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【「保活」の困ったを 解決したい!】解決案

【「保活」の困ったを 解決したい!】解決案

Code for Tokyo

March 26, 2020
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Transcript

  1. 「保育園落ちた日本死ね!!」から4年
  保活はまだまだ大変です
 
 ▪ 過酷な保活 
 ▪ 妊娠前、妊娠中からが当たり前 
 ▪ 人気コンサートチケット並みの難易度の認可外申し込み

    
 ▪ 認可保育園入園のために認可外・シッター活用 
 ▪ 待機児童有無を基準にした引っ越し 
 ▪ 保活ルール優先で、入りたい時期に入れず
 ▪ 望まない0歳児4月入園 
 ▪ 兄弟児の育休退園/3歳の壁 
 ▪ 多様な働き方への対応不十分 
 ▪ フルタイム正社員(6時間時短)がスタートライン 
 ▪ フリーランス/在宅勤務は不利 
 ▪ MBA等社会人学生は不利 
 しながわでは約3,000人の赤ちゃん誕生 3人に1人が0歳で保育園を希望 離職すると再就職の難しい今の社会では 保活は生活のかかった一大事!
  2. 「保活」における課題/親側(1)
 • 情報はどこで手に入れる?
 ◦ 妊娠した!どうしよう!誰に聞く?どこに聞く?がまず不明 
 ◦ わかりにくい「保活ルール」 
 ▪

    区役所から情報を得ることはできるが・・・ 
 • どこの窓口に相談していいのかわからない 
 • 平日は働いているので、区役所に出向くことができない 
 ◦ 区役所のサイトでも公開があるが・・・ 
 ▪ どこに情報があるわからない(階層が深い・周知不足) 
 ▪ 認可保育園以外の選択肢が見えない(そして募集0ばかり) 
 ◦ 一般のサイトでも公開があるが・・・ 
 ▪ 更新されているかが心配 
 • 企業型、認可外、インターなど選択肢もどんどん増える 
 • 保育園の空き状況は毎月変わる 
 
 

  3. 「保活」における課題/親側(2)
 • 誰に相談すればよいか?
 ◦ 同じ境遇の子育て仲間はライバルになりがちで相談しにくい 
 ◦ 区役所などで相談はできる(カンガループラン)が、その前に机上で情報収集をしたい 
 ▪

    情報がまとまっていると良い 
 ▪ ニーズに応じた情報が整理されていると嬉しい 
 • 初めての保活
 • 二人目の保活
 • 転入・引っ越しを伴う保活 
 • シングルマザー・シングルファーザーの保活 
 
 • 民間との連携があると助かる
 ◦ 認可保育園以外の選択肢が散らばっていてわかりにくい 
 ◦ 保活と不動産連携
 ◦ 保活と就学支援/就業支援 

  4. 「保活」における課題/行政・施設側
 • 情報を提供したい保育施設職員は・・・
 ◦ 園児の保育に注力したいのに、入園希望者への対応に負担感 
 ◦ 急な園児転園による欠員募集。お知らせする適切な媒体がない(ドアに張り紙だったり) 
 ◦

    年度内入園を希望するパパママへの連絡方法がない 
 
 • 情報を発信したい区の職員は・・・
 ◦ 毎年毎月同じような問い合わせへの回答(入園基準、ボーダー等) 
 ◦ 認可保育園の情報だけしか伝えられず、問い合わせ対応に苦慮(全体の1/3くらい?) 
 ◦ せっかく用意した保育園の利用率にばらつき(園の欠員が埋まらない) 
 
 • 保活の難易度が上がることで・・・
 ◦ 区の印象が悪くなる 
 ◦ 住民が減る
 ◦ 転入者が減る

  5. 解決策のアイデア【2017/2018】 • オープンデータ活用による保育園空き状況検索サービスの提供【2017/2018】
 ◦ 自主作成していたサイト「HappyChild」へ機能追加 
 ▪ オープンデータ化した「指数」「階層」、空き状況などの様々な条件による保育園検索 
 ▪

    現在位置に近い保育園の検索 
 ▪ 保育園情報データの更新 
 ▪ 保育園の「お気に入り」機能の追加 
 ▪ 保育園の「見学会の予約」機能の追加 
 
 
 情報の更新(保育園の空き状況/新規園/選 択肢増加)が自主作成では限界・・・ やはり行政と連携した情報提供が必要
  6. アプリの活用「コンテンツ再分類」
 • 現在配信されているコンテンツ・配信予定のコンテンツを利用者目線で
 再分類しなおし、「表示の最適化」にあわせてわかりやすく提供する。
 (所管別・発生箇所別での分類からユーザーに合わせた情報設計、インフォメー ションデザインの視点での見直し)
 
 ◦ 利用者の要望に応じた情報を提供
 ▪

    「預かってもらいたい」 
 ▪ 「子育て仲間を作りたい」 
 
 提案 • 動的な配信が難しい場合は個別のインデックスページを用意するなどでもOK
   →広報しながわ子育て支援特集号の「預かります」の紹介など
 • チャットボット形式で情報提供するのも◦(LINE/COTOHA)

  7. アプリの活用「保活サポート提供」
 • 保活に有用なコンテンツをより充実
 
 ◦ 保活やることリスト(TODOリスト) 
 ◦ 難しい指数/階層を自己確認できるように 


    ◦ 認可保育園の入園可能性チェック 
 ◦ 保育施設空き情報検索 
 (認可、認証、、)
 ◦ 困ったときの連絡先・相談先リスト 
 (あるならわかり易い場所に配置) 
 ◦ 手続きの紹介
 
 →予算の問題や、対応できる人員数の問題などが考えられるが
  子育て支援団体との連携で実現できることがあるかも
  しれないので、検討してほしい。
 ※参考:世田谷子育て応援アプリ
 提案
  8. アプリの活用「リアルタイムデータ」
 • 年度・制度変更によるお知らせ、コラムのようなコンテンツによる更新だけではなく、 保育園の空き情報などリアルタイムに近い情報の更新
 
 ◦ 保育園空き情報等、リアルタイムに更新されているとうれしい情報の洗い出し 
 -認可保育園/小規模保育園 空き状況 


    -認証保育園 空き状況 
 ◦ それら情報の更新フローの確認、人的作業をできるだけ減らし自動化 
 -すでにPDFでは公開されているのでオープンデータ化できないか 
  →しながわパパママ応援アプリ以外にもHappy Childとの連携なども可能に 
 ◦ ユーザーの利便性向上と同時に行政職員の負担軽減 
 提案
  9. アプリの活用「民間との連携」
 • 「保活」を子育てをしている保護者、対応する区の保育課だけに閉じさせるのでは なく、民間との連携についても考えてみる
 
 ◦ 保活講座はしながわシーサイド地区のタワーマンション販売の集客コンテンツとして大好評 
 ◦ しながわパパママ応援アプリを不動産デベロッパー経由でマンション入居者にお知らせ

    
 ◦ デベロッパー側は新規でどれくらいの子どもが増えるかの大まかな予測を区に提供 
 ◦ 保活中の保護者でキャリア相談を行いたい方と民間人材会社のマッチング 
 ◦ 民間企業にも協力してもらうことで、街ぐるみでの子育て支援を行う姿勢となる 
 
    →武蔵小山再開発、戸越公園再開発を行政としても後押しできるチャンス
     近隣地域の保育園を紹介することで、保活激戦化を防ぐ効果も
 提案