に達す
    るまで、特定の秩序にしたがって配列された音列を音
    階という。


    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p93 


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  15. 15
    Cメジャースケール
    (半音上げて)
    D♭メジャースケール
    Cマイナー・スケール
    ← こいつらは
    ← 覚えんで
    ← ヨシ

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  16. 16


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  17. ハーモニー(和声)って何?
    17

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  18. 和音とは、高さの異なる二つ以上の音が同時にひ
    びくときの合成した音をいう。

    18
    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p139 


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  19. 三声の和声
    19
    C
    Cm
    Cdim
    Caug
    色んなC

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  20. 四声の和声
    20
    C△7(Cmaj7とも表記)
    Cm7
    C7
    Cm7-5
    Caug7
    C6
    Cadd9

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  21. (さっきからいるけど)
    コードシンボルって何?
    21

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  22. コードシンボル
    22
    私が始めました

    ドミソ(C,E,G)の和音を

    「C」で表現できる


    ドミソシ(C,E,G,B)の和音を

    「C△7」で表現できる


    クラシックの時代にはなかった

    表記法


    好き勝手な重ね方のドミソを

    みんなで弾きがち

    Lawrence Berk (1908-1995)

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  23. ダイアトニックスケールって何?
    23

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  24. Diatonic Scale
    24
    ドレミファソラシドの間隔の音階(Scale)

    を

    Major Diatonic Scaleと呼ぶ

    マイナーもあるんだけど今回は省略


    私が名付けました

    Guido d'Arezzo (992-1050)
    由来は古代ギリシャの弦楽器がふんにゃか
    二つのトニック(Dia-tonic)がふんにゃか
    テトラコルドがどうのこうの

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  25. Diatonic Harmony
    25
    ドレミファソラシドの間隔の音階(Scale)で

    コードを積み上げていったものを

    Diatonic Harmonyもしくは

    Diatonic Chordsと呼ぶ


    私が

    Guido d'Arezzo (992-1050)
    I△7, IIm7, IIIm7, IV△7, V7, VIm7, VIIm7-5は当然
    Key:C以外でも現れるのですが ……

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  26. 26
    みんなにはMIDIがある!!
    12keyにおけるダイアトニックコードのオタマジャクシ

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  27. Q.Bm7がダイアトニックに
    含まれるmajor keyは何?
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  28. 答え
    28
    Key:A(IIm7がBm7)
    Key:G(IIIm7がBm7)
    Key:D(VIm7がBm7)

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  29. 機能 ~家、コンビニ、駅~
    (あるいはイオンモール)
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  30. ダイアトニックコードには
    響き以外に機能がある
    30
    Tonic(家)
    Subdominant(コンビニ)
    Dominant(駅、あるいはイオンモール)

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  31. Tonic(家)
    I△7, IIIm7, VIm7
    Subdominant(コンビニ)
    IIm7, IV△7, VIIm7-5
    Dominant(駅 or イモ)
    V7
    31

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  32. 1 Tonicの機能


    主音の性格を強く持ち、主格感、安定感をその調で最も強く示
    す。


    この機能を、最も強く和音はI(主和音)である。VIはIに準じてこの
    機能をもち、IIIは使われ方によって、この機能を有する。 


    32
    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p147 


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  33. 2 Dominantの機能


    主和音へ進もうとする強い性格を持つ。この性格によってTonicが
    規定されるのである。この機能を持つのはVであるが、V7になると
    さらに強力になる。VIIはVに準じてこの機能を持ち、IIIは使われ
    方によって、この機能を有する。 


    33
    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p147 


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  34. 3 Subdominantの機能


    TonicおよびDominantの機能とは別の機能を持つ。この機能を最
    も強く持つ和音はIVであり、IIはIVに準じてこの機能を持つ。この
    機能を最も強く持つ和音はIVであり、IIはIVに準じてこの機能を
    持つ。強力な性格はないが、叙情感、開放感など、聞く人によっ
    てさまざまな感じを与えるであろう。 

    曲中種々の状態によって、この和音の機能を感得すべきである。 



    34
    音楽之友社『新装版 楽典 理論と実習』p147 


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  35. 聴いてみましょうか
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  36. ↑THE HIGH-LOWS↓
    日曜日よりの使者
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  37. Ramones
    Blitzkrieg Bop
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  38. Tritoneの話
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  39. Tritone
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    増四度(減五度)のこと。
    全音三分の音程であるため
    「トライトーン」
    「三全音」
    と呼ぶ。
    バロック以前のクラシックでは
    「音楽の悪魔(The devil in music)」
    と称された
    G7のような
    ドミナント7thコードの中に含まれており
    解決すると気持ちいい。

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  40. 強進行、弱進行
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  41. 強進行だと強い
    41
    二度、四度で根音(ルート)が動くコード進行を強進行
    と呼ぶ。
    音や響きがガラッと変わり、バキバキと動く派手でイナ
    タい音楽になる。強い。
    三度、六度で根音(ルート)が動くコード進行を弱進行
    と呼ぶ。音や響きがマイルドに変わるため、より穏や
    かな雰囲気や繊細な動きを表現できる。弱い。

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  42. Secondary Dominantって何だ?
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  43. もっと不協和音を
    43
    Diatonic Harmonyの中にDominantはI△7に向かうV7
    しかない。
    より多くのDominantを求めて人類はIIm7, IIIm7, IV△7,
    VIm7へ向かうV7を生み出した……
    Secondary Dominantの誕生である。

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  44. 時には誰かを……
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    時には誰かを知らず知らずのうちに傷つけてしまった
    りするンゴねぇ……

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  45. V7/IIの場合
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    VIm=Amの部分をドミナント化して V7/II=A7に

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  46. Related IIm
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  47. Extended Dominant
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  48. Modal Interchange
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