Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

company-introduction

BALMUDA
September 01, 2022

 company-introduction

BALMUDA

September 01, 2022
Tweet

Other Decks in Business

Transcript

  1. 社名 本社 代表者 設立 資本金 売上 決算期 従業員数 上場取引所及び市場区分 バルミューダ株式会社 

    ( BALMUDA Inc.) 東京都武蔵野市境南町 5-1- 21 代表取締役社長 寺尾 玄 2003年3月 90百万円(90,000,000円) * 12,462百万円(2024年12月期実績 連結) 12月 105名(内、平均臨時雇用者6名) * 東京証券取引所 グロース市場 * 2024年12月31日時点 会社概要 2003 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2017 2020 2021 2023 有限会社バルミューダデザイン設立。最初の製品 「X-Base」 発売 GreenFanを発表 バルミューダ株式会社に社名変更 韓国にて発売開始 ドイツ法人 「BALMUDA Europe GmbH」 設立。ドイツにて発売開始 中国にて発売開始 BALMUDA The Toasterを発売、キッチン家電に参入 台湾にて発売開始 米国にて発売開始、東京証券取引所マザーズ市場へ上場 モバイルデバイス事業に参入 米国法人 「BALMUDA North America」 設立 東南アジア (タイ、シンガポール、マレーシア) への製品販売を開始 沿革 2
  2. ひとりで創業したこの会社も、今では 100名を超える仲間が集まりました。 創業来、様々なチャレンジがありましたが、どんなときでも「バルミューダらしさ」 にこだわり、 いままでにない価値を持つ製品やサービスを世の中に送り出してきました。 「バルミューダらしさ」を追求する上で、私たちが大切にしている価値観があります。 その中でも最も根源的な価値観は「可能性」 を信じること、です。 私たちは何かが不可能だと言うことはできません。なぜなら、まだ試していない方法があるかもしれないから。 「可能性は常にある」

    と知れば、不可能と思われていることでも、ためらわずに挑戦できるようになる。 そう考えて、やりたいと思ったことは、どんなことにでも挑戦する。それがバルミューダの行動原則です。 「普通はこうである」という常識に疑問をもち、自由に今より優れた方法を探し、変化を恐れず新しい方法を試す。 失敗したら別の仮説を立てて再度試す。失敗とは、 「可能性を試した結果」 にすぎません。 私たちは、失敗を恐れず、情熱を注いで挑戦を続けています。 こういった考えに共鳴し、 「今までにない新しい価値」 を創造し、お客様に「素晴らしい体験 」 をお届けする、 そのチャレンジに参加したい、そんな想いを持つ方に仲間になっていただきたいと考えています。 バルミューダ株式会社代表取締役社長 兼 チーフデザイナー  寺尾 玄 代表取締役社長メッセージ 1973年生まれ。17歳の時、 高 校を中退 。スペイン、 イタリア など、地中海沿いを放浪の旅 をする。 帰国後、 音楽活動を開 始。大手レーベルとの契約、 ま たその破棄などの経験を経て、 2 0 01年 バンド解 散 。 その 後、 もの作りの道を志す。独学と工 場への飛び込みにより、設計、 製造を習得。20 03年に創業。 5
  3. ブランドらしさを実現する 組織とワークフロー すばらしい体験価値をお客様に届ける ため、 製品開発は紙の企画書ではなく、 原理試作品からキックオフ。 デザイナーとエンジニアチームが一体 となって開発を進行しています。 製造は外部に委託するファブレスモデ ルを採用し、製品コンセプトを忠実に

