Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

【ウェビナー資料】プロダクト組織の成長を定量で可視化するには

Avatar for Muture Muture PRO
August 06, 2025

 【ウェビナー資料】プロダクト組織の成長を定量で可視化するには

▼イベント概要
大企業プロダクト組織の成長を可視化。チームの変化をKPIで捉え、財務価値で示した実践知
https://muture.connpass.com/event/355337/

▼アーカイブ動画
https://youtu.be/zBVTdZ6bFAA?si=RlSh_IkHey4D-bAR

▼登壇者
株式会社Muture
執行役員 CPO
株式会社マルイユナイト CPO
兼原 佑汰

株式会社Muture
執行役員 中村紘也

---Mutureについて---
▼X
https://twitter.com/MutureCorp
▼📕 note
https://note.com/muture
▼🏠 muture.jp
https://muture.jp
▼🎧 Podcast
https://open.spotify.com/show/7kloXRiYzRzcQqGPktakbf?si=3e9989396abb4da5

Avatar for Muture

Muture PRO

August 06, 2025
Tweet

More Decks by Muture

Other Decks in Business

Transcript

  1. 「組織の成長」が「事業の成長」に 急激な 社会環境の変化 デジタル化・生成AI・web3など の出現により、企業のDXが急務 価値提供、ビジネスプロセスな ど、事業を成長させるために、デ ジタルの活用を前提としなけれ ば、 継続的な成長は見込めない

    事業の全てに デジタルは不可欠 デジタルを前提とした 組織変革 デジタルを活用するためには組 織自体を変革する必要があり、多 くの大企業はその必要性を認識 していても自ら変革を推し進め ることができない 組織の成長が事業の成長には不可欠 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  2. 組織の成長にまつわるモデルはいろいろある © Muture Corp. All Rights Reserved. 変化のフェーズ ・ADKAR ・レビンの組織変革プロセス

    ・コッターの8段階のプロセス ・タックマンモデル などなど ・コングルーエンスモデル ・組織の成功の循環モデル ・マッキンゼーの7S ・Org Topologies などなど ・DX推進指標(IPA) ・DX Criteria(CTO協会) ・Columinity ・CMMI などなど 構成要素と因果 アセスメント
  3. 組織課題は不可視性が高い。だからこそ可視性を高める努力が必要。 © Muture Corp. All Rights Reserved. 短期: 定量的な事業貢献を算出し、PJに対する投資を獲得 (e.g.

    ROI) 長期: 組織の成長への投資価値が高いことを証明し、拡大する (e.g. IRR) 中期: 投資に対する進捗や効果について定量で示す (今回のテーマ) 「成果が出るのは数年後」の一辺倒では、継続的な出資は得られない
  4. 「組織の成長」が「事業の成長」につながるということの証明 © Muture Corp. All Rights Reserved. 組織の成長 事業の成長 プロダクト指標

    財務指標 変化のフェーズ 構成要素と因果 アセスメント 「組織の成長」が「事業の成長」に 指標 組織と事業を橋渡しする”指標”を定める
  5. 事業環境の変化は2010年頃から進み、コロナ禍によってより拍車がかかる © Muture Corp. All Rights Reserved. 「成長経済」では「効率性」 「成熟経済」においては「適応力」 が組織として重視されてきたが、

    が求められるように 拡大中/未充足 飽和/多様化・短命化 均質/大量/安定 多様/個別/流動 計画主義・効率性重視 経験主義・適応性重視 これまでの事業環境 マーケット ユーザーニーズ VUCAの時代の事業環境
  6. 事業環境の変化に対して、組織の変化が追いつかない © Muture Corp. All Rights Reserved. 社内分業化 分業化 デジタル専門性の外部化

    ルーティン化 企画〜リリースまでの し、開発待ちが常態化。 仮説検証ができず学びが蓄積されないという リードタイムが長期化 負のサイクルに陥る ‘ 上意下ˆ ‘ 縦の壁/横の ‘ 個別最適 ‘ コミュニケーションコストの肥大化 ‘ 上流・下流での開発フローの分業 ‘ ビジネスニーズと乖離した分析基± ‘ DesignやTechnology観点の欠à ‘ ベンダーロックイン ‘ 前例踏襲型で既存ルールを変えられなÝ ‘ 社内のプロセスやナレッジの暗黙知 ‘ ビルドトラッÔ ‘ 運用でなんとかする
  7. 改善・グロース リリース・検証 企画・構想 現場に任せてはいるものの企画に斬 新さや顧客視点が乏しく、意思決定 の根拠となる情報が不足している... 一定の成果は見えたが事業としての スケーラビリティや収益性には懸念。 現場はやる気のようだが、数字での 裏付けが弱い...

