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【Oracle Cloud Infrastructure】MySQL Database Ser...

【Oracle Cloud Infrastructure】MySQL Database Service検証/mdsverification

Oracle MySQL Database Service (MDS)とは,
世界で最も人気のある「MySQL 」が Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にて提供されているフルマネージドなデータベースサービスです。
※2020 年 9 月から東京リージョンで利用可能になりました

Database Technology Inc.

April 16, 2021
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  1. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. Oracle Cloud

    Infrastructure MySQL Database Service 検証 2021/03/09 2021/04/16 Upd. 株式会社データベーステクノロジ
  2. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 2 はじめに

    Oracle MySQL Database Service (MDS)とは, 世界で最も人気のある「MySQL」が Oracle Cloud Infrastructure (OCI)にて提供されている フルマネージドなデータベースサービスです。 ※2020年9月から東京リージョンで利用可能になりました 弊社では,下記を調査・検証し本資料に公開いたします。 データベースサービスの選定や事前調査の一助となれば幸いです。 ・MDSの利用開始 ・運用視点での各種検証 ・Amazon Web Service(RDS for MySQL)とのコストおよびパフォーマンス比較 Oracle、MySQLは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 Amazon Web Services、[およびかかる資料で使用されるその他のAWS商標]は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。 文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
  3. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 3 弊社のご紹介

    会社概要 事業内容 屋号 株式会社データベーステクノロジ https://www.db-tec.com/ 所在地 京都市中京区柳八幡町65番地 設立 1995年7月12日 パートナー資格 ORACLE Cloud Sell Partner 許認可 Pマーク(第20002140号) クラウドサービス事業 インフラ基盤構築・Lift&Shift・運用監視アウトソース データベース関連事業 Oracle Master認定技術者によるデータベース設計/構築/運用 MySQLやSQLサーバについても対応可能 ソフトウェア開発事業 生産管理・販売管理・会計管理・営業支援 業種:金融・製薬・小売/レンタル・メーカー・学術/研究機関 ERPパッケージ導入事業 Oracle E-Business Suite© マスコット キャラクター データベーチュ 親子 沿革 1995年 DB構築サービスを専業として大阪市中央区に設立 2001年 DBパフォーマンス測定サービスを開始 2010年7月 本社を京都市中京区へ移転 2015年8月 日本オラクル社とパートナー契約締結 2015年9月 らくがきSQLを IT Pro EXPOへ出展 2019年12月 メール/チャット自動変換サービス chatveryをリリース
  4. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 4 目次

    1 準備 2 検証 3 バックアップ・リストア 4 シェイプ変更・ストレージ拡張 5 最後に
  5. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 6 【OCI

    参考】MySQL DBシステムの作成 OCI の場合、MySQL DBシステムは,WEBコンソールから簡単に作成できます
  6. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 7 【OCI

    参考】推奨事項ほか テスト時の平均として シェイプ、ディスクサイズに関わらず10分ほどで作成出来ました。 DBシステム作成時間として、15分ほど見ておけば十分でしょう。 DBシステム作成時間 DBシステム作成時にホスト名を設定することを推奨します。 利用時はホスト名ベースでのアクセスを推奨します。 エンドポイント(ホスト名)設定
  7. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 8 【OCI

    参考】MySQL Workbench 利用できるOS:Windows / Linux / Mac OS X 踏み台サーバーを介して,オンプレのように MySQL Workbenchを利用することができます。 DBシステム 踏み台サーバー ※ MySQLクライアント不要 VCN(同一ネットワーク) ポートフォワード SSH ポート22 【MySQL Workbench 公式サイト】https://www.mysql.com/jp/products/workbench/
  8. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 9 1)構成

    ⚫ クライアントのスペック CPU : vCPU 24core相当 メモリ:768GB ⚫ MySQL DBはスペックごと(Low / Middle / High)に構築 2)検証手法 ⚫ ベンチマークツールは「tpcc-mysql」を使用 ⚫ データベースが保有するデータ量は「15GB」 ⚫ 1分間に処理できるトランザクション数「tpmC」を計測 ⚫ MySQL DBへはDBクライアントを介してアクセス 1-1. 検証環境の準備 MySQL DB <High> DBクライアント (tpcc-mysql) MySQL DB <Low> MySQL DB <Middle> クライアントが ボトルネックにならないスペックに設定
  9. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 10 3)MySQLパラメータ,ストレージサイズ

