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VUCAに対応する柔軟な組織改編を支えるHRシステム【DeNA TechCon 2022】

VUCAに対応する柔軟な組織改編を支えるHRシステム【DeNA TechCon 2022】

組織変更や人事異動は企業運営に欠かせない業務の一種です。DeNAでは毎月のように組織変更や人事異動が実施され、その時々の状況に即して経営のレビューもいれながら基幹システムと同期をとっています。ただ業務の特性上、携わるメンバーも限られ手作業も多く属人化する傾向にありました。

この課題を解決するために、概念モデルとして Github などバージョン管理の仕組みを参考にしたシステムの開発に着手し、複雑に絡み合った業務のモデル化、業務を止めないシステム移行に取り組んできました。

このセッションでは、数千名規模の企業における組織改編業務をどのようにDXし、経営と現場とバックオフィスをつなぐ三方良しの仕組みを実現したか、その過程の課題や工夫をご紹介します。

資料内でのリンク集:
p3-1, https://fullswing.dena.com/archives/5495
p3-2, https://note.com/masaki_sawamura/n/n505420d7dc46

◆ You Tube
https://youtu.be/ZZsbgJKsufI

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◆ DeNA TechCon 2022 公式サイト
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DeNA_Tech

March 17, 2022
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Transcript

  1. 課題:ステークホルダーが多く変更コストが大きい 多くのステークホルダーが関与して、影響範囲、変更コスト共に大きい 本社 人事 事業部A 経理 IR 経営管理 経営陣 レビュー

    総務 派遣 管理 ・給与チーム ・出向チーム ・人員表担当 労務 事業部B 事業部C IT戦略 子会社人事 本社 人事 400人 100人 200人
  2. 課題:ステークホルダーが多く変更コストが大きい 情報の集約し、統合とレビューを経て拡散。それぞれのフェーズで関わるステークホルダーも変わる 本社 人事 事業部A 経理 IR 経営管理 経営陣 レビュー

    総務 派遣 管理 ・給与チーム ・出向チーム ・人員表担当 労務 事業部B 事業部C IT戦略 子会社人事 本社 人事 400人 100人 200人 集約 拡散 統合&レビュー
  3. 課題:ステークホルダーが多く変更コストが大きい 複数の事業部から組織変更や人事異動の情報を集約し統合 本社 人事 事業部A 経理 IR 経営管理 経営陣 レビュー

    総務 派遣 管理 ・給与チーム ・出向チーム ・人員表担当 労務 事業部B 事業部C IT戦略 子会社人事 本社 人事 400人 100人 200人 集約 拡散 統合&レビュー
  4. 課題:ステークホルダーが多く変更コストが大きい 拡散フェーズでは、様々なバックオフィス部門と連携 本社 人事 事業部A 経理 IR 経営管理 経営陣 レビュー

    総務 派遣 管理 ・給与チーム ・出向チーム ・人員表担当 労務 事業部B 事業部C IT戦略 子会社人事 本社 人事 400人 100人 200人 集約 拡散 統合&レビュー
  5. 課題:データ連携が大変 各部門から情報を集約し、経営陣レビューを通してバックオフィスへ伝搬する一連のプロセスを 表計算ソフトのデータ形式で連携していた 人事異動情報 データ整形 データ作成用 マクロ 組織情報マスター 経営陣レビュー資料 基幹システム連携データ

    異動対象者リスト 兼務情報マスター 基幹システム連携データ 組織図 組織変更情報 バックオフィスへの情報伝播 5営業日前後 各部門からの情報集約 月初〜月中 情報の統合と経営陣レビュー 月中〜3営業日前後 事業部人事
  6. 課題:属人化 機密性の高い業務特性もあり、限られた人員で運用 機密性ど業務負荷の高さ、ドキュメンテーションなど属人化の解消が進みづらい構造 若干名で対応 人事異動情報 データ整形 データ作成用 マクロ 組織情報マスター 経営陣レビュー資料

    基幹システム連携データ 異動対象者リスト 兼務情報マスター 基幹システム連携データ 組織図 組織変更情報 バックオフィスへの情報伝播 5営業日前後 各部門からの情報集約 月初〜月中 情報の統合と経営陣レビュー 月中〜3営業日前後 事業部人事
  7. 開発のスコープ 組織変更と人事異動におけるプロセスのうち、 データを集約し、経営陣レビュー、バックオフィスへ伝搬までを開発スコープとした 組織変更・人事異動業務システム化のドメイン 人事異動情報 データ整形 データ作成用 マクロ 組織情報マスター 経営陣レビュー資料

    基幹システム連携データ 異動対象者リスト 兼務情報マスター 基幹システム連携データ 組織図 組織変更情報 バックオフィスへの情報伝播 5営業日前後 各部門からの情報集約 月初〜月中 情報の統合と経営陣レビュー 月中〜3営業日前後 事業部人事
  8. 当初想定と異なったこと 要件の把握≒全体像の把握に時間がかかる - ヒアリングに時間がかかる - 経験と勘ではないが形式知化されていない業務プロセスもあった - 担当者が忙しい - ヒアリング先が多い

    - ステークホルダーが多い - 担当者自身も関わっている工程とその前後は解像度高く把握できているが、離れるほど解像度は下がる 要件が複雑 - ちょっとしたフラグが意外と複雑 - ディシジョンテーブルで数十パターンに - 部門や会社を跨いだ働き方が増えていることも遠因