    改善が進んでいる様子はなく、このまま 進めても競争優位性につながるか疑問。 どこまで経営としてリソースを投じるべ きか、判断が難しい... やりたい気持ちはあるが、日々の 業務に追われて手が回らないのが実情。 事業を作るスキルも足りないし、 経営の期待や狙いも見えづらい... 改善を回していきたいけど、どこに 手を打てばインパクトがあるのかが わからない。成果指標もあいまい で、経営への成果の伝え方にも迷い がある.... オ ー ナ ー シップ の 所在 が 曖昧 で改善の 意思決定が進ま ず 。 分析 や 検証 の 体制 も 不 十分 。手 応 えのある成果につなが っ て お ら ず 、事業 活動自体 が 形骸化 してし ま っ ている... 「 事 業 」 と 「 組 織 」 の 間 に 落 ち る 様 々 な 課 題 © Muture Corp . All Rights Reserved . 事業 責任者 組織
  8. © Muture Corp. All Rights Reserved. 「組織の成長」と「事業の成長」を測るために 組織の成長 事業の成長 指標

    Evidence-Based Management 組織が不確実な条件のもとで顧客の成果や、組織の能⼒、およびビジネスの結果を 継続的に改善するのに役⽴つ経験的アプローチ リソース効率性 フロー効率性 事業環境の変化速度が、組織の変化速度を上回ってしまっている
  9. © Muture Corp. All Rights Reserved. Evidence-Based Managementとは 出典: EBM

    Guide 組織の成長 A2I (組織の効果性) T2M (組織の反応性) + UV (未実現の価値) CV (現在の価値) + 事業の成長
  10. Evidence-Based Managementにおける指標例 © Muture Corp. All Rights Reserved. q イノベーション†

    q 欠陥のトレン— q オンプロダクト指„ q インストールされた
 バージョンの指„ q 技術的負` q 本番環境のインシデントv q アクティブなブランチv q ブランチ間マージ時I q コンテキストスイッチ時I q 変更失敗率 q ビルドと統合の頻Œ q リリースの頻Œ q リリースの安定期I q 平均修復時I q 顧客サイクルタイp q リードタイp q 変更のリードタイp q デプロイ頻Œ q サービス復元時I q 学習時I q 障害物除去時I q ピボットまでの時間 q 従業員1人あたりの収 q プロダクトコスト比† q 従業員満足Œ q 顧客満足Œ q 顧客使用指標 q 市場占有† q 顧客満足度ギャッÅ q 望ましい顧客体験、満足度 A2I: 組織の効果性 T2M: 組織の反応性 UV: 未実現の価値 CV: 現在の価値
  11. 変革期の組織においては、誰にでも伝わるシンプルかつパワフルな指標が必要 © Muture Corp. All Rights Reserved. 組織にとってなぜ重要なのかが明確で、その価値が誰にでも伝わる 組織の目指す姿や成長戦略と結びついており、ビジョンを反映している 将来の成長を見通す“先行指標”であり、行動や変化の兆しを捉えている

    現場のチームが自律的に取り組める実行可能な行動として設定されている 定義が明確で、組織内で継続的に計測・モニタリングできる 数値の変化が意味ある組織の進化を示しており、成果との因果を説明できる 「組織の成長」が「事業の成長」につながることを示す を見つける North Star Metric(=NSM)
  12. © Muture Corp. All Rights Reserved. 「組織の成長」と「事業の成長」をつなげる指標 組織の成長 事業の成長 指標

    リソース効率性 フロー効率性 事業環境の変化速度が、組織の変化速度を上回ってしまっている A2I (組織の効果性) T2M (組織の反応性) + UV (未実現の価値) CV (現在の価値) + 大企業における文化・組織・制度などの課題をふまえ をNSMとして設定 「市場実験回数」
  13. 「市場実験回数」 とは 「仮説」を検証するための「実験手順」と「検証項目」が対に なっており、得たい学びについて事前に明確化した状態で、 実際のお客様を対象に行った実験の総数。 定義 本番リリースの回数 + UXリサーチの実施回数 指標

