第02回 Unity講座 ～Unityの操作法とHello World～

北海道科学大学 電子計算機研究部のソフトチームで行っているUnity講座の資料です。
電算部Webページ URL:http://densan.info/index.php
旧Webページ URL:http://www1.hus.ac.jp/~densan/index.htm
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Transcript

1. UNITY入門講座第02回 Unityの操作法とHello World
2. 目次 ❏ プロジェクトの作成 ❏ Unityの画面説明 ❏ Unityの基本操作説明 ❏ スクリプトの作成 ❏ 標準状態のスクリプトの説明 ❏ Hello Worldを作ろう 2
3. プロジェクトの作成 Unityでゲームを作成するためには、「プロジェクト」というものを作成する必要がありま す。 プロジェクトはゲーム全体を表す単位になります。 それでは、プロジェクトを作成していきましょう。 3
4. プロジェクトの作成 1. Unityを起動しましょう。 ※ログインを促される場合は、ログ インしておきましょう。 2. [New]を選択しましょう。 4
5. プロジェクトの作成 1. プロジェクトの設定しましょう。 プロジェクトの種類：3D アセットの追加：なし 名前や保存場所は自由です。 2. 設定が完了したら[create project]を 選択しましょう。 プロジェクト名 プロジェクトの保存場所 プロジェクトの種類 アセットの追加 5
6. Unityの画面構成 Unityの画面を解説していきます。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 6
7. Unityの画面構成 シーンビュー ゲームを作成するためのメインビュー。 ビュー上部のタブからゲームビューなど に切り替えることができる。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 7
8. Unityの画面構成 ゲームビュー ゲームを実行した場合の見え方などを 確認するビュー。 ビュー上部のタブからシーンビューなど に切り替えることができる。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 8
9. Unityの画面構成 ヒエラルキービュー シーンビューに配置したオブジェクト名 前を一覧で表示するビュー。 オブジェクト同士の階層構造を閲覧した り編集することができます。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 9
10. Unityの画面構成 プロジェクトビュー 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー ゲームで使用する素材を管理する ビューです。 さまざまな素材をドラッグアンドドロップ することで追加することができます。 ビュー上部のタブからコンソールビュー に切り替えることができます. 10
11. Unityの画面構成 インスペクタ シーンビューやヒエラルキービューで選 択したオブジェクトの詳細な情報を表示 します。 座標や角度、スケールなどの情報を設 定することができます。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 11
12. Unityの画面構成 操作ツール シーンビュー上での様々な操作を補助し ます。 シーンビューに配置したオブジェクトの 移動や回転等、シーンビューの見え方 の調整などを行うことができます。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 12
13. Unityの画面構成 実行ツール ゲームの実行や停止を行います。 操作ツール ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ 実行ツール シーンビュー＆ゲームビュー 13
14. Unityの画面構成 メニューバー さまざまな操作を行うためのメニューが 並んでいる場所です。 ヒエラルキービュー プロジェクトピュー インスペクタ シーンビュー＆ゲームビュー メニューバー 実行ツール 14
15. オブジェクト(Cube)を作ろう 1. ヒエラルキーの上部のCreateを選 択しましょう。 2. [3D Object]→[Cube]を選択して、オ ブジェクトを作成しましょう。 15
16. オブジェクト(Cube)を作ろう シーンビューとヒエラルキービュー 1. シーンビューに立方体が追加され、 ヒエラルキービューにCubeが追加さ れたと思います。 シーンビューのオブジェクトとヒエラ ルキービューが対応していることを 覚えておきましょう。 16
17. オブジェクト(Cube)を作ろう インスペクター 1. ヒエラルキービューでCubeを選択し ましょう。 2. インスペクターにCubeの情報が表 示されます。 シーン中のオブジェクトの位置は、 XYZの三 つの座標値を使用して表します。 インスペクターのTransform項目のposition の欄に座標が表示されます。 17
18. ゲームの実行 1. 画面上部の実行ツールを使用して ゲームを実行しましょう。 2. 実行と同時にシーンビューがゲーム ビューに切り替わります。 実行 一時 停止 コマ 送り 18
19. シーンビューでの基本の操作 ズームイン・ズームアウト シーンビューでマウスホイールを回転させると視点のズームイン・ズームアウトができま す。 19
20. シーンビューでの基本の操作 画面の平行移動 操作ツールの中から画面移動のアイコ ンを選択しましょう。 シーンビューをドラッグで画面が動かせ ます。 ※操作ツールを選択していなくてもマウ スホールのドラッグでも同じことが可能 です。 20
21. シーンビューでの基本の操作 視点の回転 キーボードのAltキーを押しながらドラッグ すると視点を回転させられます。 ※マウスの右クリックドラッグでも同じことが可能です。 また、シーンビュー右上のシーンギズモで 現在の画面の方向を確認したりシーンギ ズもから生えている円錐を選択することで 真横や真上などの視線に変更ができま す。 遠近法の有効化無効化 シーンギズモへの操作の有効化無効化 21
22. シーンビューでの基本の操作 オブジェクトの移動 操作ツール内の移動ツールを選択しましょ う。 その状態で動かしたいオブジェクトを選択 すると三軸(XYZ)の矢印と平面が表示され ます。これををドラッグすると軸にそってオ ブジェクトを移動できます。 また、インスペクタの postionを変更するこ とでも動かせます。 22
23. シーンビューでの基本の操作 オブジェクトの回転 操作ツール内の回転ツールを選択しま しょう。 その状態で回転させたいオブジェクトを選 択すると円形のカーソルが表示され、そこ を選択して回転させることができます。 また、インスペクタのRotationを変更する ことでも回転させられます。 23
24. シーンビューでの基本の操作 オブジェクトの拡大縮小 操作ツール内の拡大縮小ツールを選択しま しょう。 その状態で拡大・縮小させたいオブジェクト を選択すると右図のようなカーソルが表示さ れ、そこを選択して各軸の方向に、または 中心を選択で全方向に対して拡大縮小させ ることができます。 また、インスペクタの Scaleを変更することで も拡大縮小できます。 24
