Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

卒論・修論執筆における生成AI 活用とAI 不安:広島大学での実態調査 (2)/CE180

卒論・修論執筆における生成AI 活用とAI 不安:広島大学での実態調査 (2)/CE180

Avatar for Takahiro Sumiya

Takahiro Sumiya

June 14, 2025
Tweet

More Decks by Takahiro Sumiya

Other Decks in Education

Transcript

  1. 広島大学での出口調査 教育課程の仕上げになる研究で、学生はいかに生成AIを使ったか ‣ 2024年3月卒業・修了の学生対象 (→ CE176で報告) ‣ 今回2025年3月卒業・修了の学生対象に調査 ✓ Webアンケートへの回答を、eメールで依頼 ✓

    回答期間: 2025年3月18日〜31日 ✓ 回答数: 282/2899=9.7% (前回395件の回答、11.8%) • 学部卒業生 184/1969=9.3% (前回10.0%) • 修士課程修了生 98/930=10.5% (前回15.8%) 2
  2. 質問内容 ‣ https://www.riise.hiroshima-u.ac.jp/svy3/gai-usage-2024.html ✓ 所属や専門分野に関する質問 (Q1-Q3) ✓ 普段の生成AI利用に関する質問 (Q4-Q5) ✓

    教員からの指導に関する質問 (Q6) ✓ 卒論・修論での生成AI利用に関する質問 (Q7-Q18) ✓ AI不安尺度を測定する質問 (Q19-Q40) 3 1問 追加 10項目追加
  3. 質問内容 (Q19からのAI不安尺度項目については後述) 4 Q01: 所属を教えてください。研究科の場合はプログラ ム名もお書きください。 Q02: 専門分野を教えてください。 Q03: 専門分野を以下のように分類するとどこに当たる

    と思いますか? Q04: ChatGPTなどの生成AIがあることを知っていま すか。また使ったことがありますか? Q05: 前の問で「知っていて、使ったことがある」と回答 された方にお尋ねします。日常的に使っています か?(複数選択可能) Q06: 卒論・修論の執筆に際して、生成AIの利用につい て教員から指導はありましたか Q07: 今回卒論・修論を執筆しましたか? Q08: 卒論・修論執筆にあたり、生成AIをどの程度利用し ましたか? Q09: 生成AIを利用しなかった理由はなんですか?あて はまるものを全て選んでください。 Q10: 利用した生成AIはどれですか?あてはまるものを 全て選んでください。 Q11: 主として利用した生成AIはどれですか? Q12: どのような用途に利用しましたか?あてはまるも のを全て選んでください。 Q13: 役に立った使い方を具体的に教えてください Q14: 利用していて「これはまずいので、気をつけないと いけないな」と思ったところがあれば具体的に教え てください Q15: 生成AIはどのように役に立ったと思いますか Q16: PerplexityやNotebookLMなどのAIツール で、利用したものがあれば記入してください。 Q17: 生成AIの利用に不安はありましたか Q18: 不安があったという方にお聞きします。どのような 種類の不安でしょうか?あてはまるものをすべて 選んでください。 所属や専門分野 卒論・修論での生成AI利用 教員の指導 普段の利用 1問 追加
  4. 回答者の専門分野 5 36 19 37 22 64 49 1 3

    13 14 18 15 51 49 2 2 0 50 100 人文系 社会科学系 教育系 医療系 工学系 理学系 その他 無回答 学部生 大学院生 31 19 29 20 39 42 2 2 6 8 9 14 34 25 2 0 50 100 人文系 社会科学系 教育系 医療系 工学系 理学系 その他 無回答 学部生 大学院生 2023年度(395回答) 2024年度(282回答)
  5. 生成AIをどう使ったか? 14 学部生 大学院生 0.00 0.20 0.40 0.60 文章校正 プログラムの生成

    英語から日本語への翻訳 先行研究論文の要約など理解… アイデア出し、壁打ちなど構想… 専門的知識の理解の支援 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 関連資料・サイトの要約など理… GoogleなどのWeb検索の… データ分析の支援 文章生成 図表の生成 その他 プレゼン資料の生成 学部 大学院 0.00 0.20 0.40 0.60 文章校正 プログラムの生成 英語から日本語への翻訳 先行研究論文の要約など理解… アイデア出し、壁打ちなど構想… 専門的知識の理解の支援 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 関連資料・サイトの要約など理… GoogleなどのWeb検索の… データ分析の支援 文章生成 図表の生成 その他 プレゼン資料の生成 学部 大学院 2023年度 2024年度
  6. 生成AIをどう使ったか? (2) 15 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 プログラムの生成

    先行研究論文の要約など理解の支援 英語から日本語への翻訳 アイデア出し、壁打ちなど構想の高度化 専門的知識の理解の支援 関連資料・サイトの要約など理解の支援 GoogleなどのWeb検索の代替 データ分析の支援 文章校正 日本語から英語への翻訳 論文・文章の骨組み作り 図表の生成 文章生成 プレゼン資料の生成 その他 2023年度 2024年度 後工程 前工程 •研究の前工程は増える傾向 •後工程は減る傾向
  7. クラスターごとの生成AI利用状況 17 0 1 2 3 4 5 6 Q08:

    卒論・修論執筆にあたり、生成AIをどの程度利用しましたか?
  8. AI不安尺度 1. AI技術やそれを使った製品に関する専門機能のすべてを理解するための学習をすると不安になる。 2. AI技術やそれを使った製品の使い方を学ぶと不安になる。 3. AI技術やそれを使った製品の特定の機能を使うことを学ぶと不安になる。 4. AI技術それを使った製品に依存するようになるのではないか心配だ。 5.

    AI技術やそれを使った製品は、私たちをより怠惰にするのではないか心配だ。 6. 私は、AI技術やそれを使った製品が人間に取って代わることを恐れている。 7. AI技術やそれを使った製品が悪用されるのが怖い。 8. AI技術やそれを使った製品に潜在する様々な問題が怖い。 9. AI技術やそれを使った製品が制御不能になり、誤作動するのが怖い。 10. 人型のAI技術やそれを使った製品(人型ロボットなど)を怖いと思う。 11. 人型のAI技術やそれを使った製品(人型ロボットなど)は威圧的だと思う。 12. なぜか分からないが、人型のAI技術やそれを使った製品(人型ロボットなど)は怖い。 20 7件法 1:全くそう思わない 7:とてもそう思う スコアは12-84 大きいほど不安が高い