    文化・組織・制度的なボトルネックが解消され、 「市場実験回数」を 意図的に増加させることができる環境が整備されるまで 有効 期限 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  14. なぜ「市場実験回数」をNSMとするのか? © Muture Corp. All Rights Reserved. 組織にとってなぜ重要なのかが明確で、その価値が誰にでも伝わる → 顧客理解と仮説検証の行動を表し、組織にとっての価値が誰にでも伝わる

    → 自律的な学習組織を目指すビジョンと合致し、戦略との接続も明確 → 将来の成果を先読みできる行動指標であり、変化の兆しを捉えられる → 現場が自ら動ける領域でありながら、大企業においては構造的な壁を越えないと増やせない → 定義と運用がシンプルで、継続的にモニタリングが可能 → 実験数の変化が、組織の前進や成果への近接を表す行動変容の証となる 組織の目指す姿や成長戦略と結びついており、ビジョンを反映している 将来の成長を見通す“先行指標”であり、行動や変化の兆しを捉えている 現場のチームが自律的に取り組める実行可能な行動として設定されている 定義が明確で、組織内で継続的に計測・モニタリングできる 数値の変化が意味ある組織の進化を示しており、成果との因果を説明できる
  15. BO 事業単位で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 B1 事業単位で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム

    B2 事業単位で活動 × 不完全な 多能力チーム B3 事業単位で活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム AO プロダクト単位 で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 A1 プロダクト単位 で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム A2 プロダクト単位 で活動 × 不完全な 多能力チーム A3 プロダクト単位で 活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム YO 機能単位で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 Y1 機能単位で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム Y2 機能単位で活動 × 不完全な 多能力チーム Y3 機能単位で活動 内製化× エンドツーエンドの 高速流通チーム CO グループ視点で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 C1 グループ視点で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム C2 グループ視点で活動 × 不完全な 多能力チーム C3 グループ視点で活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム 個人商店な チーム スキルの多様性(ケイパビリティ) チ ー ム の 活 動 範 囲 機能単位 プロダクト 単位 事業単位 グループ 横断 特定スキルに 偏ったチーム 部分的な 職能横断チーム 完全な 職能横断チーム 広 狭 低 高 org topologies を元に作成 Org Topologies™によるアセスメント 「組織の成熟度」をどのようにして測るか © Muture Corp. All Rights Reserved.
  16. BO 事業単位で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 B1 事業単位で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム

    B2 事業単位で活動 × 不完全な 多能力チーム B3 事業単位で活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム AO プロダクト単位 で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 A1 プロダクト単位 で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム A2 プロダクト単位 で活動 × 不完全な 多能力チーム A3 プロダクト単位で 活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム YO 機能単位で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 Y1 機能単位で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム Y2 機能単位で活動 × 不完全な 多能力チーム Y3 機能単位で活動 内製化× エンドツーエンドの 高速流通チーム CO グループ視点で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 C1 グループ視点で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム C2 グループ視点で活動 × 不完全な 多能力チーム C3 グループ視点で活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム 個人商店な チーム スキルの多様性(ケイパビリティ) チ ー ム の 活 動 範 囲 機能単位 プロダクト 単位 事業単位 グループ 横断 特定スキルに 偏ったチーム 部分的な 職能横断チーム 完全な 職能横断チーム 広 狭 低 高 低 高 組織の成熟度 Org Topologies™によるアセスメント 「組織の成熟度」をどのようにして測るか org topologies を元に作成 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  17. BO 事業単位で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 B1 事業単位で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム

    B2 事業単位で活動 × 不完全な 多能力チーム B3 事業単位で活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム AO プロダクト単位 で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 A1 プロダクト単位 で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム A2 プロダクト単位 で活動 × 不完全な 多能力チーム A3 プロダクト単位で 活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム YO 機能単位で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 Y1 機能単位で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム Y2 機能単位で活動 × 不完全な 多能力チーム Y3 機能単位で活動 内製化× エンドツーエンドの 高速流通チーム CO グループ視点で活動 × 孤立した 単一スキルの個人 C1 グループ視点で活動 × 部門に閉じた 単一スキルのチーム C2 グループ視点で活動 × 不完全な 多能力チーム C3 グループ視点で活動 × エンドツーエンドの 高速流通チーム 個人商店な チーム スキルの多様性(ケイパビリティ) チ ー ム の 活 動 範 囲 機能単位 プロダクト 単位 事業単位 グループ 横断 特定スキルに 偏ったチーム 部分的な 職能横断チーム 完全な 職能横断チーム 広 狭 低 高 低 高 組織の成熟度 組 織 デ ザ イ ン デジタル内製化 デジタル変革を志す大企業においては 「組織デザイン」 と「デジタル内製化」 が有効 「組織の成熟度」をどのようにして測るか org topologies を元に作成 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  18. 個人商店な チーム 低 狭 広 高 機 能 単 位

