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Opening Keynote Part2.【DeNA TechCon 2021 Summer】/techcon2021summer_02

Opening Keynote Part2.【DeNA TechCon 2021 Summer】/techcon2021summer_02

サービスが大きくなるまでみんなは見向きもしない。自分達の限界がサービスの限界。やらないことはトコトンやらない。誰の為の何の機能なの?本当にそれは差別化に繋がるの?今やるべきことなの?という考え方で少人数で開発を進めてきた Pococha。

巣ごもり需要の影響もありサービスとして大きくなってきた結果、みんなが手を差し伸べてくれる。自分達 + みんな(= 会社)の限界がサービスの限界になる。みんなに助けてもらいながら更にサービスを良くしていく。

そんな Pococha の歩みの中での技術課題や組織課題、何をして何をしなかったか? Pocochaの立ち上げメンバーであり、Pococha 事業部システム部 部長の大石が話します。

DeNA_Tech
PRO

June 29, 2021
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Transcript

  1. サービスの成長を実現するために
    リードエンジニアが持つべき考え方
    Takahiro Oishi

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  2. 自己紹介
    ● ライブストリーミング事業本部 Pococha 事業部システム部 部長
    ○ 大石 貴広
    ● 10年以上にわたり、様々なサービスを立ち上げて、
    終わりを見届け続けた
    ● サーバサイド+ちょっとインフラ周りを見ることのできるエンジニア
    ● Pocochaの立ち上げメンバーであり、リードエンジニア

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  3. 今日、お話しする事
    5年にわたる Pococha の歴史の中で何をして、
    何をしなかったか?を(一部)お話します。
    リードエンジニアが何を悩んだかの一例をお伝えします。

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  4. Pococha のフェーズ
    ● Phase1 立ち上げ期: 2017年1月〜2017年5月
    ● Phase2 仮説検証期: 2017年6月〜2018年5月
    ● Phase3 グロース期: 2018年6月〜2019年9月
    ● Phase4 ユーザー急増期: 2019年10月〜2021年4月
    ● Phase5 グローバル展開期: 2021年5月〜

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  5. Pococha のフェーズ
    ● Phase1 立ち上げ期: 2017年1月〜2017年5月
    ● Phase2 仮説検証期: 2017年6月〜2018年5月
    ● Phase3 グロース期: 2018年6月〜2019年9月
    ● Phase4 ユーザー急増期: 2019年10月〜2021年4月
    ● Phase5 グローバル展開期: 2021年5月〜

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  6. Phase1 立ち上げ期

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  7. 立ち上げ期でエンジニアが悩むポイント
    ● 最新技術でサービスつくるべき?
    ● どこまで自作して、どこまで外部ツール使うべき?
    ● コードを書くことに専念すべき?
    ● ドキュメントは書くべき?
    ● エンジニアは増やすべき?
    ● シャーディングは最初からすべき?

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  8. Phase1 立ち上げ期 (2017年1月〜2017年5月)
    ● 2016年9月頃からプロジェクト発足
    ● 熱狂的なユーザーを探すための仮説検証を制限時間内にひたすら行う
    ● プロダクトオーナー1名、デザイナー1名、エンジニア2名

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  9. Phase1 立ち上げ期でやった事
    1. 自分の手に馴染んだやり方を使う
    2. 実装しないで済ませる道を最優先で考える
    3. コードを書く仕事以外もやる

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  10. Phase1 立ち上げ期でやらなかった事
    1. ドキュメントを書く
    2. 人を増やす
    3. シャーディング

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  11. 立ち上げ期に Pococha で採用した方法
    ● 最新技術でサービスつくるべき?
     ⇒ 自分の手に馴染んだやり方を使う
    ● どこまで自作して、どこまで外部ツール使うべき?
     ⇒実装しないで済ませる道を最優先で考える
    ● コードを書くのに専念すべき?
     ⇒No。コードを書く仕事以外もやる
    ● ドキュメントは書くべき?
     ⇒コードがすべて。あえて書かない
    ● エンジニアは増やすべき?
     ⇒人はほぼ増やさない。共感してくれる人だけ。
    ● シャーディングは最初からすべき?
     ⇒Read/Writeだけ分けた。まだ入れない。

