Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

HYPERION_260205_1.pdf

 HYPERION_260205_1.pdf

Transcript

  1. 3 SOKENDAI アジェンダ n ⽬的︓HYPERION の研究課題・⽅法・実験結果を、背景→提案→検証 →議論の順に短時間で理解できる形に整理する。 n 背景︓Federated Graph

    Learning(FGL)と「ノイズ付きラベル」問題 n 課題︓粗い表現によるノイズ増幅・局所視点の限界 n 提案︓超球⾯表現での fine-grained アライメント(TP-HSL / HS-CNC / GA-HSP) n 実験︓5データセット・複数ノイズ⽐(0.2/0.5/0.7)、主要ベースライン⽐ 較 n 考察︓アブレーション、感度分析、限界と今後
  2. 4 SOKENDAI 背景︓FGL とノイズ付きラベル(noisy labels) n Federated Learning(FL)は「データを共有せずに」複数クライアントで学習する枠組 み。 n

    FGL はグラフ構造(GNN)を対象に拡張する。 n 実運⽤ではラベルノイズが頻出︓ ・アノテーション誤り、バイアス、ドメイン差、⾮i.i.d.(independent and identically distributed) など ・GNN の message passing により誤りが「エッジ経由で伝播」しやすい n 既存の robust FL は「グラフの複雑なトポロジ」を明⽰的に扱わない n 粗い表現の平均化により「正しい信号」と「ノイズ」が混ざる
  3. 5 SOKENDAI 研究課題(論⽂の問い) n Q1︓同⼀クラス内でも微妙に異なる構造差を捉えつつ、ノイズに頑健な表現を 学習できるか︖ n Q2︓ノイズが構造(エッジ)を通じて増幅・伝播する問題をどう抑えるか︖ n Q3︓クライアントの「局所視点」では検出できないノイズを、サーバ側でどう精製

    して伝播させるか︖ n 鍵になる観点︓ n (1) 表現空間を「⾓度(⽅向)」で⽐較できる超球⾯へ移し、細かな差を分 離 n (2) クライアント側=安定ノードの選別/サーバ側=幾何に基づく精製・蒸留
  4. 6 SOKENDAI 提案の要点︓HYPERION(統⼀超球⾯空間) n TP-HSL ・(Topological Prototypes) ・クラスごとに複数プロトタイプ ・fine-grained なトポロジ差を表現

    n HS-CNC ・ (Consistency Noise Calibration) ・2ビュー整合性で安定ノードを選択 ・ノイズ混⼊を抑制 n ⼊⼒はG=(V,E) (V:Vm={V i=1 Nm})で、出⼒は埋め込みZm : Z={z1 ,z2 …zNm }である(M個の参加者 (mでインデックス付け)) 。
  5. 7 SOKENDAI 設定︓ノイズモデルと評価軸 n 評価は 4つの軸で整理(論⽂の Q1〜Q4)︓ n Q1 Superiority(性能)

    / Q2 Resilience(クライアント数) n Q3 Effectiveness(アブレーション) / Q4 Sensitivity(ハイパーパラメ ータ感度) n ノイズ︓ n uniform noise︓ラベルを⼀様にランダム置換 n pair noise︓特定のクラス対へ置換(真のラベルは固定確率εで特定のペ アクラスにのみ反転でき、確率1 - εで変化しないことを仮定)→(誤りが偏 る)
  6. 8 SOKENDAI 鍵アイデア①︓超球⾯(hypersphere)で「⾓度」を学習 n 粗いユークリッド表現では、同⼀クラス内の構造差が平均化されやすい。 → 超球⾯に射影し、⽅向(⾓度)に基づく類似度で fine-grained に分離する。 射影(例)︓

    z' = θᵖ(X, A) z = z'/||z'||₂ (単位球⾯へ正規化) → ⾓度差を von Mises-Fisher(vMF)分布で扱える n ⾼次元では「⾓度」が意味的類似度を捉えやすく、特徴量スケールの影響を受けにくい n 結果として、ラベルノイズや構造ゆらぎに対して頑健になりやすい
  7. 9 SOKENDAI TP-HSL︓Topological Prototypes Hyperspherical Learning n 単⼀プロトタイプ(中⼼)ではトポロジの多様性を表現しきれない。 → 各クラスに

    K 個のプロトタイプ(位相サブスペース)を割り当てる。 例︓混合(Mixture)でクラス確率を計算 viewsp(z) = Σₖ ωₖ · Zᴰ(κ) · exp(κ · pₖ · z) p(y= c | z) ∝ Σₖ ωᶜ,ₖ exp(κ · pᶜ,ₖ · z) n 狙い︓同⼀クラス内の「構造差」をプロトタイプ群で吸収し、ノイズの混⼊を抑 える
  8. 10 SOKENDAI HS-CNC︓Hyperspherical Consistency Noise Calibration n アイデア︓ クライアント内で「構造・特徴」を摂動した 2つのビューを作り、予測が⼀致するノードを

    “安定( clean)” とみなして学習に使う。 n 整合性に基づく損失(概念)︓ L_CNC = Σᵥ 1[ f(G,v)=f(Ĝ,v) ] · L( f(G,v), Y(v) ) (予測が⼀致したノードだけを学習に寄与させる) n 情報ボトルネック観点︓エッジドロップ=圧縮(接続を刈り取ることで、モデルは⼀貫して摂動に耐 える関係を保持しなければならず、これはタスクに関連するコア構造を反映している可能性が⾼い ) n ノイズ⼀般化観点︓構造化ノイズで「過適合」を抑え(⼤域的な特性は保持するが、壊れやすい 細部へのオーバーフ ィッティングを防ぐ構造化されたノイズを注⼊)、より平坦な最⼩へ誘導
  9. 11 SOKENDAI GA-HSP︓Geometric-Aware Hyperspherical Purification(サーバ側) n 課題︓⾮IID分布では各クライアントが局所的にしか⾒えず、ノイズを⾒逃しうる n ⽅針︓サーバ側で「グローバル分布」を使って知識精製(purification)する n