    実現できる協力体制も構築しています。 高いコミュニケーション能力 によるブランディング活動 ウェブサイトから広告宣伝に至るコ ミュニケーション施策の全てをインハ ウスで実施。 「人々がほしいのはもので はなく、その先の体験である」 という考 えから、プロダクトがお客様に届ける 体験価値を考え、道具があることで生 活が変わる予感を伝える独自の手法を 開発。 これにより、 多くのファンの方々 に支持をいただいています。 国内だけではなく グローバル展開へ 現在、バルミューダは12の国と地域で ブランドを展開。高いデザイン性と機 能性だけではなく、おいしさや気持ち よさと言った数値化できない価値も評 価されており、国内外で数々の賞を受 賞。会社戦略として更なるグローバル 展開を掲げ、グローバルブランドとし ての成長を目指しています。 当社の特徴 自由なアイデアから 当社はプロダクトをつくる際、 既成概 念にとらわれない自由な発想から始め ます。市場調査からではなく、クリエ イティブチームの強い創造意欲から始 まることが特徴。 これにより、常識にとらわれない新た な価値を持つ商品を開発し、DCモー ター扇風機やスチームトースターな ど、家電市場の先駆者的な存在を誕生 させました。 プロダクトを生み出す 7
  4. 主な製品ラインナップ 製品一覧 ・BALMUDA The Toaster (スチームトースター) ・BALMUDA The Toaster Pro

    (サラマンダー機能付きトースター) ・ReBaker (リベイクトースター) ・BALMUDA The Range (オーブンレンジ) ・BALMUDA The Gohan (蒸気炊飯器) ・BALMUDA The Pot (電気ケトル) ・BALMUDA The Plate Pro (ステンレスホットプレート) ・Table stove (カセットコンロ) ・MoonKettle (温度調整機能付き電気ケトル) 製品一覧 ・The GreenFan (DCモーター扇風機) ・GreenFan Studio (オールシーズンファン) ・GreenFan C2 (ポータブルサーキュレーター) ・GreenFan Cirq (サーキュレーター) ・BALMUDA The Pure (空気清浄機) ・Rain (加湿器) 製品一覧 ・BALMUDA The Speaker (ワイヤレススピーカー) ・BALMUDA The Lantern (ポータブルLEDランタン) ・BALMUDA The Light (太陽光LEDデスクライト) Lighting&Speaker Air Kitchen 8
  5. 受賞歴 グッドデザイン賞 ReBaker (2024) BALMUDA The Plate Pro (2024) GreenFan

    Studio (2024) BALMUDA The Toaster Pro (2023) BALMUDA The Gohan (2023) BALMUDA The Cleaner Lite (2022) BALMUDA Phone (2022) BALMUDA The Brew (2022) BALMUDA The Cleaner (2021) BALMUDA The Speaker (2020) BALMUDA The Lantern (2020) BALMUDA The Light (2019) BALMUDA The Pure (2019) BALMUDA C2 (2019) BALMUDA The Range (2018) BALMUDA The Gohan (2017)  *ベスト100受賞 BALMUDA The Pot (2017) BALMUDA The Toaster (2015)  *金賞・ベスト100受賞 Rain (2014) GreenFan (2010)  *ロングライフデザイン賞受賞 (2021) 受賞製品 BALMUDA The Lantern (2020) BALMUDA The Light (2019) キッズデザイン賞 受賞製品 BALMUDA The Pure (2020) キッズデザイン賞 優秀賞 経済産業大臣賞 受賞製品 BALMUDA The Pure (2020) BALMUDA The Gohan (2018) BALMUDA The Pot (2017) BALMUDA The Toaster (2016) iF デザイン・アワード 受賞製品 Red Dot デザイン・アワード GreenFan Studio (2024) BALMUDA The Gohan (2017) BALMUDA The Pot (2017) GreenFan Cirq (2012) 受賞製品 * 現在販売している製品の受賞歴を掲載しています。 9
  6. 独自のものづくり哲学 バルミューダは、独自のものづくり哲学に基づいて、オリジナルの価値を持つ製品を世の中に送り出しています。 その哲学を、社員のインタビューも交えて、4つの製品の事例を使ってご説明します。 今までになかった新しい価値の発見 どこにもなかった方法を創出し、実現 ▪ 従来の技術的な常識に対して、 「ほかに本当に方法がな いのだろうか?」 と可能性を信じて試行錯誤を繰り返す

