書籍「遠くへ行きたければみんなで行け」の出版記念イベントでお話した、シビックテックとコミュニティ運営の事例紹介スライドです。
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ともに考え、ともにつくる社会2シビックテックアプローチ公共モデルを「依存」から「共創」へシビックテック・エコシステムオープンにつながり、社会をアップデートする要望・苦情 公共サービス テクノロジー データ活用 場づくり 市民 行政社会課題コミュニティ プロジェクト Pictures by freepik & stories - www.freepik.com
公共モデルを「行政依存」から 2. シビックテック アプローチ オープンにつながり、社会をアップデートする 3市民 行政「共創」へ 行政と市民(エンジニア、デザイナー、民間企業、NPO、学生など)Conflicts Work together 社会課題
CfJの行動指針4あらゆる境界を越えていこう オープンソースなマインドでいこう ファーストペンギンには 機敏に泳ぐ翼があるBeyond all borders Open-source mindedThe first penguin,agile flippers
力を入れている分野5デジタルによる民主主義のアップデートデジタル公共財の創出ともに考え、ともにつくるプロジェクト創出
世界と日本国内のシビックテック6世界と国内のシビックテックコミュニティをつなげるハブ
いろいろなプロジェクトが生まれています7
オープンソースとオープンガバメント
行政/自治体は、共創のためのシステムをうまくデザインできていない
エリック レイモンド「伽藍とバザール」 1999年オープンソースのOS、Linuxの開発スタイルを評価したエッセイ
伽藍モデルの課題 ・変化に弱い・一つの組織にノウハウが留まる・利用者側は手を出せない
行政の仕組みにバザールモデルを適用できないだろうか?
コミュニティによるアプローチ
解説文を無料公開中 https://gihyo.jp/book/2022/978-4-297-12769-5/content/zenbun
そもそも、なぜコミュニティなのか? ともに考え、ともに作る社会を作るためには、既存組織の立場を超えたつながりが必要だから
ここ数年で、コミュニティは急拡大Slack 参加者500 6,400Brigade数(地域版 Code for )2018年 2022年50 93 地域人→→
コラボレーターコミュニティとしてのCfJ “ここでは,熱狂的な参加者は,単に個別に独自の機能を追加するだけではなく,共有されたプロジェクトのためのチームとして能動的に協働作業する。これは文字通り,世界そのものを変えるようなチャンスにつながることもある”(第2章 )
コミュニティには、さまざまな人が関わる
コミュニティについての6つの原則 1. 価値のある資産を築く,シンプルなところから始めよう 2. 明確で客観的なリーダーシップを持とう 3. 文化と期待をハッキリとさせよう 4. 人間関係と信頼,関係づくりに集中しよう 5. 常に敏感で洞察的で辛抱強くあろう 6. 意表を突こう
1. 価値のある資産を築く,シンプルなところから始めよう ごちゃごちゃと議論をすることに時間を費やすのではなく,Minimum Viable Product(MVP)から始める
東京都のサイトはどのようにはじまったのか?
これまでの活動の中から信頼できる人を集めて3日で開発
GitHub というサイトでオープンソース化
世界中から貢献があった3週間の間に224 名が改善に協力750 件の提案671 件が取り入れられる
全都道府県に波及
様々な情報が瞬時にまとめられる
キックオフミーティング直後に活動を開始
2. 明確で客観的なリーダーシップを持とう [Code for Japan におけるリーダーシップ] 能力の高さよりも、透明性と傾聴力 多様な人の意見を尊重し、ともに考える力が必要
3. 文化と期待をハッキリとさせよう コミュニティに関わる人のモチベーションは様々 みんなが安心して参加できる必要がある
行動原則 東京都コロナサイトでは最初に行動原則を定めた
4. 人間関係と信頼,関係づくりに集中しよう
信頼構築フレームワーク 4P テクノロジーではなく、人々から始める ● ともに考える● お互いの言語を学ぶ● 個人的な信頼関係を作る課題を理解するためにプロトタイピングする ● ともにつくる● ともに学ぶ● 課題を理解するPeople Prototyping 共通のゴールを決め、リソースを割り当てる Project ● ともに働く● 共通価値を作る● チェンジマネジメントも行うPromote アイデアやデータを広め、ネットワークを拡大する
5. 常に敏感で洞察的で辛抱強くあろう 「答えはオーディエンスの中にある」
さっぽろ保育園マップ
市のウェブサイト
6. 意表を突こう ポジティブな驚きは創造性の元
BADオープンデータ供養寺
コミュニティエンゲージメント
