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マスコットのかわいい Linux ディストリビューション openSUSE とは?

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May 22, 2024
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マスコットのかわいい Linux ディストリビューション openSUSE とは?

本セミナーでは、かわいいカメレオンがマスコットである Linux ディストリビューション openSUSE を紹介します。

* 商用エンタープライズ版の SUSE Linux Enterprise とパッケージがバイナリレベルで同じになった openSUSE Leap 15
* CentOS や Ubuntu をはじめとする他のディストリビューションと同じこと・違うこと
* openSUSE の開発方法とこれを支えるインフラ

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Fuminobu TAKEYAMA

May 22, 2024
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Transcript

  1. 2024-05-25 2/28 ブースにて • Q: openSUSE というディストリビューションをご存知ですか? • よくある回答 –

    カメレオンのマスコットがかわいい – 昔(15年前)使っていました – Slackware 系ですよね?(違います)興味があるけど、 RedHat 系しか使ったことがなくて… – 某雑誌に「欧州」と書かれていた – VMWare を使っていると見かける
  2. 2024-05-25 8/28 管理ツール YaST 2/2 • テキスト UI にも対応しているので SSH

    越しでも OK – GUI と同じレイアウト • GUI/TUI ベースだと手順書が 書きやすい 変 わ ら な い こ と
  3. 2024-05-25 9/28 2つの openSUSE Tumbleweed 常に最新 安定 ローリング・リリース 常に新しいカーネルやライブラリを使いたい人 アプリケーションの開発環境

    年次アップデート 有償サポートなしで安定した環境を使いたい人 普段遣いのデスクトップやサーバー 変 わ った こ と
  4. 2024-05-25 10/28 openSUSE Tumbleweed • ローリング・リリース – 常時パッケージが新しいバージョンになるリリーススタイル – ほんの一部のパッケージが更新されることも、

    基本パッケージの更新に伴い、大量のパッケージが更新されることもある • リリースされるまでの流れ 1. アプリケーション・ライブラリの新しいバージョンがリリースされる 2. openSUSE パケージメンテナがパッケージを作成 3. 同時期に更新されたパッケージをまとめて自動テストを行った後、 問題がなければリリース (1日1回のときもあれば、週に1回のときもあれば…) 変 わ ら な い こ と
  5. 2024-05-25 11/28 openSUSE Slowroll • Tumbleweed は速すぎた • スピードを調整 –

    巨大な更新は月1回に収まるように調整 – セキュリティ、バグ修正は速やかに共有 • 現在は実験的な提供 変 わ った こ と
  6. 2024-05-25 12/28 openSUSE Leap • SUSE Linux Enterprise (SLE) ベースのディストリビューション

    – 基本的には SLE と完全に同一のバイナリパッケージ • パッケージの署名まで同じ – プロプライエタリソフトウェアも SLE 用を原則そのまま使える • 例: AMD GPU のプロプライエタリドライバーは Leap と SLE は同じもの • 豊富なデスクトップ環境・アプリケーションのパッケージ – SLE に openSUSE コミュニティがメンテするパッケージを追加 • 最新版: openSUSE Leap 15.5 – 2023年6月 – SUSE Linux 15 SP5 ベース 変 わ った こ と 旧 CentOS は バイナリは 実は微妙に異なる
  7. 2024-05-25 13/28 openSUSE Leap のライフサイクル • 1年に1回のマイナーバージョンリリース – カーネルの更新や、機能拡張が行われることもある(機能の削除は基本的にない) –

    移行期間は半年(最後のマイナーバージョンは延長されることもある) • 数年に1回のメジャーバージョンアップ – SLE とは異なり、次のメジャーバージョンがリリースされると、 前のメジャーバージョンのマイナーバージョンはリリースされない • SLE 15 SP 7 があっても、Leap 15.7 はないかもしれない 変 わ った こ と 15.5 リリース 15.6 リリース 半年間の移行期間 ※長期サービスパックサポートは SLE のみ 6月 12月
  8. 2024-05-25 14/28 Leap と SLE の併用・移行 • Leap で開発、SLE で運用することもできる

    – 例: openSUSEで開発、運用は Azure のセキュリティパッチ提供のみの SLE (無償版 Linux とコスト同じ) • Leap から SLE へのマイグレートも可能 変 わ った こ と
  9. 2024-05-25 15/28 コンテナホスト用の openSUSE • MicroOS – 機能はコンテナでインストールする – YaST

