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コンピュータビジョンを活用した新しい未来のテレビの形

CyberAgent
December 15, 2021

 コンピュータビジョンを活用した新しい未来のテレビの形

ABEMAでは、これまで推薦・検索・分析といったデータ利活用を目的とし、コンピュータービジョン・機械学習を用いたアルゴリズムの研究・開発に取り組んできました。

そして今回新たにクリエイティブ・コンテンツ制作、素材編集領域へのデータ活用の取り組みをスタートしました。

本セッションでは、これまでの取り組みとして推薦領域での動画特徴量の活用事例をお話しした後に、サムネイルやプレビューをはじめとしたクリエイティブ・コンテンツ制作・素材編集における課題やそれに対するメディアデータとコンピュータビジョンの活用に関する今後の展望についてお話します。

https://developer.abema.io/2021/sessions/qLSPUiKbuw/?utm_medium=social&utm_source=slideshare

CyberAgent

December 15, 2021
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Transcript

  1. 上岡 将也(かみおか まさや) 株式会社AbemaTV 開発本部 Abema Data Center Machine Learning

    Engineer コンピュータビジョンを活用した動画像解析システムの開発・運用を担当
  2. アジェンダ これまで 1. 推薦における問題設定 2. Image Embeddingの活用 3. 距離学習を用いたVideo Embeddingの学習

    これから 1. 新しい未来のテレビの業務・課題 2. Media Analyzerと Media Database 3. コンピュータビジョンを活用した新しい未来のテ レビの形
  3. アジェンダ これまで 1. 推薦における問題設定 2. Image Embeddingの活用 3. 距離学習を用いたVideo Embeddingの学習

    これから 1. 新しい未来のテレビの業務・課題 2. Media Analyzerと Media Database 3. コンピュータビジョンを活用した新しい未来のテ レビの形
  4. • 映像 • 音声 • 画像サムネイル • タイトル • 番組詳細

    • ... 特徴 • ABEMAにおけるコンテンツ = 映像 + 音声 • 番組やジャンルごとの表記揺れの問題がない コンテンツに紐づくメディアデータ 1-1 推薦における問題設定
  5. • 映像 • 音声 • 画像サムネイル • タイトル • 詳細

    • ... 特徴 • ABEMAにおけるコンテンツ = 映像 + 音声 • 番組やジャンルごとの表記揺れの問題がない コンテンツに紐づくメディアデータ 映像データから特徴量を抽出し、推薦に活用 ※ 今回は... 1-1 推薦における問題設定
  6. 推薦システムの概略 2段階の処理 • Candidate Generator ◦ すべての番組から推薦候補を絞る • Ranker ◦

    絞った推薦候補から最終的な推薦結果を得る(並び替える) 1-1 推薦における問題設定
  7. 推薦システムの概略 2段階の処理 • Candidate Generator ◦ すべての番組から推薦候補を絞る • Ranker ◦

    絞った推薦候補から最終的な推薦結果を得る(並び替える) 1-1 推薦における問題設定
  8. 視聴ログを活用した距離学習 距離学習 クエリの 動画 共視聴 されにくい動画 共視聴 されやすい動画 赤線はクエリの動画に対する 推薦の境界を表し内側が推薦候補になる

    クエリの 動画 距離学習によって ユーザの共視聴しやすい動画が 推薦の対象になる v1 v2 1-3 距離学習を用いたVideo Embeddingの学習
  9. ABテスト • 時期 ◦ 2020年12月 • 評価指標 ◦ CTVR 1-3

    距離学習を用いたVideo Embeddingの学習 オンライン評価
  10. アジェンダ これまで 1. 推薦における問題設定 2. Image Embeddingの活用 3. 距離学習を用いたVideo Embeddingの学習

    これから 1. 新しい未来のテレビの業務・課題 2. Media Analyzerと Media Database 3. コンピュータビジョンを活用した新しい未来のテ レビの形
  11. アジェンダ これまで 1. 推薦における問題設定 2. Image Embeddingの活用 3. 距離学習を用いたVideo Embeddingの学習

    これから 1. 新しい未来のテレビの業務・課題 2. Media Analyzerと Media Database 3. コンピュータビジョンを活用した新しい未来のテ レビの形
  12. MediaAnalyzerとMediaDatabaseの構想 • Media Analyzer ◦ 入稿されたコンテンツに対して自動で解析を行う分散機械学習システム • Media Database ◦

    コンテンツ・クリエイティブ制作やアノテーションなどの業務で使用した時間情報に紐づくメタデータ (タイムラインメタデータ)を一元管理する Database
  13. MediaAnalyzerとMediaDatabaseの構想 • Media Analyzer ◦ 入稿されたコンテンツに対して自動で解析を行う分散機械学習システム • Media Database ◦

    コンテンツ・クリエイティブ制作やアノテーションなどの業務で使用した時間情報に紐づくメタデータ (タイムラインメタデータ)を一元管理する Database プロコンテンツが関わる領域への機械学習の導入には 手動と自動を組み合わせたワークフローの実現が必要不可決
  14. まとめ • コンテンツ・クリエイティブ制作、アノテーション業務などに課題がある • Media Analyzer と Media Databaseでこれらの業務を改善 •

    新しい未来のテレビを実現するために解くべきコンピュータビジョンの問題は多くある これから