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  12. Phase4 ユーザー急増期

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  13. ユーザー急増期でエンジニアが悩むポイント
    ● 専門知識がないと対応できない高難易度な問題をどうする?
    ● 何に注力して、何を諦めるべき?
    ● シャーディングはどこですべき?
    ● エンジニアは増やすべき?
    ● 機能やコードの断捨離はすべき?
    ● オンボーディング対応すべき?
    ● ドキュメントは書くべき?

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  14. Phase4 ユーザー急増期 (2019年10月〜2021年4月)
    ● エンジニアだけで30名以上に増えていた
    ● リブランディングを行いPocochaらしさを見つけた時代
    ● CM対応
    ● その後、突如として訪れる巣ごもり需要の影響
    ● それらの対応をしつつも進む、USリリースに向けてのグローバル対応

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  15. Phase4 ユーザー急増期でやった事
    1. インフラ部門への運用移管
    2. AI部門との連携
    3. Amazon IVS導入
    4. 新機能開発は止めて、
    サービス安定化とグローバル開発に注力するという事業判断
    5. シャーディング
    6. 人を増やす

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  16. Phase4 ユーザー急増期でしなかった事
    1. 機能・コードの断捨離
    2. オンボーディングの整理
    (しなかったというよりはうまくできなかった)
    3. 積極的にドキュメントを書く

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  17. ユーザー急増期に Pococha で採用した方法
    ● 専門知識がないと対応できない高難易度な問題をどうする?
     ⇒インフラ部門への運用移管、AI部門との連携、Amazon IVS導入
    ● 何に注力して、何を諦めるべき?
     ⇒新機能開発は止めて、
      サービス安定化とグローバル開発に注力するという事業判断
    ● シャーディングはどこですべき?
     ⇒対応した。詳細は過去の DeNA TechCon 2021 を見て!
    ● エンジニアは増やすべき?
     ⇒多様性大事。サービス志向、技術志向、
      様々な人に入ってもらった

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  18. ユーザー急増期に Pococha で採用した方法
    ● 機能やコードの断捨離はすべき?
     ⇒やれなかった。後悔してる
    ● オンボーディング対応すべき?
     ⇒うまくできなかった。整え始めた。
    ● ドキュメントは書くべき?
     ⇒少しずつ書き始めている。
      DesignDocなど導入してる

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  19. まとめ

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  20. Phase1 立ち上げ期で
    やらなかった事はどうなった?
    1. ドキュメントを書く
    2. 人を増やす
    3. シャーディング

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  21. これからやっていくであろう事
    1. マイクロサービス化
    2. (重要な機能から)ドキュメントを書く
    3. オンボーディング・教育など新しく入った人を支援する仕組み作り

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  22. Phase1 立ち上げ期で
    やらなかった事はどうなった?
    1. ドキュメントを書く
    2. 人を増やす
    3. シャーディング

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  23. つまり
    ● (当たり前なのだが)フェーズが変われば
    「やる事」「やらない事」は変わる
    ● 変わる事は悪い事じゃない
    ● 変化に適応できなくなる方が問題なのではないか?

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  24. 5年間を通じて学んだこと
    ● 大きくなってきたからこそ
    色んな人が力を貸してくれるようになった
    ● サービスを大きくする為には
    ユーザーと向き合い価値提供をし続けるのみ
    ● その為に、前提を疑いどんどん変わっていけばいい

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  25. 持つべき考え方
    ● 大きくなるまでは自分の限界がサービスの限界であるという認識
    ● 前提を疑い、変わる事を恐れない
    ● その上で、どんどん周りに頼ればいい

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  26. ご清聴ありがとうございました

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