    ▪ ものづくりの現場で地道な創意工夫を重ね、今までに ない方法を実現する ▪ 細部に至るまで使い手のことを考えてデザイン、 設計し、 体験価値向上のために、粘り強く改善改良を尽くす ▪ 「普通はこうである」 という常識を疑い、常に新しい価 値を模索する ▪ 市場調査を通じて価値発見するのではなく、顧客をよ く観察し、そして顧客としての自分たちを信じる ▪ 数字で測れる価値ではなく、嬉しい、おいしい、気持 ち良いなど、数字に表せない体験価値を追求する 12
  7. 事例 1 2010年、夏に吹き抜ける自然の風のようなやさしく心地よい風をうむ DCモーター扇風機 「GreenFan」 を開発・販売。 今までにない価値をもつ次世代扇風機として、高級家電というジャンルをつくる。 メディアでも大きく取り上げられ、のちにNHKの連続テレビ小説「半分、青い。 」 の

    製品開発部分の劇中モデルとして紹介される。 扇風機の価値は 「風」 の質。従来の扇風機から流れる風 は、当たっている部分だけが涼しいが、長時間当たるに は風が直線的で疲れてしまう。浴び続けても疲れない、 自然の風が部屋の中を吹き抜けたら。そんな自身の体験 から新しい扇風機を作ろうと考えました。扇風機と自然 界の風の違いを分析し、従来の扇風機は空気が渦を巻く 旋回流が特徴なのに対し、自然界の風は空気が大きな面 として吹いてくることを突き止めました。 今までになかった新しい価値の発見 速度の異なる二種類の風を隣り合わせで発進させること で、速度差、気圧差により気流が変化し、風同士をぶつ けて大きな面の風を生じさせることができるのではない かと考え、たどりついたのが二重構造の羽根。一般の扇 風機の約 4倍に広がる風を作り出すことに成功。DCモー ターを採用することで、低消費電力、静音性も実現しま した。 また、 コードレスで使えるバッテリードックなど、 最良の体験を実現するための工夫を凝らしています。 どこにもなかった方法を創出し、実現 13
  8. 2015年、窯から出したばかりの焼き立ての味、香り、食感を再現するトースター 「 BALMUDA The Toaster」 を開発・発売。 科学的アプローチで水分量と細かな温度制御を実現。記録的な大ヒットに。 バルミューダを代表する製品として、国内外での累計販売台数が150万台を突破。 (2021年12月末時点) 韓国の評価は

    「#死んだパンがよみがえる」 。SNSでも爆発的に広がったワードとなった。 トースターの本当の価値は、 「おいしさ」 。窯から出した ばかりの焼き立てパンの美味しさ、それは表面はさっく りと焼けて香ばしく、中まで熱々。そして内部は水分を しっかりと閉じ込めてふわふわ、そのコントラストに富 んだ食感。これをトースターで完璧に実現できれば、新 しい体験を提供できると考えました。 今までになかった新しい価値の発見 焼きたてパンの美味しさを実現するためには、水分量と 繊細な温度制御が必要。そのプロセスを科学的に分析 し、水分と香りを閉じ込めるスチームテクノロジーと、 おいしく焼き上げる1 秒単位の細やかな温度制御を実現。 また、おいしそうなトーストが出てきそうなデザインを 考え、細部まで美しく仕上げました。 どこにもなかった方法を創出し、実現 事例 2 14
  9. ライブステージのような臨場感を味わえるワイヤレス スピーカー 「BALMUDA The Speaker」 を2020年に発売。 ボーカルが目の前で歌っているかのような音像や、グルーブを増幅させる光の輝き。 ポータブルで、どこでも自由に新しい音楽体験が楽しめる。 スピーカーは音質がすべて。はたしてそうでしょうか? 音楽本来のもつ輝き・熱量をダイレクトにお届けするス

    ピーカーがあってもいいのではないかと考えました。 ボーカルが目の前で歌っているような伸びやかでクリア なサウンド、目で見てライブステージを思い出すような 感動を再現することができれば、新しい体験を提供でき ると考えました。 今までになかった新しい価値の発見 楽曲に合わせて輝くLEDユニットを搭載し、独自アルゴ リズムにより、0.004秒の速さで音を光の輝きへと変換 することで、音楽の熱量を可視化。音質は、ボーカルの 音が感動的に聞こえるように独自のサウンド設計を行い ました。フルレンジスピーカーを上向きにすることで、 360度どこでも同じ音楽体験ができるようにしました。 どこにもなかった方法を創出し、実現 事例 3 15
  10. より良い掃除の体験を届けたい、という想いで 2020年に発売した BALMUDA The Cleaner。 バルミューダ独自のホバーテクノロジーにより、 浮いているような軽いかけ心地と360° 自由自在に動くヘッドで、 究極のかけごこちを実現。ユーザー調査では 「掃除が楽しくなった」

