Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

技術だけでは勝てない戦いがある—Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパター...

Sponsored · Your Podcast. Everywhere. Effortlessly. Share. Educate. Inspire. Entertain. You do you. We'll handle the rest.

 技術だけでは勝てない戦いがある—Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

2026年5月26日に開催された「New Relic Advance NEXT」におけるLT資料です。
https://newrelic.com/jp/event/new-relic-advance-next

New Relic Trailblazer有志で執筆した『オブザーバビリティアンチパターン』の技術同人誌について、私が担当した第4章を中心に紹介しています。

More Decks by Satoshi Matsuzawa (Matt)

Other Decks in Technology

Transcript

  1. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. 技術だけでは勝てない戦いがある ―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より Date

    May 26, 2026 株式会社 日立製作所 シニアクラウドアーキテクト Hitachi Application Reliability Centers(HARC) Japan 兼 Hitachi OSPO 松沢 敏志
  2. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    1 自己紹介 @chacco38 in/satoshi-matsuzawa 松沢 敏志 (まつざわ さとし) ◼ シニアクラウドアーキテクト @ 株式会社日立製作所 HARC Japan*1 兼 Hitachi OSPO*2 所属 ◼ FinOps Foundation Japan Chapter運営メンバー、 New Relic Trailblazer などを通じた各分野の普及 ◼ 訳書に『クラウドFinOps 第2版』、『責任あるソフトウェア エンジニアリング』(オライリー・ジャパン)など *1: Hitachi Application Reliability Centers *2: Open-Source Program Office \ Trailblazer有志で執筆した技術同人誌2冊 /
  3. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    2 今日ご紹介する書籍はこちらです New Relicに詳しい人達が書いた本 Vol.2 『オブザーバビリティアンチパターン』 New Relic Trailblazerの有志が、 これまでの経験をもとにオブザーバビリティにまつわる 「アンチパターン」を持ち寄った技術同人誌 2026年4月11日から同26日まで開催された 「技術書典20」にて頒布を行いました なお、技術書典マーケットで電子版は購入可能(1,500円)で、 本イベント参加者へのプレゼントとして30冊用意しています。
  4. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    3 補足、New Relic Trailblazerとは New Relicと共に、日本におけるオブザーバビリティの普及促進をリードするエンジニアコミュニティで、 主にパートナー企業に所属するメンバーで構成されています。 出典: New Relic Trailblazer紹介資料 by New Relic Trailblazerの主な活動: 1. 発信する 2. 体験をつくる 3. 場をつくる • 技術ブログ / 技術同人誌の執筆 • 社内外での登壇 • ハンズオン / Gamedayの企画・運営 • 勉強会 / ミートアップ • イベントブースでの相談
  5. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    4 『オブザーバビリティアンチパターン』の章構成 第1章 なぜ多くのオブザーバビリティ導入は失敗するのか ―杉浦 秀祐 @ CTCシステムマネジメント株式会社 第2章 KubernetesにおけるNew Relicのデータ取得量削減の考え方 ―岡 博之 @ CTC システムマネジメント株式会社 第3章 「全部送る」をやめるNew Relicデータ設計 ―福田 圭 @ 株式会社サーバーワークス 第4章 技術だけでは勝てない戦いがある―組織・運用のアンチパターン ―松沢 敏志 @ 株式会社日立製作所 第5章 気づかぬうちにセキュリティ対策を生むAPIキー運用 ―菅原 充貴 @ 株式会社BeeX 第6章 キャッシュを入れたのに何も速くならなかった話 ―出村 成和 @ クラスメソッド株式会社
  6. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    5 「どれほど技術的な設定が完璧だったとしても、 それを受け止める組織や運用の歯車がかみ合っていな ければ、オブザーバビリティの真価は発揮されません。」 —— 第4章、序章より
  7. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    7 ノイズアラートが多い現場でありがちなシーン 「4.1 とりあえず全部アラートにする」より抜粋 本当にそのメッセージを止めて大丈夫なのか? もし何かあったときに、君が責任を取れるのか? ——引用: 『オブザーバビリティアンチパターン』、4.1 とりあえず全部アラートにする、図4.2 ノイズアラート削減の現場でありがちなシーン、p.40 あー、そのメッセージは無害だから無視でいいよ。そっちも無害だね。 一日に数百件アラートくるし、いちいち反応してたら疲れちゃうよ。 ——引用: 『オブザーバビリティアンチパターン』、4.1.1 オオカミ少年化による負の連鎖、図4.3ノイズアラートが多い現場でありがちなシーン、p.41