    プ ロ ダ ク ト 単 位 事 業 単 位 グ ル ー プ 横 断 特定スキルに 偏ったチーム 部分的な 職能横断チーム 完全な 職能横断チーム スキルの多様性(ケイパビリティ) チ ー ム の 活 動 範 囲 ローコードツール 導入 アジャイル開発体制 (一部内製化) より内製化 C3 グループ視点で活動 × 完全な 職能横断チーム B3 事業単位で活動 × 完全な 職能横断チーム A2 プロダクト単位 で活動 × 部分的な 職能横断チーム Y1 機能単位で活動 × 特定スキルに 偏ったチーム 内製化を進行 事業側と一体の組織 目指す姿 22年度 23年度 24年度 25年度 (予測) 0 50 100 150 15回 85回 108回 4回 10回 10回 ユーザーFBの数 リリース数 ローコードツール導入 2022年8月~2023年10月 アジャイル開発体制推進 2023年10月~現在 19回 118回 市場実験回数 22年度 24年度 事例1: ローコードツール導入による内製化 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  19. 22年度 23年度 24年度 25年度 (計画) コアプロダクトKPI ユーザーFBの数 リリース数 市場実験回数 アウトカム

    ローコードツール導入 アジャイル開発体制推進 2022年8月~2023年10月 2023年10月~現在 市場実験回数 プロダクト指標 22年度 24年度 24年度 22年度 19回 118回 1,500%増 ユーザーFBの数 4回 15回 リリース数 ユーザーFBの数 10回 108回 リリース数 15回 4回 10回 85回 108回 10回 事例1: ローコードツール導入による内製化 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  20. 22年度 23年度 24年度 25年度 (予測) 0 50 100 150 27回

    24回 30回 43回 67回 30回 91回 市場実験回数 22年度 24年度 課題の探索 2022年10月~2023年7月 パイロットPJの組成 2023年7月~2024年10月 デジタル組織の立ち上げ 2024年10月~現在 ユーザーFBの数 リリース数 事例2: プロダクトオペレーティングモデルの導入 C3 グループ視点で活動 × 完全な 職能横断チーム B3 事業単位で活動 × 完全な 職能横断チーム AO プロダクト単位 で活動 × 個人商店な チーム A2 プロダクト単位 で活動 × 部分的な 職能横断チーム YO 機能単位で活動 × 個人商店な チーム 個人商店な チーム 低 狭 広 高 機 能 単 位 プ ロ ダ ク ト 単 位 事 業 単 位 グ ル ー プ 横 断 特定スキルに 偏ったチーム 部分的な 職能横断チーム 完全な 職能横断チーム スキルの多様性(ケイパビリティ) チ ー ム の 活 動 範 囲 アジャイル開発体制 (一部内製化) デジタル組織 の立ち上げ ビジネスとテック 一体の組織 × 専門人材の採用 パイロットPJ 目指す姿 © Muture Corp. All Rights Reserved.
  21. 事例2: プロダクトオペレーティングモデルの導入 22年度 23年度 24年度 25年度 (計画) 市場実験回数 プロダクト指標 22年度

    24年度 30回 91回 ユーザーFBの数 30回 0回 リリース数 ユーザーFBの数 67回 24回 リリース数 43回 67回 24回 27回 30回 88% 83% 80% 75% 70% 64% 課題の探索 2022年10月~2023年7月 パイロットPJの組成 2023年7月~2024年10月 デジタル組織の立ち上げ 2024年10月~現在 コアプロダクトKPI ユーザーFBの数 リリース数 市場実験回数 アウトカム 22年度 24年度 64% 70% 83% 88% © Muture Corp. All Rights Reserved.