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【2025年10月~11月】OCI新機能のまとめ

 【2025年10月~11月】OCI新機能のまとめ

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December 11, 2025
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  1. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 2 はじめに

    本書は、Oracle Cloud Infrastructure(以下「OCI」)で2025年10、11月 にリリースされた機能の一部について、弊社の解釈による解説を付記して紹 介するものです。 OCIの各サービスにおける最新情報については、オラクル社による公式情報 をご確認ください。 OCIコンソールの実際の画面は、本書と若干異なる可能性がございます。
  2. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 3 Index

    1. Internet of Things (IoT) 2. Oracle Autonomous AI Database 3. HeatWave MySQL 4. データベース・ツールで使用可能なアイデンティティ 5. Full Stack Disaster Recovery 6. Virtual Cloud Network (VCN) IPの拡張機能 7. まとめ
  3. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 5 1-1:リリース内容

    詳細 ⚫ Internet of Things(以下IoT)プラットフォームが利用可能に 【リリース日:2025/10/7】 IoT プラットフォームを利用すると、ほぼ全てのデータ形式とサイズを持つデバイス 同士、そして他のクラウドシステムとのリアルタイムな通信が可能になります。 送受信されたデータは、データベースに保存されます。 OCI IoT プラットフォーム Autonomous Transaction Processing (ATP) IoT デバイス 3rd Party Cloud データ保存
  4. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 6 1-2:利用可能リージョン

    ⚫ ap-osaka-1 ⚫ ap-tokyo-1 ⚫ ap-seoul-1 ⚫ ca-toronto-1 ⚫ eu-frankfurt-1 ⚫ eu-madrid-1 ⚫ eu-milan-1 ⚫ eu-marseille-1 ⚫ mx-queretaro-1 ⚫ uk-cardiff-1 ⚫ uk-london-1 ⚫ us-ashburn-1 ⚫ us-phoenix-1 ⚫ us-sanjose-1 ⚫ sp-saopaulo-1 対象リージョンではメニューの 「開発者サービス」に Internet of Things(IoT)の項目が 追加されています ⚫ 2025年12月時点で利用できるリージョンは以下の通りです。
  5. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 7 OCI

    Region 1-3:IoTプラットフォーム 概要 IoT Domain Group Autonomous Transaction Processing (ATP) IoT Domain Models Digital Twin Resources Relationships IoT Domain Adapters Instances IoTドメイン・グループを 作成すると、自動でデータ ベースがプロビジョニング されます IoTプラットフォームは IoTドメイン・グループと IoTドメインによって構成されます。
  6. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 8 1-4:利用料金

    サービス 単価 単位 Oracle Cloud Infrastructure Internet of Things Platform ¥57.35 ECPU/時間 Oracle Cloud Infrastructure Internet of Things Platform - 追加ストレージ ¥6.045 1か月あたりの ギガバイトストレージ容量 *単価は日本円です
  7. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 9 1-5:制限

    リソース スコープ 制限 IoTドメイン・グループ リージョン 最大 5 IoTドメイン リージョン 最大 2/IoTドメイン・グループ ⚫ リソースの制限 限度摘要 スコープ 制限 許可リストに登録できるVCNs数 IoTドメイン・グループ 5VCN 許可リストに登録できるIAMド メイン・グループ数 IoTドメイン 5つ RAW、拒否、正規化およびコマ ンド・データの最小保持日数 IoTドメイン 16日 (日数の増加は可能、減少させ ることは不可能) ⚫ サービスの制限 *今回掲載したものはサービス制限の一部です。
  8. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 10 1-6:データの利用方法

    IoTプラットフォームで収集したデータを利用する方法として以下の4つがあ ります。 Oracle REST Data Services APEX Oracle Analytics Cloud APEXへのアクセス を構成し、APEXア プリケーションで データを利用する IoTデータAPIを使用し てデータを取得する か、 カスタムREST APIを 構築し、ORDSへのア クセスを構成する 直接データベース 接続を構成し、 データを利用する Analytics Cloudに 接続し、データ セットを作成する Autonomous Transaction Processing
  9. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 11 1-7:APEXでの活用

    IoT Domain Group ATP APEX IoT Domain Schema Json Collection Schema Object IoT Domain Data Tables IoT Domain WorkSpace Schema etc… Customer Objects User ① ② ③ ⚫ 利用方法 ①:APEXへのIoTドメインの アクセスを構成 ②:IoTワークスペースから APEXへログイン ③:IoTドメインの2つの スキーマにアクセス デバイス・データを含む IoT Domain Schema:読み取り専用 データを操作するための IoT Domain WorkSpace Schema:読み 取り、書き込み
  10. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 12 1-8:ORDS(