  8. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    8 SLO導入の現場でありがちなシーン 「4.2 ビジネス価値に紐づかないSLO」より抜粋 ——引用: 『オブザーバビリティアンチパターン』、4.2.1 100%の自負と目標未達への恐怖、図4.11 SLOに対するバイアス、p.47 オンプレミスの時代はシステムは落ちないのが当たり前だった。 稼働率は100%を目指すべきではないのかね。 「なんで目標を達成できなかったのか?」って責任追及するじゃん。 ビジネスクリティカルじゃないなら、設定する必要なんてなくない・・・。
  9. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    9 プロジェクトごとにO11y導入を任せた組織にありがちなシーン 「4.4 チームの自主性を尊重しすぎる」より抜粋 隣接サービスの状況もバッチリ完璧さ。隣接サービスのさらに先? そんなのうちで把握できる必要ないだろ、ノープロブレム。 どのチームも見えている範囲が隣接サービスまで、結局どのサービスが どこまで影響を与えているのか、全体がさっぱり分からんのぅ・・・。 ——引用: 『オブザーバビリティアンチパターン』、4.4.1 チームレベルの十分と組織レベルの不十分、図4.20 チームと組織で求めるオブザーバビリティのスコープに関するギャップ、p.55
  10. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    10 現場へオブザーバビリティツールを配った後によくあるシーン 「4.6 導入後の継続的な教育/学習をしない」より抜粋 アクティブユーザー数も少ないし、使っている機能も限定的。 マニュアルを見れば便利に使いこなせるのに、なぜやらないんだ? ——引用: 『オブザーバビリティアンチパターン』、4.6 導入後の継続的な教育/学習をしない、図4.31 ツール導入後のよくある場面、p.66 (いやー・・・使いこなせたら便利そうなのはわかるんだけど、 自力で調べて設定しているヒマなんて正直ないっす・・・)
  11. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    11 さて、どうだったでしょうか? 願わくば、皆さんの現場において 思い当たる節がなければ良いのですが…
  12. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    12 第4章ではこういったシーンに対する緩和策を盛り込みました 4.1 とりあえず全部アラートにする 4.1.1 オオカミ少年化による負の連鎖 4.1.2 AIOpsというバズワードへの期待と誤解 4.1.3 本物のオオカミの時にしか呼ばないためのアプローチ 4.1.4 明日から始めるノイズ削減への第一歩 4.2 ビジネス価値と紐づかないSLO 4.2.1 100%の自負と目標未達への恐怖 4.2.2 ビジネス価値と乖離したSLOが引き起こす停滞 4.2.3 SLOはシステムではなくユーザー体験に紐づける 4.2.4 まずはこれだけは守りたいユーザー体験を選ぶ 4.3 ダッシュボードを作って終わり 4.3.1 通り道にないデータは存在しないのと同じ 4.3.2 とりあえず作るという行為が招く混乱 4.3.3 ダッシュボードを価値あるものにするための5W1H 4.3.4 作って終わりではなく作ってからが本番 4.4 チームの自主性を尊重しすぎる 4.4.1 チームレベルの十分と組織レベルの不十分 4.4.2 ツールの自由と全体俯瞰のための二段構えの観測 4.4.3 全体俯瞰を支えるツールの戦略的選択 4.4.4 プロジェクト任せにしない組織のオーナーシップ 4.5 導入効果(ROI)を測定していない 4.5.1 技術的な成功とビジネス価値の断絶 4.5.2 ビジネス指標をどこから持ってくるのか 4.5.3 情報システム部門や社内基盤チームにおけるROI 4.5.4 継続的な投資を正当化するために 4.6 導入後の継続的な教育/学習をしない 4.6.1 使われていないから取り上げるの前にすべきこと 4.6.2 ワイガヤしながらの実践がスキルを本物にする 4.6.3 教育を文化として定着させる 4.7 まとめ:オブザーバビリティを組織の文化にするために
  13. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    13 改めて、今日ご紹介した書籍はこちらでした New Relicに詳しい人達が書いた本 Vol.2 『オブザーバビリティアンチパターン』 New Relic Trailblazerの有志が、 これまでの経験をもとにオブザーバビリティにまつわる 「アンチパターン」を持ち寄った技術同人誌 2026年4月11日から同26日まで開催された 「技術書典20」にて頒布を行いました なお、技術書典マーケットで電子版は購入可能(1,500円)で、 本イベント参加者へのプレゼントとして30冊用意しています。
  14. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    14 最後に、コミュニティをぜひ活用してください 悩んでいるのは、あなた一人ではありません O11yの世界へようこそ、良い旅を!
  15. © Hitachi, Ltd. 2026. All rights reserved. Hitachi | 技術だけでは勝てない戦いがある―Trailblazer有志執筆『オブザーバビリティアンチパターン』第4章より

    16 表記に関する注意事項 他社商品名、商標などの引用に関する表示 – New Relic は、New Relic, Inc. の登録商標です。 – その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。 サービス・製品の仕様に対する表示 – この資料に記載している製品・サービス仕様は、2026年5月現在のものです。 製品・サービスの改良などにより予告なく記載されている仕様が変更になることがあります。