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仕様書を書く前にハーネスを作る - Agent Native開発は「探索を速く、判定を固く」

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July 28, 2026

仕様書を書く前にハーネスを作る - Agent Native開発は「探索を速く、判定を固く」

AIコーディングAgentに詳細仕様を渡せば、仕様どおりには作ってくれる。けれど、その仕様自体が間違っていたら、全工程が正しく失敗する。
このLTで扱うのは、詳細仕様を書き切る前に「間違いにすぐ気づける小さな検証環境=ハーネス」を先に作る進め方。薄い仕様で目的・境界・確かめ方を固定し、動く候補を比べ、要求の穴や隠れた設計判断を見つけ、得た証拠を仕様へ戻す。Greenを正しさと取り違えないための見方や、この型をAgent Skillとして再利用する方法まで紹介する。

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July 28, 2026

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Transcript

  1. Gota @gota_bara (X) AI Engineer / アナリティクスエンジニア ▸ 仕事: クラウド型コーディングAgentの開発

    ▸ OSS: cc-sdd(仕様駆動開発) / SkillPort(Agent Skills管理) 開発者 ▸ 発信: zenn.dev/gotalab ▸ スプラトゥーン レイダース 裏ボスまでクリア
  2. 仕様駆動でぶつかった3つの壁 Agentが仕様書どおりに作ったのに、欲しいものと違った。原因は仕様書側にあった 01 02 03 重い 腐る 邪魔になる 細部まで書き切るのは大変。 コードと乖離した瞬間に

    モデルが強くなるほど、 AIに書かせると長すぎて 負債になる。直すより 先に固定した細部が レビューが形骸化する 書き直す方が早くなる モデルの判断を縛る 間違っていたのは実装ではなく、人間が先に書き切った細部のほう
  3. ハーネス = 間違いにすぐ気づける小さな検証環境 01 02 03 正しく立ち上がる環境 速く正直な検証ループ 観測できる実行結果 依存・接続・認証まで含めて

    秒で回り、壊れていれば ログと出力で、候補の外から 一発で再現できる 必ず落ちる 判定できる この3つが揃って初めて、候補を並べて比べられる
  4. 要求の一行に設計判断が4層隠れている 例:「途中で止めて、続きから再開できること」。長時間稼働Agentの回復性要件は、要求としてはこの一行で済んでしまう 会話・プロンプト messages ワークフロー状態 steps / queue / retry

    どの層まで戻す? 誰が戻す? ファイル・成果物 workspace / database 外部への副作用 API / deploy / notification どの層まで戻すかは、実際に止めて・戻してみて初めて決まる
  5. この型はAgent Skillに固めてある .claude/skills/harness-design/SKILL.md Claude Code / Codex に読ませて使う --name: harness-design

    description: Design or repair the working setup that lets an agent discover mistakes quickly ... ▸ 再現できる環境と、秒で回る正直な検証ループを先に作 らせる --# Harness Design The harness means the working setup around the ▸ 非決定性を端に寄せるなど、検証しやすさから逆算した 設計指針を含む code: environment, checks, saved test data, project rules, and permission limits. Its job: find out quickly when the work is wrong. ▸ 新規プロジェクトや大きめの機能開発の初手が「仕様 書」から「ハーネス」に変わる
  6. まとめ: 探索を速く、判定を固く 今日話したこと 明日からの初手 ▸ 仕様をやめたのではなく、固定する順番を変えた ▸ 次の機能開発は、詳細を書く前に検証環境を30分で立てる ▸ 要求の細部は、動く候補を比べて「発見」する

    ▸ Agentレビューやrubric評価にknown-bad(わざと壊した例)を流す ▸ 判定は生成から分け、壊してRedを見てから信じる ▸ 迷っている設計は、動く候補を2つ作って比べる 間違いを正直に発見できる環境を仕様書より先に作る