    Oracle REST Data Service)での活用 IoT Domain Group ATP IoT Domain Schema Json Collection Schema Object IoT Domain Data Tables IoT Domain WorkSpace Schema etc… Customer Objects User Oracle REST Data Services Identity Domain Oracle Identity Cloud Service Integrated Application ⚫ 利用方法 ①:Identity Domainで認証用アプリを 作成し、IoTアクセス用の設定を行 う ②:Identity Domainで認証を構成し、 ORDSからIoTデータAPIに安全にア クセスできるようにする ③: 認証用アプリの認証情報でトーク ンを取得する ④:③で作成したトークンを利用し、 ORDSからIoTデータAPIを実行 ④ ① ③ ②
  11. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 13 1-9:その他の活用方法

    ⚫ データベースへ直接接続、アナリティクス・クラウドの利用 データホストへの直 接DB接続の許可リス トにVCNを登録 IoT分析用にOACの インスタンスを作成 IoTドメインデータ用 グループ取得し、 アクセス権設定 OACをプライベート チャネルとDNSで構成 し、接続文字列でATP に接続 許可リストに登録され たVCN上のVMで、 IAMサービスからトー クンを取得 作成した接続でOACに データセットを構築し データを問い合わせる IoTドメインデータを 問い合わせ、 データホストへの接続 を確立 ⚫ アナリティクス・クラウド(OAC) ⚫ データベースへ直接接続
  12. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 14 2.

    Oracle Autonomous AI Database Oracle Autonomous Database
  13. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 15 2-1:リリース内容

    詳細1 ⚫ Oracle AI Database 26aiリリースに伴う変更 【リリース日:2025/10/14】 AIを中核に組み込み、主要なデータタイプとワークロード全体にAIをシームレスに統合し た、Oracle AI Database 26aiがリリースされました。 それに伴い、各データベースの名称が以下のように変更されています。 旧名称 新名称 Oracle Autonomous Database Oracle Autonomous AI Database Oracle Autonomous Transaction Processing Oracle Autonomous AI Transaction Oracle Autonomous JSON Database Oracle Autonomous AI JSON Database
  14. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 16 2-2:リリース内容

    詳細2 ⚫ Oracle AI Database 26aiリリースに伴う変更 Oracle Autonomous AI Lakehouseが、次世代のAutonomous Data Warehouse(ADW) として追加されました。 Oracle Autonomous AI LakehouseはADWを基盤とし、 主に以下のような機能を持ってい ます。 Autonomous AI Database Catalog データ資産となるエン タープライズ・データ を一元的に視覚化 Select AIエージェン ト AIエージェントを構 築・展開・管理できる フレームワークの提供 データサイエンス・ エージェント コードを書くことなく、 自然言語を使用して データカタログの検索 が可能 And more …
  15. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 17 2-3:Oracle

    AI Database 26aiについて ⚫ Oracle AI Database 26ai はOracle Database 23aiに代わる長期サポート リリース 23aiから26aiへの切り 替えには2025年10月 のリリースアップ デートを適用するだ け AIベクトル検索など の機能も追加費用無 しで利用可能 データベースのアッ プグレードやアプリ ケーションの再認証 は不要
  16. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 18 2-4:Oracle

    AI Database 26ai に含まれる機能 ⚫ 26aiに含まれる大きく4つの機能 エンタープライズ 全体でのAIと分析 基盤となる AIテクノロジー ミッションクリティカ ルなイノベーション アプリケーション開発 のためのAI 例えば… • 総合ハイブリットベクトル検索 AIベクトル検索とリレーショナル、テ キスト、JSON検索などを組み合わせ、 関連するドキュメントや動画などの 取得が可能に ⚫ 合計して16個の機能が含 まれる。
  17. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 20 3-1:リリース内容

    詳細 【リリース日:2025/10/24】 ⚫ HeatWave MySQLでバージョンアップグレード方針を構成可能に メンテナンス項目で バージョンのプリファレンスと バージョン・トラックのプリファレン スを設定可能に
  18. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 21 Tips:HeatWave

    MySQLのメンテナンス ⚫ サービスのセキュリティやパフォーマンス、安定性維持のために提供されている機能 ⚫ 毎週行われるわけではなく、必要な場合にのみ実行される ⚫ 使用しているバージョンが使用不可になる場合に、メンテナンス時にデータベース・バー ジョンがアップグレードされる 現在バージョン メンテナンス実施& バージョンアップ 2025/12/1 2025/12/20 1.a.1 1.a.2 1.a.1 サポート終了 &使用不可に ※図は従来のパターンです
  19. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 22 3-2:バージョンのプリファレンス

    ⚫ 最古 選択したバージョン・トラックで使用可能な最も古いMySQLバージョンを選択する。 ⚫ 2番目に新しい 選択したバージョン・トラックで使用可能な2番目に新しいMySQLバージョンを選択する。 ⚫ 最新 選択したバージョン・トラックで使用可能な最新のMySQLバージョンを選択する。 8.4.4 8.4.5 8.4.6 8.4.7 最古 最新 2番目に新しい 現在バージョン 現在バージョンが次回 アップグレードで使用 不可になる場合
  20. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 23 3-3:バージョン・トラックのプリファレンス