コミュニティイベント 47● テキストコミュニケーション ○ Slack:約6,459名が参加(2021年3月現在) ■ プロジェクトの企画立案・開発・進捗などの情報を交換 ■ イベント案内や情報発信などをお互いに共有 ● ビデオ通話・配信 ○ Zoom:オンラインハッカソンなど開催時 ○ YouTube:オンラインイベント配信時 ● 企画・デザイン・開発 ○ GitHub:チーム開発での同期・情報共有 ○ Figma:デザイン案の展開・共有 ○ HackMD:ドキュメントでの情報共有・整理 オンラインツールの組み合わせで適宜情報を共有・交換
コミュニティイベント(定期開催) 48コロナ以降は全面オンラインでイベントを毎月開催 シビックテックライブ(input) 毎月、地域での活動や旬のプロジェクトを紹介する定期イベントを開催。最近はオンラインで参加者層も増え、参加者が多い時には100人を超えることも。 ソーシャルハックデー(output) 毎月、各地域に会場を設け(現在は全面オンライン)開発イベントを開催。有志コントリビューターからプロジェクトが持ち込まれ、継続して開発を進めている。 イベント企画・実施 オリジナル企画の様々なイベントを開催。 NHKとのハッカソンを協同企画
コミュニティイベント(学生向け) Civictech Challenge Cup @オンライン ● Covid19の影響で地方の高専生のインターン先が減少 ● 就職の実績や開発経験を積むための開発コンテストを Code for Japanの学生インターンが中心となって企画・運営 ● 夏季休暇(7-9月)を活用し、社会課題解決のサービス開発を 全国各地から集まった学生がチームを組み、企画・開発し提出 参加者105名から27チームが作品を提出。 10月25日にファイナリスト10組が最終審査会に出場し、 大賞受賞の高校生チーム「Civichat」は受賞後法人化、 熊本市の実証実験に採択され、災害時の支援・補助などの 制度検索ツールを提供している。 49
国内連携(ブリゲード) ● アライアンスとしての機能 ○ 地域の取り組みを促進・後押し ○ 他ブリゲードに紹介・橋渡し ○ 共同開発・委託開発 ● 独立した組織同士の有機的繋がり ○ Code for Americaを参考に ○ プロジェクトなどで協力・連携 ブリゲード活動の促進・橋渡し & 共同プロジェクト CodeforGiin
国内連携(カンファレンス) 51開催地を毎年変えながら実施 2014年から、東京大学→豊島区役所旧庁舎→神奈川→兵庫→新潟→千葉全国各地で開催 2020年は全面オンライン開催 予定していた愛知会場と全国を繋ぎ、オンラインで実施。2021年は東北会場と接続予定。 Code for Japan Summit / 年に1度全国から集まるイベント
海外連携(ハッカソン・研修) Facing the Ocean (台湾・香港・韓国) g0v(TW/HK)やCode for Koreaと年2回ずつ、共同開催のハッカソンを実施、関心が近いプロジェクトのメンバー同士が集まって意見交換をしたり合同で開発を進めたりしている。 Tech for Non-tech (オーストラリア・アフリカなど) Code for AustraliaからCode for JapanとアフリカのOpen UpとがExchangeプログラムで受講し展開しているノンテック向けアプローチ。 アジア・オーストラリアなど近隣から、All(全体)まで
海外連携(カンファレンス) 53Code for America summit / Code for All summit g0v summit 2018-2020(台湾) 海外コミュニティが開催するカンファレンスに登壇・参加 世界中のCode for コミュニティが集まり、それぞれの活動について情報や事例を共有、ワークショップなどで議論を交わし、コラボレーションできる関係づくりを定期的に行っている
© Code for Japan意味がある価値があってこそのコミュニティ
今できること
エンジニア以外も多い10代、20代前半が大活躍中CfJの参加者、実は・・・
イベントに参加する
Slack に参加するhttps://cfjslackin.herokuapp.com/
Code for Japan インターン募集業務内容● Civictech Challenge Cup U-22 学生向けシビックテックアワードの企画運営● Civictech Accelerator Program スタートアップ連携・コーディネート● 海外シビックテックコミュニティ連携 アメリカ・オーストラリア・台湾・韓国など● 定例イベントの企画・運営 毎月開催のハッカソン・オンラインイベントなど● サービス開発プロジェクトの参加(エンジニア・デザイナー)採用ページ(募集案内)はこちら▷ https://recruit.code4japan.org/応募フォームはこちら▷ https://s.c4j.jp/nn1361高校生・高専生・大学生・大学院生 / 遠隔メイン・全国各地から応募可
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