    スペック MDS RDS 共通 パラメータ max_connections 10,000(初期値より変更) max_prepared_stmt_count 100,000(初期値より変更) トランザクションデータサイズ 約15GB ストレージサイズ 100 / 300 / 1024GB 100 / 300 / 1000GB Low シェイプ E3.1.8 db.m5.large パラメータ Innodb_buffer_pool_pages_total 131,072 (2GB) 327,680 (5GB) Middle シェイプ E3.16.256 db.r5.8xlarge パラメータ Innodb_buffer_pool_pages_total 12,582,912 (192GB) 12,189,696 (186GB) High シェイプ E3.48.768 db.r5.24xlarge パラメータ Innodb_buffer_pool_pages_total 37,748,736 (576GB) 36,700,160 (560GB) 比較検証はできるだけ同条件に 1-2. MySQL DB の構成
  10. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 12 2-1.

    コスト検証 AWS RDS と OCI MDS の同等スペックにて,グレードごとに検証。 OCI MDS の検証時コストは,AWS RDSの 35〜39% となりました。 vCPU:2core/Mem:8GB/Storage:500GB Low Spec $235 $81 $0 $100 $200 $300 AWS RDS OCI MDS $154 Down db.m5.large VM Standard E3.1 Middle Spec vCPU:8core/Mem:256GB/Storage:500GB $2,388 $911 $0 $1,000 $2,000 $3,000 AWS RDS OCI MDS $1,477 Down db.r5.8xlarge VM.Standard.E3.16 vCPU:24core/Mem:768GB/Storage:500GB High Spec $6,932 $2,654 $0 $2,000 $4,000 $6,000 $8,000 AWS RDS OCI MDS $4,278 Down db.r5.24xlarge VM.Standard.E3.48 Amazonの請求に経理から悲鳴が・・・
  11. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 13 2-2.

    パフォーマンス検証(1) 0 5,000 10,000 15,000 20,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 同時接続数 MDS ストレージ100GB ストレージ300GB ストレージ1024GB 0 5,000 10,000 15,000 20,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 同時接続数 RDS ストレージ100GB ストレージ300GB ストレージ1024GB vCPU:2core/Mem:8GB Low Spec ロースペック設定の場合、AWS RDS に軍配
  12. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 14 0

    30,000 60,000 90,000 120,000 150,000 180,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 同時接続数 RDS ストレージ100GB ストレージ300GB ストレージ1024GB 2-3. パフォーマンス検証(2) 0 30,000 60,000 90,000 120,000 150,000 180,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 同時接続数 MDS ストレージ100GB ストレージ300GB ストレージ1024GB Middle Spec vCPU:8core/Mem:256GB ミドルスペック設定の場合 OCI MDS が高いレベルで安定
  13. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 15 0

    30,000 60,000 90,000 120,000 150,000 180,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 同時接続数 RDS ストレージ100GB ストレージ300GB ストレージ1024GB 2-4. パフォーマンス検証(3) 0 30,000 60,000 90,000 120,000 150,000 180,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 同時接続数 MDS ストレージ100GB ストレージ300GB ストレージ1024GB vCPU:24core/Mem:768GB High Spec ハイスペック設定の場合 OCI MDS の優位性が明確に
  14. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 16 MDSについて

    ⚫ コスト面では圧倒的にOCI MDSに優位性がありました。 ⚫ ストレージサイズを上げるほどパフォーマンスが向上しました。 OCIのストレージ仕様としてサイズに比例してIOPSが増加される為と思われます。 ⚫ 最もパフォーマンスの出たストレージサイズは1024GBでした。 ⚫ どのスペック設定でも同時接続数増加による大きなパフォーマンス低下は見られませんでした。 RDSについて ⚫ 最もパフォーマンスの出たストレージサイズは 300GBでした。 ⚫ 必ずしもスペックとパフォーマンスが比例しない結果となりました。 2-5. 検証結果コメント
  15. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 17 ⚫

