Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
防災地理部2023年 活動概要
Search
防災地理部
September 16, 2023
Education
0
310
防災地理部2023年 活動概要
復興、事前復興とは何でしょうか。
高校生が地域の事前復興を考えるために、どのように活動を進めていけばいいか、過去の活動を踏まえて紹介します。
防災地理部
September 16, 2023
Tweet
Share
More Decks by 防災地理部
See All by 防災地理部
2023復興デザイン会議_なみえ創成中
bousaichiribu
0
130
2023復興デザイン会議_宇和島東高校
bousaichiribu
0
240
2023復興デザイン会議_大阪教育大附属天王寺校舎
bousaichiribu
0
110
2023復興デザイン会議_南宇和高校
bousaichiribu
0
160
2023復興デザイン会議_八幡浜高校 ハザードマップ班
bousaichiribu
0
120
2023復興デザイン会議_八幡浜高校 文化財保存・デジタル活用班
bousaichiribu
0
110
2023復興デザイン会議_浜松工業高校
bousaichiribu
0
110
高校生が学ぶ、東日本大震災からの復興
bousaichiribu
1
170
Other Decks in Education
See All in Education
Semantic Web and Web 3.0 - Lecture 9 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
2
2.6k
Lisätty todellisuus opetuksessa
matleenalaakso
1
2.3k
Web Search and SEO - Lecture 10 - Web Technologies (1019888BNR)
signer
PRO
2
2.5k
アニメに学ぶチームの多様性とコンピテンシー
terahide
0
280
Evaluation Methods - Lecture 6 - Human-Computer Interaction (1023841ANR)
signer
PRO
0
740
Medidas en informática
irocho
0
380
勉強したらどうなるの?
mineo_matsuya
10
6.8k
Da Necessidade da Devoção à Virgem Santíssima
cm_manaus
0
100
Ch2_-_Partie_3.pdf
bernhardsvt
0
110
自分にあった読書方法を探索するワークショップ / Reading Catalog Workshop
aki_moon
0
220
Образцы вооружения и техники ВС РФ
obzr
0
110
寺沢拓敬 2024. 09. 「言語政策研究と教育政策研究の狭間で英語教育政策を考える」
terasawat
0
220
Featured
See All Featured
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
22
1.2k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
47
5.1k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
204
24k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
33
2.4k
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
Code Review Best Practice
trishagee
65
17k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
73
5.4k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
460
33k
Transcript
防災地理部2023 中⾼⽣が取り組む事前復興
「地域のより良い理解」をもとにした 「災害復興への備え」 • 南海トラフ地震に備える事前復興、⻄⽇本豪⾬ 災害の伝承などをテーマに、地域の課題抽出・ 事前復興計画の⽴案・実践活動に取り組む • 地域を歩き、語りあい、問題を発⾒する。 さまざまな声に⽿を傾け、懸命に考える。 そうして得られた地域のよりよい理解に基づい
て、地図を囲んで線を引き、地域の復興と災害 への備えを描く。 防災地理部2023 2 メンバー n 参加⾼校 • 宇和島東⾼校 • 浜松⼯業⾼校 • 南宇和⾼校 • ⼋幡浜⾼校 … n 顧問 • ⽻藤英⼆ 教授(東京⼤学) • ⼭本浩司 教授(愛媛⼤学) • 森脇亮 教授(愛媛⼤学) n コーチ • ⼤学⽣
復興とは? • 被災後に、災害が起きる前より良いまちや⽣活を構築すること 3
復興とは? • 被災後に、災害が起きる前より良いまちや⽣活を構築すること 4 ・災害に強い・経済が元気な ・⽣活の質が⾼い などなど
復興とは? • 被災後に、災害が起きる前より良いまちや⽣活を構築すること 5 復旧 復興 平常時 緊急対応 発災 ・⼈命救助
・避難所⽀援 ・道路や⽔道の 修理 ・がれきの処理 元通りにする 元より良くする ・⽣活を再建する ・元のまちより良い 新しいまちをつくる 数⽇ 数ヵ⽉〜 数年〜 ・災害に強い・経済が元気な ・⽣活の質が⾼い などなど ・避難
