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防災地理部2023年 活動概要
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防災地理部
September 16, 2023
Education
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防災地理部2023年 活動概要
復興、事前復興とは何でしょうか。
高校生が地域の事前復興を考えるために、どのように活動を進めていけばいいか、過去の活動を踏まえて紹介します。
防災地理部
September 16, 2023
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Transcript
防災地理部2023 中⾼⽣が取り組む事前復興
「地域のより良い理解」をもとにした 「災害復興への備え」 • 南海トラフ地震に備える事前復興、⻄⽇本豪⾬ 災害の伝承などをテーマに、地域の課題抽出・ 事前復興計画の⽴案・実践活動に取り組む • 地域を歩き、語りあい、問題を発⾒する。 さまざまな声に⽿を傾け、懸命に考える。 そうして得られた地域のよりよい理解に基づい
て、地図を囲んで線を引き、地域の復興と災害 への備えを描く。 防災地理部2023 2 メンバー n 参加⾼校 • 宇和島東⾼校 • 浜松⼯業⾼校 • 南宇和⾼校 • ⼋幡浜⾼校 … n 顧問 • ⽻藤英⼆ 教授(東京⼤学) • ⼭本浩司 教授(愛媛⼤学) • 森脇亮 教授(愛媛⼤学) n コーチ • ⼤学⽣
復興とは? • 被災後に、災害が起きる前より良いまちや⽣活を構築すること 3
復興とは? • 被災後に、災害が起きる前より良いまちや⽣活を構築すること 4 ・災害に強い・経済が元気な ・⽣活の質が⾼い などなど
復興とは? • 被災後に、災害が起きる前より良いまちや⽣活を構築すること 5 復旧 復興 平常時 緊急対応 発災 ・⼈命救助
・避難所⽀援 ・道路や⽔道の 修理 ・がれきの処理 元通りにする 元より良くする ・⽣活を再建する ・元のまちより良い 新しいまちをつくる 数⽇ 数ヵ⽉〜 数年〜 ・災害に強い・経済が元気な ・⽣活の質が⾼い などなど ・避難
事前復興とは? • 災害が起こる前に、被災後に⽬指すまちの姿を考え、実⾏しておくこと 6 発災 2011.3.11 東⽇本⼤震災 陸前⾼⽥市の場合 合意形成 ・住⺠の復興に対する
意⾒の聞き取り ・各地区への計画説明 計画策定 ・復興の⼤きな⽅向性 ・⼟地利⽤の計画 具体的な計画 ⼯事開始 2011.5 – 11⽉ 2011.12⽉
事前復興とは? • 災害が起こる前に、被災後に⽬指すまちの姿を考え、実⾏しておくこと 7 発災 2011.3.11 東⽇本⼤震災 陸前⾼⽥市の場合 合意形成 ・住⺠の復興に対する
意⾒の聞き取り ・各地区への計画説明 計画策定 ・復興の⼤きな⽅向性 ・⼟地利⽤の計画 具体的な計画 ⼯事開始 ① 時間がかかる→⼈⼝流出 ② 率直・⼗分な議論ができない可能性 2011.5 – 11⽉ 2011.12⽉
事前復興とは? • 災害が起こる前に、被災後に⽬指すまちの姿を考え、実⾏しておくこと 8 発災 2011.3.11 東⽇本⼤震災 陸前⾼⽥市の場合 合意形成 ・住⺠の復興に対する
意⾒の聞き取り ・各地区への説明 前に考えておく・実⾏しておく 計画策定 ・復興の⼤きな⽅向性 ・⼟地利⽤の計画 具体的な計画 ⼯事開始 2011.5 – 11⽉ 2011.12⽉
事前復興をしておくと良いこと 1. 災害が発⽣した場合に、短い時間で復興できる 復興の将来像を⽰し、⼈⼝流出を防ぐ。議論を尽くすことが可能。 2. 事前に計画を実⾏することで、災害に強いまちにできる 被害の軽減 3. 平常時の課題にも取り組める ⼈⼝減少、⾼齢化、まちの活気の衰退などの災害後の課題を先取り
9
(事前)復興は⾏政がやること? • 陸前⾼⽥市 • 商⼯会 (⺠間) が、中⼼市街地の商業施設の配置、商業者の帰還希望、 広場のデザインなどを検討し、市役所に提案・協働 • ⾼知県⿊潮町
⼩学⽣ • 避難訓練で⾒つけた課題を「防災マップ」にまとめて地域に配布 • 「保育園が津波に浸かる」課題を防災シンポジウムで発表→⾏政による⾼台移転 中学⽣ • 避難訓練への参加やハザードマップを知っているかについてアンケート →迅速な避難の呼びかけ 10 中元健介. 「わたしたちが主役!地域防災を⽀える⾼知の⼦ども たち」2023年3⽉10⽇ https://www.nhk.or.jp/matsuyama/insight/article/20230310-2.html NHK. 「 ”津波避難を” 中学⽣が⾼齢者に呼びかけ再開 ⿊潮町」 2023年6⽉27⽇ https://www3.nhk.or.jp/lnews/kochi/20230627/8010017990.html
中⾼⽣だからこそできる、事前復興の 取り組みを考え、描き、実⾏してみよう 11
防災地理部の活動の流れ 12 現状分析 ⾃分たちの興味・関⼼ 課題の発⾒ 課題解決のための 提案コンセプト 事前復興プラン プランの実践 どうやって分析するか?