    ⼿段︓①プロトタイプに基づくクライアント分類(GMM) ②蒸留(Wasserstein) ③Mahalanobis によるノード剪定 n (例)︓ ・Wasserstein distillation︓プロトタイプ次元間の転送コストを最⼩化(DWASを最⼩化 することで、特徴空間内 の近接次元間で確率質量が効果的に再配分され、それによって⼤ 域的なプロトタイプ間の 良性特徴の相関が⾃然に強化される⼀⽅で、異常な特徴の影響が 効果的に減少) ・Mahalanobis︓共分散で正規化した距離で分布外(OOD) を検出し、上位η%を剪定
  10. 12 SOKENDAI アルゴリズム全体(Algorithm 1) n Algorithm 1︓クライアント側+サーバ側の処理 n 各ラウンド︓クライアントで (HS-CNC)

    安定ノード選別 → (TP-HSL) プロトタイプ学習 n サーバ︓プロトタイプでクライアント分類(GMM)→ クリーン 側を集約 → 悪性側を蒸留で矯正 n 最後に Mahalanobis による近傍スパース化(剪定)で、⾒ 逃しノイズを削る
  11. 13 SOKENDAI 実験設定︓データセット・分割・⽐較対象 n データセット︓Cora / CiteSeer / PubMed /

    Physics / Amazon_ratings(規模・分布が異なる5種類) n 分割︓train/val/test = 20% / 40% / 40%(固定) n クライアント数︓基本は M=10 n ⽐較︓ ・FL(FedAvg/FedProx/FedNova/MOON) ・FGL(FGSSL/FedTAD/FedGTA)
  12. 14 SOKENDAI 主要結果︓SOTA ⽐較(Tab.1) n Tab.1︓5データセット(50% uniform / 50% pair)

    n 読み取り例︓0.5 ノイズ(上段)で、HYPERION は多数の設定で最⾼ or 次点。 n 例えば Citeseer-uniform では ACC=47.11% とし、最良ベースライン( 41.93%)を +5.18pt 上回る。
  13. 15 SOKENDAI ロバスト性︓ノイズ⽐・クライアント数への耐性 n Figure 3︓20%(軽度)〜70%(重度)ノイズ、クライアント数 5〜20 n 観察(Obs.2)︓ノイズ⽐が上がっても、HYPERION は⼀貫して既存⼿

    法より優位 n ⾼ノイズ環境でも、平均で 8.1%〜10.1% の性能改善が報告される n Resilience︓クライアント数が増えても、FedAvg を少なくとも 13.69% 上 回り、トップベースラインに対しても最低 6% の差を維持
  14. 16 SOKENDAI アブレーション︓どの要素が効いているか(Q3) n クライアント側︓L_STR (構造損失)、L_SEM (意味損失)、L_CNC (安定ノ ード選別)を外すと性能が低下 n

    サーバ側︓Distillation(SD)や Neighborhood Pruning(NP)を外す と顕著に悪化 n 結論︓3要素を組み合わせることで、局所・グローバル双⽅のノイズ耐性が成⽴
  15. 17 SOKENDAI 感度分析︓ハイパーパラメータと K(Q4) n Figure 4︓λ/η(GA-HSP)と α/β(TP-HSL) n Figure

    5︓K の影響 n λ・η(GA-HSP)は広い範囲で性能影響が⼩さい(安定) n α・β(TP-HSL)は性能に効き、良い範囲(例︓ α∈[0.55,0.6], β∈[0.7,0.75])が⽰された n K は 1 だと under-learning、3〜4 で改善は頭打ち → 以 降は K=3 を採⽤
  16. 18 SOKENDAI 考察︓なぜ効くのか/限界は何か n なぜ効くか︖(整理) ・表現空間︓⾓度ベース(超球⾯)で、微妙な構造差を分離しやすい ・クライアント︓整合性で安定ノードを使い、ノイズ学習を抑える ・サーバ︓幾何(Wasserstein / Mahalanobis)で局所では⾒えないノイズを精製

    n 限界(論⽂記載)︓ 現状は主に「クラスラベルノイズ」を対象。 特徴ノイズや adversarial edge perturbations 等は、追加の仕組みが必要になりうる。 n 今後の⽅向性(例)︓ ・他のノイズ型への拡張 ・スケール拡⼤(より⼤規模グラフ/通信効率) ・理論︓プロトタイプ配置と収束の解析強化
  17. 19 SOKENDAI まとめ(Takeaways) n HYPERION の結論︓ n 超球⾯空間での fine-grained アライメントにより、ノイズ付き

    FGL を頑健化する。 ① TP-HSL ・複数プロトタイプで同⼀クラス内の構造差を表現 ・⾓度ベースの類似度で分離 ② HS-CNC ・摂動2ビュー整合性で安定ノードを選別 ・ノイズ混⼊を学習段階で抑制 ③ GA-HSP ・サーバ側で蒸留+Mahalanobis 剪定 ・局所視点で⾒逃すノイズを精製 n 実験的帰結︓複数データセット・ノイズ⽐で⼀貫して優位(例︓Cora 50%-pair で 29.7%↑ の F1-macro)