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LaTeXで文書を書いてみよう/Introduction to LaTeX
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Takahiro Sumiya
November 01, 2018
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LaTeXで文書を書いてみよう/Introduction to LaTeX
最高のコンピュータ組版システムLaTeXを体験してみる講習会の資料です。全く初めての方対象。
元ファイルはこちら→
http://bit.ly/f3s-latex-src
Takahiro Sumiya
November 01, 2018
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Transcript
F3S講習会 LaTeXで文書を書いてみよう 情報メディア教育研究センター 隅谷孝洋 <
[email protected]
>
LaTeXってなんでしょう? ‣ 自動組版システム ‣ テキストベース 2 ڭࡐͷެऺૹ৴ͱஶ࡞ݖ๏վਖ਼ ۱୩༸ʢౡେֶʣ 2018 ʹ։࠵͞Εͨୈ
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ワープロ(Word)と違うの? ‣ 文書の構造を意識して書くのに向く ✓ 章節構造や箇条書きなど ‣ 仕上がりが美しい。特に数式 ✓ 商業出版にそのまま使えるレベル ‣
相互参照が得意 ✓ 「図〇〇」とか「XXページ参照」とか ‣ 長い文章もサクサク扱える 3
デメリットはないの? ‣ 最初に覚えることが多く、敷居が高い ‣ WYSIWYGでない ‣ 全てをテキスト(=タイプ)で指定 ✓ メリットでありデメリットでもある ‣
学術・出版以外ではあまり使われてない 4
たちまち、やってみましょう ‣ CloudLaTeX ✓ クラウドのLaTeXサービス ✓ メールアドレスの登録だけで使える ✓ Webブラウザさえあれば ‣
本格的に使うのであれば、自分のPCに ソフトを入れることをお勧めします ✓ TeXShop とか 5
LaTeX原稿ファイル基本の構造 \documentclass[a4paper]{jsarticle} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \begin{document} % これはコメント。おぼえがきを残しておける 文章は普通に打ちます。 特別な意味を持つのが円マーク(バックスラッシュ)。 システムに対する組版の指示(コマンド)を表現します。 例えば
\LaTeX と書くと、LaTeXのロゴが出ます。 一行空けると段落が変わったことになりますね。 \end{document} 6 プリアンブル 本文
文書の大枠を作るコマンド % 節構造を指定するもの \section{節の名前} \subsection{小節の名前} \subsubsection{小節の名前} % タイトルを指定するもの %% プリアンブルに書く
\title{表題名} \author{作者名} \date{日付} %% 本文に書く \maketitle 7
よく使われる文書構造 (1) % 箇条書き \begin{itemize} \item 項目1 \item 項目2 \end{itemize}
% 箇条書き(番号付き) \begin{enumerate} \item 項目1 \item 項目2 \end{enumerate} 8
よく使われる文書構造 (2) % 引用 \begin{quotation} 引用する文章。 \end{quotation} % 右寄せ \begin{flushright}
右寄せにする文章。 \end{flushright} % センタリング \begin{center} センタリングにする文章。 \end{center} 9 これらは文書構造じゃないけど 頻繁に使用されるのであげておきます
数式 文章中では$y=f(x)+1$のように。 独立した数式にするには以下のようにする。 \[ y=f(x)+1 \] 番号付きの数式にするには以下のようにする。 \begin{equation} y=f(x)+1 \end{equation}
難しい数式を使わない人でも、マイナス記号は使うことがあるだろう。 マイナス記号は、数式で書くのが正しい。 $-2$と-2として比べてみればわかる。 一方、桁区切りのカンマは $1,000$とするとカンマのあとが空きすぎる。 1,000もしくは$1{,}000$とする。ちょっと面倒くさい。 10
いくつかの数式の例 11 x^2 a_2 \frac{f(x)}{g(x)} \sum_{k=1}^{n}\frac{n(n+1)}{2} \log\alpha\beta = \log\alpha +
\log\beta 詳しくはググろう。
表(LaTeXの表はめんどくさいので有名です) \begin{table} \centering \caption{セ・リーグ勝敗表 (2018)} \begin{tabular}{llrrrrr} \hline 順位 & チーム名
& 試合数 & 勝 & 負 & 引き分け & 勝率 \\ \hline 1位 & 広島 & 143 & 82 & 59 & 2 & .582 \\ 2位 & ヤクルト & 143 & 75 & 66 & 2 & .532 \\ 3位 & 巨人 & 143 & 67 & 71 & 5 & .486 \\ \hline \end{tabular} \end{table} 12 表本体 l: 左揃え r: 右揃え c: 中央揃え p{Xcm}: 表のセル内で改行される
図の読み込み 図は、PDFやPNGなどで別のファイルとして用意しておいて、取り込む \begin{figure} \centering \includegraphics[width=5cm]{fig.pdf} \caption{\LaTeX の処理} \end{table} 13
全体の調整をしてみよう % 余白の設定(プリアンブルに書く) \usepackage[margin=2cm]{geometry} % 上下左右個別にも設定できる \usepackage[top=3cm,bottom=3cm,left=2.5cm,right=2.5cm]{geometry} % 2段組は、documentclassのオプションで \documentclass[a4paper,twocolumn]{jsarticle}
% 章節の表題のフォーマットを変更することもできる % 調べてみましょう。 14
実用に向けて ‣ 学会ごとにフォーマットが決まっている ✓ 本文であまり凝った設定をしないほうが良い ‣ 参考資料はWeb上に山のようにある ✓ https://texwiki.texjp.org とか
‣ 書籍も山のようにある ✓ 「LaTeX2e美文書作成入門」とか 15