    も入っていない最低限の環境 • Web 管理ツール Cockpitで管理 – Transactional Update • ファイルシステムの複製を作ってアップデート 失敗したら自動ロールバック – バリエーション • openSUSE MicroOS: Tumbleweed ベース • openSUSE Leap Micro: SLE Micro ベース • openSUSE Aeon – デスクトップ用 OS – アプリケーションは Flatpak としてインストール 変 わ った こ と
  10. 2024-05-25 16/28 最近の話: openSUSE Leap 16 • Adaptive Linux Platform

    (通称ALP) – 1つのパッケージソースツリーを中心に、複数の目的に合わせた ディストリビューションを作成 – Granite: 従来型の rpm で機能を追加するスタイル – Dolomite: コンテナホスト特化型(現在の Micro OS) • 最低限のホストOS + アプリケーションはコンテナとしてインストール • ALP ベースの SLE はデスクトップをサポートしない見込み – デスクトップは openSUSE 独自の機能になる • Leap 15.6 の次は 16? 変 わ った こ と
  11. 2024-05-25 17/28 openSUSE の開発を支えるインフラ • 昔からディストリビューションの開発にツールをシステム化 • Open Build Service

    – パッケージの開発を行う Web サービス – コラボレーション: 誰でも変更リクエストを出せる – クラウド上でパッケージをビルドし、即公開 – 何をどのようにビルドしたか見える • openQA – ディストリビューションの統合テストを行うツール – GUI キー入力、マウスクリックをしてテスト – テスト結果はWeb 表示 変 わ ら な い こ と
  12. 2024-05-25 21/28 そこまでは変わらない openSUSE CentOS Ubuntu サービスの起動 $ systemctl start

    xxxxx.service ネットワークの 設定 Network Manager wicked Network Manger Network Manager netplan ファイアウォール フロントエンド firewall-cmd ufw デスクトップ KDE, GNOME GNOME GNOME Systemd に統一されたのが大きい
  13. 2024-05-25 22/28 パッケージのインストール方法 • CentOS (yum) なら • openSUSE •

    今後 openSUSE のパッケージマネージャも RedHat系で使用される dnf になる可能性あり $ sudo zypper search パッケージ名 $ sudo zypper install パッケージ名 $ sudo yum search パッケージ名 $ sudo yum install パッケージ名
  14. 2024-05-25 23/28 パッケージが管理するファイルの一覧 • CentOS & openSUSE は同じ rpm コマンド

    • Ubuntu $ rpm -ql NetworkManager /etc/NetworkManager /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf : $ dpkg -L network-manager /. /etc /etc/NetworkManager /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf :
  15. 2024-05-25 24/28 パッケージ名 • ディストリビューションごとに命名規則や分割の仕方が異なる openSUSE CentOS Ubuntu Apache Web

    サーバー apache2 httpd apache2 PostgreSQL Server postgresql14-server postgresql-server ※CentOS 9 Stream は 13 postgresql-14 フォント フォント名-fonts フォント名-fonts fonts-フォント名 ttf-フォント名 開発に必要なパッケージ (ヘッダーファイルなど) ライブラリ名-devel ライブラリ名-devel ライブラリ名-dev
  16. 2024-05-25 25/28 ディストリビューション独自の設定 • アプリケーション起動時のコマンドライン引数など • openSUSE & CentOS –

    /etc/sysconfig/ • ただし、ファイルの構成は openSUSE と CentOS で異なる • Ubuntu – /etc/default/
  17. 2024-05-25 26/28 sudo のデフォルト設定の挙動 • openSUSE – root ユーザーのパスワードを入力 (targetpw)

    • CentOS – 自身のパスワードを入力 – sudo ができるグループ: wheel • Ubuntu – 自身のパスワードを入力 – sudo ができるグループ: admin /etc/sudoers で設定変更可能
  18. 2024-05-25 27/28 まとめ • ローリングリリース版の Tumbleweed • 商用エンタープライズ版と同じパッケージを使用する Leap •

    他のディストリビューションからの乗り換え – Linux 共通の基本を抑えていれば、管理の観点では違いはそこまで多くない • 開発方針、リリースサイクルについては違いがある – パッケージ名や構成は異なるので、インストール前に検索する必要がある
  19. 2024-05-25 28/28 openSUSE.Asia Summit が7年ぶりに帰ってくる • 2024年11月2日、3日 – Open Source

    Summit Japan の後 – 会場: 東京 麻布台ヒルズを予定 – 詳細は5月中に公開予定! • 大切にしていること – 聞くだけよりコミュニケーションの場 – オンラインより対面 • 他のディストリビューションと合同開催 • 一緒に「おもてなし」してくれる方、大募集