$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »

なぜ自社ではスクラムがうまくいかないのか アジャイルコーチと考える、スクラムのアンチパターン / Why Scrum doesn't work in my company?

Dai Fujihara
September 13, 2023

なぜ自社ではスクラムがうまくいかないのか アジャイルコーチと考える、スクラムのアンチパターン / Why Scrum doesn't work in my company?

2023年9月13日に開催された
[なぜ自社ではスクラムがうまくいかないのか] アジャイルコーチと考える、スクラムのアンチパターン
というイベントで利用したスライドです。

Connpassページ: https://offers.connpass.com/event/293130/
PR Times: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000128.000053307.html

Dai Fujihara

September 13, 2023
Tweet

More Decks by Dai Fujihara

Other Decks in Programming

Transcript

  1. Copyright © 2019- Sekai Co., Ltd. All Rights Reserved. https://daipresents.com/service/
    Dai Fujihara, Agile Coach
    なぜ自社ではスクラムがうまくいかないのか?
    アジャイルコーチと考える
    スクラムのアンチパターン

    View Slide

  2. Dai Fujihara
    ○ 2003年〜: 新卒でSIer、Javaエンジニア
    ○ 2008年〜: 楽天、エンジニアリングマネージャ
    (EM)、アジャイルコーチ
    ○ 2011年: 認定スクラムプロダクトオーナー取得
    ○ 2013年: 『アジャイル開発とスクラム』寄稿、『リーン開
    発の現場』翻訳
    ○ 2017年〜: メルカリ、EM、SET
    ○ 2019年〜: 独立、アジャイルコーチ、アジャイル開発
    導入・運用改善、アジャイルQA組織支援、テスト自動
    化支援、技術顧問、CTO・EM・エンジニアのコーチン

    ○ 2022年: 国際コーチ連盟 アソシエイト認定コーチ
    ACC取得
    ○ Web: https://daipresents.com/service/
    株式会社せかい 代表取締役 @daipresents

    View Slide

  3. アジャイル開発の用語
    ○ チーム
    ● 自己組織化された職能横断型チーム
    ○ スプリント・イテレーション(短い期間)
    ● これを繰り返し、終了とともにリリースしていく
    ○ スクラムマスター
    ● スクラムを推進する人

    View Slide

  4. アジャイル開発の用語
    ○ ユーザーストーリー(やること)
    ● やりたいこと。チケットなどで管理され、誰でも理解できる言語で書か
    れている。バックログアイテムと呼ばれる場合もある。
    ○ バックログ(やることリスト)
    ● 優先順位付けされたユーザーストーリーのリスト。プロダクトバックログ
    からスプリントバックログを切り出して開発していく
    ○ ストーリーポイント
    ● ユーザーストーリーを相対的にポイント形式で見積もる方法。1スプリン
    トで消化可能なストーリーポイントをベロシティ(やれる量)と呼ぶ。

    View Slide

  5. アジャイル開発・スクラムで
    実現したいこと

    View Slide

  6. アジャイル開発・スクラムで実現したいことを
    ひとことでいうと
    ● 顧客満足度の向上:
    ○ 顧客のフィードバックをはやく得る
    ○ そのために短いリリースを繰り返す
    ● 柔軟性と適応力:
    ○ スプリント計画で柔軟な計画づくりが可能
    ○ バックログの管理で優先順位の変更に迅速に対応
    ○ ふりかえりでチームを改善
    ○ スプリントレビューでプロダクトを改善
    ● 透明性:
    ○ 朝礼による共有と再計画
    ○ ふりかえりやスプリントレビューで共有と改善
    ● 自己組織化:
    ○ 作るだけではなく計画づくりやレビューにも参加してすべてを自分ごとにして意思決定する
    ● リスク軽減:
    ○ 小さなスプリントごとのリリースはリスクも小さくする

    View Slide

  7. 7
    アンチパターン

    View Slide

  8. 8
    そもそも
    アジャイル開発は
    ”遅い”

    View Slide

  9. メンバーがそれぞれ並行作業
    ● 複数タスクが並行で進む点は効率が良い
    ● サイロ化しやすいので助け合いにくい
    ● スクラムイベントで集まる意味が薄まる

    View Slide

  10. 「効率が良い」とは何か?
    Photo by shun idota and shawnanggg on Unsplash
    リソース効率 フロー効率

    View Slide

  11. 予算と期限がある
    とうまくいかない

    View Slide

  12. 予算と期限があるとうまくいかない
    ● 予算と期限があるというのは「見通しが立
    つ(予測できる)」ということ
    ● 予測は従来型が得意
    ● 適応が必要ならアジャイル開発が得意

    View Slide

  13. アジャイルなスプリント計画づくり
    Photo by Karsten Winegeart on Unsplash

    View Slide

  14. アジャイルなスプリント計画づくり
    Photo by Karsten Winegeart on Unsplash
    ○ アジャイルな見積もり
    ● タイムボックスに合わせて最
    高の商品を選び見積もる
    ○ アジャイルな計画づくり
    ● タイムボックス内でできる量を
    もとに、積み上げたがで計画
    を立てる
    ○ 従来型の見積もり
    ● 欲しい機能を選んでもらい、全機
    能を見積もって合計する
    ○ 従来型の計画づくり
    ● 合計した見積もりから逆算して計
    画を立てる
    ● アサインする人数で計画を調整で
    きる
    機能ありきで期間を見積もる
    機能と期間が重要
    期間ありきで機能を見積もる
    計画の柔軟性が重要

    View Slide

  15. スクラムイベントをやるだけ
    ではうまくいかない

    View Slide

  16. スクラムイベントをやるだけではうまくいかない
    ● スクラムはやれば成功するフレームワーク
    ではない
    ● 最低限、何のために何をしているかの理解
    は必要(これがないと改善できない)
    ● 60点は取れるけど90点以上にするのが難
    しい

    View Slide

  17. プロマネのいるチーム
    はうまくいかない

    View Slide

  18. プロマネがいるチームはうまくいかない
    ● 従来型
    ○ 管理重視
    ○ プロジェクトマネージャ
    ● アジャイル開発
    ○ 自律性重視
    ○ チームワーク

    View Slide

  19. 生産性という言葉がよく出てくる
    とうまくいかない

    View Slide

  20. 生産性という言葉がよくでてくる現場はうまくいかない
    ● 生産性も従来型とアジャイル開発にわ
    かれる
    ● 従来型は出力量が重要
    ● アジャイル開発は成果量が重要

    View Slide

  21. 予備のスライド

    View Slide

  22. スプリントごとにリリースできない

    View Slide

  23. スプリントごとにリリースできないとうまくいかない
    ● アジャイル開発は変化に対応するため、と
    にかくフィードバックがはやくほしい
    ● アーキテクチャや組織構造の影響で頻繁
    なリリースができない
    ● 適切なスプリントサイズを選べていない

    View Slide

  24. スクラムマスターがずっとファシリテーション
    しているとうまくいかない

    View Slide

  25. スクラムマスターがずっとファシリテーションしているとうまく
    いかない
    ● 従来型
    ○ 管理体制
    ● アジャイル開発
    ○ サーバントリーダーシップと自己組織化

    View Slide