    という意見を多くいただいた。 2022年に追加したモデルは、従来モデルより軽量化しながらも、集じん性能を向上させた。 シリーズ 掃除は本来、空間が清潔に整う気持ちの良いことだが、 億劫さを感じるのはなぜか。掃除機を出し入れする手 間、掃除機の動きが自由でない、これらのストレスを最 小化することで、掃除体験が変わると考えました。そこ で考えたのは、前後の動きではなく、まるでクイックル ワイパー*のように自由自在に動く掃除機。 今までになかった新しい価値の発見 摩擦抵抗を低減するデュアルブラシヘッド、それを自在 に操るための360° スワイプ構造、2つの要素によって実 現した独自のホバーテクノロジーを開発。それにより、 滑るような操作と、自在な動きを可能にしました。また 使っていないときも美しく、どんなインテリアにも馴染 む自然なデザインにすることで、出し入れする手間をデ ザインで解決しました。 どこにもなかった方法を創出し、実現 *クイックルワイパーは、花王株式会社の商標または登録商標です 事例 4 16
  11. 今ある掃除機って本当に使いやすい? という疑問から、浮いているような軽いかけ心地と 360° 自由自在に動くヘッドを採用した、まったく新しい掃除機が生まれました。 その実現には、デザイナーやエンジニアたちの数多くの試行錯誤がありました。 一体どのように乗り越えたのか、 Cleaner 開発チームにインタビューをしました。 “掃除体験を変える、あくなき挑戦者たち” ―

    プロジェクトが始まったキッカケを教えてください。 比嘉 社長から 「今の掃除機は使いにくい」 という投げかけがありました。僕は普段 から掃除担当として家で掃除機を使っていますが、当たり前の動き方として捉えて いて、使いにくいと感じたことはありませんでした。ですが、掃除機の原点は 「ホ ウキ」 で、より自由に操作できていたはずだよね、という方向に議論が進み、改め て掃除の自由さを考えるようになりました。 シリーズ 左から、小久保 周、比嘉 一真、岸本 亮 比嘉 一真  プロダクトデザイン部 2010 年入社。デザイン学校卒業後、当社へアルバイトとして入社。寺尾か らデザインの基礎を習い、アルバイトながら企画提案をするなどの積極的 な姿勢が認められ正社員登用。 現在は、 デザイン業務に加え、 マネージャー としてメンバー育成に携わっている。 小久保 周  R&D部 2013 年入社。大学卒業後、大手家電メーカーでスマートフォンなどの設計 業務に携わる。より小規模な組織での挑戦を選び、当社に入社。機構設 計や製品開発プロジェクトリーダーとして数々のプロジェクトを担当。現在 はイノベーション本部R&D部にて、開発研究業務を担当。 岸本 亮   プロジェクトマネジメント部 2019年入社。 大学卒業後、 総合生活用品メーカーで収納用品やペット用品、 照明器具の開発に携わる。当社入社後は、当時の上司である小久保からク リーナーの次号機の開発を引き継ぎ、2022 年に製品化に漕ぎ着ける。現在 は家電の新製品開発のプロジェクトリーダーとして、プロジェクトを牽引。 Voice of BALMUDA team 17
  12. ― その会話のあと、どのようなアクションを起こしましたか? 比嘉 すぐにラフ画を書き、翌日には社長に持っていきました。 「面白いんじゃない か」 ということになり、早速モックアップ制作に取り掛かりました。 掃除機という と、 「ゴミを吸う」 「ゴミを捨てる」