    全体的にMDSがRDSを上回る結果となりました。最小 シェイプではMDSのデフォルトバッファ設定が小さい 事が影響していると考えています。 ⚫ 接続数による傾向が見受けられました。 RDSは一定の接続数を超えると性能低下傾向にありま すが、MDSは性能維持が出来ています。これはMDS がMySQL Enterprise Editionをベースに構築されて おり、スレッドプール機能が有効化されているためと 考えられます。 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 10 100 500 1000 2000 tpmC値 MDS RDS 2-6. パフォーマンスに対する見解 高いレベルでの性能維持がMDSの特徴ですね
  16. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 19 ⚫

    GUIで簡単に実行可能です。 ⚫ コマンドラインやアプリに組み込んで 実行することができます。 ⚫ cronやスケジューラと組み合わせることで,ス ケジュール実行ができます。 WEBコンソール CLI、API MDSのバックアップ・リストアは, WEBコンソールからの実行,又はCLI・APIからの実行が可能です。 それぞれのメリットは下記の通りです。 3-1. 2つの方法
  17. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 20 完全バックアップ

    • 増分バックアップ • 手動バックアップ • 自動バックアップ • プライベートIP引継ぎ •※ シェイプ変更 • ストレージサイズ変更 × リストア バックアップ 3-2. 特徴 ※2021/4/6 バックアップのリストア時に,プライべートIPアドレスを 引き継げるようになりました!
  18. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 21 0分

    1分 2分 3分 ストレージ:50GB ストレージ:300GB ストレージ:1024GB E3.1.8GB E3.16.256GB E3.64.1024GB ⚫ バックアップデータは10GB ⚫ 各ケースにおいて3回バックアップを作成し平均時間をグラフ化 3-3. バックアップ作成時間
  19. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 22 4

    シェイプ変更・ストレージ拡張
  20. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 23 シェイプ:E3.16.256GB

    ホスト名:mdstest ①バックアップ 作成 ③リストア シェイプ:E3.1.8GB ホスト名:mdstest DBシステム シェイプ:E3.16.256GB ホスト名:mdstest DBシステム ②削除 シェイプ変更を行うための直接的な機能は提供されていませんが, 下記の手順にてシェイプの変更を行うことができます。 ①バックアップ作成 シェイプを変更したいDBシステムの, バックアップを作成します。 ②リストア元DBシステムの削除 リストア元のDBシステムを削除します。 ③リストア リストア時に,任意のシェイプを指定します。 同じホスト名を設定することで,エンドポイン トを変えることなく利用可能です。 4-1. シェイプ変更方法
  21. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 24 E3.1.16GB

    E3.1.8GB メモリサイズ縮小 E3.1.16GB E3.1.16GB 同一シェイプ E3.1.16GB E2.2.16GB 同一メモリサイズ、異なるシェイプ E3.1.16GB E3.64.1024GB メモリサイズ拡張 同一シェイプ,同じメモリサイズ,より大きいメモリサイズへの リストアが可能ですが,メモリサイズの縮小はできません。 4-2. シェイプ変更可能なパターン
  22. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 25 ※MySQLシェルを利用した例

    オブジェクト ストレージ ①データエクスポート ストレージ:100GB ホスト名:mdstest ④データインポート ストレージ:300GB ホスト名: mdstest ②削除 ③新規作成 DBシステム DBシステム ストレージ拡張を行うための直接的な機能は提供されていませんが, 下記の手順にてストレージの拡張を行うことができます。 ①データエクスポート ストレージを拡張したいDBシステムの バックアップを作成します。 ②エクスポート元DBシステムの削除 データエクスポート元のDBシステムを削除します。 ③インポート先DBシステムの新規作成 新規作成時に,任意のストレージサイズを指定します。 同じホスト名を設定することで,エンドポイントを変 えることなく利用可能です。 ④データインポート ③で作成したDBに,データをインポートします。 4-3. ストレージ拡張方法
  23. © 2021 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 27 OCI

    MySQL Database Service の強みは下記3点! ⚫ 低コスト ⚫ 高性能 ⚫ 運用の手離れの良さ(パッチの自動適用や自動バックアップ) 今後は下記のような機能が強化されることを期待しています。 ⚫ 完全なHA構成の提供 →2021/3/31,HA機能がリリースされました! ⚫ MDSシェイプ・ストレージ拡張機能の提供 ⚫ リストア時のプライベートIP継承への対応 →2021/4/6,バックアップのリストア時に,プライべートIPアドレスを引き継げるようになりました! ⚫ パッチ適用タイミングの任意設定機能の提供 5-1. コメント