事前復興とは? • 災害が起こる前に、被災後に⽬指すまちの姿を考え、実⾏しておくこと 6 発災 2011.3.11 東⽇本⼤震災 陸前⾼⽥市の場合 合意形成 ・住⺠の復興に対する
意⾒の聞き取り ・各地区への計画説明 計画策定 ・復興の⼤きな⽅向性 ・⼟地利⽤の計画 具体的な計画 ⼯事開始 2011.5 – 11⽉ 2011.12⽉
事前復興とは? • 災害が起こる前に、被災後に⽬指すまちの姿を考え、実⾏しておくこと 7 発災 2011.3.11 東⽇本⼤震災 陸前⾼⽥市の場合 合意形成 ・住⺠の復興に対する
意⾒の聞き取り ・各地区への計画説明 計画策定 ・復興の⼤きな⽅向性 ・⼟地利⽤の計画 具体的な計画 ⼯事開始 ① 時間がかかる→⼈⼝流出 ② 率直・⼗分な議論ができない可能性 2011.5 – 11⽉ 2011.12⽉
事前復興とは? • 災害が起こる前に、被災後に⽬指すまちの姿を考え、実⾏しておくこと 8 発災 2011.3.11 東⽇本⼤震災 陸前⾼⽥市の場合 合意形成 ・住⺠の復興に対する
意⾒の聞き取り ・各地区への説明 前に考えておく・実⾏しておく 計画策定 ・復興の⼤きな⽅向性 ・⼟地利⽤の計画 具体的な計画 ⼯事開始 2011.5 – 11⽉ 2011.12⽉
事前復興をしておくと良いこと 1. 災害が発⽣した場合に、短い時間で復興できる 復興の将来像を⽰し、⼈⼝流出を防ぐ。議論を尽くすことが可能。 2. 事前に計画を実⾏することで、災害に強いまちにできる 被害の軽減 3. 平常時の課題にも取り組める ⼈⼝減少、⾼齢化、まちの活気の衰退などの災害後の課題を先取り
9
(事前)復興は⾏政がやること? • 陸前⾼⽥市 • 商⼯会 (⺠間) が、中⼼市街地の商業施設の配置、商業者の帰還希望、 広場のデザインなどを検討し、市役所に提案・協働 • ⾼知県⿊潮町
⼩学⽣ • 避難訓練で⾒つけた課題を「防災マップ」にまとめて地域に配布 • 「保育園が津波に浸かる」課題を防災シンポジウムで発表→⾏政による⾼台移転 中学⽣ • 避難訓練への参加やハザードマップを知っているかについてアンケート →迅速な避難の呼びかけ 10 中元健介. 「わたしたちが主役!地域防災を⽀える⾼知の⼦ども たち」2023年3⽉10⽇ https://www.nhk.or.jp/matsuyama/insight/article/20230310-2.html NHK. 「 ”津波避難を” 中学⽣が⾼齢者に呼びかけ再開 ⿊潮町」 2023年6⽉27⽇ https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20230627/8010017990.html
中⾼⽣だからこそできる、事前復興の 取り組みを考え、描き、実⾏してみよう 11
防災地理部の活動の流れ 12 現状分析 ⾃分たちの興味・関⼼ 課題の発⾒ 課題解決のための 提案コンセプト 事前復興プラン プランの実践 どうやって分析するか?
どの問題を解決するか? どうやって解決するか? 最終⽬標は何か? ⼤学⽣や先⽣に相談してみましょう
調査・分析⽅法の紹介 1. ⽂献調査・統計 2. 地図・レイヤー分析 3. インタビュー 4. 現地調査 5.
アンケート 13
1. ⽂献調査・統計 14 HPから⼈⼝構成を調査 市史・町史や昔話から災害の歴史を調査 数字で⽰してみる
2. 地図・レイヤー分析 15 ハザードマップ ふせんで書き込む 過去の災害や避難場所を書き込む レイヤー分析 施設と災害リスクの情報を重ねる ⼈⼝の変化と災害リスクを重ねる
3. インタビュー 16 地域の消防団にインタビュー 歩きながら出会った⼈にインタビュー オンラインでインタビュー
4. 現地調査 17 実際に歩いて避難経路を確認 ⾼齢者だったら歩けるか 学校内の危険箇所をチェック
5. アンケート 18 ⾼校⽣に防災意識のアンケート ⾼校⽣と保護者に避難⾏動をアンケート Google Formが便利
プランの発信・実践 19 • 動画制作 学校や公⺠館で上映、YouTubeに投稿 • ポスター 学校や地区の掲⽰板に掲⽰ • 発表
地域の⾃主防災会、⽂化祭、シンポジウム ←⿊潮町・佐賀中 防災情報の解説ビデオを制作。 地域の⼈に⾒てもらう。 ぼうさい甲⼦園 http://bousai-koushien.net/291-2/786-2/ ※12⽉復興デザイン会議全国⼤会
事前復興プランの提案 - 防災地理部2021 - ⼋幡浜⾼校 宇和島東⾼校 松野⽬⿊班 浜松⼯業⾼校 今治⻄⾼校伯⽅分校 今治北⾼校⼤三島分校
三崎⾼校 宇和島東⾼校 ジオラマ班 新居浜南⾼校 20 緒になる町 松野町⽬⿊地区事前復興デザイン 魅⼒ 練り上がるまち 地域コミュニティを活⽤した避難プランの提案 ⾃分たちが防災の担い⼿になるために 我らが地域を救う〜全ての⼈に防災意識を〜 避難経路を探せ〜with ジオラマ〜 岡村断層上に寺社が多く点在しているのはなぜか
21 ジオラマ模型 避難⾏動のタイムライン作成 避難所運営シミュレーション 防災ゲーム ⾝近なところから ターゲットを考える 建築模型 仕組み・システムの提案
防災地理部の活動の流れ 22 現状分析 ⾃分たちの興味・関⼼ 課題の発⾒ 課題解決のための 提案コンセプト 事前復興プラン プランの実践 どうやって分析するか?
どの問題を解決するか? どうやって解決するか? 最終⽬標は何か? ⼤学⽣や先⽣に相談してみましょう
資料・教材 • 防災地理部ホームページ http://bin.t.u-tokyo.ac.jp/bousai_23/class.html 今⽇の資料や、分析の⽅法、過去の復興事例について掲載しています。 「防災地理部」でググってみてください! • 昨年の復興デザイン会議での発表の様⼦ http://bin.t.u-tokyo.ac.jp/bousai_22/final.html 23