    といったとても実用的な行為が中心の商材ですが、 メカ感が強くなく、部屋に置いていて自然に馴染むデザインを意識しました。また、 どうしたら自由に動かせるのかについては、研究開発室 (現・R&D部) を巻き込んで 議論しました。 「クイックルワイパー*のようなもの」 というイメージからスタートし 試作を繰り返すうちに、浮いているような感覚 (ホバー式) と360度回転の案を生み 出すことに成功しました。この両方が同時に成立したのは偶然の産物でした。 ― デザインチームから最初にアイディアをもらったとき、 設計担当の小久保さんはどう思いましたか? 小久保 正直、 「ええ! 」という印象でした。設計者として360度動くものの知見が なかったからです。コンセプトにはとても共感できましたが、実現できるかとても 不安でした。さらに、掃除機の開発経験が自分自身にもなく、社内にもノウハウの 蓄積がありませんでした。まずは市場調査から開始し、製造パートナーなどから協 力を仰ぎながら開発を進めました。 ― この今までにない動きをする掃除機を実現していく中で、 大変だったことは何ですか? 小久保 デザインと機能・品質面をどう両立させるか、という点です。比嘉さんが 理想とする外観デザインは、持ち手の円筒部分が一般的な掃除機に比べてほっそり としていました。それにより優雅な佇まいになっていますが、そこに全ての機能を 入れ込まなくてはなりません。特に掃除機は色々な状況でガンガン使われる商材な ので、デザイン性を保ちつつ、5 〜10年後の品質をどう担保するのか苦労しました。 ― それをどうやって乗り越えたのですか? 小久保 出来ないことから考えるのではなく、 「どうやったらできるのか? 」 を探し出 すことです。社内にノウハウがあると 「それは無理だからやめた方がいいのでは」 と なりがちですが、 「まずやってみよう、その結果失敗しても次に活かそう」 という考 えで開発を進めていきました。それがバルミューダのモノづくりの在り方だと思い ます。 比嘉 やったことがないからこそ、新しいものを見つけやすいのだと思います。普通 はこうだ、という 「常識」 から一旦離れて、新しい方法を模索します。エンジニア側 で答えが出ないときは、 デザイナー側にこうできないかという相談はよくありました。 ― 小久保さんからクリーナーのプロジェクトを引き継いだとき、 どう思いましたか? 岸本 後継機で社内にノウハウがあるところからのスタートだったので、正直なと ころ 「楽勝だ !」 と思いました。ですがすぐに一筋縄ではいかない現実に気づきまし シリーズ Voice of BALMUDA team *クイックルワイパーは、花王株式会社の商標または登録商標です 18
  13. た…。次号機の挑戦は、 「軽量化」 「コンパクト化」 から始まったのですが、プロジェ クトを進めていくうちに 「もっと吸引力を向上させよう」 「お手入れ性を向上させよ う」 など機能面の強化も行い、さらに難題が積み上がりました。 ―

    開発プロセスの途中でもっともプレッシャーがかかった局面は何でしたか? 岸本 プロジェクトを進める中で、開発者として 「ここまで集塵性能を上げるべき」 という高いターゲット数値を設定しました。軽量化をする、となると通常は諦めて しまう性能面に対しても、両立させてこそ、良い製品になると考えたからです。 「こ こまでの数値が出せるようにするので、1ヶ月、時間をください」 と会社に提案しま した。発売日程の遅延やコストアップを考えると、仕様の見直しを開発側から提案 するのはすごく勇気がいることなんです。さらに1ヶ月、という決まった期間で必 ず成果を出さなくてはならない、大変なプレッシャーでした。当時の上長である小 久保さんの協力もあり、結果的に3回仕様の上方修正を行い、全て実現できました。 ― 特に、量産化のプロセスで苦労したのはどんなことですか? 岸本 外観品質の維持に苦労しました。他社では許容されるようなレベルでも、バ ルミューダらしい商品を作ろうと思ったらもっとこだわらないといけない、且つ掃 除機の市場価格に納まるようにと、スケジュールギリギリまでトライを繰り返しま した。 外観品質は感性に頼る部分が大きいので、 比嘉さんをはじめとしたデザイナー 側の知恵もたくさん借りました。 ― 最後にバルミューダのものづくりの魅力と、 バルミューダで活躍する人物像について教えてください。 比嘉 自由で裁量がある、手を挙げれば何でもできるというところが魅力ですね。 モノづくりに対して熱い人・常識にとらわれない人・素直さ、柔軟さを持っていて 前向きな人が活躍できると思います。 小久保 魅力は、常識にとらわれずまずはやってみようという姿勢があるところ。 デザイナーとの距離感が近いことも大企業にはない魅力です。 あとは裁量が大きく、 やりたいことはやらせてくれるところですね。そのぶん責任は重くなりますが、そ こにやりがいを求める人にはすごく魅力的な環境だと思います。 岸本 他社ではコスト重視で妥協してしまうモノづくりも多いですが、バルミュー ダでは一切妥協なし、そこが魅力的です。バルミューダで輝いている人は、信念を 持っている人。自分の考えや方針を持っている人がいきいきと働けるのではないか と思います。 社長によるストーリはこちらから https://www.balmuda.com/jp/cleaner/story Voice of BALMUDA team シリーズ 19
  14. オフィスの所在地 MAIN OFFICE STORE 武蔵野オフィス(本社) 東京都武蔵野市境南町 5-1- 21 武蔵境駅から 徒歩12分