25. スクリプトの作成 1. プロジェクトビューで右クリックをし て表示されるコンテキストメニュー から[Create]→[C# Script]を選択し ましょう。 2. 生成されたファイルに名前を付けま しょう。 ※英数字限定です。 ※日本語などのマルチバイト文字も付けられますがま れにバグります… 25
26. スクリプトの作成 スクリプトを動かすオブジェクト 1. スクリプトを動かすためには、オブ ジェクトにアタッチする必要がありま す。 2. 作成したスクリプトをヒエラルキーの Cubeにドラッグアンドドロップしま しょう。 3. これで、スクリプトが動くようになり ました。 ※ちなみに今の時点で実行しても何も起きません。 26
27. スクリプトの作成 スクリプトを開く 1. 作成したスクリプトをダブルクリック しましょう。 VisualStudioが起動し、スクリプトの ソースコードが表示されます。 27
28. Test.cs using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Test : MonoBehaviour { // Use this for initialization void Start () { } // Update is called once per frame void Update () { } } スクリプトの作成 コードの意味 生成されたスクリプトの意味を説明してい きます。 28
29. Test.cs using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Test : MonoBehaviour { // Use this for initialization void Start () { } // Update is called once per frame void Update () { } } スクリプトの作成 コードの意味 この部分は、Unityの様々な機能を使用 するための文です。 基本的に書き換えることはないので、謎 の呪文だと思っていてください。 29
30. Test.cs using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Test : MonoBehaviour { // Use this for initialization void Start () { } // Update is called once per frame void Update () { } } スクリプトの作成 コードの意味 この部分はクラス名を決めている部分で す。 C#で書かれたプログラムは クラスという単 位で管理します。 今のところは、「クラス名」=「スクリプト名」だ と覚えていてください。 処理内容は{}の間に書くことになっていま す。 {}で囲まれた範囲をブロックといいます 30
31. Test.cs using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Test : MonoBehaviour { // Use this for initialization void Start () { } // Update is called once per frame void Update () { } } スクリプトの作成 コードの意味 この2つの//で始まる行はコメントといいま す。 //の後から改行までに書かれた文字はス クリプト実行時に無視されるので、メモな どを残す場合に使用しましょう。 31
32. Test.cs using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Test : MonoBehaviour { // Use this for initialization void Start () { } // Update is called once per frame void Update () { } } スクリプトの作成 コードの意味 この2つの行はそれぞれStart関数、 Update関数といいます。 スクリプトを実行するとそれぞれの関数の ブロック内に書かれた処理が実行されま す。 ※ブロック{}で囲まれた範囲のこと。 32
33. スクリプトの作成 実行の流れ ゲームは、動的に生成したコマの絵をぱらぱら漫画方式で表示しています。 一コマ毎の絵をフレームと呼び1秒間のコマ数をFPSという単位で表します。 Unity上ではfpsは動的に切り替わるようになっているので、コマとコマの間に経過した時 間をTime.deltaTimeという値で知ることができるようになっています。 参照画像url：http://blog.livedoor.jp/greatesteureka/archives/cat_85806.html Start Update Update Update Update Update Update Time.deltaTime 33
34. スクリプトの作成 実行の流れ 前のページのイラストにStartやUpdateと いう文字がついていることに注目してくだ さい。 スクリプトを起動すると、直後にStart関数 が一度だけ実行され、続けてフレーム毎 にUpdate関数が繰り返し実行されます。 スクリプト起動 Start関数実行 Update関数実行 34
35. Hello World を作ろう それでは実際に何かを行うスクリプトを書 いてみましょう。 ということで、「Hello World」と表示するプ ログラムを書いていきましょう。 右図のプログラムを書いてみてください。 ※クラス名は各自のスクリプト名に合わせましょう。 Test.cs using System.Collections; using System.Collections.Generic; using UnityEngine; public class Test : MonoBehaviour { // Use this for initialization void Start () { //Hello World とコンソールビューに表示します。 Debug.Log("Hello World"); } // Update is called once per frame void Update () { } } 35
36. Hello World を作ろう 1. 書き終わったらキーボードの [Ctrl]と[S]キーを同時押しして上書き 保存しましょう。 2. Unityに戻り、実行ツールを使用して ゲームを実行しましょう。 3. プロジェクトビューの上部にあるタブ からConsoleを選択し、コンソール ビューを表示しましょう。 4. Hello World と表示されていることを 確認しましょう。 36
37. Hello World の説明 今回のスクリプトでは、下記の行を書き足 しています。 Debug.Log("Hello World"); Debug.Log();と書くと()の中に書いた文字 列をコンソールビューへ出力します。 文字列とは？ 複数の文字を束ねたものを文字列といいます。 スクリプト内で文字列を記述する際には、文字列の前後を「 "」 (ダブルクォーテーション )で囲む必要があります。 ;とは？ Debug.Log("Hello World");の最後には「;」(セミコロン)がついて います。 目立たない記号ですが、コンピュータにスクリプトの区切りを教 える役割があるので書き忘れないようにしましょう。 37
38. お疲れ様でした 今日の講座は終了です。 38