どの問題を解決するか? どうやって解決するか? 最終⽬標は何か? ⼤学⽣や先⽣に相談してみましょう
調査・分析⽅法の紹介 1. ⽂献調査・統計 2. 地図・レイヤー分析 3. インタビュー 4. 現地調査 5.
アンケート 13
1. ⽂献調査・統計 14 HPから⼈⼝構成を調査 市史・町史や昔話から災害の歴史を調査 数字で⽰してみる
2. 地図・レイヤー分析 15 ハザードマップ ふせんで書き込む 過去の災害や避難場所を書き込む レイヤー分析 施設と災害リスクの情報を重ねる ⼈⼝の変化と災害リスクを重ねる
3. インタビュー 16 地域の消防団にインタビュー 歩きながら出会った⼈にインタビュー オンラインでインタビュー
4. 現地調査 17 実際に歩いて避難経路を確認 ⾼齢者だったら歩けるか 学校内の危険箇所をチェック
5. アンケート 18 ⾼校⽣に防災意識のアンケート ⾼校⽣と保護者に避難⾏動をアンケート Google Formが便利
プランの発信・実践 19 • 動画制作 学校や公⺠館で上映、YouTubeに投稿 • ポスター 学校や地区の掲⽰板に掲⽰ • 発表
地域の⾃主防災会、⽂化祭、シンポジウム ←⿊潮町・佐賀中 防災情報の解説ビデオを制作。 地域の⼈に⾒てもらう。 ぼうさい甲⼦園 http://bousai-koushien.net/291-2/786-2/ ※12⽉復興デザイン会議全国⼤会
事前復興プランの提案 - 防災地理部2021 - ⼋幡浜⾼校 宇和島東⾼校 松野⽬⿊班 浜松⼯業⾼校 今治⻄⾼校伯⽅分校 今治北⾼校⼤三島分校
三崎⾼校 宇和島東⾼校 ジオラマ班 新居浜南⾼校 20 緒になる町 松野町⽬⿊地区事前復興デザイン 魅⼒ 練り上がるまち 地域コミュニティを活⽤した避難プランの提案 ⾃分たちが防災の担い⼿になるために 我らが地域を救う〜全ての⼈に防災意識を〜 避難経路を探せ〜with ジオラマ〜 岡村断層上に寺社が多く点在しているのはなぜか
21 ジオラマ模型 避難⾏動のタイムライン作成 避難所運営シミュレーション 防災ゲーム ⾝近なところから ターゲットを考える 建築模型 仕組み・システムの提案
防災地理部の活動の流れ 22 現状分析 ⾃分たちの興味・関⼼ 課題の発⾒ 課題解決のための 提案コンセプト 事前復興プラン プランの実践 どうやって分析するか?
どの問題を解決するか? どうやって解決するか? 最終⽬標は何か? ⼤学⽣や先⽣に相談してみましょう
資料・教材 • 防災地理部ホームページ http://bin.t.u-tokyo.ac.jp/bousai_23/class.html 今⽇の資料や、分析の⽅法、過去の復興事例について掲載しています。 「防災地理部」でググってみてください! • 昨年の復興デザイン会議での発表の様⼦ http://bin.t.u-tokyo.ac.jp/bousai_22/final.html 23