    BALMUDA The Store Aoyama(直営店) 東京都港区南青山 5-5-3 SS南青山PART-2 表参道駅から 徒歩 2 分 21
  15. 数字で見る社員像 ビジネス:32% エンジニア:30% バックオフ ィス:18% デザイナー:12% アシスタント:8% 職種別 従業員全体の約1/3がエンジニアで 構成されている、ものづくりの会社

    です。 32% 30% 18% 12% 8% 20代:19% 30代:42% 40代:25% 50代:14% 入社時の年齢別 入社時の平均年齢は37.9歳。 幅広い年代の従業員が活躍しています。 19% 42% 25% 14% 22
  16. 出身企業 多種多様なバックグラウンドを持つ仲間が集まっています。 アイリスオーヤマ、エバーノート、エノテカ、エヌエフ回路設計ブロック、カプコン、キヤノン、 グリー、Kenwood、シャープ、ジーユー、JTB、スズキ、SUBARU、ダイソン、豊田通商、 トランスコスモス、日本デザインセンター、日本コカ・コーラ、パイオニア、ビットキー、 P&G、富士通、本田技研、三菱マテリアル、ユナイテッドアローズ、読売広告社、横河計測、 ラルフローレン、LINE、RICOH など  (あいうえお順) 出身企業

    エンジニア / デザイナー / 商品企画 / マーケティング / 新規事業開発 / コンサルティング / 営業 / 接客 / カスタマーサポート / ミュージシャン / 芸能マネージャー / キャリアアドバイザー / ウェ ディングプランナー / メディア編集 など 経験職種 メーカー / I T サービス / デザイン制作 / 広告代理店 / マスコミ / 商社 / 小売 / 金融 / 人材 など 出身業界 23
  17. 秦泉寺 里美 ブランドマーケティング部 (2017年入社) 社員の生の声 ブランド価値を信じられることです。社員全員がブラン ドの構成員という意識を高いレベルで持っており、製品 のコンセプトはもちろん、コミュニケーションやカスタ マーサービスに至るまで、全員がブランドを大切にして いることは大きな魅力だと思います。そういった社員の

