Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
OSSのメンテナーになってみた / Becoming an OSS maintainer
Search
おおいし
June 09, 2023
Programming
1
360
OSSのメンテナーになってみた / Becoming an OSS maintainer
最強の学習方法である「OSS開発」において自らメンテナーになったことによる効果をご紹介します。
Portfolio:
bicstone.me
Twitter:
@bicstone_me
おおいし
June 09, 2023
Tweet
Share
More Decks by おおいし
See All by おおいし
0→1開発における技術選定において一番大切なこと
bicstone
1
360
アジャイル組織でプロダクト価値を高める! 「合意形成」のポイント
bicstone
3
290
電気工事士を取ったら一瞬で元が取れた件
bicstone
1
1.5k
アウトプットのモチベーションを維持する4つの掟
bicstone
5
8.2k
脱KPTで楽しく有意義に振り返り! Sailboat Retrospective
bicstone
1
1.6k
ファイブフィンガーでスクラムチームの心理的安全性を高める / Fist to Five
bicstone
1
1.9k
Other Decks in Programming
See All in Programming
AmperとFleetを使ったAndroidアプリ
yoppie
0
250
Go製Webアプリケーションのエラーとの向き合い方大全、あるいはやっぱりスタックトレース欲しいやん / Kyoto.go #50
utgwkk
6
1.7k
Azure OpenAI Serviceのプロンプトエンジニアリング入門
tomokusaba
3
860
What We Can Learn From OSS
inouehi
0
430
Fragment Composition of GraphQL
quramy
13
1.4k
効率化に挑戦してみたらモバイル開発が少し快適になった話
ryunakayama
0
140
検証も兼ねて個人開発でHonoとかと向き合った話
hanetsuki
1
1.3k
Exploring the Implementation of “t.Run”, “t.Parallel”, and “t.Cleanup”
akarin
1
110
大規模Reactアプリのリアーキテクチャ~8万行のTanStack Query移行の軌跡~
kj455
4
1k
はてなにおける CSS Modules、及び CSS Modules に足りないもの / CSS Modules in Hatena, and CSS Modules missing parts
mizdra
7
970
Try creating your own orderedmap
kazamori
1
170
Goのエラースタックトレースの歴史と今後
sonatard
10
1.8k
Featured
See All Featured
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
21
6.4k
Music & Morning Musume
bryan
41
5.6k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
28
4k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
30
6.4k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
39
2.5k
Building an army of robots
kneath
300
41k
How GitHub Uses GitHub to Build GitHub
holman
468
290k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
398
65k
Building Adaptive Systems
keathley
32
1.9k
Embracing the Ebb and Flow
colly
80
4.2k
ParisWeb 2013: Learning to Love: Crash Course in Emotional UX Design
dotmariusz
104
6.6k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
352
28k
Transcript
1 OSSのメンテナーになってみた ~Maintainer Month 2023に寄せて~ おおいし (bicstone) © 2023 Oishi
Takanori
2 自己紹介 おおいし (bicstone) • Webエンジニア (フロントエンドメイン) • 認定スクラムマスター (CSM®)
• 情報処理安全確保支援士 前世では機械設計をしていました Certified ScrumMaster® is a certification mark of Scrum Alliance, Inc. Any unauthorized use is strictly prohibited.
3 ゴール OSSのメンテナーを通じた学習を理解する 最強の学習「OSS開発」においてメンテナー になったことによる効果をご紹介します Twemoji by © 2020 Twitter,
Inc and other contributors is licensed under CC-BY 4.0
4 OSS開発の携わり方 • メンテナー プロジェクトのマネジメントをする人 • コミッター リポジトリへのプッシュ権限がある人 • コントリビューター
プロジェクトに貢献するすべての人 参考: オープンソースにコントリビュートする方法 | Open Source Guides https://opensource.guide/ja/how-to-contribute/ OSSの携わり方として代表的な役割は主に3つあります。そのうち、メンテナーという役割についてご紹介します。
5 私がメンテナーをしているプロジェクトは4つあります。1つ目はNulabさんのBacklogとGitHubを連携するGitHub Actionsであるbacklog- notify。2つ目はReact adminを日本語化するライブラリであるra-language-japanese。3つ目はGatsbyのプラグインであるgatsby- plugin-fix-fouc。4つ目は個人ブログを兼ねたポートフォリオサイトであるportfolioです。 私がメンテナーをしているプロジェクト 引用元: https://github.com/bicstone
6 OSSのメンテナーになるメリット 学習の効果がアウトプットになる好循環 • アウトプットを使ってもらえる • ポートフォリオとして活用できる • 名前を認知してくださることがある →
学習の効果がそのまま実績になる
7 OSSのメンテナーになるメリット 業務ではできない自由がある • 管理者として好きなだけ設定を変更可能 • 気になっていた新しいツールを導入可能 • プロジェクト構築や省力化の知見が増える →
さらなる学習に繋がる
8 OSSのメンテナーになるデメリット 基本的には無報酬での活動になる →モチベを維持する工夫が必要 • 業務で使うツールをOSSにして開発する • HacktoberfestなどOSSイベントに参加する → Tシャツなどのノベルティがもらえる
9 OSSのメンテナーになるデメリット メンテナーとしての責任がのしかかる • サプライチェーン攻撃の踏み台になるかも… → セキュリティ学習のきっかけに繋げる • Issueが増えていく →
タスクの分解を行い毎週少しずつ着手 公開しているnpmライブラリは2ライブラリ合計でのべ月間9800回ダウンロードされています。
10 さいごに メンテナーを通じた学習方法 • スキルを活用したい時、メンテナーはおすすめ • 広い視野が必要なので、さらなる学習に繋がる • 業務改善のOSS化から始めるのがオススメ