    ⚫ 長期サポート MySQL LTS(Long Term Support)バージョン。 2025年12月時点では、8.4.x系が該当。 ⚫ 革新 MySQL イノベーションのバージョン。最新の機能およびバグ修正へのアクセスを提供。 2025年12月時点では、9.x.x系が該当。 ⚫ フォロー 現在のMySQLバージョン・トラックを維持。 ※ 注意 ※ メンテナンス・ポリシーを使用してバー ジョン・トラック間で自動的にアップグ レードすることは推奨されていません。
  21. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 25 OCIリソース

    4-1:リリース内容 詳細 ⚫ アイデンティティがデータベース・ツール・サービスで使用可能に 【リリース日:2025/10/28】 データベース・ツール・サービスが管理する、リソース・プリンシパル資格証明を使用 し、 OCI Database ServicesからOCIリソースへ安全にアクセスできます。 Oracle Autonomous Database Oracle Base Database OCI Object Storage リソース・プリンシパル 資格認証で操作
  22. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 26 4-2:アイデンティティの利用

    データベースツールで作成したア イデンティティを利用してOCIリ ソースにアクセスできます ※OCIリソースへのアクセス許可には別途、 動的グループとポリシーの設定が必要です。
  23. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 27 5.

    Full Stack Disaster Recovery Full Stack Disaster Recovery
  24. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 28 5-1:リリース内容

    詳細 ⚫ Full Stack Disaster Recoveryにて、自動DR構成のサポート等が提供開始 【リリース日:2025/10/29】 Full Stack Disaster Recoveryに以下の機能が追加されました。 自動DR構成の サポート リソース・プリン シパル・ポリシー のサポート 上記2リソースのDRドリル・プラン の組込みプラン・グループの サポート Oracle Exadata Database Service Exadata Cloud@Customer
  25. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 29 5-2:自動DR構成について

    OCI Region:AP-TOKYO-1(プライマリ) OCI Region:AP-OSAKA-1(セカンダリ) DR保護グループ DR保護グループ 切り替え ADB OCI Compute ADB OCI Compute Full Stack Disaster Recovery 障害発生 自動DR構成に追加されたメンバーのスイッ チオーバー、フェイルオーバーを検知し、 リソース・プリンシパル認証を用いて 切り替えが自動的に行われます
  26. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 30 5-3:自動DR構成対象リソース

    ⚫ 自動DR構成を利用できるリソースは以下の通りです Autonomous AI Database Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure Exadata Cloud@Customer ※Oracle Base Databaseは サポートされていません ⚫ Data Guardグループの一部であるデータベース・メンバーのみがサポート ⚫ サポートされる計画タイプはスイッチオーバー、およびフェイルオーバーのDR計画の み Exadata Database Service on Exascale Infrastructure Autonomous Container Database
  27. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 31 5-4:自動DR構成の作成

    構成されるメンバーは フェイル・オーバーか スイッチ・オーバーが有効に なっている必要がある 構成するメンバーに合わせて、 フェイルオーバーと スイッチオーバーを指定する 両方を同時に指定することも可能
  28. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 32 6.

    Virtual Cloud Network (VCN) IP の拡張機能
  29. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 33 6-1:リリース内容

    詳細 ⚫ Virtual Cloud Network (以降VCN)のIPアドレスの機能が拡張されました 【リリース日:2025/11/7】 ⚫ API、CLIおよびSDKを介してのIPv4 CIDRアドレス指定をサポート ⚫ IPv4とIPv6の設定管理の一元化 ⚫ VCNとサブネットに最大16個のIPv4 CIDRブロックと16個のIPv6接頭辞を追加可能 これらの機能により、ネットワーク管理の簡素化、Oracle Cloudデプロイメントのスケー ラビリティの向上が実現できます。
  30. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 34 6-2:従来との比較

    項目 従来 現在 IPv4CIDRアドレス指定 コンソールのみ API、CLI、SDKに完全対応 IPv4とIPv6の設定管理 IPv4とIPv6で別 一元管理が可能(IP管理タブ) VCNに設定できる IPv4CIDRブロック、IPv6接頭辞の数 最大で各5個 最大で各16個 サブネットにに設定できる IPv4CIDRブロック、IPv6接頭辞の数 最大で各5個 最大で各16個
  31. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 36 10、11月リリース新機能まとめ

    ⚫ 10、11月のリリースアナウンスは合計で92件 ⚫ IoTプラットフォーム機能で、IoTデータの管理・活用ができる ⚫ フルスタックディザスタリカバリの自動化で停止時間の短縮+操作ミス防 止に
  32. © 2025 Database Technology Inc. All Rights Reserved. 37 お問い合わせ

    OCIに関するお困りごとは,ぜひ弊社までご相談ください。 お電話でのお問い合わせ 075-231-6131 受付時間:平日 10:00~17:00 メールでのお問い合わせ [email protected] ※お手数ですが、御社名、ご氏名、 お問い合わせ内容を本文中にご記載ください。 https://www.db-tec.com/ 弊社ホームページからも、お問い合わせを承っております。 Oracleは、オラクルおよびその関連会社の登録商標です。その他の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。