    気持ちを乗せて、世の中にコミュニケーションしている んだというプレッシャーと責任感を常に感じながらも、 同時にとてもやりがいを感じています。 2 バルミューダで働くことの魅力は? 高荷 隆文 プロダクトデザイン部 (2015年入社) 商品ラインナップや事業領域が拡大し、様々なチャレン ジができることが魅力です。社長との距離も近く、直接 フィードバックを受けたり、逆にアイデアをもらうこと も多いです。企画した商品が世に出たときは大きな達成 感があります。 1 voice voice 新卒から約 10 年間、広告代理店に勤務。メディア の進行から営業まで、クライアントも幅広く担当。 事業会社側で仕事をしたいと考え、当社に転職。PR 担当として入社し、現在は、ブランドコミュニケー ション部で全体戦略をリードおよび、PR・デジタル コミュニケーションの全体統括を行う。 上海でデザイナーとしてキャリアをスタートし、 シリコンバレーのスタートアップの日本法人で マーケティングを経験したのちに、当社に入社。 マーケティング、研究開発、新商品企画などを経 て現在は I T 事業を担当。 様々な部署で働く、職種の異なる5人の社員に聞いてみました。 24
  18. 開発チームの思いや、バルミューダがお届けし たい体験を、お客さまにどのように共感いただ けるか。その仕組みをクリエーションすること は、制作会社ではなかなか実現することはでき ません。コミュニケーションデザインという広 い領域を考えることは簡単ではありませんが、 そのぶん、社内で練り上げたコミュニケーショ ンが、お客さまに届き、魅力を感じていただけ た時には、強い達成感とよろこびを感じます。 以前は、広告制作会社でグラフィックデ

    ザイナーとして、制作業務に従事。事業 会社への転職を考える中、デザインへ価 値を置いている環境を求め、 当社に入社。 現在ではコミュニケーションデザイナー として、自社の発信するすべてのコミュ ニケーションを媒体問わず、制作・監修。 石原 梢 コミュニケーションデザイン部 (2018年入社) 前職では商社で鉄鋼製品の営業を担当。製造メー カーで素材よりも「製品」を扱う仕事がしたいと 思い当社に転職。現在は国内セールスとして様々 なチャネル(家電量販店・百貨店・カタログ通販・ E C・広告代理店など)販路への営業を担当。 北野 正和 国内セールス部 (2014年入社) 3 voice 競合他社には見られない常識に縛られない発 想から生まれた製品 (最初は絶対に 「売れな い」 と思われてしまう製品) の魅力をバイヤー に伝え、 「欲しい」 と思わせることで状況を好 転させ、販売店を大きく巻き込み市場へ流通 させることにセールスとして大きなやりが い・達成感を感じることができます。 4 voice チャレンジすることや変化することが当 たり前という価値観の中で働くことがで きる点です。自分の思いや考えをアウト プットできる環境があり、事業成長下に おいて、主体的に仕組みづくりや業務改 善に取り組むことができます。 以前は、建設・不動産業の会社で、主に決算や開 示関連業務に従事。2020 年に当社に入社し、現 在は、連結決算、開示関連業務に加え、税務申告 や予算実績管理等、幅広い業務を担当。 松井 卓也 経理・財務部 (2020年入社) 5 voice バルミューダで働くことの魅力は? おいて、主体的に仕組みづくりや業務改 善に取り組むことができます。 以前は、広告制作会社でグラフィックデ ザイナーとして、制作業務に従事。事業 会社への転職を考える中、デザインへ価 値を置いている環境を求め、 当社に入社。 現在ではコミュニケーションデザイナー として、自社の発信するすべてのコミュ ニケーションを媒体問わず、制作・監修。 25
  19. 働き方  マネジメントコース、 エキスパートコース 選択可 キャリア選択制 75.0% 男性育休取得率 EX MGT リモートワーク可

    各部署判断で 出社頻度を決めています。 勤務場所 副業可 裁量労働制 70.4% 有給取得率 毎月1 on 1 有 年2回等級見直し有 キャリア面談 完全週休 2日制 服装自由 その他 フレックスタイム 出勤 / 時短勤務可 勤務形態 月間22時間24分 平均残業時間 数値は2023年度実績 エンジニアおよび デザイナーにて拡充 (1日9時間のみなし労働時間) 26
  20. 福利厚生 ▪ 交通費支給 (月5万円まで。自転車・自動車通勤可) ▪ 私服通勤、スーツ着用不要 ▪ 各種賞与 (上期・下期・決算賞与) ▪

    各種お祝い金 (結婚出産慶弔) ▪ 扶養手当有り ▪ 社員割引き 働きやすさ ▪ 産業医面談 ▪ 定期健康診断 ▪ インフルエンザ予防接種 (ご家族も) 健康面 ▪ 健康保険 ▪ 厚生年金保険 ▪ 雇用保険 ▪ 労災保険 各種保険 27