この発表では、コーディングエージェント利用者にとっての「ユーザーハーネス」をどう設計すべきかを、変更容易性という観点から整理する。ハーネスは足すこと自体は簡単だが、判断基準が曖昧なまま運用すると、指示や設定が増え続け、やがて削れず、変更しにくい状態に陥る。そこで本発表では、まず業務目的を言語化し、次に構造で守れないかを問い、それでも残るものだけを最小限の指示で補い、最後に削れる状態で運用する、という順序を提案する。重要なのは、最初からハーネスを複雑にすることではなく、エージェントの推論に載せずに済むものを先に潰し、必要最小限だけを載せることだ。結果として、モデルや状況の変化に追従しやすい、シンプルで保守しやすいハーネスを作りやすくなる。